リーダーとは? 役割、求められる条件、育成方法などを解説

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仕事をする上でよく耳にするリーダーという言葉の意味や定義を正しく理解しているでしょうか。意外と曖昧なまま解釈している人も少なくありません。ここではリーダーについて以下の項目で詳しく紹介します。

  • リーダーとは?
  • マネージャーとの違い
  • 育成方法
  • リーダーシップとその種類
  • 良いリーダー、悪いリーダーとは?
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1.リーダーとは?

リーダーとは、定めた目的に到達するため、周囲を導く人のこと。組織を引っ張る大きな力として役立ちます。

leaderの意味

英語の「leader」とは、「指導者」「統率者」「先導者」という意味です。

リーダーとは、定めた目的に到達するため、周囲を導く人のこと。周りを引っ張る大きな力となります

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2.リーダーとマネージャーとの違い

リーダーは、集団やチームの先頭に立つ存在です。しかしビジネスの場では、先頭に立つだけでなく、企業の発展やプロジェクトの目標に向かって新たな価値を見出し、またそれに伴う行動力も必要とされるのです。

一方でマネージャーは管理者で、集団やチームの活動が組織の規則や秩序に沿って円滑に行われるように導く役割を持ちます。チームメンバーの意思を的確に汲み取りつつ、組織の戦略や方針から逸脱することのないよう管理していきます。

日本語では似たようなニュアンスの「リーダー」と「マネージャー」。しかし、ビジネスの場においては意味合いが異なります

リーダーとマネージャーでは役割が違うように、求められる能力や適性も異なります。
企業パフォーマンスを向上して経営目標を達成するにはどちらの存在も不可欠であり、適材適所の配置が重要です。

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3.良いリーダー、悪いリーダー

ここでは「良いリーダー」「悪いリーダー」についてご紹介します。

良いリーダーとは?

企業や団体という組織において、働く人が仕事を長く続けるには、「上司や同僚との人間関係」が良好なことは欠かせません。

「良いリーダー」とはメンバーの状況を把握して、信頼関係を構築できる人です。また、現状と目標との違いを見極め、目標達成に向けてメンバーと共に業務を推進していく統率力も必要とされます。

悪いリーダーとは?

反対に「悪いリーダー」は相手が考えていること、望んでいることを上手に汲み取ったり想像したりすることができない人。

一方的に部下や周囲のメンバーに要望を伝えるだけの傾向があります。チーム全体が円滑な業務を遂行するには、リーダーの「想像する力」は不可欠でしょう。

本人のスキルや技術がいかに優れていても良いリーダーとはいえません。周囲のメンバーに「想像力」をもとにしたコミュニケーションをすることが重要です

どれだけリーダーとしての能力・適性があったとしても、悪いリーダーにあてはまる人材を配置しては期待する成果は得られません。また、悪いリーダーが上司となることで、最悪のケースで社員の離職が発生する恐れがあります。

社員の離職やエンゲージメントの低下を抑えつつ、リーダーの良し悪しを判断するためにもカオナビを活用しませんか?

アンケートやサーベイ機能を活用すれば、リーダーに対する社員の反応を調査しつつ、あらゆる観点での満足度やコンディションが把握できます。リーダーの人選だけでなく、その後の効果測定をしながら社員に必要なフォローができるのはカオナビの魅力です。
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4.リーダーを育成する方法、やり方

それでは「良いリーダー」を育てるにはどうするべきなのでしょうか。

良いリーダーを育成する方法とは、経営側と人員が一体となり、良いリーダー育成の必然性やその効果を事前に把握し、共有すること

リーダー育成へのプロセスは短期的なものでなく中長期的なものです。経営陣、人員といった組織内の関係者の意識や目標を改めて確認し、具体的なゴールを設定することが必要でしょう。

良い組織には「良きリーダー」が不可欠。企業は研修やセミナー、OJTなどさまざまな機会を設定してリーダーを育成しましょう

経営側と一体となって良いリーダーを育成するには、前提として育成対象となる人材情報が組織全体にオープンになっている必要があります。

カオナビなら、一元化されたデータベースで人事部門に留まらず、経営陣や事業部門と人材情報が共有可能!経営目標と連動しながら、リーダーとしての適性・能力がある人材を発掘・分析し、戦略的に育成できます。伸ばすべきスキルや補充すべきスキルも分析できるため、良いリーダーに育成するために必要な研修やセミナーなども企画しやすくなります。
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5.リーダーとリーダーシップ

ここでは「リーダー」と「リーダーシップ」についてお伝えします。

リーダーシップとは「組織において目標を設定し、チームを作り、成果を出す能力」のこと。リーダーシップ(leadership)のlead(率いる)という言葉から、「チームを引っ張る」といったイメージを持つ人も存在するでしょう。

しかし、それだけではリーダーシップの本来の役割を果たしているとはいえません。経営学者のピーター・ドラッカーは、リーダーシップの本質について以下のように語っています。

  • リーダーシップを仕事と捉えている
  • リーダーシップを責任と解釈する

またドラッカーはリーダーについて「リーダーに関する唯一の定義は、付き従うフォロワーがいるということ」と語っています。

リーダー候補の育成にとどめず「リーダーシップ」に注目すると、さまざまな人材にリーダーシップを備えさせることができます。それはやがて、チームや組織の質の向上につながるでしょう

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6.リーダーシップの種類

ここではリーダーシップの種類をご紹介します。

  1. SL理論
  2. マネジリアル・グリッド論
  3. マネジメント・システム論
  4. レヴィンのリーダーシップ類型
  5. PM理論
  6. コンセプト理論
  7. サーバントリーダー
  8. ダニエル・ゴールマンのリーダーシップ

①SL理論

SL(Situational Leadership Theory)理論とは、「部下の成熟度」と「管理者のリーダーシップ」の関係に基づいたリーダーシップ条件適合論を展開するもので、1977年にハーシィとブランチャードによって提唱されました。

「仕事志向」と「人間志向」の強度によって4つのカテゴリーに分類されており、指示決定に対しての指導の強弱、説得・参加型スタイルなどのリーダーシップの効果性を意味しているのです。

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②マネジリアル・グリッド論

マネジリアル・グリッド論とは、リーダーシップにおける行動をスタイルを軸にして紐解いた行動理論のこと。

テキサス大学教授のロバート・ブレイクとジェーン・ムートンの共同提唱によって普及しました。「人への関心(人間関心度)」と「業績への関心(業績関心度)」という2つの関心事から以下の5つのパターンに分類しています。

  • 1.1型(消極型)
  • 1.9型(人間中心型)
  • 9.1型(仕事中心型)
  • 9.9型(理想型)
  • 5.5型(中庸型)

③マネジメント・システム論

マネジメント・システム論とは、現場監督者を対象として実施された研究によって誕生したもので、経営組織においての業績と組織を構成する人員のモチベーションとの相関関係を紐解いたもののこと。

ミシガン大学社会調査研究所所長レンシス・リッカートが提言した理論で、組織をシステムと置き換えたこの理論は、以下4つのパターンで構成されています。

  • 権威主義・専制型
  • 温情・専制型
  • 参画協調型
  • 民主主義型

④レヴィンのリーダーシップ類型

レヴィンのリーダーシップ類型とは、子どもを対象としたリーダーシップの有効性や効果を実験で検証したもので。アメリカ人の心理学者クルト・レヴィンが提唱しました。レヴィンのリーダーシップ論は、以下の3つのパターンに分類されています。

  • 専制的リーダーシップ
  • 自由放任的リーダーシップ
  • 民主的リーダーシップ

⑤PM理論

PM理論とは、パフォーマンス(課題関連行動 Performance function)とメンテナンス(対人関連行動 Maintenance function)の組み合わせによって構成されているもので、両方に最良のものを理想のリーダーシップとしています。

日本の社会学者である三隅二不二(みすみじゅうじ)氏が提唱しました。PMの軸を使った組み合わせは以下の4通りに分類されています。

  • PM
  • Pm
  • pM
  • pm

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⑥コンセプト理論

コンセプト理論とは、ビジネスにおける環境や企業や組織の状態、構成するメンバーなどの状況に基づいた、リーダーシップの個別具体的な方法に着眼した理論のことで、条件適合型理論という前提があります。理論を代表するリーダーシップの方法は、下記の5つです。

  • カリスマ型リーダーシップ
  • 変革型リーダーシップ
  • EQ型リーダーシップ
  • ファシリテーション型リーダーシップ
  • サーバント型リーダーシップ

⑦サーバントリーダー

サーバントリーダーとはリーダーがまるで召し使いのように振る舞いながらチームを率いていく手法のことで、ミッションや目標といった設定の最終意思決定はリーダーによって行われます。

プロセスの過程にてリーダーは、メンバーのサポートを担い、メンバーはリーダーのサポートを受けながら顧客に満足を与えようとします。ピラミッド型の上位層が下位層に対して支援することでビジネスに効率の良い循環をもたらす、と考えられているのです。

⑧ダニエル・ゴールマンのリーダーシップ

ダニエル・ゴールマンのリーダーシップは、「こころの知能指数」がリーダーとしての成功には不可欠として捉え、メンバーの持っているスキルや技術をいかに発揮させられるかという視点に基づいたもの。

『EQ こころの知能指数』の著者であり、最も影響力のある経営思想家トップ50に入るダニエル・ゴールマンによって提唱されました。次のような6つのリーダーシップスタイルに分類されています。

  • ビジョン型
  • コーチ型
  • 関係重視型
  • 民主型
  • 先導型
  • 強制型

一言でリーダーシップといっても多種多様。自身が在籍している組織に当てはめて考えてみると、リーダーがどんな役割を担い、どんなリーダーシップスタイルに分類されるべきかが見えてくるかもしれません

多種多様なリーダーシップがある中で、期待する成果を上げるリーダーを育成するには組織に必要なリーダーシップを見極めることがポイントです。

カオナビなら、組織全体に人材情報をオープンにするため、人事部門のみならず経営陣や事業部門の視点を取り入れて最適なリーダーを育成・確保できます。経営目標を達成するため、現状の事業課題を解消するために必要なリーダーシップを把握し、適性・能力のある人材をピックアップしましょう。
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7.リーダースキル、リーダーシップスキルの種類

最後に「リーダースキル」「リーダーシップスキルの種類」についてご紹介します。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルとは、他人と円滑な意思疎通を行うためのスキルのことで、ビジネスだけでなくさまざまな場面で不可欠なスキルです。

具体的には以下のような人材がコミュニケーションスキルの高い人に挙げられます。

  • 相手の心の中を配慮したコミュニケーションを行うことができる人
  • 相手と円滑な関係を保つために適切な距離を保ってコミュニケーションできる人
  • 相手の気持ちを想像しながら自分の要望を伝え、信頼関係が築ける人

心理的安全性

心理的安全性とは、相手に恐怖心を抱かせたり羞恥心を感じさせたりすることのない、普段の自分でいられるような環境や雰囲気のこと。

サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)という英語を和訳したもので、ビジネスと深い結び付きを持つ心理学用語です。メンバーが全員リラックスしている状態を継続して、チーム全体の効率を高めます。

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セルフマネジメントとは、自らが自らを律して、自己を育てる力のこと。客観や俯瞰といったさまざまな視点やコントロール力などが育ちます。

コーチングとティーチング

コーチングとは、教わる側がコーチと双方向のコミュニケーションをして、教わる側自身が、自分の中に潜んでいた価値観や能力に気付いていく手法のこと。

「何かに挑戦したい」「結果を出したい」という前向きな気持ちを持つ人に効果的な手法で、最終的に、潜在能力や可能性を信じて自らチャレンジする人に成長します。

一方ティーチングは、教える側が答えを教え、教わる側はそれを受け止めて学んでいく手法のこと。基礎的なスキルや技術を学ぶ際に有効です。

行動の選択肢がそもそもない、行動の選択肢はあるものの実施されていないケースに多用されます。たとえば、部下の質問に対して上司がロジカルな答えを提供して、部下が課題解決の方法をより早く理解するなどです。

信頼関係

信頼関係とは、人同士が、一定期間を要して互いに理解し合い、安心感などを紡ぐ関係のこと。人同士が、「自分がどのような人間なのか」をお互いに理解するには、一定期間が必要です。この期間を経て信頼関係は構築されていきます。

日頃から社内メンバーと信頼関係を構築していれば、さまざまな場面で相談しやすくなり、仕事の効率性もアップするでしょう。また社内に限らず取引先や新規開拓を実施する際にも同じです。

考えて決めることを継続

インターネットで何でも検索できる現代社会は情報にあふれています。そのため、物事を深く考えるという習慣が少なくなっている人も多いでしょう。

しかし日々の生活を通して「考える」、つまり日常から「思考力」を用いる習慣は重要です。

毎日の生活で「どうしたいのか」「どうするのか」「何か方法はないか」などを考えて決める習慣を身に付ければ、ビジネスも円滑に進みます。

「リーダースキル」「リーダーシップスキルの種類」はさまざまです。どれもビジネスだけでなく生活にも使えるものですので、覚えて活用しましょう

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