人事評価業務が年間100時間以上削減! フィードバックの「見える化」で、従業員の納得感も向上

自動車や産業機械など、あらゆる機械の動力を伝えるために欠かせない「ベルト」。日本における産業用ベルトのパイオニアであり、110年以上続く関西屈指の老舗メーカーでもあるバンドー化学株式会社は、全社をあげて健康経営や働き方改革に取り組む中、人事評価の効率化を目指して「カオナビ」を導入。導入後の活用方法と効果を人事部 主事 浅尾優子様、人事部 主任 増田貴史様に伺いました。

※インタビューの内容は取材時のものになります。

  • 設立

    1937年1月(創業1906年4月)

  • 資本金

    109億5,100万円

  • 社員数

    単体1,283名(2018年3月31日現在)

  • 事業内容

    自動車や産業機械用の伝動ベルト製品、搬送用ベルト製品のほか、OA機器用精密ベルトや医療用フィルムなど高機能エラストマー製品の製造・販売

  • 会社HP

バンドー化学株式会社について

日本の機械産業を支え続ける老舗メーカー

——バンドー化学株式会社(以下、バンドー化学)では、どのような事業を行っていますか?

浅尾優子様(以下、浅尾様): 弊社は1906年に日本初の木綿製伝動ベルトである「阪東式木綿調帯」の生産を開始したことに始まり、産業用ベルトの分野で110年以上の歴史を持つ会社です。土木工事で使う大型のコンベヤベルトから、自動車用ベルト、農機などの各種機械用ベルト、プリンターやATMなど精密機器の中の小さなベルトまで、あらゆるところに当社の技術が息づいています。

バンドー化学株式会社
▲人事部 主事 浅尾優子様

——まさに日本の産業を支え続けてきた、関西屈指の老舗メーカーですね。

増田貴史様(以下、増田様): 一方、市場が大きく変化しているため、弊社もその変化に対応すべく努力しています。例えば、将来的に自動車の電動化が進むと従来の自動車用ベルトの需要は大きく変わります。このため近年では、ベルト製造を通じて長年蓄積されたゴムやエラストマーの加工技術を武器とし、高機能製品の開発を通じて電子資材や医療・ヘルスケア機器など新たな事業領域への進出にも力を入れています。

バンドー化学株式会社
▲人事部 主任 増田貴史様
バンドー化学株式会社
▲ゴムの特性を活かしたユニークな新製品を開発している

「カオナビ」導入時の課題

紙とエクセルによる評価業務の非効率を解消したかった

——どのような課題解決のために「カオナビ」の導入を検討されたのでしょうか?

浅尾様: 紙とエクセルによる評価業務の工数の多さが課題でした。国内外の各部門で作成された紙やエクセルの評価シートを本社人事部や事業所総務部門に集め、手作業で仕分けして管理していました。単体で社員1,000名以上の企業ですから、まさに書類の束に埋もれるような状況をどうにかしたく、システム化を検討していました。

「カオナビ」導入の決め手

導入障壁の低さが決め手。導入準備もスムーズに進行できた

——「カオナビ」の導入を決めたポイントを教えてください。

浅尾様: 5社の人事管理システムを検討しましたが、トライ&エラーを前提としていたので、ゼロベースからカスタマイズして作るスクラッチ開発によるシステム導入はコストの上でもハードルが高かったですね。実装まで長期の準備期間を要するほか、自社サーバーの運用では海外事業所からのログインが困難になることも予想されました。その点、クラウドの人事システムは使いやすい。特に「カオナビ」は、自分たちでフォーマットを変更できる柔軟性があり、導入準備期間も最短2カ月で可能と短い。イニシャルコストとランニングコスト両面での総合的なコストパフォーマンスが導入の後押しになりました。

——導入ディレクションのサポート契約もされていますが、導入準備はスムーズに進みましたか?

浅尾様: 既存のエクセルの評価シートを「カオナビ」のサポート担当者に渡し、「カオナビ」上に反映してもらいました。その際、いくつか要望を入れて表示の仕方を調整していますが、こちらの要望に対して「やりたいこと」を人事の視点でくみ取って対応してくださるので、とてもスムーズに進みました。社員情報も基幹システムのデータを問題なく移行できましたね。

「カオナビ」活用の効果

扱いやすいインターフェースが社員にも好評

——「カオナビ」に対する社員の皆様の反応はいかがでしたか?

増田様: 初年度に管理職のみ約250名から「カオナビ」の運用をスタートしたところ、直感的でわかりやすいインターフェースが好評でした。このため、安心して2年目から一般職約600名(製造部門を除く)に利用を拡大することができました。機能を人事評価に絞っているとはいえ、最小限の操作マニュアルでスムーズに導入できたのは助かりました。いまでは、「評価作業を行う」ことを「カオナビする」と言う社員もいるほど社内に浸透していますよ。

人事評価業務をトータルで年間100時間削減!

——「カオナビ」の導入によって評価業務の工数は削減されましたか?

浅尾様: 私たち人事部と各部署の管理職、各事業所の総務担当者の業務を総合すれば、年間100時間以上は削減できたと思います。紙の書類のときは、各事業所の総務担当者が手作業で収集して封筒に詰めて社内便で送っていましたし、評価結果をエクセルに転記する作業もありました。私たち人事部も書類をチェックして記入漏れなどがあれば再び書類を送り返していたのです。しかし、「カオナビ」のSMART REVIEWでは管理職が記入した評価はすぐにクラウド上で共有され、人事部からの督促や不備のアラートも簡単に送信できます

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▲SMART REVIEWの画面イメージ。自社の評価制度を「カオナビ」上で簡単に再現できます(※画像はサンプルです)。

——「カオナビ」に変わったことで、過去の人事評価の検索・閲覧はしやすくなりましたか?

浅尾様: 昇格審査の際に、該当社員の評価履歴の資料を作成するのですが、その作業が格段に楽になりました。紙で保管していたときは、期ごとに分かれたファイルを手作業で探してコピーしては戻し、別の事業所に問い合わせて送ってもらう場合もあったのです。それが、「カオナビ」では簡単に検索でき、従来と同じエクセルフォーマットに出力したり、必要なソートを掛けてCSVでダウンロードしたりすることもできます。1時間かかっていた作業が5分程度に効率化され、時間的にも精神的にも助かっています。

目標設定やフィードバックの実態が「見える化」

——SMART REVIEWで、どのような人事評価制度を運用されていますか?

増田様: 一部、多面評価も実施していますが、基本的には半期ごとのMBO評価と年1回のコンピテンシー評価を運用しています。MBO評価では、社員の事業貢献や能力開発に関する目標設定のほか、「ブレイクスルー課題」という抜本的な業務革新の発想と実現を目標項目に入れており、目標達成度の自己評価に対して上司が一次評価、二次評価を行っていきます。

浅尾様: 実は、人事評価のフィードバックにも課題がありました。「カオナビ」導入以前は、最終決定した評価ランクを人事部から部署長にメールで伝え、その後の具体的なフィードバックについては各部署長に一任している状態でした。そのため、時には評価ランクの記号しか本人に伝わらないというケースもあったようですが、それ以上の対応を行う余裕が人事部にはありませんでした。しかし、SMART REVIEWを使うことで、一次評価、二次評価で評価者が記載したコメントなど全ての項目が可視化され、本人が内容を直接確認できるようになり、人事部も本人が確認したことがわかるようになりました。同様に、社員が期初に行う課題設定の進捗状況も可視化され、未設定の件数もチェックできるようになりました。

今後の活用について

人材データベースとしての活用と、全社への拡大に期待

——今後、「カオナビ」を人事評価以外にも活用していく予定はありますか?

浅尾様: 現在、検討しているのはPROFILE BOOKの活用です。上司が部下の様々な情報を見られるようにし、人事部と現場で共有できる簡易的な人材データベースとして活用したいと考えています。そうすれば、人事部への問い合わせの軽減につながるだけでなく、より一人ひとりに寄り添ったマネジメントも可能になりますから。また、一人一台のPCを持つ環境にない製造部門の効率化が今後の課題となっていますが、将来的には全社的な人事評価業務の効率化と「見える化」を実現したいですね。

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▲PROFILE BOOKの画面イメージ。異動履歴や評価情報などの社員の詳細データを確認できます(※画像はサンプルです)。

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