社会医療法人ピエタ会石狩病院

紙ベースだった人事考課を、カオナビで効率化!バランスを考慮した人材配置で離職率改善へ

2026.03.04
課題
  • 約15年間紙で運用してきた人事考課制度において、書類の準備・配布・回収に時間がかかり、紛失や引継ぎもれ、情報漏洩のリスクがあった
  • 看護師の評価項目が100以上あり、評価者1人あたり75項目を日々確認する必要があるなど、紙による運用に限界を感じていた
  • 看護部の管理職が、部署の雰囲気や140名いる看護師それぞれの考え・行動を把握しづらかった
活用法
  • スマートレビューで「目標チャレンジシート」を作成し、部署・職種ごとの課業を設定。評価点計算を自動化
  • シャッフルフェイスやシナプスツリーを活用し、等級バランスを見ながら配置転換をシミュレーション
  • 職員の面談記録や研修レポートをプロファイルブックで一元管理し、全職員が研修レポートの閲覧が可能な環境を構築
効果
  • 人事考課の効率化により評価スケジュールの遅延がほぼ解消。職員から「公平に評価されている」という声が上がり、職員満足度調査で処遇に関する満足度が向上
  • 面談記録の蓄積により各所属長の指導方法や部署の雰囲気まで可視化され、看護師の育成計画やコミュニケーションが活性化
  • 顔写真と考課内容をまとめて確認できるようになり、次世代候補の発掘や戦略的な役職登用の検討がスムーズに
  1. 公平な評価・目標で人材の定着を目指す
  2. 負荷の高かった評価業務をカオナビで効率化
  3. 人材発掘の意識が高まり、昇進がスムーズに
  4. カオナビであらゆる職員データを検索できる環境を構築したい

石狩市内で最多の診療科数を誇り、在宅から入院まで幅広い場面で地域の方々の支えとなっている社会医療法人ピエタ会 石狩病院様。同院では、人事考課を行う際、職種によっては100以上の課業が設定されており、紙ベースで評価を実施することに限界を感じていたといいます。

そこで今回は、カオナビを導入し人事情報の一元管理と人事考課の効率化を実現された、理事長 盛 牧生様、看護部長 松木様、看護副部長 石川様、総務課 主任 庄司様、にお話を伺いました。

※本記事の掲載内容は全て取材時(2025年7月3日)の情報に基づいています。

公平な評価・目標で人材の定着を目指す

──はじめに、カオナビを導入した背景について教えてください。

盛様:
人事考課制度を約15年間紙で運用してきましたが、書類の準備・配布・回収に時間がかかる、紛失や引継ぎもれがある、情報漏洩のリスクがあるといった課題が生じていました。行動観察メモや昇級判定では、内部運用規定との照合や過去データの確認が煩雑で、大きな負担となっていたんです。

──数あるシステムの中から、なぜカオナビを選んでいただいたのでしょうか。

盛様:
紙の運用が不要となり作業時間を短縮できる上、評価データを安全に蓄積・参照できるため紛失リスクも軽減できます。また、フォーマットを当院の人事考課制度に合わせてカスタマイズでき、役職者がスタッフの比較や情報把握を手軽に行える機能が充実している点も決め手となりました。

──カオナビの活用に関連して、意識されている人事課題はありますか?

松木様:
以前から課題となっていたのが「看護師の離職」です。
6年ほど前から、病院の方針としてIT化を推進しました。その結果、現場の体制にも少なからず影響があり、一時は慢性的な人材不足が続いたんです。もちろん、前向きな退職もありますが、人間関係や評価に対する不満など、理由はさまざまでした。

現在も人材定着の難しさを実感していますが、カオナビを導入したことで少しずつ改善の兆しが見えており、引き続き活用を促進する中で、課題解決につなげていきたいと考えています。

──人事考課のシステム化により、職員の意識や職場にどのような変化がありましたか。

松木様:
それまで紙ベースで実施・管理していた人事考課制度が効率化され、より適切な人事考課が行えるようになりました。システム化したことで、役職者の人事考課に対する意識が高まり、人事考課における運用の定着・効率化にも効果があったと思います。

現場の職員からも「公平に評価されている」という声が上がり、職員満足度調査では処遇に関する満足度の向上も確認できました。カオナビの導入が、不明確だったルールを見直す良い機会となり、現在は明確な目標を持って働きたい人たちが集まっています。それを実現してくれたのがカオナビですね。

負荷の高かった評価業務をカオナビで効率化

──人事考課において、具体的にどのような形でカオナビをご活用いただいていますか?

庄司様:
現場における業務評価について、「スマートレビュー(評価ワークフロー機能)」に「目標チャレンジシート」というイベントを作成しており、シート内には部署・職種ごとに複数の課業を用意しています。例えば、看護師であれば細かい課業を含めると100以上項目があります。

石川様:
職員は、各自その中から5つ選択し、年間を通して評価を受けます。対象者1人につき5つの課業があるため、評価者は、対象者が15名いれば15×5で75項目を日々の業務の中で確認しなければならず、大変な作業となっています。

松木様:
加えて、実際に行う機会の少ない課業については、評価者から機会を提供するケースもあり、評価者は常に対象者の動きや課業を意識していなければなりません。これ以上負担が増えるのは業務にも支障があると考えていたので、カオナビを導入したことで業務が効率化され助かりました。

スマートレビューの画面イメージ。自由にフォーマットを編集できる
スマートレビューの画面イメージ。自由にフォーマットを編集できる

──具体的に、カオナビのどのような点が効率化につながりましたか?

松木様:
業務が簡潔になったという点です。電子化できたことで紙の運用がそもそもなくなりましたし、場所を問わずに評価業務を行うことができます。もう少し細かい話で言えば、評価計算を自動で行える点もうれしいですね。

──その他、ご活用いただいている機能はございますか。

松木様:
定期的な配置転換のシミュレーションに「シナプスツリー(組織ツリー図)」を使用しています。また、実際にチーム分けや配置替えなどを行う際には「シャッフルフェイス(組織マトリクス図機能)」を活用。顔を見ながら配置をイメージできることで、人事異動がシミュレーションしやすくなりました。

また、等級の割合やバランスを見ながらローテーションを組んだり、将来性の高い職員に印を付けて人材育成につなげたり、といった場合にも役立つと思います。

シャッフルフェイスの画面イメージ。任意の項目でマトリクス図を作成できる
シャッフルフェイスの画面イメージ。任意の項目でマトリクス図を作成できる

庄司様:
職員の研修レポートの作成には、「ワークフロー(申請・届出機能)」を利用しています
。作成したデータは「プロファイルブック(人材データベース機能)」内の専用フォルダへ格納し、他の職員も自由に閲覧できる権限設定で運用しているんです。質の高いレポートがあった際は、手軽に社内共有できるので助かっています。

人材発掘の意識が高まり、昇進がスムーズに

──そのほかに、どのような場面でカオナビにメリットを感じていただいていますか。

石川様:
全職員の面談記録がカオナビに蓄積されることで、各所属長の指導方法から、部署の雰囲気や言動といった細かい部分まで可視化され、手軽に状況が把握できるようになりました。

松木様:
いつでもどこでも確認できる利便性の高さがメリットだと思います。スマホアプリがあるのもいいですよね。毎日研修レポートが届きますが、コメントはPCで、閲覧は自宅にいながらスマホで、と使い分けられるようになり非常に助かっています。

──カオナビの導入が、次世代候補の発掘などに役立ったような事例はございますか。

盛様:
顔写真と考課内容をまとめて確認できるようになり、上位職層の間で人材発掘への意識が高まりました。また、部長・理事長層においても、役職登用の時期や方針を事前に、かつ戦略的に検討しやすくなりましたね。加えて、情報へのアクセスが容易となったことで、該当職員にも期待値を伝えられるようになり、従来よりもスムーズな昇進につながっていると実感しています。

──看護部門以外においても、導入の効果が感じられるエピソードがあれば教えてください。

盛様:
人事考課をスマートレビューで管理することで、人事考課における進捗状況を手軽に把握・管理できるようになり、評価スケジュールの遅延がほぼ解消されました。また、シャッフルフェイスを活用した昇給判定会議では、考課結果を大型スクリーンに表示することで、参加者全員で検討できるようになっています。

さらに役職者全員にとって、人事情報の共有や資料作成が容易となり、評価シートの配布や進捗管理、集計にかかる負担が大幅に軽減されています。

プロファイルブックの画面イメージ。あらゆる人材情報を一元化できる
プロファイルブックの画面イメージ。あらゆる人材情報を一元化できる

カオナビであらゆる職員データを検索できる環境を構築したい

──最後になりましたが、今後のカオナビへの期待・展望などがあれば教えてください。

庄司様:
必要なデータを抜き出しやすいテンプレートがあるといいかな、と思います。医療機関では、定期的に勤務実態についての調査が行われます。障がい者雇用数であったり、指定された日時の職員数であったりと報告内容はさまざまですが、それらのデータが常勤換算人数で瞬時に確認できたら最高です。常勤以外の職員については契約時間がバラバラなので、今後は常勤換算の算出をカオナビで実現できたら嬉しいですね。加えて今後は、保健所の立ち入り検査で使う医療従事者名簿の作成においても活用していく予定です。

設立:
1985年12月
職員数:
324名(2026年1月26日時点)
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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