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株式会社マーケットエンタープライズ

拠点どうしのコミュニケーションが「カオナビ」で円滑に。優秀なアルバイト・パートの正社員化など人材登用にも効果アリ

2018.04.19
シンプルな人材情報管理
  1. 株式会社マーケットエンタープライズについて
  2. 「カオナビ」導入の背景
  3. 「カオナビ」導入の効果
  4. 今後について

ネット型リユース事業で急成長を遂げているマーケットエンタープライズでは、全国的な拠点拡大とともに社員間のコミュニケーションや評価運用の面で様々な課題を抱えていました。加えて、優秀なアルバイト・パートスタッフをいかにして正社員に登用していくか、という課題も。それらを解決するために「カオナビ」は大きく貢献している、と管理本部人事労務ユニット ユニット長の竹原匠様は言います。その理由とは?

株式会社マーケットエンタープライズについて

成長の秘訣はC to B to Cのビジネスモデルにアリ

株式会社マーケットエンタープライズ(以下、マーケットエンタープライズ)は、ネット型リユース事業の運営などの「2次流通」を中心としたリユースビジネスを展開するベンチャー企業。ネット上での買取・販売が盛んになった現在において、急成長を遂げています。成功の秘訣は特徴的な流通モデルにあるそう。

竹原匠様(以下、竹原様):「マーケットエンタープライズの特徴は、C to B to Cというビジネスモデルにあります。品物を売却したい顧客から商品を買取り、それをECを使って消費者に販売する。販売は無店舗型ですが、出張買取などを積極的に行い、買取の際に生じがちな顧客の負担を大きく減らしています。国内のリユース業においては弊社のように多種多様な商材を扱い、物流にも強みを持っている企業はほとんどありません。そのため、現状ではこれといった競合はありません。これまで順調に成長を続け社員数も急増、全国に10拠点のリユースセンターを構えるまでになりました(2018年2月現在)。なお、全従業員の半数以上を占めるアルバイト・パートスタッフの採用は各拠点で行っています」

▲マーケットエンタープライズの過去・現在・未来を全社員に伝えるためのビジョンブック
▲マーケットエンタープライズの過去・現在・未来を全社員に伝えるためのビジョンブック

社員には「主体者」であってほしい

そんなマーケットエンタープライズは経験にこだわらない人材登用を行っているそう。キーワードは「主体性」にあると、竹原様。

竹原様:「弊社の企業理念は『Win-Winの関係が築ける商売を展開し、商売を心から楽しむ主体者集団であり続ける』というものです。だから、社員には『主体者』であることを求めています。現状に満足しないで変化を恐れずに仕事や事業を推進したり、挑戦できる人材のことですね。弊社の考える「主体者」を具体的にまとめた行動指針として『ME10ヶ条』があります。これは評価にも活用しています」

「カオナビ」導入の背景

各拠点で働いているスタッフの「顔と名前がわからない」

2015年に東証マザーズに上場すると、成長はさらに加速。他社の追随を許さない勢いで業績を伸ばしています。しかし、それゆえに抱えた課題もあったそうです。

竹原様:「弊社のビジネスでは各拠点・部署間がスムーズに連携することが、業務を進める上でとても大切な要素になっています。例えば、お客様と最初に接点を持つコンタクトセンターと実際の買取・販売を行うリユースセンターのリレーションは欠かせません。しかし、拠点数と社員数が急激に増えたこともあり、現場スタッフの間で『(電話で話している相手の)顔と名前がわからない』という声が上がるようになりました。それに、人事担当にとっても、各拠点でどのようなスタッフが働いているのかわからない。成長によってそれまでできていた人材管理が難しくなっていました」

▲管理本部人事労務ユニット ユニット長 竹原匠様
▲管理本部人事労務ユニット ユニット長 竹原匠様

評価制度を整える必要にも迫られた

また、社員数が増えたことでそれまで経営陣が自ら行っていた評価にも問題が生じ、評価制度の構築も迫られたそう。

竹原様:「上場以前は、一人ひとりの社員を目の届く範囲で見ることができていたので、経営陣が社員のことを把握し、適切に評価することができました。しかし、社員数が急増したことで、経営陣が社員を完全に把握することが難しくなったのです。そこで評価制度を整えようと、1年半ほど前に現在の評価制度を導入しました」

「カオナビ」導入の効果

急成長によって生じた社員の「顔と名前がわからない」という現象。そして適切に社員を評価することの困難。これらの課題を解決するために、「顔と名前の一致」をコンセプトに人材情報の蓄積から評価運用まで一気通貫した人材マネジメントが行える点に魅力を感じ、「カオナビ」の導入を決断。さっそく評価運用で効果を実感したそう。

竹原様:「現在、弊社は目標管理とコンピテンシーの二つを評価制度として運用しています。目標管理は定量的な評価軸になり、数字目標を立てています。コンピテンシーは、定量的なパフォーマンスを発揮するために必要な行動評価という位置付けで、先述した『ME10ヶ条』を評価項目として活用しています。このように目標管理とコンピテンシーの二つの軸を用いて評価を行うため、以前エクセルで管理していた頃は運用が煩雑になりがちでした。ですが、『カオナビ』で運用するようになってからは、評価に費やす工数もリソースも削減できています。SMART REVIEWの画面もシンプルでとても見やすい。『カオナビ』との相性が非常によく、うまくハマったな、と満足しています」

▲マーケットエンタープライズのカオナビ使用画面(SMART REVIEW【目標管理】)(※写真はイメージでデータは全て一例です。実際の社員情報とは関係ありません)
▲マーケットエンタープライズのカオナビ使用画面(SMART REVIEW【目標管理】)(※写真はイメージでデータは全て一例です。実際の社員情報とは関係ありません)
▲マーケットエンタープライズのカオナビ使用画面(SMART REVIEW【コンピテンシー】)(※写真はイメージでデータは全て一例です。実際の社員情報とは関係ありません)
▲マーケットエンタープライズのカオナビ使用画面(SMART REVIEW【コンピテンシー】)(※写真はイメージでデータは全て一例です。実際の社員情報とは関係ありません)

丁寧な導入サポート。複雑な評価制度も難なく「カオナビ」に再現できた

このように複雑な評価制度も、専任のディレクターが導入サポートを行う「導入ディレクション」の効果もあり、難なく再現できたとか。

竹原様:「サポート担当者様による、弊社の評価制度に対する細かいところまで行き届いた理解によって、評価の際の役職ごとのウェイトの違いまで『カオナビ』に反映していただけました。これを一人で設定しようとしたら、きっと挫折していましたね(笑)」

他拠点・部門に電話する際は事前にPROFILE BOOKを確認、コミュニケーションも円滑に

電話で話している相手の「顔と名前がわからない」。拠点や部門を跨いでコミュニケーションを取る際に生じていた問題も、アルバイト・パートスタッフまで含めた全社員の基本情報を「カオナビ」に登録することで円滑になったそう。

竹原様:「『電話をかける時に、PROFILE BOOKを開いて相手がどんな人かを事前に調べておくだけでコミュニケーションがうまく取れるようになった』という声が現場からも上がってきています。とても些細なことですが、それだけで業務はスムーズに進むようになりました」

▲マーケットエンタープライズのカオナビ使用画面(PROFILE BOOK)(※写真はイメージでデータは全て一例です。実際の社員情報とは関係ありません)
▲マーケットエンタープライズのカオナビ使用画面(PROFILE BOOK)(※写真はイメージでデータは全て一例です。実際の社員情報とは関係ありません)

拠点ごとのアルバイト・パートスタッフ情報も把握。正社員登用も進んだ

「カオナビ」で拠点ごとに「どんな人材がいるか」が簡単にわかるようになったことで優秀なアルバイト・パートスタッフの正社員登用も進んだそうです。

竹原様:「それに各拠点で活躍しているアルバイト・パートスタッフがどのような人なのか、詳しく知ることができるようになりました。現在、弊社ではアルバイト・パートスタッフの正社員登用を積極的に行っています。本人の意思と上長の推薦があれば、正社員になるためのエントリーが半年に1回できるんです。その際に、PROFILE BOOKでキャリアやスキルなどを事前に把握しています。アルバイト・パートスタッフの正社員登用も活発になっていますよ

今後について

次世代リーダーを「カオナビ」でピックアップ、抜擢にも役立てる

現在、マーケットエンタープライズでは次世代リーダーを育成するプロジェクトを構想しているといいます。そこでも「カオナビ」をどんどん活用していきたいそう。

竹原様:「弊社では『NEXT10』というプロジェクトを始めました。次世代のボードメンバーを育成し、今後設立する予定のコングロマリットグループ(複合企業体)の経営層を生み出していこうと考えています。PICKUP LIST(部門横断の社内グループのプロジェクトメンバーなどを一元管理できる機能)やSHUFFLE FACEを使って、優秀社員の育成と抜擢を進めていきたいですね」

▲SHUFFLE FACEの画面イメージ。縦軸・横軸を自分の知りたい切り口で自由に設定でき、必要な時に必要な視点で組織をマトリックス分析できます。※画像はサンプルイメージ。
▲SHUFFLE FACEの画面イメージ。縦軸・横軸を自分の知りたい切り口で自由に設定でき、必要な時に必要な視点で組織をマトリックス分析できます。※画像はサンプルイメージ。
設立
2006年
資本金
3億486万5000円
従業員数
280名(2018年2月時点)
事業内容
販売店を持たずにインターネットを通じて、商材の買取から販売を手掛けるネット型リユース事業を展開。顧客が商材を売りたいと思った際にスピーディに買取先を見つけられるよう、計28種の買取専門バーティカルメディアを運営している。
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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