【人事評価】数値化がむずかしい部門の目標設定どうする?

過去との推移比較などのデータから評価します。

間接部門は、目標の数字化が難しいですが過去のデータを利用することで現在の業績が評価できるのです。たとえば、

  • 過去と比較してミスの発生率が何パーセント下がった
  • 経費がどれだけ削減されたか

などを探り、評価基準としましょう。目標設定できるほどデータや実績がない場合は、

  • 全社売上
  • 業務改善のためにした工夫

などを取り上げて評価基準にするとよいでしょう。

間接部門を評価する難しさ

間接部門は営業などと異なり、数字による結果が出ません(出ないことの方が多い、計測がむずかしい)。

しかし、結果が分かりにくいからといって評価を怠れば社員のモチベーションは下がります。

また、印象や主観で評価すれば、努力の必要を感じない社員が増えるでしょう。

結果、仕事ができる社員ではなく、上司に気に入られる社員、仕事をしているように見せることが上手な社員が高く評価されてしまいます。

間接部門の目標設定

間接部門の目標設定は、組織全体の目標と無関係にならないようにしましょう。会社全体の目標に、間接部門がどれだけ寄与できるかを具体的に数字で表します

たとえば、経費を○○%削減するのであれば、間接部門で○○%、総務や品質管理部門のだれだれで○%というように会社の目標を組織や各社員ごとに落とし込むようにするのです。

目標が、会社と個人双方でつながると、社員そして間接部門そのものも仕事への取り組みが変わります。

数値化が難しくても貢献度を明確にする方法がある

目標設定や人事評価は企業のためだけでなく、社員そして間接部門そのものに、

  • 仕事へのモチベーション
  • 会社とのエンゲージメント

を感じさせる重要な役割を持つのです。

エンゲージメントとは?【ビジネス上の意味を解説】高めるには?
従業員エンゲージメントを見える化して、離職改善&生産性アップ。 タレントマネジメントシステムで、時間がかかるエンゲージメント調査を解決! ⇒ 【公式】https://www.kaonavi.jp にア...

ワークエンゲージメントとは?【わかりやすく解説】
従業員エンゲージメントを見える化して、離職改善&生産性アップ。 タレントマネジメントシステムで、時間がかかるエンゲージメント調査を解決! ⇒ 【公式】https://www.kaonavi.jp にア...

  • 目標をどの程度達成したか
  • そのためにどのような努力や工夫をしているか

が分かるようにすることで、数値化が難しい部署が持つ会社への貢献度も明確になるでしょう。

人事評価でやる気をなくした社員への対処法は?
「人事評価は、仕事に対してどれだけ応えたかをデータ化したものであり人格を判断しているものではない」と伝えましょう。 そうすることで社員に、 なぜ評価が低かったのか どうすればよくなるか と根拠をも...

人事評価 数値化のQ&A

法務、人事、経理など、組織の管理部門は、業務の成果を数値化しにくい傾向にあります。 そのような業務に従事する場合でも、公正な人事評価を実施するには、成果の客観的な数値化が欠かせません。目標設定に工夫をこらし、目標の意味を再定義したり、業務プロセスの数値を目標化するなどして、数値的評価を実現しましょう。
目標を数値化しなければ、上司も部下も、プロセスの達成度がわからなくなります。すると客観的な視点からの人事評価が困難になり、公正さが損なわれることになります。 上司による主観的な評価や感情的な評価を避けるために、可能なかぎり目標設定や人事評価では数値を用いましょう。
数値化が難しくても貢献度を明確にする方法はあります。数値以外の方法で「どのような努力や工夫をしたのか」を客観的に理解できるような目標設定をしましょう。 評価行為だけでなく、従業員のモチベーションやエンゲージメントの向上も人事評価には求められます。従業員のコンディションを維持することのできる人事評価制度を設計しましょう。