SQとは? 人間の社会性や対人能力を示すSQとEQとの違いについて

SQはEQやAQなどとともに、人間の心の能力を数値化する指数のひとつです。ビジネスの現場でリーダーシップを取る人は、SQが高い人ほどその能力を発揮するといわれています。採用や人材育成に関わる人事として、知っておきたいSQについて紹介します。

「SQ(Social Intelligence Quotient)」とは? 社交性や対人能力を表す指数

人間の能力を指数化したものでは、IQ(知能指数)がよく知られていす。しかし、IQが高い人間が必ずしも人生で成功するわけではないということもわかっています。そこで注目されているのが、EQやAQ、SQという人間の心の能力を評価する指数です。EQは心の知能指数、AQは逆境力指数などと呼ばれています。

そしてSQ(Social Intelligence Quotient)は社会性の知能指数、社会的指数などと訳されています。SQとは人と人との関わり、対人能力、社会性がどれだけ秀でているのかという点に焦点を当て、他者の感情を理解し、さらに自分の行動が相手に及ぼす影響も考慮して対人関係を円滑にする能力のことをいいます。

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SQとEQの違いは?

SQとそれに似たEQとの違いはどんなところにあるのでしょうか?
EQは、1989年にアメリカのイェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士が発表した論文ではじめて提唱されたものです。EQとは、今の自分の感情、あるいは他者の感情を理解し、自己の感情を管理しながら周囲と良好な人間関係を築く能力です。

一方、SQはもともとアメリカ・コロンビア大学で心理学、教育学の研究をしていたエドワード・ソーンダイクによって1920年に「人々を管理する能力」として定義づけられていました。

このSQの定義を修正したのが、ハーバード大学の研究者ダニエル・ゴールマンです。彼はベストセラーとなった著書「EQ・こころの知能指数(Emotional Intelligence)」(1998年刊)でEQという概念を世界的に広めた人物でもあります。

そして、EQの考え方をさらに深め、脳科学の最新の研究も取り入れたものがSQで、「他者の感情や思惑について感じ取る能力があり、その他者の感情を理解した上でどのように行動すればよいかを認識できる能力」がSQであるといいます。

EQが人間の内面を理解する能力とすれば、SQはさらに他者との関係まで理解し行動できる能力です。

SQが高い人は社交性や対人能力に優れリーダーシップを発揮する

採用や昇格時に、経歴や能力の申し分ない人を登用したが、配属先での評価が芳しくなかったり、その部署の成績が振るわなかったりすることがあります。それは、その人の他の能力が優れていたとしても、SQが低いからかもしれません。

ゴールドマンは、SQが高い人は職場で優れたリーダーシップを発揮し、職場のモチベーションを高め、部下の力を引き出す能力に優れているといっています。

脳内に分泌されている化学物質、特にミラー・ニューロンがリーダーと部下の関係や行動に大きな影響を及ぼすことがわかっており、不愛想な上司の元では、部下のミラー・ニューロンは刺激されませんが、よく笑いフレンドリーなリーダーのいる部署では、部下にも笑顔が増えチームとしての一体感が増すのです。SQという尺度を考慮に入れた人材活用が組織力を高めるキーといえます。