スキル管理システム13選! 機能とメリット、比較ポイントを解説

従業員のスキルの管理方法にお悩みではありませんか?
スキルを的確に把握することで、従業員の最適な人材配置や早期育成が実現します。
資料のダウンロードはこちら

近年、企業における人材育成や適正な人材配置の重要性が高まっています。その中で、従業員のスキルや資格情報を一元管理し、効率的な人材戦略を可能にするのがスキル管理システムです。

このシステムを活用することで、従業員のスキルを可視化し、適切な育成プランを策定したり、プロジェクトごとに最適な人材を配置したりできるようになります。

この記事では、スキル管理システムの基本機能やメリット、導入時の比較ポイントを詳しく解説します。主要なシステム13選もご紹介するので、自社に適したシステム選びの参考にしてください。

目次

最新の従業員スキルマップがいつでも作成できる「カオナビ」の資料を見てみる ⇒ 資料のダウンロードはこちら

1.スキル管理システムとは?

スキル管理システムとは、従業員が持つスキルや資格、経験などの情報を一元的に管理し、可視化するためのシステムです。

従来のエクセルや紙ベースの管理では情報の整合性や更新の遅れが課題でしたが、このシステムでは最新のスキルデータをリアルタイムで把握可能です。

これにより、従業員一人ひとりの能力や組織全体の強み・課題を明確にできます。人材の適切な配置や育成、評価といった人事戦略に役立つでしょう。

カオナビなら、組織全体のスキルを一元管理し、最適な人材配置や採用の適正化の実現に役立ちます。 ⇒ カオナビの資料はこちらから

スキル管理とは? 目的と方法、メリットやスキルマップを解説
スキル管理とは、従業員が持つスキルや知識、能力を可視化し、組織全体で効果的に活用するために一元的に管理する仕組みです。従業員の強みや弱みを可視化することで、適材適所の人材配置や、スキルギャップを埋める...

2.スキル管理システムの導入目的

スキル管理システムを導入する主な目的は、以下の4つです。

  • 組織全体のスキル向上を図るため
  • 効果的な人材配置や異動を実現するため
  • 将来的な人員計画を策定するため
  • 最適な人材育成やスキルの継承のため

組織全体のスキル向上を図るため

スキル管理システムは、従業員の資格やスキル、経験を一括で管理し、組織の強みと課題を明確にします。

これにより、不足しているスキルを把握し、計画的に採用や研修を進めることが可能です。全体のスキルを強化すると、生産性の向上や競争力の強化につながります。

効果的な人材配置や異動を実現するため

スキル管理システムを活用できると、適材適所の人材配置が可能になります。客観的なデータにもとづいた配置や異動により、従業員の納得感も得やすいでしょう。

また、それぞれの強みを活かせる部署やポジションに配置することで、モチベーションの向上も期待できます。

将来的な人員計画を策定するため

人員計画とは、企業が将来の事業計画と労働市場の動向を考慮し、必要な人材の確保や適正な人員配置を検討することです。スキルの可視化により、人員計画の精度を高められます。

たとえば、特定のスキルを持つ人材が不足する見込みの場合、早い段階で採用計画や育成プログラムを立てることが可能です。これにより、組織が将来にわたって成長し続けるための安定した人材基盤を築けます。

最適な人材育成やスキルの継承のため

業務によっては、資格や免許など特定のスキルが必要になる場合があるでしょう。スキル管理システムを導入すれば、必要なスキルのある従業員をすぐに把握できます。

さらに、重要なスキルを継承するために、引き継ぐ技術やその担当者を明確にし、計画的なスキル継承を進めることが可能です。これにより、退職や転職によるスキルの喪失を防ぎ、組織の持続的な成長を支えられます。

最適なスキル目標の策定には、最新化された現状のスキルマップが欠かせません。最新のスキルマップを元に、足りないスキルをすぐに把握できる「カオナビ」がおすすめです。 ⇒ こちらから資料をダウンロードする

3.スキル管理システムの機能

スキル管理を進める際に、システムを導入すべきか迷う人事担当者も多いでしょう。スキル管理システムにはどのような機能が備わっているのか、自社での活用方法と合わせて確認してみましょう。

スキル情報の一元管理

スキル管理システムの基本機能として、従業員のスキル情報を一箇所に集約し、組織全体で共有できます。

これにより、各部署や担当者が個別に管理する手間が省け、情報の重複や抜け漏れを防ぐことが可能です。さらに、人事異動の際もデータをすぐに引き継げるため、配置転換をスムーズに実施できます。

スキルの入力

システムを使えば、従業員のスキルや資格情報を簡単に入力・更新できます。PCやスマートフォンから直接登録できるため、手間がかかりません。

リマインダー機能を活用しながら定期的に更新を促し、常に最新のスキル情報を維持しましょう。

スキル項目の追加や設定

組織のニーズや業界に応じて、必要なスキル項目を自由に追加・設定できます。新しい技術や業務プロセスが導入された際も、適切なスキルを登録すれば、常に最新のスキル要件に対応可能です。

従業員ごとのスキル習得度を段階的に管理し、研修計画に活かせるシステムもあります。

スキル情報の検索や閲覧

登録されたスキル情報を、迅速に検索・閲覧できます。たとえば、特定のプロジェクトに適した人材を探す際に、スキルや資格、経験年数などの条件を設定して絞り込みが可能です。

さらに、高度な検索機能を活用すれば、複数のスキルを組み合わせた人材検索や、スキルレベルの変化を時系列で追跡できます。

スキル評価項目の設定

スキル管理システムの重要な機能の一つに、スキル評価項目の設定があります。これは、各スキルに対して評価基準を定め、従業員の習熟度を明確にするものです。

たとえば4段階評価を設定する場合、下記の基準を設けます。

  1. 補助ができる
  2. 指導を受けながら実施できる
  3. 自力で対応できる
  4. 他者に指導できる

組織は従業員のスキルレベルを正確に把握し、人材育成や適切な配置、人事評価をより効果的に行えます。

従業員のスキルレベルを把握して、若手の育成計画の策定に役立つ「カオナビ」 ⇒ カオナビの資料を見てみたい方はこちらから

スキル管理システム導入のメリット

スキル管理システムの導入は、組織の人材戦略や業務効率化において多くのメリットをもたらします。ここでは、その主なメリットを詳しく紹介します。

エクセルより効率的にスキルを管理できる

これまでスキル管理はエクセルで行うのが一般的でしたが、手作業が多く、データの更新や共有に時間を要するのが課題でした。

また、スキルの検索や大規模なデータ分析も難しく、管理に手間がかかっていました。その点、スキル管理システムを導入すれば、必要な情報をすぐに呼び出せます。管理業務が大幅に効率化できるでしょう。

さらに、検索機能やレポート作成機能が充実しており、スキル情報を簡単に分析活用することが可能です。

従業員のスキルアップを促進できる

従業員一人ひとりのスキルレベルや習得状況が見える化されると、自分に足りないスキルを把握し、具体的な学習目標を立てやすくなります。

また、他の従業員とのスキル差が明確になることで、競争意識が生まれ、キャリアアップに向けて積極的に努力するきっかけになります。

個々のスキルが高まることで、会社全体の競争力や成長にもつながるでしょう。

スキルアップとは? スキルを高める方法、スキルアップを図る効果
社員のスキルアップはできていますか? カオナビならスキルを可視化し、戦略的な育成プランが立案できます! ⇒ 【公式】https://www.kaonavi.jp にアクセスしてPDFを無料ダウンロード...

潜在スキルを発掘できる

スキル管理システムの導入により、組織内の隠れた人材や未活用のスキルを発見する機会が増えます。

現在の業務では活かされていないものの、過去の経験や自己学習により別のスキルを習得している従業員は多いものです。スキル管理システムではそういったスキルを持つ従業員を特定できます。

また、中途採用の従業員が前職で培ったスキルを把握し、新たな業務で活かすよう導くことも可能です。

適材適所の人材配置を実現できる

従業員のスキルや経験を詳しく把握することで、プロジェクトや部署のニーズに合った人材を素早く選定できます。

たとえば、新規プロジェクトの立ち上げ時には、必要なスキルのある従業員を効率的に検索し、適切なチームを編成できます。

さらに、組織全体のスキルバランスを分析し、将来を見据えた人材育成や採用計画を立てることも可能です。

また、顔写真やスキル、過去の経験をもとに人材配置をシミュレーションできるシステムもあり、より精度の高い配置計画を実現できます。

人員配置とは?【意味をわかりやすく】適材適所、人員配置表
従業員のスキルや個性、志向を見える化して適材適所を実現。 カオナビで時間が掛かっていた人員配置を解決! ⇒ 【公式】https://www.kaonavi.jp にアクセスしてPDFを無料ダウンロード...

採用のミスマッチを防止できる

組織内で必要とされるスキルや能力を明確にすることで、採用時に求める人材のイメージが具体化できます。

これにより、応募者のスキルが組織の求める要件と合っているかを正確に判断できるようになるでしょう。

さらに、社内で活躍できる人材や即戦力となる人材の把握も可能です。日頃からスキル管理をしていれば、採用のミスマッチを防ぎ、早期退職のリスクを減らすことにもつながります。

資格の失効を防げる

スキル管理システムの機能の一つに資格管理があります。保有資格の有効期限を一括で管理し、更新漏れによる失効を防ぐものです。

システムは資格の有効期限を自動で追跡し、更新時期が近づくと関係者に通知を送ります。手動での確認作業は不要です。これにより、コンプライアンス違反のリスクを抑え、業務を円滑に継続できる環境を整えられるでしょう。

監査対応を効率化できる

スキル管理システムを活用すれば、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」のスキルマップや、顧客監査対応の管理業務を効率化することが可能です。

スキルマップでは、従業員の資格、知識、経験などを整理し、不足があれば教育・訓練を実施します。さらに、その記録を残す必要があります。

ところが作成や更新に手間がかかり、十分に活用されていない現場も少なくありません。スキルマップや教育履歴を一元管理でき、監査時にはシステム上のデータを提示するだけで対応が可能になります。

これにより、審査手続きがスムーズになり、指摘を受けるリスクも軽減されるでしょう。

人材管理システム「カオナビ」なら、従業員の資格の有効期間も含めて、社内のスキル情報を簡単に一元管理できます。 ⇒ こちらから資料をダウンロードする

5.スキル管理システムのデメリット

スキル管理システムの導入には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

導入コストがかかる

スキル管理システムを導入する際には、初期費用や運用コストがかかります。とくに、オンプレミス型のシステムでは、自社サーバーの設置や維持管理に多額の費用が必要になるでしょう。

一方、クラウド型のシステムでも、月額利用料やユーザー数に応じた料金が発生するため、長期的なコスト計画が重要です。

また、システムを本格的に活用するには、スキル項目の設定やデータ入力など、時間と手間がかかります。さらに、従業員へのトレーニングや運用体制の整備も必要となり、これらの間接的なコストも考慮する必要があります。

スキル重視の評価に偏る恐れがある

スキル管理システムを導入すると、従業員のスキルや資格情報が可視化され、人事評価にも活用されることが一般的です。

しかし、その影響でスキルや資格の有無が過度に重視され、他の重要な要素を見落とす可能性があります。

たとえば、業務遂行能力やリーダーシップ、業務態度などの定性的な要素が十分に評価されないリスクがあります。また、スキルの向上が目的化し、実際の業務成果や組織への貢献が後回しになる恐れもあるでしょう。

そのため、スキル評価だけに偏らず、他の評価基準ともバランスを取った人事制度の設計が重要です。

品質マネジメントシステムの対応はお済みですか? スキルマップの活用は仕事の品質を高め、顧客満足度を向上させます ⇒ 人材管理システム「カオナビ」の資料はこちらから

6.スキル管理システムの比較ポイント

スキル管理システムを選定する際には、以下のポイントをしっかり検討しましょう。

システムのタイプは適切か

スキル管理システムを選ぶ際は、自社の目的に合った機能を備えているか確認してください。システムは主に次の3つのタイプがあります。自社の業務内容やニーズに合ったタイプを選択しましょう。

タレントマネジメントシステム型

スキル管理だけでなく、従業員の経歴やキャリア志向、サーベイ結果など、多様な人材情報を管理・共有できるタイプです。人材活用を総合的に進めたい企業に適しています。

スキル管理特化型

スキルの可視化や管理に特化したシンプルなタイプです。シンプルな機能で使いやすく、タレントマネジメントシステム型よりコストを抑えやすいでしょう。従業員のスキル管理に特化して導入したい企業に適しています。

業界・業種特化型

特定の業界や職種で求められるスキルと資格を管理できる機能を備えています。

また、それに対応したトレーニングや能力開発プログラムを組み込んだシステムもあります。とくに製造業、IT業界、医療業界など、専門性が高い分野で有効です。

クラウド型かオンプレミス型か

システムの導入形態は、クラウド型とオンプレミス型の2種類があります。クラウド型はインターネット経由で利用するため、初期費用を抑えやすく、メンテナンスやアップデートも容易です。

一方、オンプレミス型は自社サーバーで運用するため、カスタマイズの自由度が高く、データの管理・制御をしやすい特徴があります。ただし、初期導入費や運用コストのかかる点がデメリットです。

以下に、それぞれの特徴を比較しました。

比較 クラウド型 オンプレミス型
導入形態 インターネット環境で利用可能 自社サーバーの構築が必要
導入コスト 初期費用は数万~数十万円で、月額利用料やユーザー数に応じた費用がかかる 導入費用、サーバー本体代、カスタマイズ費、メンテナンス費など数百万円単位の費用がかかる
カスタマイズ性 ベンダーによるが、カスタマイズ性は低い 自社のニーズに合わせた柔軟なカスタマイズが可能
セキュリティ プロバイダー側のセキュリティポリシーに依存 自社サーバーで高セキュリティ
アクセス性 インターネット環境があれば、場所を問わずアクセス可能 社内ネットワーク内での利用が一般的
メリット ・初期コストが低い
・短期間で導入できる
・ベンダーがメンテナンスやアップデートを実施してくれるため手間が少ない
・月額費用がかからない
・既存システムとの連携が容易
・カスタマイズしやすい
・セキュリティ性が高い
デメリット ・カスタマイズの自由度が低い
・システムによっては他のツールと連携できない
・インターネット環境によって動作の安定性に影響がでる
・初期コストが高い
・導入に時間がかかる
・アップデートやメンテナンスに手間とコストがかかる

使いやすいか

システムが直感的に操作できるか、使いやすい設計になっているかを確認しましょう。操作性が良いシステムは、導入後の定着率向上につながります。

また、モバイル対応や多言語対応があるかもチェックしてください。従業員全員がスムーズに利用できるか、事前にしっかり確認することが大切です。

自社と同業種・同規模の導入実績はあるか

同業種や同規模の企業で導入実績があるか確認しましょう。導入実績が多いシステムは、関連業務に対する理解が深く、導入前後のサポートも充実している可能性が高いです。

導入事例や成功事例を確認することで、具体的な活用イメージを持てます。

サポート体制が充実しているか

導入後のトラブル対応や操作説明など、サポート体制も重要です。24時間対応や専任担当者によるサポートを提供するベンダーもあります。

また、FAQやオンラインマニュアルが充実しているかも確認しましょう。

価格は適正か

導入費用やランニングコストが予算内であるかを確認しましょう。コストに見合った効果が得られるかを考え、必要な機能とのバランスを見極めることが大切です。

また、無料トライアルがある場合は積極的に活用してください。コストパフォーマンスをしっかり検討するのがおすすめです。

組織全体で従業員のスキルの最適配分を実現する「カオナビ」 ⇒ カオナビの資料を見てみたい方はこちら

7.スキル管理システム導入の進め方

スキル管理システムを導入する際は、以下の手順で進めるとスムーズです。

  1. 導入目的を明確にする
  2. 導入するシステムを決定する
  3. マニュアルを作成する
  4. テスト導入を実施する
  5. 社内周知し運用を開始する

①導入目的を明確にする

まず、スキル管理システムの導入目的を明確にします。その際、以下の点を整理しましょう。

  • 解決したい課題は何か
  • 導入によってどんなメリットが期待できるか

これらを明確にすることで、システム選定や導入後の運用方針が決まります。

②導入するシステムを決定する

導入目的を達成するために、それに適したスキル管理システムを選定します。以下の比較ポイントを押さえながら検討しましょう。

システムのタイプ(タレントマネジメントシステム型、スキル管理特化型、業界・業種特化型)

  • クラウド型かオンプレミス型か
  • 使いやすさ
  • 自社と同業種、同規模の導入実績
  • サポート体制
  • 価格

自社の業務フローや既存システムとの連携性を考慮すると、導入の効果を最大化できるでしょう。

③マニュアルを作成する

システム導入後、従業員が迷わず使えるように、操作マニュアルを作成します。マニュアルには、基本的な操作手順、画面の見方、スキル評価の基準を明確に記載しましょう。

さらに、トラブル対応やよくある質問を盛り込むことで、実用性を高められます。マニュアル作成の過程で、システムの設定や運用ルールを細かく整理できるため、導入後のスムーズな運用が可能です。

④テスト導入を実施する

本格的な運用を開始する前に、テスト導入を行います。特定の部署や少人数のグループを対象に試験的に使用してもらい、フィードバックを収集します。

この段階で、システムの使いやすさ、スキル項目の適切さ、評価基準の妥当性などを確認しましょう。

テスト導入で得られた意見や課題をもとにシステムの設定やマニュアルの内容を調整しましょう。それにより、円滑な運用が実現できます。

⑤社内周知し運用を開始する

テスト導入を経て、いよいよ全社での本格運用を開始します。導入時には全社員向けの説明会やトレーニングを実施し、目的や使い方を共有しましょう。

また、運用開始後も定期的にユーザーの意見を収集し、継続的に改善を行うことが重要です。組織の変化や新たなニーズに対応するため、スキル項目や評価基準を定期的に見直し、システムを常に最適な状態に維持しましょう。

蓄積されたデータを分析し、人材育成や適材適所の配置に活用することで、システム導入の効果を最大限に引き出せるでしょう。

スキル情報の管理や更新が簡単にでき、評価との紐づけもスムーズに行える「カオナビ」⇒ こちらから資料をダウンロードする

8.スキル管理システム導入の注意点

スキル管理システムを導入する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 全従業員の納得を得る
  • 運用責任者を決める

全従業員の納得を得る

従業員の中には、自分のスキル情報が公開されることに抵抗を感じる人もいます。そのため、ツール導入前に、従業員の不安や懸念がないか丁寧なヒアリングが大切です。

反対意見がある場合は、しっかりと話を聞き、納得できる運用方法を検討しましょう。とくに、情報の利用目的や管理方法については、十分に説明する必要があります。

また、スキル情報の公開範囲を限定したり、個人が非公開設定を選べるようにしたりすることで、従業員の不安が和らぎます。

運用責任者を決める

スキル管理システムを円滑に運用するためには、管理責任者を設けることが不可欠です。責任者は、システムの選定や設定、メンテナンス、データ更新、ユーザーからの問い合わせ対応などを担当します。

通常、人事部門や管理職が担うケースが多いですが、組織の規模によっては、部署ごとに責任者を配置する場合もあります。適切な運用責任者を設けると、システムの安定運用と効果的な活用が実現できるでしょう。

9.主なスキル管理システムの紹介

スキル管理システムは、主に「タレントマネジメントシステム型」「スキル管理特化型」「業界・業種特化型」の3つに分類されます。ここでは、それぞれのタイプに応じたシステムを紹介します。

タレントマネジメントシステム型

まずは、スキル管理機能を備えたタレントマネジメント型のシステムを7つ紹介します。

カオナビ

  • 顔写真を用いた直感的な操作性
  • 100種類以上のテンプレートで、スムーズにスキル管理を開始
  • 組織のスキル分布をわかりやすくグラフで可視化
  • スキルセットに合わせた学習コンテンツを提供
  • 多種多様な企業での豊富な導入実績

カオナビは、社員の個性や才能を引き出し、戦略的な人材管理を支援するタレントマネジメントシステムです。企業規模、業種を問わず4,000社以上の導入実績があり、社員の経験、評価、スキルなどの情報を一元管理できます。

顔写真を活用した直感的なインターフェースが特徴で、企業のニーズに合わせたカスタマイズも可能です。

スキル管理では、業界ごとに必要なスキルや、厚生労働省・IPAが定めるスキル標準に対応したテンプレートを多数用意。ドラッグ&ドロップで項目を設定でき、スムーズにスキルマップを作成できます。

また、保有資格や経験年数などのスキルデータをグラフ化し、分布や傾向を直感的に把握できるのも特徴です。自社の強みや、重点的に強化すべき分野を簡単に分析できます。

システム上で詳細な閲覧権限を設定できるため、必要な情報を適切な担当者だけに共有でき、セキュリティ面でも安心です。

さらに、スキルデータをもとに社員ごとに最適な学習講座を提案できるほか、成果を上げている社員(ハイパフォーマー)の分析や、効果的な育成施策のヒントを提供する機能など、人事課題を解決する多彩な機能が備わっています。

  • 料金:初期費用+月額費用(要問い合わせ)
  • 無料トライアルあり

参照:「カオナビ

タレントパレット

  • データを活用した科学的人事を実現
  • 人事業務に必要な機能をまとめて搭載
  • 社員データを時系列で見える化

タレントパレットは、人材データを一元管理し、組織の成長をサポートするタレントマネジメントシステムです。科学的人事をコンセプトに、採用から活躍、離職防止までのデータを蓄積・分析します。

それにより、最適な人材配置や適正評価、有望な人材の採用・育成をサポートします。入社から現在までの異動履歴、資格取得状況、評価結果、役職やスキルなどを時系列でグラフ化することも可能。

さまざまな条件で人材を検索し、異動や評価の判断材料として活用できます。

さらに、人材データベースの管理に加え、労務管理や健康管理機能を搭載。ストレスチェック機能や、最適な配置・異動シミュレーション、スキル分析・研修管理、離職防止分析など、多彩な機能を備えています。

導入後のサポートも充実しており、専任担当者が継続的に支援。企業ごとのニーズに応じた運用サポートを提供し、スムーズな活用を後押しします。

  • 料金:初期費用+月額費用(要問い合わせ)
  • 無料トライアルあり

参照「タレントパレット

HRBrain タレントマネジメント

  • シンプルな操作で人材データを可視化
  • 評価からスキル管理までクラウド上で一括管理
  • 課題に応じたカスタマイズ可能なプランを提供

HRBrain タレントマネジメントは、人材データの集約・一元管理を通じて、戦略的な人事施策の実行を支援するタレントマネジメントシステムです。

シンプルで使いやすいデータ管理システムで、人事業務の効率を向上させます。氏名や住所などの基本情報と、スキル・資格・キャリアプランなどのデータを一元管理。分析や活用を前提とした情報整理が可能です。

スキル管理では、自社の特性に応じて、柔軟にスキル定義を設定可能です。レベルごとの色分け機能を活用し、ハイパフォーマーのスキル把握や、各部門のスキル不足を直感的に確認できます。

また、複数の検索軸を設定でき、特定のスキルや経歴がある社員をリスト化。社内で求められる人材をすぐに特定し、適切な配置や育成に活用できます。

収集・蓄積した人材データを分析し、データにもとづく意思決定をサポートしてくれるでしょう。離職防止や育成計画、最適な人員配置の判断を支援します。

  • 料金:初期費用+月額費用(要問い合わせ)
  • 無料トライアルあり

参照「HRBrain タレントマネジメント

SmartHRタレントマネジメント

  • 人事業務の効率化と人材育成を同時に推進
  • 従業員のスキルに応じた長期的な育成計画を実施
  • データを活用し、適切な人員配置と育成を最適化

SmartHRタレントマネジメントは、人事業務の効率化から人材育成までをサポートするタレントマネジメントシステムです。人事業務をスムーズにしながら、活躍する人材の特定や育成を一貫して支援します。

従業員ごとに強化すべきスキルの選定や必要な研修の実施、学習状況の管理をアプリ上で一元化できるため、長期的な人材育成計画の実現を支援するでしょう。

また、従業員データを継続的に収集・蓄積できるため、施策の効果測定にも活用可能です。「分析レポート」機能や「配置シミュレーション」機能を使えば、組織の現状や各部署の統計データをもとに経営課題の可視化ができます。

データの推移を分析し、「施策の検討 → 実行 → 効果測定 → 改善策の検討」というPDCAサイクルを回しながら、人事戦略を最適化できます。

  • 料金:初期導入費用&サポート費用無料
  • 月額費用(要問い合わせ)
  • 無料トライアル15日間

参照「SmartHRタレントマネジメント

HRMOS タレントマネジメント

  • 企業のニーズに応じた従業員データベースを構築
  • 各従業員のスキルを数値化し、マップ形式で可視化
  • モバイルアプリでどこからでもアクセス可能

HRMOSタレントマネジメントは、株式会社ビズリーチが人材分野での豊富な知見を活かして開発したタレントマネジメントシステムです。

従業員のスキル、評価、サーベイなどのデータを一元管理し、データにもとづいた人事施策を支援します。

職種や役職ごとに必要なスキルを定義し、数値化して可視化。従業員のスキルレベルを閲覧・比較し、適材適所の配置や育成計画に活用できます。

異動や組織改編の際は、一箇所の更新で関連データが自動反映されるため、手作業による転記が不要になり、情報の漏れやミスを防げるでしょう。

さらに「社内版ビズリーチプラン」を活用すると、社内に埋もれている人材のスキルや経歴を可視化し、適したポジションとマッチングが可能に。

AIによるマッチング機能を活用し、社内公募の最適化を支援します。社員が働きやすい環境を整えることで、離職防止にも貢献し、企業の人材戦略を強化しています。

  • 料金:利用機能×人数(要問い合わせ)
  • 無料トライアル14日間

参照「HRMOS タレントマネジメント

One人事[タレントマネジメント]

  • 人事労務の効率化と社員の成長をワンストップで実現
  • 適切な研修や教育を提案し、従業員のスキルアップを支援
  • 必要な機能を選んで導入できる柔軟なプラン

One人事[タレントマネジメント]は、スキル管理、人事評価、人材配置、人材育成、エンゲージメント、離職防止など、タレントマネジメントに必要な機能を幅広く備えたシステムです。

スキル管理機能では、部署や職種ごとに求められるスキル項目を設定し、自社独自の階層型スキルシートを作成。従業員と組織が保有するスキルを可視化し、実施すべき研修の立案もサポートします。

各社員の能力を最大限に引き出し、組織全体の成果向上を目指せるでしょう。

また、One人事が提供する労務・勤怠管理や給与計算システムとの連携も可能。必要な機能を自由に組み合わせて利用できます。

料金体系も、使いたい機能を選べる柔軟なプランとなっており、企業のニーズに応じた導入が可能です。

  • 初期費用+月額費用
  • 無料トライアル30日間

参照「One人事[タレントマネジメント]

COMPANY Talent Management シリーズ

  • 直感的な操作でデータ分析・管理が可能
  • 伴走型サポートにより、従業員のシステム定着を支援
  • あらゆる業界での導入実績

COMPANY Talent Management シリーズは、企業戦略にもとづいた人材情報の一元管理と、人事関連のあらゆる業務を統合したタレントマネジメントシステムです。

従業員情報の可視化、評価、人事戦略を一つのプラットフォームで実現し、人材管理だけでなく、労務やマネジメント支援まで幅広く対応します。

社員のスキルと適性を可視化し、個々の強みや成長の方向性に応じた育成計画を柔軟に作成。ガントチャートで視覚的に成長の進捗を確認でき、上司と部下間の進捗共有をスムーズに。

スキルチェック・キャリア開発機能を活用することで、現状と理想のギャップを把握し、効果的な教育施策を実施できます。

異動シミュレーションや退職リスクの早期発見機能も搭載しており、データを活用した戦略的な人材管理と組織成長を促進できるでしょう。

  • 料金:目的に合わせて選べる3つのプラン(要問い合わせ)
  • 無料デモ体験・トライアルあり

参照「COMPANY Talent Management シリーズ

スキル管理特化型

次に、スキル管理に特化したシステムを3社ご紹介します。

skillty

  • 社会人基礎力と専門スキルを効果的に強化
  • スキル管理を通じて自律型組織を実現
  • 中小企業や若手のスキル管理に強み

Skilltyは、従業員のスキル管理に特化したシステムで、スキルの可視化と習慣化を通じて、従業員のパフォーマンス向上と企業の成長を支援します。

とくに「セルフマネジメント」を重視しているのが特徴です。従業員が主体的に学び、成長できる環境を整えることで、自律的に動ける組織を構築できるでしょう。

業界・職種ごとの専門スキル、ビジネス基礎力、マネジメント力の3つのカテゴリーに特化したスキルマップを用意。従業員が必要なスキルを明確に把握できるようになり、その習得を着実にサポートしてくれます。

また、スキルの習得状況を時系列で管理できるため、学習の進捗を把握しながらモチベーションを維持。学びの習慣化を促進してくれるでしょう。

さらに、週次の業務振り返りの仕組みを取り入れることで「やりっぱなし」を防ぎ、継続的な学習を定着させます。

  • スキルティスタンダード:初期費用80万円(税別)+月額1,100円/1名
  • スキルティプラス:初期費用100万円(税別)+月額1,300円/1名
  • スキルティ最強PDCAパック:初期費用120万円(税別)+月額費用(要問い合わせ)
    ※最低契約期間1年
    ※最低利用アカウント数30
  • 無料トライアル(要問い合わせ)

参照「skillty

Proflly

  • 多様なプロフィール情報を管理
  • 社内コミュニケーションを促進
  • 派遣社員や外部スタッフ、顧客も登録可能

Profllyは、個人のスキルや資格、長所、興味関心を自由に記録し、社内で共有できるツールです。

誰でも簡単に自身の得意分野をアピールでき、必要な情報をすぐに検索可能。従業員同士のコミュニケーションを促進し、適材適所の人材活用をサポートします。

人事評価機能をあえて搭載せず、社員が自由に自己PRできる仕組みを重視。個別タグの追加により、共通の関心を持つ社員同士のつながりも生まれます。

スキルや資格、タグを活用して、問題解決に適した人材やプロジェクトメンバーを簡単に特定できるのが特徴です。

顔写真に加え、SNSで使用しているアイコンも登録でき、より親しみやすいプロフィール作成が可能。

社内で「誰がどのような強みを持っているのか」を可視化することで、組織内のリソースを最大限に活用し、円滑なコラボレーションを実現します。

  • 月額費用:300円/1名(税別)
  • 月額15,000円(利用者50名の場合)
  • 月額30,000円(利用者100名の場合)
    ※20名までは無料
  • 無料トライアルなし

参照「Proflly

ourly profile

  • 社内コラボレーションの創出を促進
  • オリジナルな質問項目で検索・絞り込みが可能
  • 少人数から大規模組織まで柔軟に対応

ourly profileは、組織内の垣根を取り払い、スムーズなコミュニケーションを促進するコラボレーション創出ツールです。

顔写真や部署、役職などの基本情報に加え、強み・趣味・スキルを一覧で可視化でき、自然なコミュニケーションのきっかけを生み出します。

また、共通のQ&A機能を活用することで、メンバー同士の相互理解を深めることが可能。「新規事業の立ち上げ経験」「海外赴任経験」などの独自の探索機能を搭載し、チームや部署を超えて適任者を迅速に特定できます。

課題解決やプロジェクト推進をサポートし、新たなコラボレーションの機会を創出してくれるでしょう。

  • 料金:初期費用+月額費用(税別)
    月額10,000円(利用者30名までの場合)
    月額20,000円(利用者31 – 50名までの場合)
    月額30,000円(利用者51 – 100 名までの場合)
    月額40,000円(利用者101 – 200名までの場合)
    月額50,000円(利用者201 – 300名までの場合)
  • 無料トライアルあり

参照「ourly profile

業界・業種特化型

続けて、特定の業界や職種向けに最適化されたスキル管理システムを3社紹介します。

Skillnote

・製造業に特化したスキル管理
・業務フローに即したサービス設計
・製造業を中心に200社以上のスキルマネジメントを支援

スキルノートは、スキルや教育データを一元管理・可視化し、蓄積データを活用することで、人材育成や最適な配置を強化するスキルマネジメントシステムです。

とくに製造業に強みがあり、現場目線の業務フローに沿った設計を実現。航空事業や医薬業界など、高度な品質基準や複雑な工程管理が求められる分野においても、豊富なスキル管理のノウハウを提供しています。

工程や製品ごとに必要なスキルや人員をデータとして集約・管理できるため、状況に応じた人材調整や追加対応を迅速に実施できます。

また、現状のスキルと求められるスキルのギャップを可視化することで、不足しているスキルや人材を特定し、適切な配置や育成計画を立案。これにより、業務の効率化と生産性向上を実現します。

さらに、ISOやIATF、顧客監査に準拠した力量管理機能を備えており、監査対応の負担を軽減。社員数30名程度の中小企業から数千名規模の大企業まで、一部署単位での導入から全社導入まで幅広く対応可能です。

  • 料金:初期導入費用+ライセンス費用(要問い合わせ)
  • 無料トライアルあり

参照「Skillnote

COCOREPO

  • エンジニアのスキル管理に特化
  • 社員データをCSVで取り込め、導入後すぐに運用開始
  • 初期費用0円、低コストで導入可能

COCOREPOは、エンジニア向けに特化したクラウド型スキル管理サービスです。スキルのほか、個人情報、プロジェクト経験、資格、研修履歴、自己PR、評価など、幅広いデータを一元管理できます。

Webなのに画面遷移のないSPA(シングルページアプリケーション)を採用し、スマホアプリのような直感的な操作性を実現。PCはもちろん、タブレットにも対応し、視認性を重視したユーザー目線のデザインで快適に利用できます。

各マスタデータはCSVインポートに対応し、導入後すぐに利用可能。さらに、登録データをもとにスキルシートを自動生成し、ワンクリックでPDFやExcel形式に出力できます。

サイバー攻撃対策やSSL暗号化通信を導入し、安全なデータ管理を実現。企業の重要情報を保護するための堅牢なセキュリティ環境を備えています。

  • 料金:すべてのプラン初期費用0円
  • ライト:月額税込 20,900円(利用者31 – 100名までの場合)
  • スタンダード:月額税込39,600円(利用者101 – 300名までの場合)
  • エンタープライズ:月額税込99円/1名(利用者301名以上の場合)
  • 無料トライアルあり

参照「COCOREPO

fapi

  • エンジニアのスキル管理からアサイン業務まで一括サポート
  • 必要な管理項目を柔軟に設定可能
  • スキルやアサイン状況に応じた最適なプロジェクト配置を検討可能

fapiは、エンジニアのスキル管理とプロジェクトアサインを効率化するクラウドサービスです。管理項目の設定やデータの集計・分析機能を活用し、スキル管理やアサイン管理に関する課題を解決します。

スキル管理機能では、必要な項目を自由に設定し、導入企業に最適な形で管理可能。スキル情報をツリー形式で体系的に登録できます。アサイン履歴から業務経歴を自動登録できるので、入力の手間を削減できるでしょう。

また、アサイン管理機能では、リアルタイムでアサイン状況を可視化。スキルや得意分野、アサイン状況をもとに最適な候補者を検索できます。見込み案件の人材確保もスムーズに対応可能です。

とくに、従業員100名以上の製造業やIT業界に適したシステムで、スキルとアサインの一元管理を通じて、より効果的なプロジェクト運営を支援します。

  • 料金:初期費用500,000円
  • Minimum:月額300円/1名
  • Standard:月額400円/1名
  • Premium:月額800円/1名
  • 無料トライアル1ヵ月

参照「fapi

10.スキル管理システム導入事例

さいごに、スキル管理システムの導入事例を紹介します。

富士フイルムメディカル株式会社

富士フイルムメディカル株式会社は、富士フイルムグループの一員として医療用機器の国内販売とサービスを担う企業です。事業の拡大に伴い、技術者の育成や次世代へのスキル継承が重要な課題となっていました。

従来はエクセルでスキルレベルやトレーニング状況を管理していましたが、手作業による管理には限界があり、効率化が求められていました。

そこで、タレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入し、以下のような取り組みを行いました。

  • スキルの見える化:スキルマップを作成し、個々のスキルの得意・不得意をレーダーチャートで可視化。事業所内のモニターで常時表示し、スキル情報を共有。
  • 1on1面談の実施と記録:スキルマップを活用し、毎月の1on1面談を実施。評価ワークフロー機能で成長状況を継続的に記録。
  • 研修計画の設計と管理:データにもとづいた研修計画を策定し、予実管理を通じて人材育成を推進。スキル向上の効果を測定し、必要な改善を実施。

これらの取り組みにより、バックヤード業務やスキル管理の効率化が実現し、技術者にとって公平な評価環境を構築。また、技術者一人ひとりがスキル向上への意識を高めたことで、チーム全体の組織力強化にもつながりました。

参照:カオナビ導入事例「技術スキルを数値化し、フェアな人事評価と社員モチベーション向上を目指す

株式会社ホンダロジスティクス

株式会社ホンダロジスティクスは、本田技研工業株式会社(Honda)のグループ企業として、自動車関連の物流を担当しています。

同社では、ベテラン社員の大量退職に伴い、若手社員の早期育成とグローバル人材の育成が急務となっていました。この課題に対し、「カオナビ」を導入し、以下の施策を実施しました。

  • 社員情報の見える化:全社員のスキルや資格情報を「カオナビ」に集約。誰でも閲覧可能にすることで、適切な人材配置や育成計画の立案に活用。
  • ジョブローテーションの計画的実施:社員のスキルや資格情報をもとに、計画的なジョブローテーションを実施。若手社員の多様な経験を促進。
  • 新卒社員のフォローアップ:入社後のフォロー研修や面談記録を「カオナビ」で管理。上司や担当が変わっても一貫したサポートを実現。

これらの取り組みにより、社員のスキルや資格の「見える化」が進み、計画的な人材育成と配置が可能となりました。また、世代間ギャップの解消や若手社員のリテンションにも効果を発揮し、組織全体の活性化に寄与しています。

参照:カオナビ導入事例「全社員の資格情報を「見える化」。新卒社員のリテンションにも役立てるホンダロジスティクスの「カオナビ」活用術

 

カオナビのスキル管理システムは、徹底したシンプルさと直感的な使いやすさをあわせ持っています。またこだわりの機能も多数そろえているのです。


【従業員のスキル管理ができていない……】

 

こんなお悩みをお持ちではないですか?

・従業員のスキル情報が管理されておらず活用できていない
・入社後のスキル情報更新が行えていない
・組織全体でスキルの最適配分ができていない
・採用時にどのスキルを優先したらよいか、把握できていない

\カオナビなら/
いつでも最新のスキルマップを作成できて、組織全体の戦略的なスキル管理が実現!

カオナビの資料はこちらから

スキル管理システムのQ&A

公的資格から社内認定資格まで、人材が保有するスキルを総合的にマネジメントするための機能が備わっています。 資格や技術だけでなく、数値化できないスキル(知識や業務経験など)も可視化して、一元管理することのできるシステムもあります。
スキル管理システムでは、数値化できないスキルや経験値、コミュニケーション能力といったものも、スキルデータとしてストックすることができるツールがあります。 たとえば「カオナビ」のスキル管理機能は、目に見えない個人の能力・知識・経験なども人事データとして可視化し、人事評価や異動などに活用するためのシステムが充実しています。
人材マネジメントシステム「カオナビ」はスキル管理機能も充実しており、多くの企業活用事例があります。 保有資格・スキルの情報・研修履歴などを人材データベースに蓄積できるのはもちろんのこと、最新評価・経験職種・保有資格の割合などをグラフで視覚的に表示し、組織をマトリクス分析することができます。