OODAループとは?【PDCAとの違いを簡単に】読み方

「OODA」という言葉をご存じでしょうか。はOODAとは一体どのような考え方なのか、「PDCA」との違いは何なのか、OODAのメリットやデメリットとともに解説します。

1.OODAとは?

OODAとは、OODAビジネスや学校教育の場で用いられる「意思決定」に関する考え方のことで、よく「PDCA」と比較して考えられます。ここではOODAの意味やその歴史、そしてよく聞かれる「OODAループ」について見ていきましょう。

OODAの読み方と意味

OODAは「ウーダ」と読まれ、英単語の頭文字を取って作られた造語となります。

  1. Oが「Observe(観察)」
  2. 2つ目のOが「Orient(方向付け)」
  3. Dが「Decide(判断)」
  4. Aが「Action(行動)」

つまり「観察する」「判断する」「決定する」「行動する」というサイクルをOODAと呼ぶのです。

OODAの歴史

OODAは、1970年代のアメリカ空軍戦術を発祥としています。考え方を提唱したのはジョン・ボイドという大佐でした。彼はただひたすら消耗戦を行うだけの戦争にて、OODAという新しい考え方を提唱したのです。

「相手国よりも意思決定を早く進めた結果、相手国の思考は飽和状態になって、戦況を有利に進められた」という戦術がOODAの発祥といわれています。

OODAループとは

近年よく聞かれるようになった「OODAループ」とは、前述した「観察する」「判断する」「決定する」「行動する」というOODAのサイクルを繰り返し行うこと。特徴を一言でいえば「素早く何度も動く」です。

OODAループでは行動に移したのち、すぐさま次の「観察」に入ります。行動してその結果どうなったかは精査しません。これにより数々の施策へスピーディーに挑戦できるのです。

OODAは1970年代のアメリカ空軍ジョン・ボイド大佐により提唱されました。さまざまな施策を、スピードをもって取り組めます

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2.OODAとPDCAの違い

OODAとよく比較されるものに「PDCA」があります。PDCAとOODAには、「PDCAは品質改善が目的」「OODAは意思決定が目的」といった違いがあるのです。2つを使用する際は、使い分けましょう。

PDCAとは?

PDCAとは、「Plan(企画立案)」「Do(実施)」「Check(評価)」「Action(改善)」を合わせた言葉で、そのまま「ピーディーシーエー」と呼ばれています。

OODAと同じくそれぞれの英単語の頭文字を取った造語で、一連の流れを「PDCAサイクル」と呼ぶのです。業務改善の考え方として広く知られており、サイクルを繰り返すと、管理業務が継続的に改善されていきます。

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OODAとPDCAの使い分け

前述のとおり、「OODAは意思決定」「PDCAは品質改善」が目的です。

OODA:市場動向や顧客のニーズへ対応したいときに使う。「とにかく行動する」「迅速な観察や判断が求められる際に使う」フレームワーク

PDCA:「結果やプロセスに重きを置いている。したがって課題を中長期的な視点から成長につなげたいときに使う場合が多い

OODAが求められる理由とPDCAより優れている点

昨今の社会において、PDCAではなくOODAが求められる場面も増えています。現在の情報化社会ではとにかくスピードが重視されているからです。

PDCAで物事を進めていると、「実行した際にはすでにブームが終わっていた」「次世代の新商品が出てしまった」などが生じます。社会の変化に取り残されないためにも、「素早く何度も動く」OODAループに注目が集まってきている、と考えられているのです。

OODAの意思決定とPDCAの品質改善。それぞれの意味や違いを理解し、状況に応じてうまく使い分けていくとよいでしょう

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3.OODAを実行する手順

OODAの実行手順には、4つのプロセスがあります。前述のとおり、OODAという単語を構成する単語となるのです。この4つのプロセスについて見ていきましょう。

  1. Observe(観察する)
  2. Orient(情勢判断する)
  3. Decide(意思決定する)
  4. Act(実行する)

①Observe(観察する)

現状のビジネスシーンでは、急激な変化が伴いがちです。つい先日まで需要のあったものが、急に別のものに取って代わるのは、そう珍しくりません。変化にいち早く気付くには、「Observe(観察する)」というプロセスが非常に重要なのです。

② Orient(情勢判断する)

「Observe(観察する)」によって得られた変化や情報、気付きから、行動の方向付けを行います。自身の今までの経験やその経験から培ったアイデアなどをもとに、行動すべき順序や成功につながるような手段を考え、その中から実行すべきものを選ぶのです。

③Decide(意思決定する)

ここでは、情勢判断のプロセスで選んできた手段や順序に鑑みたうえで、計画を実行に移す決定を下します。

「観察で得られた価値判断の基準となる情報」「実行しようとしている内容」が、「本質的に現状を捉えているか・これからの状況の変化に対応していけるのか」確認するのです。

④Act(実行する)

今までの工程で決めてきたことを実行に移します。「Act(実行する)」で重要なのは、ここで終わらせずさらに「次のObserve(観察する)」へつなげること。

目指す方向や目標にたどり着けるよう、何度もOODAを続けていく必要があります。この循環をまとめてOODAループと呼ぶのです。

OODAを取り入れやすい業務とは

OODAループは現在、さまざまなジャンルで成果を出しています。たとえば、「起業」「今までになかった新規事業の立ち上げ」など、見とおしが立ちにくい場合です。

またマーケティングや営業、商品開発などでもOODAループの思考を採用している企業が増えています。

OODAループを実行に移すためには、プロセスである、「Observe(観察する)」「Orient(情勢判断する)」「Decide(意思決定する)」「Act(実行する)」4つをしっかりと意識しましょう

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4.OODAを取り入れるメリット

現代社会では、物事の価値が急激に変化するパラダイムシフトが頻繁に起こっています。たとえば数年前、日本ではガラケーが主流でした。しかし最近はほとんどの人がスマホに移行しているため、ガラケーを見かける場面が減っています。

こうした変化に対応しやすいのがOODAという思考なのです。ここからはOODAの実行によって得られるメリットについて解説します。

  1. 問題に対応しやすくなる
  2. 行動指針を決めるのに役立つ
  3. 試行錯誤する習慣が身に付く

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①問題に対応しやすくなる

現場における対応では、迅速な判断を求められる場合も少なくありません。そんなときにOODAの思考を使っていれば、問題を理解したうえで、スピーディーで効果的な対応を取れるでしょう。

②行動指針を決めるのに役立つ

OODAループでは目標を設定する必要がありません。そのため行動指針の決定が素早くでき、すぐに実行へ移せるのです。見通しの立ちにくい新規プロジェクトなどの行動指針を決定する際は、PDCAよりもOODAループの方が適しているといえます。

③試行錯誤する習慣が身に付く

OODAループを実行する際、「さまざまな事柄を試行錯誤して実行に移す」を何度も繰り返します。よってOODAループを実行していれば自然と「試行錯誤を繰り返し行う」が習慣として身に付くでしょう。

OODAの実行によって得られるメリットは、「問題に対応しやすくなる」「行動指針を決めるのに役立つ」「試行錯誤する習慣が身に付く」の3つです

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5.OODAのデメリット

OODAはスピード感がある判断や対応を行えます。しかしそれによりデメリットが発生してしまう可能性もあるのです。ここからは、OODAのデメリットについて解説します。

  1. 思い付きで行動しやすい
  2. 計画策定時には向かない

①思い付きで行動しやすい

OODAにもとづいて行動しているようでも、実は単なる思い付きの行動になってしまっている場合があります。それを防ぐにはOODAの適切な手順を踏み、そして「Orient(情勢判断する)」の際、情報整理を誤らないようにしましょう。

②計画策定時には向かない

新規事業の立ち上げや起業をするような先の見とおしが立たない状況ですと、「素早く何度も動く」OODAは非常に役立ちます。

しかし中長期的な計画を策定する際は、結果を確認しながら試行錯誤するPDCAを使いましょう。その際、補助的な役目としてOODAを使うのです。

OODAを実行する際は、スピードだけでなく4つのプロセスをしっかり意識して行動しましょう。ケースによってはPDCAのほうが良い結果を得られます

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6.OODAを取り入れる際にやるべきこと

従業員に「OODAをどんどん実行していきましょう!」とアナウンスするだけでは、うまく機能しません。OODAを取り入れる際、企業は何をすればよいのでしょうか。

  1. ビジョンを共有する
  2. 仮説を立てる
  3. 対話の機会をつくる

①ビジョンを共有する

目標やビジョンの設定がうまくいくと、OODAもよりうまく機能します。各従業員が立てられた目標をしっかりと理解してOODAを実行するからこそ、OODAループが機能するのです。

それにより描いたビジョンに近付くような施策をスピーディーに進められます。まず向かうべき方向を従業員にしっかりと落とし込みましょう。

②仮説を立てる

OODAを実行する前に、仮説を立てます。たとえば、「今、顧客が本当に求めているものは何か」という課題について仮説を立てるのです。そしてそのなかでかんたんに実現可能なものを顧客に渡します。

その反応を見ると有益な「Observe(観察)」につながるのです。きちんと根拠を持った観察は、OODAループを機能させるうえで必須といえます。

③対話の機会をつくる

OODAの計画を立案する際、社内でさまざまな対話の機会をつくりましょう。打ち出されるビジョンや目標に対して、上司と部下の間で対話をする機会があれば、両者は議論できます。

その結果、ビジョンや目標がさらに洗練され、あらかじめ納得感を持った状態でOODAをスタートさせられるのです。

ただ単にOODAを取り入れるだけでなく、準備事項を把握してから、従業員に落とし込みましょう