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愛知日産自動車株式会社

1週間かかっていた評価業務が3日に!評価の効率化からはじめる愛知日産のマネジメント改革

2020.04.23
人材情報の共有
  1. 愛知日産自動車について
  2. 「カオナビ」導入に至った課題
  3. 「カオナビ」導入の決め手
  4. 「カオナビ」導入の効果

愛知日産自動車株式会社(以下、愛知日産自動車)は、日産販売会社グループの一員として名古屋を中心とした愛知県の西側、尾張地方に53店舗の販売店を展開。日産ブランドの自動車の販売・修理を行う、いわゆる自動車ディーラーです。同社では社員一人ひとりが仕事を通じて成長やキャリア形成を意識することができ、仕事に「ワクワク」を感じて働ける風土の実現に向けて「カオナビ」を導入。評価制度の刷新、マネジメント体制の確立に向けた活用を進めています。

愛知日産自動車について

クルマに乗る「ワクワク」を伝える販売員を育てる

森 茂様(以下、森様):当社は、クルマでワクワクする気持ちや体験をお客様にご提供できる会社でありたいと思います。そのためには、当社の販売員を指す「カーライフアドバイザー」や整備士たち一人ひとりがモチベーションを高く持ち、スキルやマインドを育てていくことが今後の事業において重要だと考えています。

▲店舗支援部 戦略企画室 課長(取材当時) 森 茂様
▲店舗支援部 戦略企画室 課長(取材当時) 森 茂様

「カオナビ」導入に至った課題

目指すのは社員の成長とモチベーションを促すマネジメント体制の確立

森様:ディーラー業界にありがちな精神論教育とインセンティブによる人参のぶらさげは、若手社員には通用しません。それでは入社してもすぐに辞めるだけ。費やした採用コストも水の泡です。要するに、成長を実感できる評価制度とマネジメント体制がなければ、モチベーションは下がり、離職率も高止まりするだけなのです。だからこそ、社員のやりがいを醸成し、キャリアアップを実感できる仕組みが必要でした。しかし、そのためには乗り越えるべき2つの大きな課題がありました。

課題1:社員にフィードバックできない評価制度の改革

森様:当社の評価制度の一番の問題点は、最終評価を社員に対してフィードバックができていないことです。それでは評価によって社員のやる気も高まりません。

当社は販売実績と行動評価によって社員の評価を行います。しかし、個人の実績は全体の偏差値によって機械的に決められてしまいます。直属の上司が「4」をつけても「3」になって戻ってくることはザラです。これではプロセス評価をしていても、上司も「なぜその評価なのか」を部下に説明できない。社員からすれば「どうすれば評価が上がるのか」わからない。成長に向けた課題設定もできなければ、キャリアプランも描けない。これではモチベーションが上がるはずがありません。

一方で人事部も疲弊していました。エクセルで作った評価シートを印刷することも手間なら、最終評価結果に間違いがないか評価一覧表に段ずれしないよう30センチ定規をあてて社員と評価結果を確認することも非効率です。評価業務を効率化する必要に迫られていました。そこで段階的に抜本的な評価制度の改革を行おうと考えたのです。

課題2:若手社員の離職につながる現場マネジメントのブラックボックス化

森様:各販売店のマネジメント状況がブラックボックス化していたことも大きな課題でした。店長のマネジメントや面談の実施状況がまったくわからない。その結果、社員が退職を申し出るタイミングで人事面談を行うような状況でした。話を聞いてみると、精神論によるスパルタ教育を受けた店長世代と若手社員の価値観に大きなズレが現場での教育放棄に至っているケースも。離職防止とマネジメント体制の強化のためにも、各店舗のマネジメント状況を可視化することで、問題を早期に発見し、人事情報を一元化できるシステムを必要としていたのです。

「カオナビ」導入の決め手

パソコンが苦手な管理職層でも使えるインターフェースが決め手

森様:当社が導入するシステムに求めたのは、どんな評価制度にも対応できる「柔軟性」でした。「カオナビ」はどんな評価制度も受け止められるフォーム設計の自由さがあり、当社の状況にマッチしていました。他に検討したシステムでは、モデルとなる評価制度が決まっており、制度の側がシステムに合わせる必要を感じたのです。

誰にとっても使いやすいインターフェースも「カオナビ」導入の決め手です。ITに慣れていない社員も簡単に使いこなせる「カオナビ」のインターフェースはとても魅力的でした。

「カオナビ」導入の効果

人事の評価業務が1週間から3日に短縮!

森様:「カオナビ」導入によるわかりやすい効果は評価業務の圧倒的な効率化です。1週間かかっていた評価の収集や資料作成の業務が3日に短縮できました。SMART REVIEWは評価シートの提出の有無や進捗状況がすぐ把握できるので、管理の手間がかからなくて良いですね。

また、導入の際にも現場マネジメント層が感覚的に「カオナビ」操作を理解することができて、事前レクチャーの必要もなし。入力すべき項目を赤枠でハイライト表示してくれたり、やるべきことを「カオナビ」が順々に誘導してくれたりして、本当に使いやすい。パソコンを使いこなせない店長や工場長もスムーズに部下の評価を入力できたようです。「カオナビ」導入によるストレスや混乱はまったくありませんでしたよ。

「カオナビ」による評価管理が現場マネジメントを見直すきっかけに

森様:「カオナビ」で評価を行ったことが別の効果を生んでいます。それは、役員が現場で行なわれているマネジメントのあり方を見直す必要性を実感してくれたこと。これは今後のマネジメント改革の布石となりました。

評価を記入する際に評価理由を記載するコメントスペースを設けたことが功を奏しました。これによって役員から評価理由の曖昧な評価に対して、店長に差し戻すアクションが生まれたのです。それまでの評価会議は機械的に点数を調整するだけの場でした。「カオナビ」導入は、現場で行われる部下の評価とマネジメントのあり方に対して意識を高める大きな一歩になったと思います。

▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【SMART REVIEW①】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)。
▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【SMART REVIEW①】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)。

SMART REVIEWで幅広い申請&承認フローを作成

森様:SMART REVIEWは、そのほか様々な申請と承認のフローに役立てています。
例えば、新人教育のメンターの所感の記録。当社のカーライフアドバイザー職の新人は、接客や販売トークの模擬演習(ロールプレイング)を日々メンターと行います。メンターはその所感をSMART REVIEWに記入しています。これによって新人の育成過程を店長、本部役員、人事が共有でき、全社的なマネジメント意識の向上につながっています。

また毎月、全社員が行う運転免許情報の申告にもSMART REVIEWを使用しています。こうした申請フォームを、既成フォーマットなどを活用し、必要なときにサクッと準備できるところが非常に使い勝手がいいです。

▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【SMART REVIEW②】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)。
▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【SMART REVIEW②】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)。

PULSE SURVEYでマネジメントの課題を発見→素早い対応。離職防止対策に◎

森様:社員の従業員満足度を調査するためにPULSE SURVEYも活用しています。すでに効果を発揮しており、店舗でのマネジメント改善と離職抑止につなげることができました。

当社では入社3年未満の全社員に対し、PULSE SURVEYで「適切なマネジメントを受けているか」などの質問を毎月行っています。回答率は1年目社員で90%、3年目までで80%と好調です。実際にPULSE SURVEYによる調査の結果、同じ店舗の複数社員からマネジメントへの不満の回答が寄せられました。それぞれに人事で面談を行ったところ、店舗マネジメントの問題が浮かび上がったのです。

マネージャーの指導意図と若手社員の受け止め方にギャップが多い店舗があり、若手社員の声がフタをされてしまってモチベーションダウンや離職にまで至ってしまいそうなケースがありました。しかし、PULSE SURVEYでタイムリーに現場の声を拾い、面談のログを共有することで、スムーズな問題解決につなげることができました。

▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【PULSE SURVEY(質問票)】
▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【PULSE SURVEY(質問票)】
▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【PROFILE BOOK①】。PULSE SURVEYの結果を受けて人事面談を実施した際の面談記録をPROFILE BOOKに記録している(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)。
▲愛知日産自動車のカオナビ使用画面【PROFILE BOOK①】。PULSE SURVEYの結果を受けて人事面談を実施した際の面談記録をPROFILE BOOKに記録している(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)。
設立
1946年10月
資本金
9000万円
社員数
898名(2017年4月1日時点)
事業内容
新車・中古車の販売及び修理、損害保険の代理業
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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