パラダイムシフトとは? 意味や使い方、具体例をわかりやすく

パラダイムシフトとは、今までの価値観や概念がすっかり変わることです。パラダイムシフトが加速している背景や対策、取り組み例や書籍などについて解説しましょう。

1.パラダイムシフトとは?

パラダイムシフトとは、その時代に当然と考えられていた物の見方や考え方が劇的に変化することです。そこから派生して、「定説をくつがえす」「ステレオタイプを捨てる」「革新的なアイデアによって時代を変える」といった広い意味で使われています。

パラダイムシフトの事例として挙げられるのは、下記のようなものです。海外諸国に比べると、日本国内はパラダイムシフトに対応しきれていないといわれています。

  • サブスクリプション
  • フリーミアム
  • スマートフォン

パラダイムとは?【意味をわかりやすく】パラダイムシフト
パラダイム(paradigm)とは、特定の時代や分野において支配的な規範となる「物の見方や捉え方」のこと。ここではパラダイムの語源、用法、具体例などを説明します。 1.パラダイムとは? パラダイム(...

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2.パラダイムシフトが加速している理由

しかし近年、日本国内でもパラダイムシフトが加速しています。それはなぜでしょうか。背景にある4つの理由を見ていきます。

  1. デジタル技術の進歩
  2. インターネットの普及
  3. コロナ禍
  4. 人口動態の変化

①デジタル技術の進歩

デジタル技術の発展とともに、デジタル化された商品やサービスなどの流通が加速しました。デジタル技術の具体例は下記のとおりです。

  • 家電や自動車をインターネットに接続するIoT技術
  • 機械学習を行うAI(人工知能)
  • 人間のような繊細な作業が可能な産業用ロボット

また膨大なデータから有益な情報を抽出し、新たな価値観を発見できるというビッグデータの分析や加工技術も向上しています。

②インターネットの普及

インターネットが普及し、いつでもどこからでも、情報を取得できるようになった点もパラダイムシフトが加速した理由のひとつ。

今までは新聞やTV、ラジオなどといったメディアから情報を収集していました。それがインターネットの普及で、知りたい・気になったことをかんたんに調べられるようになったのです。

動画配信サービスやSNSが一気に拡大し、インターネットを利用した広告やマーケティングも一気に増えています。これらもパラダイムシフトといえるでしょう。

③コロナ禍

コロナ禍における「テレワークによる時間の解放」「移動自粛によるオンライン化の促進」も理由にあげられます。

時間の解放とは、通勤や移動の時間が激減した結果、個人が自由に使える時間が増えたこと。ある調査によると、日本全体で1日あたり373万の通勤時間が削減されました。この可処分時間増によって年間2.2兆円の追加消費が生み出される可能性もあるとされています。

またオンライン化が加速しました。そのためオンラインストア事業の売上増加やエンタメビジネスによるオンラインの集客力拡大なども、見られているのです。

④人口動態の変化

デジタル技術の利用が当たり前となっているデジタルネイティブ世代が台頭し、マーケティング戦略にも変化が求められています。

インターネットやデジタル技術の普及とともに成長してきたのが、1980~1996年頃生まれのミレニアル世代です。そしてこれ以降の世代となるZ世代は、生まれたときからデジタル技術が普及していました。

現在はこのZ世代が大きな購買力を持ち、Z世代へ有効なマーケティング戦略の実施が注目されています。

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3.パラダイムシフトの例

身近な場所で起っているパラダイムシフトの代表例として、下記3つを紹介します。

  1. スマートフォン
  2. 共有(シェア)の意識
  3. 自動改札機

①スマートフォン

パラダイムシフトの代表例に、スマートフォンの登場があげられます。これまでの電話の常識を変えたともいえるでしょう。従来、電話機の主な利用目的は音声通話でした。

2000年代後半に登場したスマートフォンは、インターネットへの接続や、さまざまなアプリをダウンロードして使用者に必要な機能をつけくわえられるようになっています。それにより、下記のような電話機能をはるかに超えたアイテムになりました。

  • ゲームや動画を楽しむ
  • ソーシャルメディアを使って人とコミュニケーションを取る
  • お財布の代わりとしても使用する

②共有(シェア)の意識

消費者の意識変化やITの進化により、コワーキングスペースといったシェア(共有)サービスへのニーズが激増しています。

消費者はモノの保有への欲求が低下し、代わりに必要なとき利用できればよいという意識が高まりました。またSDGsを考えた際、稼働率の低いものを用いるのは環境にとって優しくないという意識も広まったのです。

また物理的な距離を乗り越えられるようになり、マッチングも容易になりました。これらは今後もさらに拡大すると予想されています。

③自動改札機

切符から現在のようなICチップ入りカードでタッチする自動改札システムに移行する際、難題がありました。カードをタッチしてから改札が開くまでの反応に時間がかかって、スムーズにとおれなかったのです。

開発者たちは当初、カードタッチから改札が開くまでの反応を早める点を考えていました。しかしパラダイムシフトにてカードタッチの反応ではなく、改札をとおる時間を伸ばす形で解決されたのです。

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4.企業にとってのパラダイムシフト

組織内の共通認識や価値観を改めること。企業がパラダイムシフトを起こすと、ビジネスを取り巻く社会や環境の変化、革新的なイノベーションに対応できます。

企業がパラダイムシフトを起こすためには、組織全体で下記を行う必要があるでしょう。

  • 周囲の変化に柔軟に対応し、新しい情報に敏感でいる
  • 考え方が違う人と、積極的にコミュニケーションを取ってみる
  • これまでの習慣や価値観に甘えず、つねに問題意識を持つ

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5.パラダイムシフトへの対応法

パラダイムシフトに対応するため組織としてどのような動きをしていけばよいのでしょう。対応法をくわしく紹介します。

  1. 連携を意識する
  2. 事業化プロセスを最適化する
  3. 変化への感度と柔軟性を上げる
  4. 社内ナレッジを蓄積する
  5. プラットフォームを構築する
  6. 多様な人材を活用する

①連携を意識する

対外的な連携を意識して新たな価値を創造していくことが、重要です。

たとえば国内や自社の資源、技術だけで製品を作ろうとせず、海外企業と連携して互いの資源をうまく活用します。企業間の知識や技術を取り込むと、改革や成長が起こせるのです。

また国内のマーケットにこだわらず、外国との交流も通じてイノベーションを図るのも重要でしょう。既存の商品だけで売り上げを考えず、新しい収益となる商品を見つけるのも取り組みになります。

②事業化プロセスを最適化する

商品開発や技術改革のスピードが早まるだけでなく、マーケットも多様化しています。よって精度とスピードとのバランスを取って事業化していく必要があるのです。

マーケットの多様な需要に対応するため完璧なモノ作りにこだわらず修正や改良を繰り返しながら事業化プロセスの最適化を検討していきます。時間をかけて完成させた製品が必ずしもマーケットの需要にマッチするとは限りません。

目まぐるしく変化する業界や市場の動向、世間の動きなどに敏感でいるのが重要です。

③変化への感度と柔軟性を上げる

現在、社会や経済をはじめとする環境の変化が激しいとされる「VUCA(ブーカ)の時代」になっています。

企業トップはもちろん従業員も情報収集を怠らず、顧客がどう動くかを察知して適応しなくてはなりません。環境の変化に気づけなければ、パラダイムシフトを起こせないからです。

また環境の変化を受け入れる柔軟性、つまり過去の経験や成功体験、習慣などにとらわれすぎない点も重要になります。新しい物事を素直に受け入れられない自分がいたら、「なぜそう感じるのか」自分自身に問いかけ、考えてみるとよいでしょう。

④社内ナレッジを蓄積する

社内にある知見をデータベース化し、事業だけでなく社会全体の課題やニーズに対応していくとよいでしょう。なぜならパラダイムシフト後の世界に順応しやすくなるからです。

日本では少子高齢化、人口減少社会の状況による労働力不足が深刻な問題になっています。そのため多くの企業は労働力の確保が課題となっており、働き方の多様化が求められているのです。

そのなか先人たちのノウハウを活用します。これまで企業を発展させてきた経験や実績から得られる知見によって、さらに新たなイノベーションを起こせるでしょう。

⑤プラットフォームを構築する

近年、プラットフォーム(サービスを提供する「場」やシステムを動かすための「基盤」)型のビジネスモデルが台頭してきています。土台になるプラットフォームを作り上げ、そこで企業と顧客が互いにかかわり合うビジネスモデルです。

これまでのパイプライン型(直接的ビジネスモデル)と比較するとプラットフォーム型は「場」を通じて顧客と直接つながっていけます。プラットフォームの形態として挙げられるのは、下記のようなものです。

  • パソコンの基本ソフト(OS)
  • ECサイトのAmazon
  • 飲食店と顧客との注文配達をつなぐUber Eats
  • 求人や求職のさまざまなサイト

⑥多様な人材を活用する

パラダイムシフトに対応する際、新たな価値観に対応できる柔軟性や発想を有する多様性のある組織作りが不可欠です。そこでポイントとなるのが「人材」。価値観や行動タイプ、問題意識の多様な人材を集めます。

目に見える範囲で、人の多様性を判断するのは難しいです。価値観テストやアンケートなどで多様性を可視化するとよいでしょう。組織にある既成概念を刷新していく際にも、多様な人材の採用・育成は有効です。

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6.パラダイムシフトに関する書籍

パラダイムシフトに関する書籍を2冊紹介しましょう。幅広い視点から考察し、非常に影響力があるビジネス書です。

  1. 『パラダイムシフト 新しい世界をつくる本質的な問いを議論しよう』
  2. 『7つの習慣』

①『パラダイムシフト 新しい世界をつくる本質的な問いを議論しよう』

未来創造企業プロノイア・グループを率いるピョートル・フェリクス・グジバチ氏が、「これからの世の中」を幅広い視点から考察している書籍です。氏はベストセラー『ニューエリート』の著者でもあります。

つねに目まぐるしく動く世界に対してどう向き合い、チャンスをつかむのかを述べているのです。また著者が各分野のトップランナー21名に、これからの世界やパラダイムシフト
についてインタビューした内容も収録。

今後、伸びる領域や教育やコミュニティのあり方なども参考になるでしょう。

②『7つの習慣』

著者のスティーブン・R・コヴィー博士は、イギリスのエコノミスト誌から「世界で大きな影響力を持つ経営コンサルタント」という評価を得ています。フランクリン・コヴィー社の共同創設者・副会長・作家・組織のコンサルタントなどとして活躍しました。

本書では望む結果を得るには、パラダイムシフトが重要だと述べています。1989年に初版が発行され、現在は全世界で4,000万部、日本国内では240万部の売り上げを誇る大ベストセラーになっています。