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株式会社物語コーポレーション

高頻度で変わる異動情報をリアルタイム更新!多店舗経営ならではの人事課題をカオナビで解決

2025.07.30
課題
  • 以前の人事管理システムは機能が複雑で、システム機能の3分の1も活用できておらず、人事管理・人事考課の双方で有効活用できていなかった
活用法
  • 本社スタッフと店舗スタッフそれぞれの目標設定・評価に活用し、進捗を管理
  • 高頻度で変わる人事情報を、基幹システムとの連携により自動更新で管理
効果
  • 全社的な情報共有が可能になり、スムーズなコミュニケーションを実現
  • 人事異動の検討が多面的になり、「myエリア制度」内における異動希望達成率が約85%にまで向上
  • 手作業でのデータ更新によるミスや手間が削減され、作業の簡略化と品質担保が実現
  1. 自社の運用にあわせた機能活用がカオナビの魅力
  2. 店舗の評価も一元管理で効果的に実施
  3. 「カスタムCSV」で高頻度のデータ更新もかんたんに
  4. 希望エリアへの配属を行う異動制度を利用した従業員の85%が希望を実現
  5. 集めたデータを元に、さらなる人財育成を

「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」、「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」など、数々の人気外食チェーンを展開し、常に規模を拡大し続ける株式会社物語コーポレーション様。2019年よりカオナビを活用し、人財育成や評価運用を行っています。

今回は、経営理念推進・Diversity & Inclusion本部 人財戦略部 部長 吉田 健人様に、前回の導入事例取材時からの進展などを伺いました。

※本記事の掲載内容は全てインタビュー時(2025年6月10日)の情報に基づいています。

自社の運用にあわせた機能活用がカオナビの魅力

──数あるタレントマネジメントシステムの中から、カオナビを選ばれた理由は何でしょうか?

カオナビ導入以前にも別の人事管理システムを導入していました。しかし、機能が複雑で使いこなすのが難しく、導入したものの、機能の3分の1も使いこなせていない状況で人事管理・人事考課の双方で有効活用できていませんでした。そこで、機能や操作がシンプルで、誰でもすぐに使いこなせる「カオナビ」への移行を決断しました。

──カオナビに感じるメリットは他にもありますか?

以前のシステムでは、独自の機能追加やカスタマイズが難しいと感じていました。一方で、カオナビは汎用性が高く、必要な機能を柔軟に取捨選択できる点が魅力的でした。機能の制約が少なく、当社の運用に合わせて活用できるイメージが持てました。

経営理念推進・Diversity & Inclusion本部 人財戦略部 部長 吉田 健人様
経営理念推進・Diversity & Inclusion本部 人財戦略部 部長 吉田 健人様

店舗の評価も一元管理で効果的に実施

──評価ワークフロー機能「スマートレビュー」の活用について教えてください。

本社スタッフと店舗スタッフ双方の目標設定・評価に活用しています。承認フローを組んで進捗管理・可視化ができるようになっているのが非常に助かっています。

当社の場合、エリアマネジャーともなると、一人あたり最大20店舗程度を管理し、各店舗にはそれぞれ評価対象となる店長がいます。

特に、店舗スタッフと評価者にあたる役職者が毎日一緒に働いているわけではないので、一つのシステム上で店舗スタッフの情報や評価の進捗を確認できる点はメリットです。

──評価制度の定着にあたって意識したことはありますか?
導入初期は全社員MBOで人事考課を行い、その内容を人事で確認し目標を承認していました。現在は、店舗スタッフについては人事側で評価項目を定めることで、店舗ごとの目標のばらつきを防ぎ、職務に紐づく目標設定を促進できています。

「スマートレビュー」の画面イメージ。従業員ごとの入力状況を一覧で見られる
「スマートレビュー」の画面イメージ。従業員ごとの入力状況を一覧で見られる

「カスタムCSV」で高頻度のデータ更新もかんたんに

──社員データベース機能「プロファイルブック」の活用状況はいかがでしょうか?

最新の人事情報を全従業員がリアルタイムで確認できるため、非常に価値ある機能だと感じています。特に当社の場合は、月間100人ほどの異動があり、昇格も50件ほど発生します。そのため「プロファイルブック」で最新の情報を大きなタイムラグなく確認できる点は大きなメリットです。

以前は手作業で異動情報を更新していましたが、現在は基幹システムと連携し、異動情報の自動更新を実現しています。手作業ではミスも多く、確認の手間も膨大でしたが、システム連携により大幅に作業が簡略化され、作業品質も担保できるようになりました。

──データ整形を不要にし、データ連携を円滑にする機能「カスタムCSV」をどのように活用されていますか?

「プロファイルブック」には100近くのシートがあり、従業員が異動するたびに情報を更新する必要があります。これらのシートの更新に「カスタムCSV」を活用しています。

従業員が入社する際にも、10個ほどのシートに基本情報を流し込んでいます。以前は新規入社者と既存社員で担当を分けていましたが、「カスタムCSV」を使うことで、二回目以降はデータ整形の手間なく情報を流し込めるようになり、作業簡略化や作業品質の担保を実現できました。

「カスタムCSV」を使えば、専門知識なしでデータの​紐づけや変換が可能​に
「カスタムCSV」を使えば、専門知識なしでデータの​紐づけや変換が可能​に

希望エリアへの配属を行う異動制度を利用した従業員の85%が希望を実現

──カオナビを導入してどのような効果がありましたか?

カオナビ導入以前は、店舗で働くスタッフからすると、どこに誰がいるのか、A店に何人いるのかといった情報も曖昧でした。それが今では、顔写真と氏名が一致するようになり、誰がどこにいるのかが明確にわかるようになりました。

特に、責任者が店舗に行く際に、事前にスタッフの情報を把握できるようになったため、スムーズなコミュニケーションが図れます。異動が多い会社だからこそ、全社的な情報共有の仕組みをカオナビで構築できたことは、大きな効果です。

──情報可視化のメリットは他にもありますか?

従業員の所属期間や滞留期間といった情報が可視化されたことで、人事異動を検討する際に多面的な検討ができるようになりました。

また、希望エリアへの配属を実現する「myエリア制度」において、異動希望が叶う割合が、約85%近くにまで向上しました。人事異動の申請者であるブロック長がマイボード上で、一目で従業員の希望勤務地が分かるように可視化したことが、高い異動希望達成率につながっていると感じています。

「マイボード」の画面イメージ。見せたい情報に絞って一覧化できる
「マイボード」の画面イメージ。見せたい情報に絞って一覧化できる

集めたデータを元に、さらなる人財育成を

──今後活用していきたい機能はありますか?

スキル管理機能「ポジションマッチング」には期待を寄せています。現在は、各本社部門で適切な人員を配置する際に、カオナビから異動希望アンケートやSPIの結果を出力し、人力で判断していますが、今後は「ポジションマッチング」で効率的に配置検討したいと考えています。

作業効率の向上はもちろんですが、“部下の特性や組織の展望を踏まえた配置”を考えるきっかけになればと考えています。「ストレス耐性がある人」のような曖昧な基準ではなく、優秀な人財の情報を逆算して定義を決めるようなアプローチも取り入れていきたいです。

──今後、カオナビを活用して注力したい取り組みがあれば教えてください。

ここまで配置に関する話をしてきましたが、特に次世代幹部の育成は喫緊の課題であり、カオナビを活用して、幹部候補のキャリアプラン設計や管理を行いたいです。

また、現状では「見たい情報が見られる」という、基本的な活用はできていますが、今後は持っているデータを基に、経営層に対して戦略的な提言ができるような付加価値を生み出していきたいです。

設立:
1969年9月
社員数:
連結1,809名(2024年6月時点)
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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