退職金前払い制度とは? 退職金前払い制度のメリットとデメリット

昨今、退職金前払い制度を導入する企業が増えてきています。退職金前払い制度にはどのような魅力があるのでしょうか。通常の退職金との違いや、企業と従業員にとってのメリット、デメリットについて考えてみましょう。

「退職金前払い制度」とは?

退職金前払い制度とは、名前の通り、通常は退職時に支払う退職金を、在職中に前払いするという制度のことです。

退職時に支払われる退職金は、通常、勤続年数や在職中の給与額によって決定されます。それを、月々の給与に上乗せする形で随時支払っていくのが、退職金前払い制度の仕組みです。

以前は、新卒で勤めた企業に定年まで在籍して勤め上げることが美徳とされ、そのような働き方をする社員が一般的でした。ところが、近年、転職を繰り返しながらキャリアアップしていくという働き方をすることが一般的になり、勤続年数によって退職金が支払われるという制度が現状にマッチしなくなってきています。

退職金前払い制度は、そのような働き方の変化から生まれてきた制度です。

人材マネジメントを効率化するクラウドツール

  1. カスタム自由自在な人材データベース分散した人材情報を一元管理。細かい閲覧設定も可能
  2. 社員の顔をクリックして人材情報を確認。顔写真入りの組織図で、人員配置もわかる
  3. 面談記録を管理してマネジメント間共有。社員の離職防止とモチベーションアップに
  4. 簡単な経歴や自己紹介を社員同士で公開。現場のコミュニケーションを活性化

実際に社員の配置を動かしてシミュレーションし、計画を立てられます。シミュレーションデータは保存が可能で、会議のときにパッと開けます

顔写真付きだから現場の雰囲気がイメージしやすいのが特徴です。

適材適所の実現にぜひご活用ください

> カオナビについて詳しく見る

退職金前払い制度のメリット

企業と従業員、それぞれにとっての退職金前払い制度のメリットについて考えてみましょう。

まず、企業に取っては、社員の退職時に一千万円を超えるような高額の退職金を一括で用意しなければならないというリスクを回避することができます。

一方、従業員にとっては、月々の給与が高くなるというメリットがあります。特に若年層の間では、キャリアアップのための勉強や自己研さんのためにお金を使いたいというニーズが高まっています。

また、退職金前払い制度は、退職時一括ではなく、随時受け取ることができるため、転職を考えている社員にとっても魅力的です。さらに、老後の費用について退職金を当てにするのではなく自分自身で運用したいという場合も、退職金前払い制度は便利です。

退職金前払い制度のデメリット

前払いで月々の給与に上乗せされた退職金は、法的には「退職金」ではなく、「給与」とみなされます。そのため、企業にとっても従業員にとっても、退職金にかかる社会保険料の支払いをする必要があるというデメリットがあります。

また、前払いで退職金を受け取っている従業員は、通常の給与と同じように税金も支払う必要があります(退職金として受け取る場合は、大幅な税制優遇があります)。さらに、将来の蓄えについても自身で形成する必要が出るため、マネープランをしっかりと立てる必要があります。

企業にとってのデメリットは、社員と企業の結びつきが弱まり、転職が容易になるという点が挙げられます。退職金が毎月上乗せされて支払われるため、社員は勤続年数や退職金の額を気にせず転職が行えるようになるのです。

選択性にすることで社員の希望を尊重

退職金前払い制度は、現在多くの企業で導入されていますが、前払い制度だけを利用している企業はそれほど多くありません。

多くの企業で採用されているのが、「確定拠出年金」との選択制です。確定拠出年金も比較的新しい退職金制度で、従業員自身が選択した方法で運用を行えるというメリットがあります。反面、転職先が確定拠出年金制度を導入していなかった場合は個人型に変更が必要であるという点や、一定以上の年齢まで受け取れないといった点に注意が必要です。

退職金前払い制度を導入する際は、このように、社員が「前払いで受け取るのか」「退職金として運用するのか」ということを選択できるようにすると、社員の希望やライフプランに沿った退職金運用が可能になります。