雇用保険番号とは? 記載場所や番号が必要な場面、雇用保険被保険者離職票と雇用保険被保険者証の相違点について

雇用保険番号が記載されている書類や、必要となる場面、番号が分からないときの対処法など雇用保険番号について解説します。

1.雇用保険番号とは?

雇用保険番号とは、雇用保険の手続きにて使われる番号で、「雇用保険被保険者番号」「雇用保険適用事業者番号」の2種類があります。労働者個人に関係あるのは「雇用保険被保険者番号」です。それぞれ詳しく解説しましょう。

雇用保険被保険者番号と雇用保険適用事業者番号について解説

雇用保険被保険者番号とは、雇用保険の資格を持つひとりひとりに与えられた番号のこと。雇用保険適用事業者番号とは、雇用保険に加入している事業所ごとに付けられる数字のことで、最初に就職した会社が取得手続きを行います。

パートやアルバイトを含めた労働者を1人でも雇用する際は、雇用保険の加入手続きが必要です。

雇用保険被保険者番号は雇用保険の加入者に付与される番号

会社に就職すると、雇用保険の被保険者となります。勤務期間など一定の条件を満たすと、失業給付や教育訓練を受けられるようになります。

雇用保険被保険者番号は、雇用保険の資格を持つ個人の番号で、一生使うのです。転職や退職をしても番号は変わらず、別の会社に就職しても同じ番号を使い続けます。

雇用保険に加入していない状態(企業に雇用されていない)が7年間経過した場合、雇用保険番号は喪失するのです。

雇用保険適用事業者番号は雇用保険に加入している企業に割り振られる番号

雇用保険適用事業所番号とは、雇用保険に加入している企業に対して割り振られる番号のこと。4桁-6桁-1桁の合計11桁で構成されていて、それぞれに意味があります。

  • 最初の4桁…ハローワークの場所
  • 中央の6桁…ハローワーク内で振り分けられた管理番号
  • 最後の1桁…入力誤りなどを検出するための検査番号

雇用保険に加入している企業であれば、従業員の「雇用保険被保険者資格取得届」の「事業主控」に記載されています。

雇用保険番号には、労働者個人の番号「雇用保険被保険者番号」と、事業所ごとの番号「雇用保険適用事業者番号」の2種類あります

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2.雇用保険番号が記載されている書類とは?

雇用保険番号が記載されている書類は、以下の2つです。それぞれの特徴について説明しましょう。

  1. 離職票:失業保険をもらうための書類
  2. 雇用保険被保険者証:雇用保険に加入していると証明する書類

①離職票:失業保険をもらうための書類

離職票は、失業保険の受給を申請する際にハローワークに提出する書類です。離職したと証明する公的な文書で、退職者から要望がなければ発行の手続きを行わない会社もあります。

A3サイズの大きな用紙で、一番上に雇用保険番号と事業所番号、2つの数字が11桁でそれぞれ記載されているのです。

②雇用保険被保険者証:雇用保険に加入していると証明する書類

事業所が雇用保険に加入させる書類を提出し、ハローワーク側の手続きが完了すると、会社に「雇用保険被保険者証」が届きます。

雇用保険被保険者証は、労働者が雇用保険に加入していると証明する書類。被保険者番号や名前、生年月日が記載されていまです。会社が保管し、退職するときに本人に手渡す場合が多いです。

雇用保険番号は、雇用保険被保険者証に記載されています。雇用保険被保険者証は、失業保険の受給を申請する際に必要な離職票と雇用保険加入者の証明になるのです

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3.雇用保険番号が必要な場面とは?

雇用保険被保険者番号が必要な場面は、次のようなケースです。それぞれ詳しく説明しましょう。

  1. ハローワークで求職登録を行うとき
  2. 失業給付を申請するとき
  3. 教育訓練給付制度を利用するとき
  4. 転職するとき

①ハローワークで求職登録を行うとき

ハローワークでパソコンもしくは求職申込書に必要事項を記載する際に、雇用保険被保険者番号が必要になる場合があります。求職登録をすると、ほかハローワークも利用できるのです。しかし雇用保険の手続きをする際は、住所を管轄するハローワークで行います。

②失業給付を申請するとき

ハローワークで失業給付の申請をする際、雇用保険番号が必要です。受給資格の確認を受ければ、雇用保険の基本手当が受給できます。失業給付を受けられる条件は、下記のとおりです。

  • 離職日より前の2年間で雇用保険に通算12カ月以上加入している
  • 手続きの際、雇用保険に加入していたと示すための被保険者番号がある

③教育訓練給付制度を利用するとき

教育訓練給付制度とは、厚生労働省が指定する教育訓練を受講してすべての課程を修了した際に、支払った教育訓練費用の一部金額の補助が受けられる制度のこと。

講座は幅広く用意されており、ハローワークや厚生労働大臣教育訓練講座検索システムから講座内容を確認できます。

④転職するとき

転職した際に、転職先の会社で雇用保険に加入します。その際に必要となる「雇用保険被保険者資格取得届」という書類に、「雇用保険番号」を記入するのです。雇用保険加入手続きは、個人ではなく会社がすべて行います。

新卒者といった一度も雇用保険に加入した経験のない人は、雇用保険番号を持っていないので提出する必要はありません。

転職した際、または会社を退職しハローワークでさまざまな申請や登録を行う際、雇用保険番号が必要になります

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4.雇用保険被保険者離職票と雇用保険被保険者証の相違点

雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入した際に発行される証明書で、雇用保険被保険者離職票は、退職した際に会社から渡される書類です。退職時、それぞれの違いを理解したうえで、書類がそろっているか確かめましょう。

「雇用保険被保険者離職票-1」について

雇用保険被保険者離職票-1は、退職者が雇用保険の資格を失ったと通知する書類です。退職者の氏名や性別、雇用保険被保険者番号や入退社年月日、喪失理由などが記載されています。

会社が雇用保険被保険者喪失届を管轄のハローワークに提出して退職の手続きを行うと、ハローワークから会社に離職票が交付されます。

「雇用保険被保険者離職票-2」について

雇用保険被保険者離職票-2は、離職前の給与、退職理由などが記載されたものです。

失業手当を受給するためには12カ月以上の雇用保険に加入する必要があります。退職理由や給与額によって、失業手当の支給額や開始時期、期間が変動するため、これらの内容が記載されています。給与額には残業代や交通費は含まれますが、賞与は含まれません。

離職票は、退職後に会社から渡されます。失業手当の受給を申請する際にハローワークに提出する重要な書類で、2種類あるのです

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5.雇用保険番号が分からないとき、どう対処する?

雇用保険番号が分からないとき、どう対処すればよいのでしょう。その方法2つについて解説します。

  1. ハローワークで雇用保険被保険者証の再発行申請を行う
  2. 勤務していた会社に雇用保険被保険者番号を聞く

①ハローワークで雇用保険被保険者証の再発行申請を行う

ハローワークに備え付けの雇用保険被保険者証再交付申請書に必要事項を記入して申請をすると、被保険者証を再交付できます。

ハローワークで手続きを行う際は、「マイナンバーカードや運転免許証など本人確認ができる身分証明書」「以前勤めていた会社の正式名称や住所、電話番号」などが分かるものを持参しましょう。

②勤めていた会社に雇用保険被保険者番号を聞く

雇用保険被保険者証は、退職する際に会社から渡されるのが一般的ではあるものの、担当者が渡すのを忘れてしまうケースもあるようです。その際は、郵送で送ってもらうか、本人が直接会社へ取りに行きましょう。

雇用保険被保険者証を受け取った後に紛失した場合も、以前の会社にデータが残っていれば被保険者番号を教えてもらえる可能性があります。

雇用保険被保険者証は、ハローワークで再交付が可能です。以前勤めていた会社で被保険者番号を聞くこともできます

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6.雇用保険と失業等給付の関係性

雇用保険とは「労働者が失業した場合に、生活の安定と就職の促進のための失業等給付を行う保険制度」のこと。失業等給付を受給する際に、雇用保険番号が必要なのです。まず失業給付の種類について見ていきましょう。

  1. 求職者給付(基本手当・寄宿手当・傷病手当・技能習得手当)
  2. 就職促進給付:再就職の援助と促進
  3. 教育訓練給付:能力開発の取り組みを支援

①求職者給付

被保険者が失業状態になった際、生活の安定を図る方策として、求職者給付が支給されています。一般被保険者に対する4種類の給付を解説しましょう。

基本手当

離職の日以前の2年間、被保険者期間が通算して12か月以上あったときに給付を受けられます。受給期間は原則、離職の日の翌日から1年間です。ただし妊娠や出産、育児などの事情で今すぐ働けない場合、受給期間の延長が認められます。

失業手当の金額は、雇用保険の支払い期間や年齢、過去半年間にもらった給料などから決まるのです。

寄宿手当

公共職業訓練を受けるため家族と別居して生活している際、職業訓練受講給付金にくわえて寄宿手当が支給されます。この場合の家族とは、訓練を受ける人によって生計を維持されている同居の親族です。

寄宿手当の支給対象は、「往復所要時間が4時間以上」「通所に著しい障がいを与える」「訓練施設の特殊性」などになります。

傷病手当

求職の申し込みをした後、15日以上引き続いて病気やケガなどの傷病のため求職・就職ができない状態になった場合、基本手当の代わりとして給付される雇用保険制度のこと。

健康保険の制度である傷病手当金と名称が似ているものの、まったく別ものです。傷病手当の申込みを検討する際は、注意してください。

技能習得手当

ハローワークの公共職業安定所長または、地方運輸局長の指示により公共職業訓練などを受講している間、基本手当と技能習得手当(受講手当・通所手当)および寄宿手当を受給できます。

公共職業訓練を受けて技能習得手当を受け取ると、通常より長期間、失業給付を受けられる場合もあるのです。

②就職促進給付:再就職の援助と促進

基本手当の受給中に就職が決まった際、一定の条件を満たしている人に限り支給されます。早く再就職が決まるほど、給付率が高くなるように設定されているのです。

支給残日数や安定した職業に就いているかどうかなどにより、就業手当や再就職手当、就業促進定着手当や常用就職支度手当に分かれます。就業促進給付の支給申請には、期限があるので注意しましょう。

③教育訓練給付:能力開発の取り組みを支援

厚生労働大臣の指定する講座を修了すると、支払った受講料の一定の割合に相当する金額が支給されるという仕組みになっています。雇用保険の支払い期間が3年以上ある(初めて手当を受給する場合には1年以上)人に支給されるのです。

訓練には一般教育訓練や専門教育訓練があり、支給額は教育訓練費の20%(上限10万円)となっています。

失業等給付の受給条件について

失業等給付の受給条件は、下記のとおりです。

  • 現在、失業している
  • 今すぐ働く意思がある。ただししばらく休養した後に働く場合は対象としない
  • いつでも就職できる能力(健康状態や環境など)がある
  • 積極的に仕事を探しているが、現在職業に就いていない

ハローワークを利用し、「求職の申し込みをしている・失業状態である」両方の条件を満たした人が対象です。

失業手当を受給するには、雇用保険に12カ月以上加入しており、かつ雇用保険被保険者証(雇用保険番号)を所持している必要があります

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7.雇用保険番号について知っておきたいポイント

雇用保険番号について知っておきたいポイントは、次の3項目です。それぞれ詳しく解説します。

  1. アルバイトの雇用保険被保険者番号について
  2. 雇用保険被保険者番号から過去の勤務先を遡れるか
  3. 雇用保険被保険者番号の取り扱い

①アルバイトの雇用保険被保険者番号について

アルバイトやパートなどの非正規雇用者でも、「31日以上雇用されている・1週間の所定労働時間が20時間以上・学生ではない」といった3つの条件を満たしていれば雇用保険に加入できます。加入すれば被保険者番号をもらえるのです。

アルバイトやパートとして再就職した際、雇用保険に再加入するためには就職先に被保険者番号を伝える必要があります。

②雇用保険被保険者番号から過去の勤務先を遡れるか

被保険者番号だけでは、会社側に過去の勤務先は分かりません。被保険者番号はあくまでも、失業保険の申請や雇用保険の加入手続きをするために必要な番号です。

ハローワークには、被保険者番号に紐付けされた会社名と雇用保険加入期間の履歴が記録されているものの、それを会社に伝えることはありません。

③雇用保険被保険者番号の取り扱い

被保険者番号は個人情報なので、むやみに人に教えるものではありません。もし他人に知られたとしても、それほど気にする必要はないでしょう。

ハローワークでは、被保険者番号に紐付けされた会社名と雇用保険加入期間の履歴を保管しています。しかしそれらの情報を本人以外に教えることはありません。また窓口では身分証明書で本人確認が行われます。

非正規雇用者でも、条件を満たしていれば雇用保険に加入できます。よって雇用保険番号をもらえるのです