ユーザー会レポート
三菱地所グループさまタレマネ交流会!実践者が語る“データ蓄積の重要性”とその後の活用法
2025年5月7日

こんにちは!カオナビ カスタマーサクセスグループ ユーザー会担当です。
2025年1月31日(金)、三菱地所グループさま限定のグループユーザー会を開催しました。当日は参加企業さまの中から、三菱地所リアルエステートサービスさまと三菱地所さまにご登壇いただき、カオナビ活用についてお話しいただきました。
皆さまにも知見を取り入れていただけるよう、当日の内容をまとめましたので、ぜひご一読ください!
※掲載内容はすべてユーザー会当日時点の情報です。
【三菱地所リアルエステートサービス株式会社様ご登壇】プロファイルブックを軸に、カオナビ機能をフル活用
ご登壇者紹介
一瀬 智史 様
三菱地所リアルエステートサービス株式会社
デジタル戦略部CRM推進課 人事部人事課兼務
約2年前より人事部人事課に異動。システム関連の知見も活かしつつ、カオナビ運用に取り組む。
※ご登壇当時の情報です。
※ここからは実際に一瀬さまにお話しいただいたセミナー内容です!
まず、当社で活用している主要な機能を紹介させていただきます。
活用のもっとも肝の部分となっているのが、プロファイルブックです。ここで社員の基本情報やデータを一元管理しています。そしてマイボードを活用することで、集約したデータを、確認したいテーマごとに1つの画面で閲覧できる状態を作っています。
※マイボード例
組織図を写真を使い視覚的に分かりやすくできるシナプスツリーもよく活用しています。組織変更を検討する際のシミュレーションが非常にしやすくなりました。
もちろん、スマートレビューも活用しています。グループ内でも、おそらくスマートレビューでの評価制度運用に惹かれてカオナビの導入を決めた企業がもっとも多いのではと感じています。
一度雛形を作成すれば、評価制度等の変更がない限り手軽に運用できるだけでなく、スマートレビューのデータをプロファイルブックに連携することによって、評価に関するデータの可視化や分析が可能です。
シャッフルフェイスでは、一人ひとりの顔を見ながら、年次や事業グループなどを分析することが可能で、当社でもよくマトリクス分析に活用しています。
同じく分析機能のカスタムガジェットでは、プロファイルブックのデータを用いて多角的に分析が可能です。「事業グループが多い企業の場合、全社的にやるよりも事業ごとに小分けにして活用するといい」と他社の人事の方に聞きまして、当社でもそのようにして使っております。
また、研修ではオプション機能のラーニングライブラリを活用しています。社内の研修動画や外部の研修コンテンツを管理でき、研修受講者の設定はカオナビのプロファイルブックの基本情報を基に設定できるため、とても簡単です。
加えて、当社では、簡単に社員アンケートが作れるボイスノートと、インサイトファインダーをともに使用しています。インサイトファインダーを使うことで、生成AIを通じてボイスノートで集めた回答を肯定、否定、中立の3つに分けることができます。この機能は回答の集約時に便利で、重宝しています。
※インサイトファインダー例
続いてのポジションマッチングは、私が特に気に入っている機能です。プロファイルブックのデータから、設定した複数の条件に合う人を抽出でき、かつその合致度合いをパーセンテージで表示してくれるものです。
条件に完全合致した人以外を切ってしまうのではなく、足りない人も抽出してくれるところがいいなと思っています。
そのほか、社員のコンディションを定期的に把握するためのパルスサーベイ、個人の特性を知りコミュニケーションに活かすためのエニアグラムなども活用しています。
これらの機能を活用した、当社のカオナビ運用の全体像がこちらです。
とにかくプロファイルブックにデータを集約。そのデータがあってはじめて、では何を可視化して何を分析するのかを考えて実行できます。また、ラーニングライブラリやパルスサーベイも、プロファイルブックの情報があれば容易に利用ができるので、まずはプロファイルブックにすべて集約することをおすすめしたいです。
さらにプロファイルブックに蓄積した情報は、個別の社員情報雛型を登録すれば、その形式で出力も可能です。この機能は、社員のグループ会社出向のタイミングで、出向先から経歴を求められた際によく活用しています。作業が非常に楽になるので、もし登録されていないのであれば、こちらもおすすめです。
ここまで当社でのカオナビ活用を紹介してきましたが、カオナビで何をしたいかによって、流し込むデータや活用方法は変わってくるかと思います。会社によって活用が変わるものではありますが、各社との情報交換で新たな活用方法に気づくことは多いです。また、比較的ヘビーユーザーだと自認している私も、まだまだ知らないことばかりです。
今後もグループ全体で情報交換や共有をしつつ、一緒にカオナビ活用のレベルを高めていければと考えております。
【三菱地所株式会社様ご登壇】プロファイルブックで情報を管理し、見たい情報へ簡単にアクセスできる仕組みづくり
ご登壇者紹介
中尾 勇佑 様
三菱地所株式会社
人事部 人事・安全衛生ユニット 副主事
2016年三菱地所に入社。三菱地所プロパティマネジメントへ4年間出向したのち、
2020年より、人事部にて考課・人事面談・副業等の人事制度運用、および産業医体制や健康経営等の安全衛生業務を担当。
※ご登壇当時の情報です。
※ここからは実際に中尾さまにお話しいただいたセミナー内容です!
三菱地所グループではグループ共通の統合人事システムの活用を2017年より進めております。
その一環として昨年、人事考課や社員情報の照会における業務効率化とタレントマネジメントの強化、さらにグループ全体での活用を目的としてカオナビを導入しました。
導入以後は、情報をワンストップで閲覧ができることで、業務をより円滑に進められるようになりました。
情報を把握しやすいUI、シート追加や権限付与の容易さ、複数のデータを掛け合わせた分析など多くの魅力を感じています。
プロファイルブックでは基本情報に加え、資格情報などのシートを追加し、シートごとに閲覧権限を設定しています。これにより、データ共有が容易になり、引き継ぎや異動の際の工数も大幅に削減されました。
社員と任意の人事部員が面談をする人事面談制度でもプロファイルブックを活用しています。面談の際に事前に把握しておくべきことや、面談時に参考となる情報などをプロファイルブックで網羅的に閲覧できるため、非常に役立っています。
また、当社では副業制度も導入しており、その対象者の管理として、シートガレージ機能を活用しています。顔写真とともに一覧表示もできるため、視覚的にも対象者を把握しやすく使い勝手の良さを感じています。
この他にもさまざまなデータをプロファイルブックに管理し、見たい情報へ簡単にアクセスできる仕組みづくりを行っています。
カオナビ活用は、それぞれの会社の色や思想が出やすいものだと思います。だからこそ、さまざまな企業が集まって情報交換するのが面白いなと感じています。当社としても、スキルの可視化やデータ分析などまだまだ課題は多いなかですので、引き続き皆さんと情報交換ができればうれしいです。
ユーザー交流会
休憩を挟んで後半は、グループに分かれて交流会を行いました。カオナビ活用に限らず、システム運用の課題や施策についてざっくばらんにお話いただきました。
・社内浸透の工夫は?
・どのような評価制度を実施しているか
・カオナビにどこまで情報を蓄積している?など
実際の画面も共有し合いながら、各社さまざまな課題を提示いただき活発な意見交換がみられました。
ご参加いただいた方からは、こんなお声をいただきました。
グループ会社内で悩みを共有できる機会はありがたいと思うと同時に、皆さん似たような悩みを抱えていることがわかりました。
スキルのフォーマットを適切に構築することが適材適所の人材配置(分析効果)に大きく寄与し、カオナビを有効活用する礎になるのではないか、と感じました。
導入検討中ですが、各社の活用事例などを聞くことができ、とても参考になりました。
ユーザー会を終えて
今回は、三菱地所グループのみなさまにお集まりいただき、業界特化型交流会を開催いたしました。同じグループ内だからこそ、共有できる話題や課題感に沿ったお話が多く、内容の濃いユーザー会だったと感じております!
カオナビでは業界固有の課題を解決していくべく、これからもこのようなユーザー会の開催を継続してまいります。
それでは、今後もカオナビをどうぞよろしくお願いいたします!