導入事例 SHOWCASE

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三陽建設株式会社

一人ひとりのエンゲージメントを組織の力とするために

2021.09.20
  1. 背景と課題
  2. 導入理由
  3. 導入の成果
  4. 今後どう使うか

三陽建設株式会社 取締役総務部長
SANYOホールディングス株式会社
経営推進部長
山本 貴光 様

背景と課題

「一人ひとり心豊かな人生を送れる会社」の評価制度を目指して

山本様:
当社は、滋賀県甲賀市に本社を置く、GMP(Good Manufacturing Practice : 医薬品製造・品質管理基準)に適合した企画・設計・施工を強みとする建築会社です。設立60周年を機に、3Kと言われる業界イメージから脱却しようと「従業員が幸せに働ける会社」を目標に掲げ、その実現に向けてさまざまな施策に取り組んでいます。その中で課題となったのが、十数年前に導入された人事評価制度でした。もはや時代にも実態にもそぐわず、“評価のための評価”となっていたために自己評価の意味が薄く、成長の実感が得られない状況になっていました。そこで「一人ひとりが心豊かな人生を送ろう」をキーワードに、個々の社員が自らの意思で自律的に事業活動を推進する組織にふさわしい人事評価制度を「SANYOネバーエンディングストーリー」と名付け、2019年4月から取り組むことになったのです。

SANYOネバーエンディングストーリーのコンセプト(カオナビ開催のセミナー登壇資料より)
SANYOネバーエンディングストーリーのコンセプト(カオナビ開催のセミナー登壇資料より)

導入理由

「カオナビ」の利便性が自己評価の継続に貢献

山本様:
「SANYOネバーエンディングストーリー」では、ティール組織の考え方を参考に、一人ひとりが自らの能力や個性を活かして活躍するために、目標を立てて遂行し、それが組織全体のパフォーマンスにどうつながったか、自ら評価する“セルフマネジメント”を重視しています。具体的には、カオナビの評価ワークフロー機能「スマートレビュー」で、年間の目標チャレンジシート、および月間マネジメントシート、日々の習慣シート、36項目から10項目を選択したマインド評価シートを作成し、それらのシート上で社員自身、または上長なども含めた360度で評価します。特に年間の目標チャレンジシートは、自分で自分にエンゲージメントする“セルフエンゲージメント”の醸成を狙ったもので、業績・成果、職務拡大、人材育成、能力向上の4つの目標について自ら設定し評価するようにしています。

制度が開始されて1年ほどはエクセルで記入・管理していたのですが、制度を定着させ成果につなげるには、社員の利便性を確保することが必須と考え、システム導入を検討しました。そこでシートの再現性が高く、変化にも柔軟に対応できる「カオナビ」を2020年7月に契約し、9月から年間・月間のシートの運用を始めました。実は「新人事評価制度が1年にもならない状況で、システムで運用するのはまだ早い」と一度却下されたのです。しかし、制度を浸透させるには「誰もが簡単に扱え、継続できるシステムが必要」と「カオナビ」を推し続け、許可されたという経緯があります。

導入の成果

成長の変化や経緯の可視化がさらなる成長を促進

山本様:
「カオナビ」を導入して1年となりますが、想像以上に効果があったと感じるのが、一人ひとりの目標設定と仮説、評価のレベルが上がっていることです。月間マネジメントシートを年間で通して見ることで変化や成長が明らかにわかり、毎日入力が必要な習慣シートも続けることで効果が上がってきているのだと思います。「SANYOネバーエンディングストーリー」と名付けたとおり、継続することで一人ひとりの成長の度合いが見られ、組織の成果にもつながります。習慣シートは毎日、スマホの「カオナビアプリ」から入力でき、操作も簡単なので“継続性”の面で大いに貢献していると思います。

カオナビで運用されている「月間マネジメントシート」(イメージ)
カオナビで運用されている「月間マネジメントシート」(イメージ)

上長や人事の人材理解を促進し、1on1の質が向上

山本様:
エクセル運用だった、年間の目標チャレンジシートと月間マネジメントシートを「カオナビ」に登録して運用を始めたところ、上長との1on1の質が向上したと聞いています。以前から面談は実施していたのですが、面談者のスキルによってどうしてもバラツキが出ていました。それが、「カオナビ」で月間マネジメントシートを運用すると、1ヶ月毎の目標と到達点にたどり着くまでの仮説、その結果と次なる手立てが一目瞭然なので、面談時の大きな手がかりになります。日々のコミュニケーションにおいても「カオナビ」の「プロファイルブック」などの機能が役に立っています。

評価のための集計にかかる工数を大幅削減

山本様:
人事としては、「カオナビ」によって回覧や集計が楽になり、工数を大幅に削減できたことも大きなメリットでした。例えばマインド評価では、被評価者に回答項目や評価者の選択権を与えているため、エクセルで集計する場合、5人がかりで2〜3日はかかると想定されましたが、とてもそんな手間はかけられません。一方、「カオナビ」ならわざわざ集計の手間をかけることなく自動集計され、評価者も自分で選択するので、評価業務の圧倒的な工数削減につながりました。

カオナビの評価画面(イメージ)
カオナビの評価画面(イメージ)

今後どう使うか

個々の物語を紡ぎ続け、新しい組織の在り方を考える

山本様:
施策を通じて社員一人ひとりにそれぞれの物語があり、組織にもあることを改めて実感しました。これからもずっと「SANYOネバーエンディングストーリー」を紡ぎ続けていきたいと気持ちを新たにしています。導入して1年ですっかり「カオナビ」が浸透しているので、それを足がかりにデータを蓄積して集計や分析ができるようになれば、まだ知らない物語も見えてくるでしょう。そこからまた組織としての存在価値を考え、進化していきたいと考えています。

山本様
山本様

※この記事は、カオナビWEBセミナーの内容を編集し、制作しています。内容はセミナー開催当時のものになります。

設立
1954年4月
資本金
8,000万円
社員数
83名(2021年6月現在)
※役員6名 社員77名
事業内容
建設工事の請負、建設設計事務及び建設コンサルタント業務、不動産業務等
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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