チームマネジメントとは?【意味をわかりやすく】研修、事例

チームマネジメントとは、メンバーの育成や生産性の向上に取り組むプロセスのこと。単にリーダーが指示・命令してメンバーを動かすのではなく、メンバーが主体的に考えて動けるチームを作ることが重要です。

今回はチームマネジメントについて、その目的や成功のポイント、必要な能力・スキルやチームマネジメントを進めていく上での課題・対策などをわかりやすくご紹介します。

1.チームマネジメントとは?

チームマネジメントとは、チームの目標を達成するために計画を立案し、メンバーとタスクの管理を行うことでメンバーの育成やチームの生産性向上に取り組むプロセスのこと。

リーダーはリーダーシップを発揮しながらも、メンバーは自ら主体的に考えて実行していくことが重要です。メンバーが指示待ちになったり、いわれたことだけを実行したりする状態にならないよう、一人ひとりが主体的に動く状態が理想でしょう。

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2.チームマネジメントの目的

チームマネジメントではチームの雰囲気をよくするだけでなく、問題解決や成果の向上を実現するチームを作ることを目指します。具体的にどのような目的があるのかを詳しくみていきましょう。

成果につながるチーム作り

「効率的なチーム」や「雰囲気の良いチーム」など、チームの理想像を設定することはチームマネジメントにおいて重要です。

しかし、最終的な目的は成果を出すことです。つまり、チームマネジメントは着実に成果を上げるチームを構築することを主な目的とします。

従業員の離職防止

従業員の離職防止には、モチベーション向上とキャリア支援が重要です。チームマネジメントでは、チームメンバーと密にコミュニケーションを取り、仕事への姿勢や成果を評価することでモチベーションを高めます。

また、成長の機会やスキル開発のサポートも提供し、キャリアパスを明確にすることで従業員の定着を図ります。

人手不足の対策

近年深刻化する人手不足や働き方改革に対応するためには、チームマネジメントが重要な役割を果たします。業務効率化を目指すためには、チームマネジメントによって個々に合ったマネジメントを行い、業務効率化を図ることが大切です。

多様化な人材や働き方の実現

多様な人材を活用するためにもチームマネジメントが役立ちます。近年、多様な人材の採用も活発化し、チーム内には異なる年齢や性別、国籍や働き方を持つ社員が存在する場合も多いでしょう。

チームマネジメントでは多様な個性と強みを引き出して協力体制を作ることで、生産性や品質の向上、利益増加に期待できます。

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3.チームマネジメント成功のポイント

チームマネジメントの成功にはスキルだけでなく、適切な環境も不可欠な要素です。ここでは、チームマネジメントの成功に必要なポイントをご紹介します。

目的の明確化と共有

チームの統率に重要なのは、すべてのチームメンバーで共通の目的を共有することです。単に仕事をこなすのではなく、なぜそれを行うのか目的を考えて行動することが重要です。

指示と命令だけでなく、目的を共有したうえでメンバーに手段を考えさせることでやらされている感が減少し、モチベーションを高められます。

社内で情報共有

チームマネジメントの鍵は、チーム全員が共有する目標と具体的な計画を決定し、その進捗状況や課題を効率的に共有すること。進捗や情報の共有は、チャットツールなどを用いて効率的に行うとよいでしょう。

プロセスの重視

結果至上主義のマネジメントは、チャレンジを恐れたり失敗を隠したりするような風土を形成してしまう可能性もあります。そこで、取り入れるべきはプロセスにも価値を置いたプロセス重視のチームマネジメントです。

プロセス重視のチームは、自発的な発言やコミュニケーションの促進などのメリットをもたし、持続的な成功を収められるチームへと成長できます。そのためにも、リーダーはプロセスの重要性を重視し、結果に盲目的にならないよう促すことが大切です。

コミュニケーションの活性化

チームマネジメントの成功には、チーム内のコミュニケーションが欠かせません。チーム内でつねにオープンにコミュニケーションを取り、メンバーの意見や悩みを共有して共に問題解決に取り組むことが大切です。

ミーティングや飲み会、個別面談などコミュニケーションを促進する方法を採用することで、メンバーのモチベーション向上にも貢献します。

安心できる環境の構築

チーム内でアイデアや意見を自由に出せる環境を作るためには、心理的安全性が不可欠です。心理的安全性が低い環境ではメンバーが発言を避けたり、ストレスを抱えたりと自ら発信しない可能性も高まります。

反対に心理的安全性の高いチームではメンバーが積極的に発言することで計画の精度や柔軟性が高まり、アイデアやイノベーションが生まれやすくなる傾向にあります。

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外部情報を意識

チームマネジメントでは、外部の情報に着目するのも欠かせません。外部情報を収集し、市場動向や競合情報を把握できれば、チームは柔軟に変化に対応しながら革新的なアイデアや戦略を生み出せるでしょう。

そのためにも、情報収集プロセスやツールの導入、市場調査や競合分析、外部ネットワーキングやパートナーシップの構築が必要です。

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4.チームマネジメントに必要な能力・スキル

必要なスキルが不足する状態でチームマネジメントを進めることは、メンバーの混乱を招く恐れがあるため注意が必要です。ここでは、管理職やリーダーに不可欠なスキルをご紹介します。

コミュニケーション力

チームメンバーを理解するためにも、コミュニケーション力は不可欠です。コミュニケーション力には、情報発信力と傾聴力の2つのスキルが含まれます。

ビジョンを魅力的に伝え、戦略を納得させるためには情報発信力が必要です。情報発信力により共通の方向性を確立することは、メンバーのパフォーマンス向上に寄与します。

また、メンバーの喜びやモチベーション、個々の意見や目標に注意を払うためには傾聴力が欠かせません。コミュニケーション力はメンバーを受け入れる環境を作り、信頼関係を築くためにも役立ちます。

指導力やコーチング力

個々のメンバーが成長することで、結果的にチーム全体の力も向上します。たとえば、5人のメンバーがそれぞれ1ポイントずつ能力を伸ばすとチーム全体の戦力が5ポイント向上。つまり、新たなメンバーをくわえるのと同等の効果があります。

メンバーの力を伸ばすには、管理職やリーダーがメンバーの声を聞き、能力を伸ばす支援を行うことが必要です。

メンバーが自分の課題や目標に気づく手助けをして解決策を提示するのではなくメンバーの自己考察力と自己解決力を高めるコーチングを組み合わせて指導するスキルが求められます

スケジュール管理やタスク管理能力

複数のメンバーで構成されるチームを統率するには、タスク管理と明確なスケジュール作成のスキルが不可欠です。業務を効率的に進めるためには期間ごとにタスクを区切ってメンバーに示し、計画の期間に限らず注意深くスケジュールを立てる必要があります。

さらにメンバーがタスクを効率的に遂行できるように優先順位を示す、作業環境を整備・改善するといった配慮も大切です。

課題抽出力や問題解決力

課題抽出力とは、チームの課題を特定して解決策を示す能力です。目標達成が難しいと思われるメンバーがいた場合、リーダーはその課題を見極めて解決策を提示することが重要になるでしょう。

ただし根拠のない指示や提案は不信感を生む可能性があるため、必ず論理的な思考を持って導き出すことが必要です。なお、課題抽出力はリーダーだけでなく、チームメンバーにも求められるスキルといえます。

目標設定力

企業の経営理念や事業方針は、部署ごとに具体的なミッションに落とし込まれます。

しかし、企業全体の方針は抽象的な場合もあり、これでは現場のメンバーが具体的な行動に落とし込めません。そうした場合にリーダーは具体的な目標を設定し、メンバーに提示するスキルが求められます。

またチームの目標だけでなく、メンバーの強みを生かした目標を設定し、目標達成に注力できる状況を作り出すことも目標設定力のひとつです。

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5.チームマネジメントの課題と対策

チームマネジメントを進めるうえでは、さまざまな課題に直面する可能性があります。課題に対処するためには原因を明確にし、目標設定やスキル向上のトレーニングを検討したり、コミュニケーションツールや報奨制度を活用したりと工夫が必要です。

ここでは、チームマネジメントにおける課題と対策をみていきます。

コミュニケーション不足

チームマネジメントを進めるなかで、部下とのコミュニケーション不足に悩む人は少なくありません。

コミュニケーション向上には、積極的な声かけやメッセージアプリの利用、明確な情報共有ルールが役立ちます。また信頼関係を築くためにも、部下の意見を直接聞ける1on1のような定期的な面談も重要です。

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生産性の低下

部下の成長や生産性低下の課題に直面する場合、コミュニケーション方法や指導方法、フォローアップを検討する必要があります。

生産性向上が難しい場合は業務プロセスを分析し、課題を特定したうえで対策を考えることが重要です。リーダーは部下に問題や悩みがないかを定期的に確認し、必要に応じて迅速にサポートできる体制を整えましょう。

モチベーション低下

人手不足が慢性化する現代では、リーダーや高い業務遂行能力を持つ人が仕事を引き受ける状況が一般的となっています。こうした状況は短期的には効果的でも、チーム全体の成長には逆効果。メンバーを信頼して仕事を分担してこそ、チームの成長につながります。

能力が高い人でも報酬やモチベーションの観点から仕事を分散させるべきで、そのためにはリーダーがメンバーの業務状況や個々の能力を把握したうえでアプローチが必要です。

管理職の負担増加

一部の管理職は部下を信頼せず、すべて自分一人で抱え込むケースがあります。これでは管理職の業務負担が軽減しないだけでなく、メンバーとのコミュニケーション不足を引き起こすかもしれません。

管理職自身の考え方の問題ともいえる課題であるため、まずは自らの考えを見直すことが必要です。

困難な人事評価や労務管理

リモートワークといった多様な働きの増加により画一的な管理が難しく、従来よりも人事評価の難易度が上がっています。とくに実態が見えないリモートワークでは業務評価が難しいため、適切な評価制度の設定や積極的なコミュニケーションが欠かせません

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6.チームマネジメントの研修事例

最近ではリモートワークの増加により、若手リーダーの学習機会が減少しつつあります。リーダーの成長は組織の成長、生産性に大きく影響するため、企業側が積極的にリーダー育成に取り組むことが必要です。

ここでは、リーダーが身につけるべきスキルを学ための研修事例をご紹介します。

リクルートマネジメントソリューションズ

同社では、管理者向けに以下のような研修プログラムを提供しています。

  • マネジメントの基本原則を学ぶ管理職基礎研修
  • 管理職研修:マネジメントの基本
  • プレイングマネージャー向けの実践マネジメント研修

チームマネジメントに必要なスキルを総合的に学ぶことが第一ステップです。体系的かつ実践的にスキルを学ぶと、チームマネジメントに必要な総合的なスキルを身につけられます。

ダイヤモンド社

同社では管理職の負担増加によってプレイングマネージャーが増加し、若手の主体性を阻んでいる課題がありました。こうした状況を改善すべく、若手の早期教育化とコーチング力の習得により、若手の主体性促進を目指したのです。

結果、若手に主体性が促せたことで管理職はプレーヤーの役割から解放され、チームマネジメントに専念できる環境は構築されました。

NTTデータ ユニバーシティ

同社では、チームマネジメントの実施や今後のビジネス環境でのリーダーシップに関するポイントなど、具体的なチームマネジメントの手法が学べる研修を実施。

研修により、チームの課題認識と持続的な成果の創出に必要なリーダーシップ要件を理解し、ディスカッションやグループワークを通じたリーダーシップの実感を図りました。