ユーザー会レポート

導入後、わずか10日で実践投入!パルスサーベイ活用の秘訣は「把握すること」と「アクション」の2つを決めること

2021年4月7日

マナベル

こんにちは!カオナビ カスタマーサクセスグループ ユーザー会担当です。

本記事は3/4開催のユーザー会「マナベル」のレポート後編。『導入後、わずか10日で実践投入!ツール活用の秘訣は「把握すること」と「アクション」の2つを決めること』と題し、一休様がカオナビのパルスサーベイ機能をどう活用され、どんな変化があったのかをレポートします。

前編:
人事にもっと挑戦を。従業員を想ってとにかく動く、コロナ禍の一休CHROの姿

ご登壇者・モデレーター紹介

ご登壇者

株式会社一休
執行役員CHRO管理本部長
植村 弘子 様

モデレーター

株式会社 カオナビ
取締役副社長 COO
佐藤 寛之

わずか10日で実践投入!「パルスサーベイ」の項目設定

率先してさまざまな施策に取り組まれてきた植村様。定期的なアンケートによって社員のコンディションを把握するカオナビの機能「パルスサーベイ」利用開始に至った背景や、実際に設定された質問を教えていただきました。

植村様:
在宅勤務の対応の一つ、「全国のみなさんお元気ですか(P)」では、人事が全国のすべてのチームのzoom会議に参加して、みんなに「元気?」と声をかけました。

そこでなかなか話さない人や、カメラをつけていない人をチェックして、1人ずつにとりあえず声をかけていく、というのを大体2~3週間くらい続けていました。

佐藤:
全部のチームにとはすごいですね。どのような理由で始められたのでしょうか?

植村様:
社員のコンディションがわからなくなったからですね。今まではトイレや廊下で会って顔色が見えたり、遅刻の状況を見たりして把握していたことが、同じようにできなくなってしまいました。

ただ、zoom会議に参加しても、顔色がわかりづらいんです。画面も小さいし、眼鏡をかけるようになったりすると、いつもと違って見えることも。これでは把握できることにも限界があるので、何かないかな、とご相談したのが2020年7月ごろでした。

佐藤:
そうですね。テクノロジーも使ってもう少し効率化しながら、かけるべきところに時間をかけよう、ということで「パルスサーベイ」をご案内しましたね。

植村様:
全員のコンディションをとにかく知りたい、という一心だったので、これはすぐやろう!と決めて、導入後10日で全従業員を対象に開始。

植村様:
月初の全社集会でパルスサーベイを導入したいと思っている理由をしっかりと伝えたうえで、最初のサーベイを開始したんです。たぶんこのときのメッセージがなかったら、サーベイをやったところで意図が伝わらなかっただろうと思います。

佐藤:
それは大事ですよね。ちゃんと意図を伝える努力をしないと、社員にだけ努力や責任を求めていることになりますしね。集まった情報は誰まで見られるようにされていましたか?

植村様:
経営陣と人事なので、8人くらいですね。パルスサーベイは個別にサポートをするためのものなので、匿名にはできません。だからこそ、「このメンバーしか見れません。見たら、必ずサポートするからね」という一連のメッセージをセットで伝えていました。

大事なのは人事の覚悟。集まる声にはとことん向き合う

どんな回答が集まるか、果たして対応しきれるか…など、運用における不安を感じる方も多いはず。一休様での回答回収後のフォロー体制や、大切にしている心構えについても伺いました。

佐藤:
だから、対応できるものに限って質問をされたのですね。

植村様:
そうです。こういう質問を検討していると、いろいろ聞きたくなるんですよ。でもここは一度立ち返って、私たちは何を知りたいんだった?コンディションだよね?と考え、かなり絞りました。

佐藤:
回答が集まったあとは、どのようにフォローをされていたのでしょうか?

植村様:
まずコメントをいただいた方に対しては、内容に関係なく絶対に話すと決めています。コメントを書いてくれた人は結構意思がある人だと考えているんです。

ここはもう人事の方の覚悟がいるのですが、「来たものに対しては絶対に受け止めてサポートする!」という覚悟があれば、フリーコメントの欄は置いた方がいいと思います。

あとは、以前の回答と比較して全体的に状態が悪くなっていたり、どれかの項目だけ急激に悪化していたり…といくつかレベル分けをします。とにかくすべて結果を見て、人事の中で誰から声かけをするかを決めています。

必要に応じて人事以外との面談をセッティングするなど、最後までしっかりフォロー

佐藤:
「リアクションによりフォローのアクションを取る」というのは、人事からのアクションのあとにどこにつなげるか、ということですか?

植村様:
はい。たとえば、眠れていない場合で産業医面談をセッティングした方がよさそうなときは、人事が主導して産業医につなげてみたり。

自分でクリニックを探していくとなると、かなりのハードルじゃないですか。私たちがつなげるよ!と言うことで、「じゃあちょっと話してみようかな」となる。少し私たちの手から離した方がいいなと思うときは、そのようにしています。

なかなか周囲に相談できる人がいない場合は、まずは人事と面談を組んでみたり、上長につないだ方がいいな、という場合は、この結果を見る権限のある事業部長に伝えて、どう対応するかを相談するようにしています。

佐藤:
いきなり直属の上司に、ではないんですね。

植村様:
そうですね。繊細な問題なので、「言って損した」という嫌な気持ちにならないように気を配っています。

パルスサーベイはプチ健康診断?見出した“自己管理”に繋がる可能性

常に丁寧に従業員の皆さまに向き合ってこられた一休様。パルスサーベイ導入後に見えてきた変化や、今後の目指す姿についてもお話しいただきました。

植村様:
パルスサーベイ実施後の変化は、「パルスサーベイってなんだろう?」から始まり、だんだん心理的安全性を感じてもらえてきたこと。

何かを書いた人は反応が返ってきていて、人事が自分のために時間を使ってくれてるんだ、気遣ってくれてるんだということがわかったことが大きいのだと思います。

それから、社員が自分自身のコンディションを知るきっかけになった、というのも大事なポイント。「眠れていますか?」と聞かれることで、「そういえば最近、眠れてない」とか、「あまり上手くいってないかも」、と自分に意識を向けるきっかけになった、という声は多いです。

佐藤:
毎月サーベイがきて、どう答えようか考える時間自体が自己認知のきっかけになる、と。

植村様:
そう。最初は「なんで会社に教えないといけないの?」と感じる方もいると思うんですが、サーベイがあることで自分を知っていけるって良いな、と。いわばプチ健康診断みたいなものですよ。

誰かに言わなくても自分が自分を知って、自分で変えられるって形が一番良いはず。だから、これからは自己認識を高めてもらうために、これまでのデータをいい感じにまとめて社員のみなさんに渡そうかと思っています。ここからどう自己管理に繋げていこうか?を考えていきたいですね。

佐藤:
今後はパルスサーベイの第2段階ですね。雇用形態の異なる方についても課題を感じていらっしゃると。

植村様:
そうですね。一休は350人の従業員がいますが、契約社員や派遣社員の方も多いんです。雇用を守ることは4月の時点で全社員共有で発表していたものの、この1年のことを考えると、雇用期間が決まっている皆さんは言いづらかったこともあったのではないかなと。

ここで「私コンディション悪いです、仕事が上手くいってません」って書いちゃったら…と考えてしまうのではと思うんです。今後は、有期雇用の方には何か別の仕組みが大切だなと実感しています。

あとは、コミュニケーションロスがあるなかで、外的アウトプットが減ってきていて、視野の狭まりや思考力の低下を感じる部分があります。外からの声や音を聞く機会がなくなったことが原因の1つではと思うので、みんなで学ぶ場を作ったり、CTOと私がDJとなってラジオ配信をスタートしたりしています。

佐藤:
このあたりは大事ですね。どうしてもカンファレンスなどにも参加できなくなりますし、視野が狭まりがちだから開いてあげる、と。

カオナビを使いこなすための、2ステップ

最後に、カオナビはもちろん、さまざまなHR関連のテクノロジーがある昨今で、ツールを使いこなすコツに迫りました。

植村様:
まず、何をしたいかを決めることですね。カオナビはあくまでツールなので、何をしたいかが決まっていないと使いこなせないと思います。

次に、課題がはっきりしたら、すぐにアクション化すること。カオナビは設定が簡単なので、やりたいときにすぐ始められるのが良いですね。私、パルスサーベイは本当に良いと思います。コンディションはやはり知りたいと思うんですよね。

佐藤:
知りたいですよね。経営側としても。

植村様:
そうなんですよ。パルスサーベイの話に戻りますが、知りたい、心配だ、と思うのは経営も人事もみんな一緒。どうしたらいいんだろう、と思ったら「把握すること」と「ケアすること」を決める。それさえ決めればできるので、まずは少し動いてみる、ということをおすすめしたいなと思います。

佐藤:
そうですね。その1歩のスピードも大事かもしれないですね。今やれば何とかなる、ということ、人事って多いじゃないですか。

植村様:
そうですね。だからまず動く、が良いと思います。

佐藤:
ありがとうございます。カオナビとしては簡単でわかりやすく、すぐ使えるツールをご提供しつつ、人事の皆さまの次のアクションやコミュニケーション、そのあとのフィードバックにできるだけ時間を割いていただけるようにお手伝いできたらなと思っています。

非常に具体的で参考になるお話をたくさんいただき、今日は本当にありがとうございました。

植村様:
ありがとうございました!

コンディション把握の具体策が参考になったと大好評!

参加者の皆さまからのご感想を一部抜粋してお届けします。

  • 社員を大切に思う植村様のお考えに共感し、施策を打たれる実行力に勇気づけられました。ありがとうございました。
  • 当社でも社員のコンディションが把握しきれていない実感があり、対応策として参考になりました。
  • 実際の課題、対応の詳細をお話しいただき、深く頷きながら聞けました。佐藤さんの絶妙な質問ややり取りも面白かったです。
  • 人事・労務といった社内を管理する業務について、なかなか他社様の良い事例・取り組みを知る機会がないため、トークセッションを通して、具体的な取り組み内容・結果・これからの課題について知ることができ、大変参考になりました。

テレワークを導入され、社員のコンディション把握をはじめとするさまざまな課題を抱える企業様が多いなか、一休様の実例が大変勉強になったとの声をたくさんいただきました。人事や経営に携わる皆さまの課題を解決するヒントとなっていましたら幸いです。

パルスサーベイについてもっと知りたい方へ

機能の詳細導入事例もぜひご覧ください。

あとがき

事前のお打合せから当日まで、植村様の従業員の皆さまへの熱い想いがひしひしと伝わり、それに基づいてさまざまな施策を打ってこられた実行力がとても印象的なセミナーでした。

「人事もどんどん挑戦していい」「できることがあるなら、まずやってみる」
そんなメッセージは、働き方が多様化し、環境の変化も大きい昨今だからこそ勇気が湧いた、という方も多かったのではないでしょうか。

またセミナーでは、パルスサーベイを使って定期的にアクションをしていたからこそ従業員を救えた場面があった、とのエピソードも。カオナビというツールと、人事や経営陣の方の想いや施策との掛け合わせで温かい変化を引き起こすことができる、と改めて感じられた瞬間でした。

カオナビのユーザー会は、ツールや機能の使い方を学べるのはもちろん、人事業務のお悩み解決のヒントを見いだせるような場にもしていきたいと思っています。ぜひお気軽にご参加いただけますと幸いです。

最後に、カオナビのカスタマーサクセスチームでは、皆さまと気軽にコミュニケーションが取れるTwitterも開設中。セミナー情報や、サクッと見られる解説動画などもご紹介しています。ぜひチェックしてみてください!

次回のセミナーもお楽しみに!皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

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マナベル

2021.04.07