ガラスの天井(グラスシーリング)とは? 女性登用に関する問題とポジティブアクション

政治や企業のニュースで耳にする「ガラスの天井」という言葉。女性登用への関心の高まりとともに注目が集まるようになりました。日本だけではなく世界的に使われる概念です。人事としても知っておきたいガラスの天井のことについてご紹介していきましょう。

女性登用に関する問題、ガラスの天井(グラスシーリング)とは

ガラスの天井(英語名:グラスシーリング)は、様々な組織において女性が昇進の際にぶつかる壁のことを表します。女性だけでなく、マイノリティの人々にも当てはめて用いられますが、女性登用が進まない話で使われるケースが多く見られます。

能力や資質があるにも関わらず女性であるという理由でガラスの天井にぶち当たると感じることは、日本だけではなくアメリカなど諸外国でも起こっています。

大統領選挙に立候補したヒラリー・クリントンでさえガラスの天井の言葉に触れていることが、この問題を象徴していると言えるかもしれません。

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データ上も明らかとなっているガラスの天井

安倍内閣が推進している「すべての女性が輝く社会づくり」。日本の成長戦略の中には、女性の役員、管理職を増やすよう企業へ求める内容も含まれています。

2011年のデータにおいて、上場企業3,600社余りの中での女性役員の数がわずか1.2%に留まることが示されているためです。

また、2009年の女性管理職データにおいても、係長で約11%、課長が約5%、部長が約3%と大変低い数字が続きます。

他の先進国と比べるデータとしては2005年の統計が存在しますが、女性管理職の割合においてアメリカが約43%、ドイツ及びオーストリアが約37%、イギリス約35%であるのに対し、日本は約10%と大変低いことが特徴的です。また、女性管理職の約50%が未婚者という現実もあります。管理職をこなしながら家庭生活を両立させることの難しさを表すデータです。

日本よりも高い数値であるアメリカでさえ、女性大統領は現れていませんでした。そのガラスの天井をたたくチャレンジをしたのがヒラリー・クリントンさんです。

演説でも「ガラス天井を壊すこと」を女性の問題として取り上げています。日本においては、蓮舫さんが民主党代表選に立候補した際に「ガラスの天井はいつでも壊したいと思っている」と発言しています。

ポジティブアクションで目指す2020年30%の目標

内閣府が男女共同参画局を通して目指すのは、男女共同参画社会です。具体的な数値目標として、社会のあらゆる分野で指導的地位に立つ人の30%程度を女性とすることを掲げています。この数値目標達成時期として、2020年を具体的に提示しています。

現状を打破するため、指導的地位に立つための特別な機会を作り機会均等を実現していく暫定的措置をポジティブアクションと呼び、効果的な取り組みとして進めていくための情報提供を行う委託事業なども行われています。

ポジティブアクションの具体的な手法としては、指導的地位での女性の割合数値を設定する方式、達成目標や期間を示していく方式、研修や生活との両立のための基盤整備を推進する方式などがあります。企業や研究機関など、働く場によってふさわしい方式を選択していくことが重要です。