360度評価の評価項目と質問の具体例|無料ツールでの運用方法も解説

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360度評価とは、上司と部下という1対1の関係ではなく、部下や同僚など幅広い視点から人事評価を行う制度のことです。

目次

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1.360度評価とは?

360度評価とは、従来の上司と部下という1対1の評価だけでなく、被評価者(評価される側)の部下や同僚、顧客など多方面の関係者が被評価者を評価する制度のことです。多面評価とも呼ばれます。

人事評価に高い信頼性が求められるなか、上司からの一方的な評価だけで部下を評価するのは困難になってきました。360度評価では多方面から評価を行うため、より公平性の高い人事評価を行えます。

360度評価とは? 目的や導入効果、メリット、運用方法をわかりやすく解説
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360度評価の目的

360度評価の目的は、

  • 公平で客観性のある評価の実施
  • 人材育成

です。

公平で客観性のある評価の実施

360度評価では被評価者の上司だけでなく、同僚や部下、他部署の社員や顧客などさまざまな立場の人が評価に参加します。立場が異なる複数の視点から被評価者を評価するため公平性を高めること、客観的な評価を実現させることが可能です。

人材育成

360度評価の結果を適切にフィードバックできれば、被評価者の「克服すべき課題」や「自身の強み」、「習得すべきスキル」の気づきに結びつけることもできるでしょう。

360度評価が導入されている背景

360度評価が注目される背景には、近年見られる多様な働き方への対応や協同型組織への構造改革といった要因があります。

多様な働き方への対応

  • コミュニケーション手段のIT化
  • テレワークの推進

など、昨今の働き方の多様化により、上司が部下の働きぶりや成果を直接確認することは難しくなってきています。

その点、同僚や部下も評価に参加する360度評価なら、上司だけでは把握できなかった部分を他者の評価を通じて見える化できるのです。

協同型組織への構造改革の必要性

360度評価が導入される背景には、社員それぞれの視点からフィードバックを行う「協同型組織」への構造改革が求められているという理由もあります。

これまでの日本企業では上層部の意思決定に従って下位が行動、判断する「トップダウン型」が主流でした。しかし社会全体が目まぐるしい変化を遂げる近年、トップダウン型に課題を感じ、組織改革のひとつとして360度評価が導入されることも増えているのです。

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2.360度評価における評価項目の設定

360度評価の評価結果は各質問の回答内容によって導かれます。そのため360度評価の活用には評価項目の設定が重要です。

ここでは360度評価における評価項目を設定する際のポイントについて説明します。

360度評価における評価項目の設定にあたって

360度評価の評価項目を設計する際は、あらかじめ活用目的を明確にする必要があります。

また実際の評価項目には成果だけでなく、そこに至るまでのプロセスを加味できる内容にしましょう。これは成果だけでなくプロセスを評価しなければ、被評価者のやる気を奪う可能性があるからです。

評価項目を設定する際のポイント

360度評価の評価項目を設定する際の具体的なポイントは次の4つです。

  1. 管理職用と一般社員用で異なる評価項目を設ける
  2. 設問の数を多くしない
  3. 回答項目は5段階で評価する
  4. 選択式と自由記述式の設問を設ける

①管理職用と一般社員用で異なる評価項目を設ける

360度評価の評価項目は、管理職と一般社員とで異なる評価項目を設定するのが一般的です。役職や職位によって期待される役割や解決すべき課題が異なること、その課題に応じて評価項目を設定する必要があることを考えれば当然でしょう。

②設問の数を多くしない

質問数は全体で30問程度、一人あたりの回答時間は15分以内で回答できるよう設問の数を調整しましょう。

設問が多すぎると回答にかかる時間が増え、評価者の負担が増えます。当然ながら、評価者の業務はこれだけではありません。設問数が多い、評価に時間がかかるといった場合、状況によっては適切な評価が得られない可能性もあります。

③回答項目は5段階で評価する

各設問の回答項目は5段階で評価するのが一般的です。

・非常にあてはまる
・あてはまる
・どちらともいえない
・あまりあてはまらない
・まったくあてはまらない

5段階評価の場合、被評価者との関わり方によっては「どちらともいえない」のような分析に悩む回答を多く選択してしまう場合もあるでしょう。こういった事態を防ぐため「どちらともいえない」を削除した4段階評価を導入するケースもあります。

④選択式と自由記述式の設問を設ける

評価項目を設定する際は、回答しやすい「選択式」と具体的な気づきを把握するための「自由記述式」、ふたつの設問を設けます。それぞれのメリットは以下のとおりです。

<選択式>

・回答を集計し全体の傾向を把握するのに役立つ

<自由記述式>

・点数評価だけでは見えてこない具体的な改善策や強みに気づける

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3.管理職用の360度評価の項目・設問例

それでは実際に「管理職」を評価する際の評価項目と設問例について説明します。管理職を評価する際は、以下に挙げるように「マネジメント能力を中心とした評価項目」が必要です。

  1. リーダーシップ
  2. 組織作り
  3. メンバー育成

①リーダーシップ

まずはリーダーシップ、つまり目標達成のために個人やチームに働きかける指導力や統率力などを評価する項目を設定します。

  • 社会や顧客、仲間に利益をもたらすことを先頭に立って実現しているか
  • チームに対して中長期的なビジョンを持ったうえでメンバーにそれを理解させているか

などを評価します。

リーダーシップに関する具体的な質問の例

・部下一人ひとりの能力や個性に応じて育成指導をしている
・現状を改善し、よりよくするための具体的な計画やビジョンを持っている
・自分と違う意見やアイデアを積極的に受け入れている
・目下の立場の相手とやり取りする際も礼儀正しく接し、相手を敬っている

②組織作り

管理職用の360度評価では、

  • メンバー全員が目的にコミットしたうえで結果を出せるチームを作れているか
  • メンバー間の連携を改善するためのしくみやコミュニケーションの場などを設けているか

といった「組織作り」を評価する設問も組み込みます。

組織作りに関する具体的な質問の例

・しっかりと時間を割いて、部下とコミュニケーションをとる機会を設けている
・組織を引っ張っていく力が強く、同時に周囲にやる気を起こすこともできる
・トラブルや問題が発生した際、組織の団結に貢献している
・自分の部署が成果を上げた際、チーム全体の頑張りや手柄としている

③メンバー育成

管理職にはチームメンバーの育成も求められます。

  • メンバーそれぞれに適切なゴールを設定しているか
  • 一人ひとりの仕事に対して公正な評価とフィードバックを行っているか

といった設問も欠かせません。

メンバー育成に関する具体的な質問の例

・メンバーに適切なゴールと変化への対応力を持っている
・メンバーがよい仕事をした際だけでなく、日頃からメンバーの良い点を見つけて褒めている
・メンバーの良い点や改善点などの振り返りを定期的に行い、メンバー本人と前向きに話し合っている

評価項目は外部環境や組織の状態によって求められるものが変わります。つまり、360度評価シートは一度作って終わりではないのです。必要に応じて常に更新し続ける必要があります

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4.一般社員用の360度評価の項目・設問例

続いて管理職以外の「一般社員」を評価する際の評価項目と、具体的な設問例について説明します。

管理職以外の社員を評価する際は、主体性や業務遂行力、協調性など仕事に必要なスキルやメンタルを中心とした評価項目を設定します。

主体性

自分の意思や判断にもとづき、責任をもって行動することを「主体性」といいます。常に指示を待つのではなく、

  • 自分自身で考えて行動できているか
  • 仕事内容やその責任を環境や他人のせいにせず、自分事としてとらえているか

などを評価します。

主体性に関する具体的な質問の例

・新しい発想と変化への対応力を適切なレベルで持っている
・常に創意工夫しながら、学んだり成長したりしようとしている
・周囲から否定されたり指摘されたりしたとき、その意見をきちんと受けて入れている
・仕事上の悩みや心配ごとが発生した際、大きな問題になる前に周囲に相談している

実務遂行力

「実務遂行力」とは、その名のとおり実務をやり遂げるために必要な能力のことです。

  • 業務上の課題を解決するまでの道筋を理解できるか
  • それを最後まで実行できるか
  • 自分都合ではなくチームや顧客、社会に利益をもらすことを意識して業務に取り組めているか

などを評価する項目です。

実務遂行力に関する具体的な質問の例

・自分の仕事の現状を理解し、よりよくするためのアイデアを持っている
・状況に応じて効率性と安全性、正確性などを使い分けられる
・時間の使い方が効率的である
・会社の方針や連絡事項をしっかりと聞いたうえで実施、徹底している

協調性

チームに属する一員である以上、被評価者の「協調性」も評価しなければなりません。以下の質問例を用いて、

  • 困っているメンバーに気づいたら率先して助けられるか
  • チーム改善のためのコミュニケーションやフィードバックができているか

などを評価します。

協調性に関する具体的な質問の例

・周囲の意見やアイデアを積極的に受け入れて活用している
・自分のことだけでなく周囲にも気遣い積極的に関わっている
・被評価者のチームに与える影響は大きく、やる気を高めたり前向きな雰囲気をもたらしている
・チーム内のメンバーから尊敬されている

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5.360度評価のメリットとデメリット

多方面から評価を行うことで公平性を高める360度評価には、いくつかのメリットとデメリットが存在します。360度評価の導入を検討する際は、これらのメリット、デメリットをしっかりと理解しておきましょう。

360度評価のメリット

360度評価には大きく分けて3つのメリットがあります。

  1.  多角的、客観的視点の評価
  2.  行動変革の促進
  3.  企業理念の浸透

①多角的、客観的視点の評価

360度評価におけるメリットのひとつが、さまざまな立場から被評価者を多角的・客観的に評価できることです。

上司一人の評価では気づけなかった成果や行動特性に気づき、被評価者にとっても納得度の高い結果となります。

②行動変革の促進

ふたつめは自己評価と他者評価のギャップに気づき、被評価者にとっても自己分析を深めるきっかけになることです。

評価結果をもとに自己分析を進めると、行動改善や規範意識の認識も促進されます。「自分は何を強化する必要があるのか」「どのような点に気をつける必要があるのか」という意識を持ち、行動変革を促すことが可能です。

③企業理念の浸透

360度評価の実施は社員の行動変革だけでなく、企業理念の浸透にも役立ちます。

これは360度評価を設計する際に自社のコンピテンシー(成果を出すための行動特性)をもとにするためです。

多くの社員が評価者として評価基準に触れるため、企業理念や行動方針は自ずと浸透していくでしょう。

360度評価のデメリット

360度評価には行動変革の促進や企業理念の浸透といったメリットがある一方で、主に以下3つのデメリットが存在します。

  1. 運用工数が多くなると負担が大きくなる
  2. 忖度の発生が危惧される
  3. 評価者研修が必要になる

①運用工数が多くなると負担が大きくなる

360度評価をほかの人事評価と同じくExcelや紙の評価シートで運用しようとすると、運用工数が膨大になりがちです。

上司だけでなく多くの社員が評価に関わる分、評価基準の統一や評価データの分析、フィードバックのための資料準備などにより多くの時間と手間がかかるでしょう。運用工数がかさむほど一連のワークフロー管理に時間がかかり、評価者の負担も増すことになります。

こういった工数を削減するためにも、360度評価システムの導入が推奨されているのです。

②忖度の発生が危惧される

談合や忖度が発生する可能性があることも、360度評価のデメリットのひとつです。

評価基準が明確になっていれば客観的な評価も期待できますが、どうしても主観的な評価をゼロにすることはできません。

部下からの評価を気にするあまり、上司が本来のマネジメントを行えなかったり、嫌いな社員に対しては実際のパフォーマンスに関係なく低い評価をつけたりすることも十分考えられるのです。

③評価者研修が必要になる

評価することに慣れていない社員もいるため、すべての評価者に「評価者研修」が必要になる場合もあります。

評価を実施した経験がない場合、業務と関係ない感情や人間関係が影響をおよぼしてしまう可能性があるためです。

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6.360度評価で行うフィードバックのポイント

360度評価を効果的に運用するためには、集計された評価結果のフィードバックが欠かせません。フィードバックでは被対象者のその後の行動に活かせるフォローが必要です。

ここでは360度評価で行うフィードバックのポイントについて説明します。

改善点と評価すべき点をバランスよく盛り込む

360度評価のフィードバックでは、被評価者の改善点だけでなく良い点もバランスよく盛り込んで伝えることが重要です。

良い点ばかりを述べたのでは「本当に正しく評価されているのだろうか」という疑念が、改善点ばかりでは「自分には足りない部分ばかりだ」とモチベーションを下げる恐れがあります。ふたつをバランスよく伝えることで、被評価者は自信をもって真摯に改善に取り組めるようになるでしょう。

具体的なコメントを記載する

フィードバックではあいまいなコメントを避け、可能な限り具体的なコメントを述べるようにします。

被評価者が「何を」「どれだけ」求められているのか、「どうしてこの点数をつけられたのか」という根拠が分かれば、その結果に納得しやすくなるはずです。

ネガティブな言葉は使わない

フィードバックではネガティブな言葉を用いず、前向きな表現を選ぶこともポイントです。

たとえ被評価者にとっては耳の痛いフィードバックであっても、言葉を選ぶことで素直に耳を傾けてくれることもあります。その際、ほかの社員と比較した誉め言葉は逆効果となる可能性が高いため注意が必要です。

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7.人事のプロ直伝! 無料ツールだけで360度評価を運用する方法

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360度評価ツールは評価運用の自動化・効率化を実現し、運用負荷の軽減につながります。しかし、使用するには月額の利用料がかかります。成功するかわからない評価運用に、コストをかけるのを躊躇する企業もあるかもしれません。

まずは無料ツールで360度評価を運用したい方に向けて、ここでは、無料のツールだけを使った360度評価の効率化手法を具体的に紹介します

ただし、無料ツールだけでは効率化に限界がある点も理解しておきましょう。無料ツールは、360度評価の全社導入を検討するためのテスト運用などで活用するのがおすすめです。

使用する無料ツールは2つ

360度評価の運用に使える無料ツールには、「Googleフォーム」と「Googleスプレッドシート」の2つがあります。それぞれの特徴や、360度評価に活用するメリット・デメリットをみていきましょう。

①Googleフォーム

Googleフォームは、アンケートやフォームを簡単に作成・収集できるツールです。Googleアカウントさえあれば誰でもすぐに利用でき、直感的な操作で、多様な質問形式(記述式、選択式、尺度形式など)を設定できます。匿名性も担保できるため、360度評価に適しています。

メリット デメリット
・直感的な操作で手軽にフォームを作成できる
・オンラインで運用できる
・自動集計できる
・個別のレポートは手動で作成する必要がある
・詳細な項目設定には限界がある
・カスタマイズ性に制限がある

②Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートは、Googleフォームで収集した回答データを格納し、集計・分析を行うための表計算ツールです。Excelと同様に、関数やグラフ作成機能が充実しています。

Googleフォームとスプレッドシートをうまく連携させれば、グラフが入った360度評価シートも効率よく再現可能です。普段からExcelに慣れている方なら作業もスムーズに進められるでしょう。

メリット デメリット
・フォームからの自動連携が可能
・関数を使って集計・分析を効率化できる
・オンラインで運用できる
・高度な関数知識が必要になる
・スプレッドシート自体は匿名性を持っていない
・管理が煩雑になる可能性がある

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8.無料ツールで360度評価を運用する4つのステップ

無料ツールで360度評価を運用する大まかな流れは、以下のとおりです。

  1. アンケート項目を決める【サンプル有】
  2. Googleフォームでアンケートを作成する
  3. 集計用のスプレッドシートを作成する
  4. Googleフォームでアンケートを配信する

評価はGoogleフォームで行い、集計でGoogleスプレッドシートを使用します。詳しい作成方法を以下で解説します。

①アンケート項目を決める【サンプル有】

360度評価を運用する上で、アンケート項目は重要なポイントです。アンケート項目は360度評価を実施する目的をふまえ、「誰に」「何を聞くか」を設計していきます

また、アンケート項目は「管理職」を対象とするか「一般職」を対象とするかでも変わってきます。一般的に管理職に対してはマネジメントに関する項目、一般職に対しては業務遂行能力に関する項目を設定するとよいでしょう。

アンケートは評価者が回答しやすいように10問程度にし、少なくとも15分程度で回答できる量が理想的です。質問項目が多すぎると、アンケートの回収数や結果の正確性に支障をきたす恐れがあります。

標準的な360度評価アンケートでは、「○○○ができているか」という質問に、「非常によい」~「非常に悪い」までの5段階の尺度で回答するのが一般的です。

目標達成

  • 目標達成に向けて自らが前向きに取り組めているか
  • チームや部門全体にポジティブな影響を与えているか
  • メンバーの目標達成に対し適切な支援を行っているか

リーダーシップ

  • チームや部門のビジョンをメンバーに理解させているか
  • チームメンバーの強みや弱みを十分理解しているか
  • チームが解決すべき課題に対し、具体的なアクションを示しているか

コミュニケーション

  • メンバーの意見に耳を傾けているか
  • メンバーとの信頼関係を築けているか
  • 他のチームや部門と協力し合えているか

目標達成

  • 目標達成に向けて前向きに取り組めているか
  • チームや部門全体にポジティブな影響を与えているか
  • 目標達成のために他者を巻き込んだ取り組みができているか

業務遂行能力

  • 課題とアクションプランを明確に持てているか
  • 適切な時間配分で業務を遂行できているか
  • 広い視野を持ち創意工夫ができているか

コミュニケーション

  • 他者や他部門と協力し合い業務を遂行できているか
  • 問題が生じた際に速やかに報告ができているか
  • メンバーとの信頼関係を築けているか

②Googleフォームでアンケートを作成する

アンケート項目が決まれば、実際にGoogleフォームで360度評価用のアンケートを作成します。アンケート作成のステップは以下のとおりです。

フォームタイトルの設定

Googleフォームから新規のフォームを作成し、フォームタイトルを入力します。後から検索しやすいように、フォームタイトルのルールを決めて統一すると良いでしょう。

<例>
ふ_藤井健_〇〇期_360度評価

各項目の作成

各項目を「質問のタイプ」「質問文」「選択肢」で設定します。必須チェックも忘れないようにしましょう。

尺度で聞く質問は「選択式(グリッド)」を選ぶと作成できます。このとき、アンケートの選択肢をあらかじめ「数値」にしておくと、あとの集計が楽です。

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回答記録用スプレッドシートの作成・管理

次に回答記録用のスプレッドシートを作成します。集計作業で使用するため、回答記録用スプレッドシートのURLをメモしておきましょう。Googleフォームは簡単に複製できるので、必要な人数分作成すると便利です。

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③集計用のスプレッドシートを作成する

別でアンケート結果を集計するための集計用スプレッドシートを作成します。なぜなら、回答用スプレッドシートではアンケート結果を貯めることはできても、数式を使った自動集計はできないからです。

集計用スプレッドシートの完成版のイメージは、以下の通りです。

赤枠で囲った箇所のデータは、アンケート回答用のスプレッドシートから「IMPORTRANGE関数」で自動引用しています。「IMPORTRANGE関数」は、集計の効率化に便利な関数です。少し難しいかもしれませんが、これを機にチャレンジしてみましょう。

集計用スプレッドシート作成の手順は、以下の通りです。

※クリックで拡大

IMPORTRANGE関数を設定する

IMPORTRANGE関数は、指定した別のスプレッドシートからセルの範囲を読み込める関数で、Excelにはないスプレッドシート独自の関数です。基本的な数式は「=IMPORTRANGE(“スプレッドシートキー”, “範囲の文字列”)」となります。

スプレッドシートキーにはスプレッドシートのURLを入力しましょう。評価者がアンケートに回答すると、回答用スプレッドシートから自動的にデータが読み込まれ反映されます。

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【Tips】IMPORTRANGE関数でオートフィルを使って時短

IMPORTRANGE関数は集計を自動化できて便利な反面、オートフィルが効かないという欠点があります。オートフィルとは、数式をコピーするとセルも書き換えてくれる機能です。

IMPORTRANGE関数では、範囲の文字列をダブルクォーテーションで囲むため、オートフィルが無効になってしまいます。

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この欠点を解消するには、オートフィルが効く状態でコピーしてから、置換で数式を元通りに直す方法が有効です。

詳しい手順は以下のとおりです。

  1. 数式がきちんと動くか動作確認をする
  2. 動作確認後、ダブルクォーテーションを外して数式をコピーする(オートフィルが効く)
  3. ダブルクォーテーションの前にある「,(カンマ)」を「,”」に置換する
  4. ダブルクォーテーションの後にある「)」を「”)」に置換する

IMPORTRANGE関数でオートフィルを使う方法※クリックで拡大

スプレッドシートで数式を置換する際は、「数式内も検索」にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。

④Googleフォームでアンケートを配信する

ここまでで360度評価を運用する準備が整いました。あとはGoogleフォームに戻り、アンケートを配信するだけです。送信ミスには注意し、あらかじめカンマで区切ったメールアドレスのセットをExcelなどで準備しておくとよいでしょう。

以上のようなステップを踏めば、無料ツールでも360度評価を運用できます。しかし、評価は従業員の数だけ行わなければなりません。5人に対して5人が評価するだけでも、25枚もの評価シートとその集計が必要です。

従業員数が多い企業ほど、かえって非効率になる恐れもあります。効率化を目的にツールを活用したいのであれば、有料の360度評価ツールを導入するのがおすすめです。

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9.無料の360度評価ツールを使う際のデメリットや注意点

「まずは無料で360度評価を試したい」という企業にとって、GoogleフォームやGoogleスプレッドシートのような無料ツールは非常に魅力的な選択肢です。しかし、無料であるがゆえに生じるデメリットや注意点も存在します。

これらの点を理解せずに導入を進めると、かえって手間が増えたり、期待する効果が得られなかったりする可能性があるでしょう。

フォームやシート作成に工数がかかる

無料のツールは、360度評価に特化して設計されていません。実際に運用できる形に整えるには、時間と労力がかかります。

たとえば、評価項目を自社で一から考案し、フォームに手動で入力する必要があります。また、誰が誰を評価したのか、正確にデータを紐付けるための仕組みも自分たちで作らなければなりません。

さらに、複雑な関数を用いた集計用のシートも独自に作成する手間がかかります。

レポート作成も同様で、そのレイアウト設計からデータ抽出、グラフ作成など、作業量が膨大になるでしょう。

ミスが生じやすい

無料ツールは、あくまでプラットフォームの提供です。アンケート項目の設定や配布、集計は手作業で行う必要があり、ヒューマンエラーのリスクがあります。加えて、ミスに気づきにくく、回答者側に指摘されてはじめて気づくケースもあるでしょう。

管理するフォームやスプレッドシートが増えると、保存先や参照先のミスが起きやすくなり、連携トラブルに繋がります。

また、Googleスプレッドシートで起こりやすいものに、共有設定(アクセス権限)のミスがあります

Googleツールはクラウドなので、共有できる点がメリットですが、一方で、アクセス権限がうまくコントロールできないと、匿名性も担保できなくなるため注意が必要です。

360度評価の運用でミスが起こると、評価結果の信頼性を損なうだけでなく、従業員からの不信感を招く恐れもあるため、細心の注意を払いましょう。

他のシステムと連携しにくい

無料の360度評価ツールは、基本的に独立した単一の機能を提供します。アンケートの配信と集計に特化しているため、そのデータを他のシステムで利用するには別途作業が必要です。

たとえば、アンケートの進捗が芳しくない際、リマインドなどはメールやチャットツールで別途行う必要があります。また、従業員情報、評価履歴、研修履歴、目標管理データなど、さまざまな人事情報を一元的に管理することはできません。

360度評価のデータは独立したものとなり、横断的な分析や人材戦略への活用には手間がかかります。

集計結果を人事担当者が手作業で確認し、個別の施策につなげる必要があるため、360度評価の結果を継続的な人材育成や組織開発に十分に活かせない可能性があります。

運用が属人化する恐れがある

とくに、Googleスプレッドシートの関数など、特定の担当者のスキルに依存する場合、運用が属人化する恐れがあります。

また、試行錯誤しながら構築した運用フローや、独自の集計ロジック、トラブルシューティングのノウハウなどを適切に文章化・標準化できないと、他の担当者への引き継ぎが困難です。

これまでの担当者が異動や退職をした場合、その後の運用が滞ったり、評価プロセスが中断したりする事態も起こり得るでしょう。新たな担当者は、一から運用方法を理解し直す必要があり、多大な時間と学習コストが発生します。

属人化は、運用の継続性や安定性を脅かすだけでなく、組織全体の業務効率やリスクマネジメントの観点からも大きな問題となるのです。

サポート体制が手薄い

無料のツールには、有料ツールにあるようなベンダーによる専門的なサポートが期待できません。

フォームの設定方法がわからない、スプレッドシートの関数がうまく機能しない、データが正しく表示されないといったトラブルが発生した場合、基本的に自力で解決する必要があります。

Googleのヘルプドキュメントやオンラインコミュニティを参照しても、360度評価という特定の運用における具体的な解決策が見つからない場合もあります。

また、360度評価を効果的に運用するためのコツや、評価項目設計のアドバイス、フィードバック面談の進め方といったノウハウ提供は受けられません。全て自社で試行錯誤しながら、構築する必要があることを覚悟しましょう。

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10.有料版の360度評価ツールを使うメリット

無料ツールでも360度評価を試行できますが、本格的な運用やより高い効果を目指すのであれば、有料の360度評価ツールを使うのがおすすめです。費用はかかりますが、それ以上の大きなメリットを得られるでしょう。

運用をさらに効率化できる

無料ツールでは手作業が必要な部分も、有料ツールであれば徹底的に自動化・効率化され、人事担当者の業務負荷を大幅に軽減できます。たとえば、有料ツールでは以下の操作が可能です。

できること 概要
360度評価用のテンプレート 360度評価用のテンプレートをベースに、自社の評価シートにあわせてカスタマイズも可能
回答進捗確認 評価項目への記入状況など、評価シートの提出状況を可視化できる
督促メール一斉送信 評価対応の進捗を確認し、「未対応」の対象者に絞り込んだ上で、対応催促メールを送信できる
評価フィードバック 目標と評価情報が紐付けられおり、過去データも一元化されているためフィードバックが簡単

360度評価で発生する各種業務をツール内で一元化できるため、運用をさらに効率化でき、運用担当者の負荷を大幅に軽減できるでしょう。

アクセス権を簡単に設定できる

360度評価データは、非常に機密性の高い個人情報です。加えて、360度評価を正しく運用するには、匿名性の確保が重要となります。

有料ツールでは、データの項目ごとに閲覧・編集する権限を細かく設定できます。各評価者の権限設定もできるため、より公平かつ客観的な評価が可能になるでしょう。

また、被評価者と評価者の紐づけ設定ができるツールもあるため、人事異動があった際にもシステム側で設定を変えるだけで済みます。

適切なアクセス権限設定により、情報の機密性を保ちつつ、必要な人が必要な情報にのみアクセスできる環境を構築でき、運用における信頼性と安全性が向上します。

他システムと連携しやすい

有料の360度評価ツールの多くは、既存のHR関連システムや労務管理システム、チャットツールなどとの連携機能を標準装備しています。たとえば、チャットツールと連携できれば、アンケートの通知やリマインドをチャットツールにも配信できるでしょう。

システム連携により、バラバラに管理されていた人事データを統合し、人材情報を一元的に把握することで、戦略的な人事施策立案の精度を高められます

タレントマネジメントなどの他機能も使える

有料ツールには、アンケート機能だけでなく、人材データベースやタレントマネジメントなど複数の機能を兼ね備えたものもあります。

たとえば、総合的な人材データ管理が行えるツールであれば、360度評価のデータに加え、目標管理やスキル管理、サーベイや学習履歴などの多様な人材データを一元管理できます

360度評価の運用自体はアンケート機能だけで問題ありませんが、他の情報と組み合わせることで、対象となる従業員をより深く理解でき、評価後のフィードバック面談の精度も高められるでしょう。

これにより、360度評価を単なる評価イベントで終わらせず、人材の採用から育成、配置、定着までを一貫してマネジメントできます。

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11.有料版の360度評価ツールの導入に迷った際の判断基準

有料版の360度評価ツールを導入すべきかの判断が難しいという声も聞かれます。現状、紙メインで360度評価を運用しており、まずは無料でツールを試してみたいという場合にはGoogleフォーム・スプレッドシートに移行するのがおすすめです。

ただし、以下の場合には、有料ツールの導入を検討する価値があるでしょう。

  • 評価シートの枚数が100枚を超えている
  • 360度評価にかけている工数が年間200時間以上

評価シートの枚数が100枚を超えている

管理しているExcelやスプレッドシートの枚数が、現時点で100枚以上ならば有料版の検討がおすすめです。仮にファイルの作成から回収、集計までの延べ工数を2時間とすると、管理業務だけで200時間以上かけている計算になります。

ファイル管理は本来の業務とは異なるノンコア業務です。負担の増加によってヒューマンエラーが起こると、匿名性が担保できない恐れもあります。

ファイル管理の手間を削減することは、360度評価の匿名性や質を高めることに直結します。管理するファイル・シート数が多く評価業務の負荷が大きい場合には、有料ツールの導入で負担を軽減しましょう。

360度評価にかけている工数が年間200時間以上

現在360度評価にかけている工数が年間で200時間を超える場合も、有料ツールの導入を検討しましょう。

実際に、360度評価ツールの導入によって、工数が8分の1になったケースもあります。

評価運用にかかる工数の削減によって、人事担当者は本来注力すべき戦略的な業務に、より多くの時間と労力を使えます。

また、有料ツールは自動化・効率化のための機能が充実しています。

無料ツール 有料ツール
テンプレート ×
カスタマイズ性 ×
オンライン運用
アクセス権限の設定
他システムとの連携 ×
レポートの自動作成 ×

クラウドシステムの利用料金は月額4~5万円ほどなので、工数削減効果が利用料を上回るケースがほとんどです。

導入の決め手を得るためにも、現在360度評価の運用にかかっている工数と有料ツールを導入した際の費用対効果を算出してみましょう。

工数の算出方法

まずは、360度評価の工程を洗い出しましょう。

工程の例

・評価項目の決定
・質問項目の設定
・周知
・評価シート配布
・評価シート入力
・評価シート回収
・集計・レポーティング
・フィードバック

それぞれの工程にかかる業務時間(工数)を書き出し、合計します。年2回360度評価を行っている場合は、2倍にすれば年間の合計工数を算出できます。

年間の合計工数が200時間以上であれば、有料ツール導入の目安を満たしていると考えてよいでしょう。

費用対効果の算出方法

工数が算出できれば、費用対効果も算出してみましょう。削減が見込める工数を金額換算することがポイントです。工数を時給に換算し、掛け合わせるのが一般的な算出方法となります。

計算に必要なのは、「年間の合計工数」と「従業員の平均時給」です。

工数を8分の1に減らせた場合の年間コストの削減効果は、以下のようになります。

算出例
{200時間-(200時間÷8)}×5,000円=875,000円

ここで算出したコストはあくまでシミュレーションです。どの程度の工数を減らしたいかを決め、費用対効果を逆算することで導入効果も振り返りやすくなります。

有料版の360度評価ツールを検討する際には、無料トライアルを利用してみるのもおすすめです。実際にシステムを動かし、操作性や運用方法を確認すれば、導入効果がイメージできるでしょう。

実際に360度評価のシステム化が体験できます!
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12.有料版の360度評価ツール選ぶ際のポイント

有料版の360度評価ツールを選ぶ際は、目的や期待する効果を得られるかがポイントです。360度評価ツールの導入によって、どのような課題を解決したいのかを明確にしておくことで、必要なツールが洗い出せます。

以下の項目から、自社の目的や期待する効果が得られるツールかをチェックしてください。

  • セキュリティ性が十分か
  • システム連携ができるか
  • 評価シートを柔軟に追加編集できるか
  • 集計、分析機能があるか
  • サポート体制が充実しているか

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13.360度評価の無料テンプレートの活用とカスタマイズ方法

ここでは、管理職用と一般社員用、2種類の360度評価シートのテンプレートを用意しました。エクセル版とPDF版の2種類があります。

エクセル版がおすすめの方 項目を編集して使いたい
PDF版がおすすめの方 そのまま印刷して使いたい

テンプレートの活用によって、評価シート作成の手間を削減できます。ただし、配布や回収、集計は効率化できないため、この点も含めて効率化したい場合には、アンケートツールや360度評価ツールの導入を検討しましょう。

【管理職用】360度評価シート

管理職用の360度評価シートは、リーダーとしての素質と実務能力を評価するための項目が記載されています。

主な評価領域は以下のとおりです。

  • 目標達成志向
  • 問題解決力
  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 人材育成
  • 組織づくり

各領域に詳細な項目が設定されています。領域と項目は自社の経営目標やコンピテンシーに合わせて、柔軟にカスタマイズして問題ありません。

【一般社員用】360度評価シート

一般社員用の360度評価シートは、一般社員としての振る舞いや実務能力を評価するための項目が記載されています。

主な評価領域は以下のとおりです。

  • 目標達成志向
  • 問題解決力
  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 主体性
  • 実務遂行力

管理職用シートと同様に、自社の評価基準などに合わせてカスタマイズできます。

360度評価の機能や効果を実際の画面を見ながらご説明します!
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14.カオナビの360度評価機能

人事評価システム「カオナビ」は、360度評価運用の自動化・効率化を実現する機能を搭載しています。カオナビは操作性が抜群で、「マニュアルいらず」で誰もが使える人事評価のクラウドシステムです。

360度評価のほか、目標管理(MBO)やOKRといった他の評価にも対応しています。

カオナビ内には360度評価用のテンプレートもあり、それをベースに自社の評価シートにあわせてカスタマイズも可能です。評価者の権限設定もできるため、より公平かつ客観的に評価できるでしょう。

360度評価の運用を効率化する機能「Voice Note」

カオナビには、アンケート機能「Voice Note」が搭載されています。「Voice Note」を使えば、360度評価のアンケートを効率よく運用可能です。

回答の進捗一覧や催促メールの一斉送信、送信後の管理、集計作業の手間を軽減する機能が標準搭載されています。

Slackと連携した通知も可能で、コミュニケーションコストも削減できるでしょう。さらに、匿名アンケート機能もあるため、匿名性も担保されます。

カオナビ利用までの流れ

カオナビ利用までの流れは以下のとおりです。

  1. 資料請求・問い合わせ
  2. 無料トライアル、デモ(オンラインも可能)
  3. 見積もり
  4. 申し込み
  5. アカウント発行
  6. 利用開始

無料デモでは、オンラインまたは訪問によって機能デモの説明を受けられます。実際の画面を見ながら、「カオナビでどのようなことができるのか」を聞いたり、質問したりが可能です。

無料トライアルでは、カオナビのテスト環境にログインして、実際の画面操作を体験できます。

「カオナビの概要を知りたい」という方のために、3分でカオナビがわかる製品資料をご用意しております。

 


【360度評価の運用に限界を感じている…】

こんなお悩みをお持ちでないですか?

・紙やExcelを使った評価運用に時間が掛かり過ぎている
・使った評価シートの保管が問題になっている
・360度評価の負担が大きく、通常業務に影響が出ている
誰が評価が終わっていないかわからない
・従業員が積極的に参加してくれない

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