プラットフォームとは? プラットフォームビジネス、企業例

プラットフォームとは、システムやサービスの提供に必要な「土台となる環境」のことです。プラットフォームの種類や事例、メリットを解説します。

1.プラットフォームとは?

プラットフォームとは、システムやサービスを動かすための「土台」や「基盤となる環境」のこと。どのようなものがプラットフォームと呼ばれるかは、業種やジャンルになって異なるのです。

たとえばWebサービスでは、オンラインショップのAmazonや楽天など、「情報や商品などを提供する場」がプラットフォームと呼ばれます。企業のビジネス戦略における顧客の創出や確保には、プラットフォームの構築が重要といえるのです。

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2.IT分野におけるプラットフォーム

プラットフォームという言葉は近年、IT分野で用いられます。たとえば下記のようなものです。

  • Webサービスを対象とする「オンラインプラットフォーム」
  • パソコンやスマホのソフトウェアを対象とする「ソフトウェアプラットフォーム」
  • ダウンロード(配信)コンテンツを対象とする「コンテンツ配信型プラットフォーム」

プラットフォームの提供を目的とした経営戦略は「ブラットフォーム戦略」と呼ばれます。

プラットフォーマー

プラットフォームを提供する事業者のこと。開発したプラットフォームを顧客に提供し、顧客から得る利用料や会費で利益を得ていきます。代表的なプラットフォーマーは、MicrosoftやGoogle、AppleやFacebookなどです。

プラットフォーマーは運営するプラットフォームを通して顧客の膨大なデータを取得し、それらのデータを分析したうえで新たなサービスの検討や提供を行います。

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3.IT分野におけるプラットフォームの種類

IT分野におけるプラットフォームの種類はさまざまです。それぞれのプラットフォームの特徴を説明しましょう。

  1. オンラインプラットフォーム
  2. ソフトウェアプラットフォーム
  3. コンテンツ配信型プラットフォーム
  4. クロスプラットフォーム

①オンラインプラットフォーム

Web上で提供されるサービスのこと。一般的にユーザーはアカウントを登録すれば無料で使用でき、サービスを提供する側は有料会員プランや、プラットフォーム内の広告などで利益を得ていきます。

代表的なオンラインプラットフォームは、検索サイトであればGoogleやYahoo!、SNSであればTwitterやFacebook、Instagramなど。YouTubeといった動画サイト、Amazonや楽天などのECサイトもオンラインプラットフォームの一種です。

②ソフトウェアプラットフォーム

ソフトウェアを使用するために必要なOS(OperatingSystem)のこと。ソフトウェアまたはアプリを起動させるには、その土台となるプラットフォーム(OS)が必要です。

パソコンのOSとしてよく知られているのは、「Windows」や「macOS」でしょう。スマホのOSとしては「Android」や「iOS」が挙げられ、「モバイルプラットフォーム」と呼ばれる場合もあります。

またソフトウェアの構築や稼働に必要なプラットフォームをネット上で提供するサービスのことを「PaaS(Platform as a Service)」と呼びます。

③コンテンツ配信型プラットフォーム

ユーザーにコンテンツを提供するタイプのプラットフォームのこと。オンラインプラットフォームの一種といえるものの、独自コンテンツを提供する点でサービスごとに大きな違いがあります。

例を挙げると、アプリを提供する「Google Play」「App Store」、音楽コンテンツを提供する「Google Play Music」「Spotify」「iTunes Store」、動画コンテンツを配信する「Netflix」「U-NEXT」「Hulu」など。

コンテンツ配信型プラットフォームは有料コンテンツが多く、決済プラットフォームとしての側面もあります。

④クロスプラットフォーム

特定のOSやソフトウェアに依存せずにアプリを動かせるプログラムのこと。WindowsとmacOS、AndroidとiOSなど、どのようなOSでも同じアプリを動かせるため「マルチプラットフォーム」とも呼ばれます。

従来のアプリは特定OSでのみ動作するものがほとんどでした。しかしクロスプラットフォームは同じ仕様のアプリを複数のOSで使えるのです。近年、AndroidとiOSの両方に対応しているアプリの開発と提供がスタンダードになっています。

ネイティブ型

OSプラットフォームの描画エンジン(レンダリングエンジン)を利用して、クロスプラットフォームを構築する方法のこと。操作性が高くて扱いやすく、処理も高速です。ネイティブ型の主なサービスとして挙げられるのは「Xamarin」「React Native」など。

ネイティブ型はオフラインでも使用できるダウンロード型ゲームアプリや、自己管理できるヘルスケアアプリの開発に向きます。ただし開発の際は、AndroidとiOSなどの複数OSに対応したランタイムシステムやクラスライブラリが必要です。

独自レンダラ型

独自のレンダリングエンジンを利用してクロスプラットフォームを構築する方法のこと。基本、各OSのレンダリングエンジンを利用しますが、独自レンダラ型は独自レンダリングエンジンを持っているため、OSに依存せずに使用できるのです。

「OSに依存しない」「独自レンダリングエンジンによって複雑な描写も可能」という点から、ゲームアプリ開発に適しています。世界で最も有名なゲームエンジンとして知られる「Unity」は、独自レンダラ型で構築されたサービスです。

ハイブリッド型

ブラウザのレンダリングエンジンを利用し、「WebView」というソフトを呼び出してコンテンツをWebページのように表示する方法のこと。

アプリ内で「Chrome」「Safari」などのブラウザと同様の情報を表示でき、カメラや位置情報、センサーなどの機能を呼び出せます。

開発における特徴は、HTMLやCSS、JavaScriptなどの共通のプログラミング言語を使える点。ただしハイブリッド型はネイティブ型に比べると処理速度が遅く、より高度な機能も実装できません。

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4.プラットフォームビジネスとは?

顧客が利用することで初めて価値を持つ土台(プラットフォーム)を構築するビジネスのこと。プラットフォームを構築する側は、サービスと顧客がスムーズにマッチングするような場所を提供します。

メリットは、利用者が増えれば増えるほど雪だるま式に利益が拡大する点です。数多くの企業をプラットフォームのパートナーとして迎えてサービスを充実させれば、さらに顧客を増やせるでしょう。

注目される理由

プラットフォームビジネスが注目されるようになった最大の理由は、インターネットの普及です。

プラットフォームビジネスのメリットとして挙げられるのは「ネットワーク効果で多くの顧客を獲得できる」「顧客のデータを蓄積そして分析して、マーケティングに活かせる」「インターネットを通して多くの企業とパートナー関係を結べる」など。

このように企業へ多くの恩恵がもたらされます。インターネットが生活の一部となっている現代にて、ネット上で展開されるプラットフォームビジネスは無視できないものになっているのです。

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5.プラットフォームビジネスの企業例

大企業によるプラットフォームビジネスの成功例をご紹介しましょう。

  1. Amazon
  2. iTunes
  3. クラウドワークス
  4. Twitter

①Amazon

個人や企業に対して、自由に商品の出品や購入を可能とした世界最大級のECサイトプラットフォームのこと。

近年、「Amazon Prime Video」「Amazon Music」などのコンテンツ配信型プラットフォームや「Amazon WebServices」などのクラウド型プラットフォームも展開して、新たなジャンルを開拓し続けています。

②iTunes

音楽配信をメインとするコンテンツ型プラットフォームのこと。CDや動画コンテンツをネットからダウンロードして購入し、異なる端末でも購入済コンテンツを継続して利用できます。

コンテンツの著作権者は手数料を払ってiTunes上で販売し、ダウンロードされると収益として著作権者へ還元する仕組みです。ユーザーと著作権者を結びつけるプラットフォームとして成功しました。

③クラウドワークス

仕事を委託したい企業と、仕事を受けたい個人とを結びつけて仕事の受発注を可能とするプラットフォームのこと。国内最大級のクラウドソーシングサービスサイトです。

ワーカーは仕事の検索や受注、報酬受け取りをすべてオンライン上で済ませられます。また企業はかんたんに仕事の発注や人材の調達を行えるのです。

④Twitter

短文で言葉や情報を発信できるソーシャル・ネットワーキング・サービスのこと。リアルタイム性の高さが売りのプラットフォームで、ユーザーはリアルタイムで自身について発信や拡散でき、同時にフォローしているユーザーの情報を知っていけます。

集客効果が高いのも特徴で近年、企業がマーケティングやプロモーション目的で利用しているのです。

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6.プラットフォームビジネスのメリット

プラットフォームビジネスにはさまざまなメリットがあります。なかでもとくに大きなメリットを3つ説明しましょう。

  1. ネットワーク効果
  2. 顧客分析
  3. ビジネスモデルの変革

①ネットワーク効果

プラットフォームの利用者の増加によって利益が拡大すること。「利用者が増える→コンテンツを充実させる→さらに利用者が増える」という好循環が生まれ、企業側の利益も雪だるま式に拡大するのです。

たとえばレシピサイトとして有名な「クックパッド」の場合、レシピの投稿数が増えるほどコンテンツ(レシピ)が充実するため、より多くのユーザーが利用するようになります。そして有料プラン加入者の増加で利益が生み出されていくのです。

このようにネットワーク効果によって爆発的な利益を見込めるのが、プラットフォームビジネスの魅力といえます。

②顧客分析

顧客はプラットフォームを利用する際に自身の情報を登録するので、企業は登録された顧客情報だけでなく、顧客がプラットフォーム内でどういうアクションをしているかをデータとして収集できます。

収集したデータを元に、最適なサービスの提案やターゲット設定を顧客一人ひとりに行えば購買率が向上しやすくなり、さらなる売上アップが期待できるのです。

代表例として挙げられるのは、Amazonの「あなたへのおすすめ」。このような広告手法には、マス広告のように高い広告費をかける必要がないというメリットもあります。

③ビジネスモデルの変革

プラットフォームの活用で顧客のニーズをつかむと、新規顧客やリピーターをつなぎとめる新しいビジネスモデルへ変革しやすくなるのです。

世界的なIT技術の普及によって現在、従来のように単にモノを売るだけのビジネスでは企業が成長しづらい社会環境になりつつあります。よって今までにない「体験」や「付加価値」などを考えなくてはいけません。

プラットフォームで刷新的なビジネスモデルを創出できれば、企業を持続的に成長させていけるでしょう。

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7.プラットフォームビジネスを行うポイント

プラットフォームビジネスを行う際、「誰に何を提供するか」「どれほどの利益が得られるか」を考えなければなりません。プラットフォームビジネスを成功させるポイントを説明します。

  1. マーケットとターゲットユーザーを決める
  2. キャッシュポイントを明確にする
  3. 単体では得られない価値を提供する
  4. 参加企業と固いパートナーシップを結ぶ

①マーケットとターゲットユーザーを決める

マーケットは基本、他社と競合している場合が多いもの。よってポイントは、ターゲットとなるユーザーや企業のニーズ・不満をどう汲み取って顧客を引き寄せられるか、になります。すでに競合プラットフォームが存在していても、それのユーザーは何かしらの不満や希望を感じているからです。

そのためプラットフォームビジネスの成功にはユーザーの不満やストレスを考察する心理学的なアプローチが必要でしょう。他社がまだ着目していないユーザーの不満点に注目すると、より効果的なサービスや方針を打ち立てやすくなります。

②キャッシュポイントを明確にする

キャッシュポイントとは、利益を得る機会のこと。プラットフォームにおけるキャッシュポイントは、主に「プラットフォーム利用料」と「商品購入時の手数料」の2つです。

どちらのキャッシュポイントが適切かは、サービスの内容や方向性によって変わります。ただし両方のキャッシュポイントを採用した場合、比重の調整が重要です。

③単体では得られない価値を提供する

プラットフォームビジネスを成功させるには、競合他社の追随を許さないような独自のサービスが必要です。

ポイントは複数の企業と連携して、独自のサービスと地位を築き上げる点。一企業だけで可能なサービスを作ってしまうと、後発の企業にシェアを奪われてしまう恐れもあるからです。

④参加企業と固いパートナーシップを結ぶ

一企業だけでは生み出せない価値あるサービスを打ち立てるには、ほか企業とのパートナーシップが欠かせません。適切なパートナー企業が多く見つかれば、さまざまな相乗効果が期待できるでしょう。

しかしまったく新しい形のプラットフォームや、実績がないプラットフォームに参加してもらうためには、パートナーとなってもらいたい企業から強い信頼を得なくてはなりません。

強い信頼関係で結ばれたパートナー企業を多く作るのは、プラットフォームビジネスを軌道に乗せるカギといえます。