リスケ(リスケジュール)とは? 意味や、ビジネスでの使い方、理由の具体例を解説

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この記事のポイント
リスケは「リスケジュール」を略した言葉で、予定や計画を見直す際に用いられます。ビジネスシーンでは、会議や商談の日程変更、タスクの再調整などを指すことが多いです。

一方、金融機関においては債務返済の条件を変更する意味合いが含まれます。スケジュール変更を行う際は、相手への連絡を早期に行い、理由を明確に伝えることが欠かせません。実施後は新たな進行管理や確認を丁寧に行い、混乱を最小限にとどめる工夫が重要です。度重なるリスケは信用を損ねる可能性もあるため、慎重な判断が望まれます。

当事者との良好な関係を保つためには、相手の都合を踏まえた調整と丁寧なコミュニケーションが欠かせないでしょう。

1.リスケ(リスケジュール)とは?意味を簡単に解説

リスケとは「リスケジュール(reschedule)」の略で、予定や計画を改めて組み直すことを意味します。

ビジネスシーンでは会議や商談、納期などの変更を指すことが多く、相手との合意のもとでスケジュールを再設定する行為です。

たとえば、予定していた訪問日や会議の時間を改めて調整する場面で使用されます。

一方的にキャンセルするのではなく、「再調整を前提とした変更」である点が特徴といえます。

金融におけるリスケとは?

リスケは金融の世界でも使用される言葉で、返済計画を見なおすという意味で使用されます。

たとえば、返済期間の延長や返済額の減額などにより、一時的な資金負担を軽減し、経営の立て直しを図る手段です。

この場合、金融機関との信頼関係を維持することが不可欠であり、「経営改善計画書」の提出や再建方針の共有が求められます。

単なる猶予ではなく、再生を目的とした計画的なリスケジュールである点に注意が必要です。

リスケの言い換え方

リスケは略語であるため、目上の人や社外の人とのコミュニケーションで使用するのは、適切ではありません。そのため次のような形で言い換える必要があります。

  • スケジュール調整
  • 日程調整
  • 日時変更
  • 予定の前倒し、繰り上げ
  • 予定の後ろ倒し、繰り下げ

一方で、リスケは一般的なビジネス用語として浸透している事実もあります。そのため、相手とある程度の関係性を築けている場合は使用しても問題ないでしょう。

たとえば、金融やプロジェクト、契約交渉などの場面では「条件変更」「再編」「調整協議」などの言葉がより正確に意図を伝えられます。

相手との関係性を踏まえて、適切な言葉を選びましょう。

リスケとドタキャンの違い

リスケは、予定を改めて再設定する「前向きな調整行動」であり、ドタキャンとは意味が大きく異なります。

ドタキャンは直前に予定を取り消す行為で、相手に迷惑をかけるケースが多いですが、リスケはむしろ誠意を示す機会にもなります。

やむを得ない事情を誠実に伝え、速やかに代替日程を提案することで、信頼を維持・回復することが可能です。

つまり「リスケ=責任回避」ではなく、「円滑な関係維持のための調整行動」と捉えることが大切です。

リスケとペンディングの違い

リスケと混同されがちな言葉に「ペンディング」があります。

ペンディングは「意思決定や作業を一時停止する」ことを意味し、再開の時期が未定な場合もあります。

一方でリスケは、「再度実行することを前提にスケジュールを組みなおす」行為です。

両者を正しく使い分けることで、進行管理の誤解や認識齟齬を防げます。

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2.リスケの使い方・具体例|メール例文も紹介

リスケは、会議や商談などの日程調整だけでなく、納期・仕様・返済条件など、幅広いシーンで使われます。

ここでは、状況別の使い方と、実際に使えるメール例文を紹介します。ビジネスメールでは、「要件・理由・謝罪・代替案」の4点を簡潔に伝えるのがポイントです。

会議や面談、商談の日時変更

社内外の会議や打ち合わせ、面談などの予定を変更する場合に使う一般的なリスケの形です。

相手の都合を尊重しながら、複数の候補日を提示すると調整がスムーズになります。

メールの例文

件名:お打ち合わせ日時変更のお願い

株式会社◯◯
◯◯様

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日(◯)◯時~◯時のお打ち合わせについて
日程の変更をお願いしたくご連絡いたしました。

日程を調整いただいたにもかかわらず、申し訳ございません。
急な出張が入ってしまい、貴社への訪問が難しくなってしまいました。

ご多忙のところこちら都合で大変申し訳ありませんが
下記の日程で再度ご検討いただけないでしょうか。

①◯月◯日(◯)◯時~◯時
②◯月◯日(◯)◯時~◯時
③◯月◯日(◯)◯時~◯時

上記いずれの日程も難しい場合には、
◯◯様のご都合の良い日程をいくつかご教示いただけますと幸いです。
恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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納期の変更

納期を変更する場合、相手のスケジュールに影響を及ぼすため、理由と代替案を必ず添えることが重要です。

前倒し・後ろ倒しのいずれの場合も、誠意をもって相談する姿勢を示しましょう。

メールの例文(後ろ倒しの場合)

件名:納期再調整のお願い(後ろ倒し)

株式会社〇〇
〇〇様

お世話になっております。△△株式会社の□□です。

〇月〇日納品予定の案件について、
社内調整の都合により納期を2日後ろ倒しで調整させていただきたく存じます。

関係各所へのご影響を最小限にするよう対応を進めておりますが、
ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。

ご確認のうえ、ご相談させていただけますと幸いです。

恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

メールの例文(前倒しの場合)

件名:納期前倒しのご相談

株式会社〇〇
〇〇様

お世話になっております。△△株式会社の□□です。

ご依頼の〇〇案件について、進行が想定より早く完了する見込みのため、
納期を1週間前倒しにできないか、ご相談申し上げます。

もし問題なければ、〇月〇日に納品可能です。
ご都合をお聞かせいただけますと幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

仕様の変更

開発や制作の場面では、仕様変更に伴ってスケジュール全体を再調整するケースもあります。

プロジェクト関係者への影響を考慮し、早めの共有を心掛けましょう。

メールの例文

件名:仕様変更に伴うスケジュール再設定のご相談

株式会社〇〇
〇〇様

お世話になっております。△△株式会社の□□です。

製品仕様の一部を見なおす必要が生じたため、
関連する工程のスケジュールを調整させていただきたくご連絡いたしました。

修正内容は別途、資料にまとめておりますので、
ご確認のうえ、日程の再設定についてご相談させていただけますと幸いです。

ご確認のほどどうぞよろしくお願いいたします。

金融機関への返済計画の変更

金融分野でのリスケは、返済条件の変更を指し、信頼関係と計画性が不可欠です。
文面では「経営改善」「資金繰り安定化」といった前向きな意図を明確に伝えましょう。

メールの例文

件名:返済条件変更に関するご相談

〇〇銀行
融資ご担当者様

平素より大変お世話になっております。△△株式会社の□□です。

このたび、資金繰り改善に向けた経営再建計画の一環として、
貴行とのご融資条件の一部見直し(返済条件の変更)についてご相談申し上げます。

詳細につきましては、添付の「経営改善計画書」にてご説明いたします。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご面談の機会をいただけますと幸いです。

ご確認のほどよろしくお願いいたします。

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3.リスケをビジネスで使う際の注意点

リスケは便利な言葉ですが、使い方を誤ると相手に不快感を与えたり、信頼を損ねたりするおそれがあります。

とくに、取引先や上司など関係性が重要な相手とのやり取りでは、慎重な対応が必要です。

ここでは、ビジネスシーンでリスケを行う際に注意すべきポイントを紹介します。

  • 目上の人や取引先には使わない
  • 相手が納得できる理由を示す
  • リスケの日程は相手に合わせる
  • リスケが必要だとわかったら早めに連絡する
  • 安易なリスケは相手からの信用を失う可能性もある
  • 直前のリスケになった場合、電話でも連絡する

目上の人や取引先には使わない

一般的なビジネス用語として浸透しているリスケですが、略語という特性上、目上の人や取引先に使うときは、相応の関係性を築けている場合を除いて、避けるべきです。

社内の同僚間やカジュアルなミーティングでは「リスケでお願いします」と言っても通じますが、上司や取引先などの外部関係者には不適切に響く場合があります。

こうした場面では、「スケジュールの再調整をお願いできますでしょうか」「日程のご都合を改めて伺いたく存じます」といった、相手の負担を軽減する柔らかい表現を使うことが望まれます。

どうしてもリスケが必要な場合は、「スケジュール調整」「日程調整」などの表現を使用しましょう。

相手が納得できる理由を示す

相手の予定をこちらの都合で変更するため、相手が納得できる理由が必要です。

もしリスケを行う理由が

  • 作業に追われていて時間が取れなくなった
  • ダブルブッキングに気づかず他社との打ち合わせと重なっていた
  • 優先すべき会議やミーティングが急遽入った

といった場合は、その理由をありのまま伝えるのは控えます。

そのまま伝えてしまうと、相手に「優先順位を低く見られた」と不信感をもたれることにつながりかねないからです。

そのため、相手に「理解できる」「仕方ない」と思ってもらえるような文脈を構築することが大切です。

たとえ事実と異なったとしても、「急な出張」や「担当者の体調不良」など、できるだけ不快な印象を与えない言葉を選んで、配慮しましょう。

リスケの日程は相手に合わせる

取引先や得意先にリスケを依頼する際、こちらが要望するスケジュールを一方的に伝えるのではなく、相手が選べるような形で日程を提示するように心掛けましょう

たとえば、

  • ◯月の第◯週か◯週であれば、こちらは何日でも結構です
  • 第◯週の11:00から18:00の間であれば、いつでも調整可能です

といったように相手がスケジュールを組み直しやすい提案をします。そして、最終決定は相手にしてもらうように伝えます。

リスケを依頼する際は、こちらが主導権を握るのではなく、相手に選択肢を渡すことが大切です。

この方法は単に効率的な日程調整というだけでなく、 「相手の都合を尊重している」「負担を減らそうとしている」という印象を与え、信頼構築にもつながります。

リスケが必要だとわかったら早めに連絡する

予定していた日程では難しいと判断し、リスケの必要が生じたらすぐに相手に連絡します

予定の直前にリスケを依頼すると、相手に対して多大な迷惑をかけてしまう可能性があるからです。

そのためリスケが必要となった場合は、迅速にその旨を相手に伝え、日程を改めて調整します。

早期連絡は、「誠実さ」だけでなく「段取り力」も伝える行為です。

特に社外の関係者には、余裕をもって代替日を提示することで、信頼感を保ちながらスムーズに再調整できます。

承諾を得た後は、メールや資料の準備、社内共有などの対応を速やかに進めましょう。

安易なリスケは相手からの信用を失う可能性もある

リスケは本来予定されていた日程を一度キャンセルし、別日程に変更するため、多少なりとも客先や関係各所に負担が発生するもの。リスケが度重なった場合、相手からの信用や信頼を失ってしまう状況も大いに考えられます。

一度の変更であれば柔軟さと受け取られても、二度三度と続けば「管理が甘い」「優先順位が低い」と見なされることもあります。

スケジュール変更を安易に行うのではなく、「なぜ今リスケが必要か」「次回は確実に実行できるか」を自問する姿勢が大切です。

たとえ一度快諾してもらえたとしても、頻繁なリスケが生じないようスケジュール管理には十分気を付けます。

「一度大丈夫だったから、次も問題ないだろう」という考え方は決してもたないようにしましょう。

直前のリスケになった場合、電話でも連絡する

打ち合わせ当日にリスケが必要になった際など、打ち合わせまでの時間がない場合は、メールだけでなく電話でもリスケについて連絡しましょう

メールだけでは、相手が見逃してしまう可能性があるためです。

メールは便利ですが、直前のリスケ連絡では相手が気づかないリスクがあるため、予定当日の変更や緊急時には必ず電話でも連絡しましょう。

特に金融機関や取引先との約束事では、連絡手段を誤ると信頼そのものが損なわれる可能性があります。

たとえば、実際に返済能力があるのにリスケを繰り返すと、「信用度が低い」と判断され、融資枠の縮小や再融資拒否につながるケースもあります。

メール送信後に電話でフォローして、真摯に対応することが大切です。

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4.リスケをしない方がいいケース

リスケは便利な手段ではありますが、どのような場面でも使ってよいわけではありません。

状況によっては、むしろ信頼を損なうこともあります。ここでは、リスケを控えるべきケースとその理由を解説します。

  • 自分都合(体調・モチベーションなど)のみで判断している場合
  • 相手の信頼を損なってはいけないタイミングの場合
  • 【金融機関へのリスケ】返済意思があるのに安易に申請する場合

自分都合(体調・モチベーションなど)のみで判断している場合

自分の体調や気分、モチベーションの低下など、主観的な理由によるリスケは信頼関係を損ねる可能性があるため、注意が必要です。

「なんとなく今日は集中できない」「気が乗らない」といった感情的な判断で予定を動かすと、相手は「計画性がない」「責任感が薄い」と感じる可能性があります。

リスケを検討する際は、気分や疲労ではなく、業務上の責任や成果への影響を基準に判断することが大切です。

体調不良などやむを得ない場合には「医療的・客観的理由」として正確に伝えることで、誠実な印象を保てます。

相手の信頼を損なってはいけないタイミングの場合

初回商談や重要な契約締結、外部向けのプレゼンなど、相手との信頼形成が重要な場面では、可能な限りリスケを避けましょう

とくに取引開始直後や結果発表直前といったタイミングは、相手があなたの誠実さや安定性を見極めている時期です。

この段階でリスケを行うと、時間管理ができない・優先度が低いといった印象を与えてしまい、一度の判断で今後の関係性に影響を与えるリスクがあります。

どうしてもやむを得ない事情がある場合は、代替対応(オンライン参加・代理出席・資料提出など)を提案し、実現するための努力をしているという姿勢を見せることが大切です。

【金融機関へのリスケ】返済意思があるのに安易に申請する場合

金融機関に対して返済条件の変更(リスケ)を安易に申し出るのは避けるべきです。

実際に返済能力があるにもかかわらずリスケを行うと、銀行側から「経営判断が甘い」「資金繰りの見通しが不透明」と見なされ、 結果的に信頼を損なう行為となりかねません

信用度が低下すると、将来的に融資枠の縮小や再融資の拒否といった不利益が生じることもあります。

金融リスケは「最後の手段」として、経営改善計画やキャッシュフロー見通しを明確にしたうえで慎重に判断しましょう。

一時的な資金繰りの不安だけでなく、返済意思と再建計画の両立が信頼維持のカギです。

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5.リスケを避けるための工夫

リスケはやむを得ない状況で発生することもありますが、日頃の工夫によって防げます。ここでは、ビジネスシーンでリスケを最小限にするための具体的なポイントを紹介します。

  • 余裕をもったスケジュール設定をする
  • 予定を可視化する
  • 優先度を決めて取り組む

余裕をもったスケジュール設定をする

リスケを防ぐコツは、「スケジュールに余裕を持たせるように設計する」ことです。

プロジェクトの全体進行において、タスクごとに余裕を確保するだけで、突発的なトラブルにも柔軟に対応できるようになります。

短期的な効率を優先してスケジュールを詰め込みすぎると、急な対応が必要になった際にリスケを余儀なくされ、結果的に相手の信頼を損ねかねません。

「遅れない」よりも「対応できる」スケジュール設計を意識することで、結果的にプロジェクト全体の安定性と信頼性を高められます。

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予定を可視化する

リスケの多くは、認識の齟齬や情報共有の不足から生じます。そのため、スケジュールの「可視化」と「共有」が欠かせません。

GoogleカレンダーやOutlookの共有設定などを活用すれば、関係者全員が予定をリアルタイムで把握できます。

さらに、リスケ発生の傾向をデータとして可視化することも有効です。

「どのタスクで遅延が多いか」「誰との調整でリスケが発生しているか」を分析することで、再発防止の仕組みを構築できます。

共有されたスケジュール環境があるだけで、チーム全体の段取り力が向上するでしょう。

優先度を決めて取り組む

リスケが頻発する要因のひとつに、「何を優先すべきかが明確でない」ことがあります。

スケジュールを組む際は、タスクの重要度を踏まえて優先順位を決定しましょう

重要度の高いタスクを後回しにしてしまうと、納期直前に負荷が集中し、連鎖的なリスケが発生するリスクが高まります。

一方で、重要な業務を早めに処理しておくことで、後半の時間に余裕が生まれ、突発的な対応にも柔軟に動けるようになります。

日々の業務では「今やるべきこと」「後でよいこと」を仕分けし、優先順位の再確認を習慣化することで、自然とリスケの必要性を減らすことが可能です。

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6.リスケに関するよくある質問(Q&A)

リスケは日常的に使われるビジネス用語ですが、使い方を誤ると印象を悪くしてしまうこともあります。ここでは、実務でよくある疑問をQ&A形式で解説します。ビジネスの現場で迷ったときの参考にしてください。

  • リスケは上司に言っていい?
  • リスケは失礼に当たる?
  • リスケ後に再リスケできる?

リスケは上司に言っていい?

リスケという言葉自体は上司に対して使わない方が無難でしょう。

略語であるためカジュアルな印象を与え、場面によっては礼を欠くと受け取られることがあります。

上司への日程変更は許可を求めるのではなく、「報告+再提案」の形式で伝えるのが理想です。

たとえば、「本日予定していたA社との打ち合わせですが、先方の要望により日程変更をお願いしております。〇日または〇日で再調整を進めてもよろしいでしょうか」といった形で、状況説明・解決策・新日程を同時に提示しましょう。

このように事前に準備された印象を与えることで、段取りができる人として上司からの信頼を得やすくなります。

リスケは失礼に当たる?

一度のリスケ自体は決して失礼ではありませんが、理由と伝え方次第で印象は大きく変わります。

相手が誠意を感じない・連絡が遅いと受け取ると、失礼に当たります。

リスケの連絡を入れる際は、以下の3ステップを意識しましょう。

  1. まず謝罪(お詫び)を伝える
  2. 理由を簡潔に説明する
  3. 代替案を提示する

上記を意識すると、相手がリスケに対して理解・納得しやすいです。

リスケ自体が失礼にあたるのではなく、誠意の欠如が失礼と心得ておくようにしましょう。

リスケ後に再リスケできる?

再リスケは可能ですが、信頼が損なわれるリスクが高いため極力避けるべきです。

やむを得ず再リスケが必要な場合は、単なる「お詫び」だけでなく、「原因分析+再発防止策の共有」を行うことで誠意を示します。

たとえば、以下のように伝えると、誠実な対応姿勢を印象づけられます。

「社内承認の遅れにより再度日程変更をお願いする形となりました。今後は承認プロセスを事前に確定し、同様の事態を防止いたします。」

頻繁にリスケが発生する場合は、スケジュール管理や業務設計そのものを見直すよい機会と考えましょう。


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