OJTトレーナーとは? 役割や抱える悩み、向いている人の特徴を解説

OJT(On the Job Training)は、新入社員や若手社員が実践を通じてスキルや知識を習得する育成手法です。

その指導を担うOJTトレーナーは、業務を教えるだけでなく、計画的な育成や適切な指導、職場への定着支援など、幅広い役割を果たします。

この記事では、OJTトレーナーの役割や必要なスキルに加え、成功に向けた考え方、注意点を解説します。

さらに、効果的なトレーナー育成の方法についても紹介するのでぜひ参考にしてください。

1.OJTトレーナーとは?

OJT(On the Job Training)は、職場での実務を通じて、新入社員や経験の浅い中途社員に必要なスキルと知識、仕事への姿勢を教える育成手法です。

OJTを担当する指導者を「OJTトレーナー」、指導を受ける社員を「トレーニー」と呼びます。

単に業務手順を教えるだけでなく、職場の文化や価値観、ビジネスマナーなども伝え、組織への早期定着を促します。

育成対象者が自立し、企業の戦力として活躍できるよう支える存在といえるでしょう。

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2.OJTトレーナーの4つの役割

OJTトレーナーは具体的にどのような役割があるでしょうか。

ここでは、主な役割を4つ紹介します。

  • 育成計画を策定する
  • 業務に関する指導を行う
  • 職場のメンバーとの関係を築き定着を促す
  • 責任感ややる気を引き出す

育成計画を策定する

OJTトレーナーの重要な役割の一つは、トレーニーの育成計画を策定することです。経営理念や部署の方針をふまえながら、管理職や人事部門と連携して作成します。

計画を立てる際は、目指すべき姿を明確にし、その達成に必要なスキルや知識を整理してください。

さらに、どのレベルを目指すのか、いつまでに習得すべきかなど到達に向けたステップを具体化し、体系的なスケジュールを作成しましょう。

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業務に関する指導を行う

OJTトレーナーは、日々の業務を通じてトレーニーに実践的な指導をします。ここで効果的な指導をするために活用されるのが「4段階職業指導法」です。

この方法は、以下の4つのステップで構成されています。

  1. Show(やってみせる)
  2. Tell(説明する)
  3. Do(やらせてみる)
  4. Check(評価・指導する)

この手順により、トレーニーは理論と実践を結びつけ、業務の理解を深めます。

なお、トレーナー自身は業務に精通していることが前提となり、トレーニーからの質問や相談に対して的確に対応しなければなりません。

職場のメンバーとの関係を築き定着を促す

トレーニーが職場に馴染み、チームの一員として活躍できるよう支援する役割も担っています。

職場の雰囲気や文化を伝えたり、他のメンバーとのコミュニケーションの機会を設けたりして、人間関係の構築を助けましょう。

さらに、トレーニーの悩みや不安に寄り添い、適切なアドバイスを行ってください。それにより安心感を与え、職場への定着を促す効果も期待できます。

責任感ややる気を引き出す

トレーニーの成長には、内発的なモチベーションが欠かせません。トレーナーは、努力や成果を適切に評価し、前向きなフィードバックを行います。

同時に改善点を建設的に伝え、継続的な成長を促すことが重要です。

また、会社や部署における役割の大切さを説き、仕事に対する誇りや責任感を育てることも必要です。

さらに、納期・仕様の重要性を伝え、誠実な対応や約束の遵守など、社会人としての基本を身につけてもらいましょう。

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3.OJTトレーナーに向いている人の特徴

OJTの成功には、トレーナーの役割意識やスキルが大きく影響します。

まずは、トレーナーに向いている人の特徴を5つ紹介します。

  • 企業のビジョンや戦略を深く理解している
  • 新人育成に主体的に取り組める
  • 褒め方・叱り方・教え方が上手
  • 業務知識やスキルが豊富
  • 周囲を巻き込むのが得意

企業のビジョンや戦略を深く理解している

OJTトレーナーは、企業のビジョンや戦略を深く理解している人が向いています。業務の進め方だけでなく、その仕事が会社全体にどう役立つのかを伝えることで、社員としての自覚を育めるでしょう。

また、企業のビジョンを深く理解していれば、一貫した指導が可能となり、新入社員を迷わず育成できます。

その結果、新入社員も会社の方向性を理解し、自分の役割に責任を持ちながら成長できるでしょう。

新人育成に主体的に取り組める

新人育成に積極的で、自ら主体的に取り組める人は、OJTトレーナーに適しています。ただ指示されたから教えるのではなく、新人の成長を自分の責任と考え、時間と労力を惜しまず向き合うことが大切です。

また、新人が壁にぶつかった際には、適切なサポートを提供し、問題解決を通じて成長を促す役割も求められます。

このような姿勢は新人の信頼を得るとともに、彼らの学習意欲を高めるでしょう。

褒め方・叱り方・教え方が上手

優れたOJTトレーナーは、コミュニケーション能力が高く、とくに褒め方、叱り方、教え方に長けています。トレーニーの良い点を適切に褒めると、本人のモチベーションはアップするはずです。

一方、改善が必要な点については感情的にならず、建設的かつ具体的にアドバイスします。相手の理解度に合わせて説明を変えたり、複雑な業務プロセスでもわかりやすく伝えたりする工夫が求められるでしょう。

業務知識やスキルが豊富

トレーナーは、担当する業務に関する深い知識と高いスキルを持っていることが前提です。長年の経験があるだけでなく、業務の標準的なプロセスを理解し、効率的な作業方法や注意点を的確に説明できることが求められます。

また、知識やスキルに加え、円滑なコミュニケーションと適切な指導ができるティーチングスキルも必要になります。

OJTトレーナーを選ぶ際は、業務知識を前提としつつ、指導力や対話力も考慮しましょう。

周囲を巻き込むのが得意

OJTは、トレーナーとトレーニーだけでなく、職場全体で取り組むべきものです。周囲の協力を得ることで、トレーニーの職場適応やスキル習得がスムーズに進みます。

周りを巻き込む力を持つトレーナーは、チーム全体の協力を得ながら効果的なOJTを実施できるでしょう。

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OJTトレーナーに向いていない人の特徴

OJTトレーナーの適性がないと、担当したトレーニーの成長を妨げる恐れがあります。

ここでは、OJTトレーナーに向いていない人の特徴について詳しく説明します。

  • コミュニケーションが苦手
  • ネガティブな言葉が多い
  • 自己流の方法に固執しがち
  • 後輩を見る余裕がない

コミュニケーションが苦手

トレーニーに業務を教える際は、トレーナーが積極的にコミュニケーションを取らなければなりません。コミュニケーションが苦手な人は説明が曖昧になる傾向があり、トレーニーの疑問や不明点を解消できないという事態が起こります。

また、信頼関係が築きにくいため、トレーニーが意見を言いづらくなったり、率直なフィードバックのやり取りが難しくなったりすることもあります。

その結果、学習効果が十分に得られず、トレーニーの成長を妨げてしまう恐れもあるでしょう。

ネガティブな言葉が多い

トレーニーは新しい環境で不安を抱えていることが多く、トレーナーの言葉が大きな影響を与えます。

ネガティブな言葉や否定的なフィードバックばかりでは、萎縮してしまい意慾の低下につながるでしょう。作業プロセスで気軽に質問や相談できないと、業務にも支障をきたします。

そのため、トレーナーはトレーニーに対してオープンな姿勢を持ち、話しやすい環境をつくることが重要です。そのうえで、適切なサポートを行い、成長を後押ししましょう。

自己流の方法に固執しがち

業務には標準的な手順やプロセスがありますが、自己流の方法に固執するトレーナーは、トレーニーに正確な手順を伝えられない可能性があります。

また、自分のやり方を押し付けることで、トレーニーの自主性や創意工夫を阻害することにもなりかねません。さらに、自己流に固執するあまり、トレーニーの個性や成長速度に合わせた指導ができず、画一的な育成に陥る危険性もあります。

後輩を見る余裕がない

常に忙しく、後輩を見る余裕がない人は、OJTトレーナーに適していません。

このような人は、自分の業務に追われるあまり、トレーニーに十分な時間と注意を割けないのです。結果として、トレーニーは必要な指導やフィードバックを受けられず、成長の機会を逃してしまう可能性があります。

トレーナーには、自分の業務と指導をバランス良くこなす余裕と、後輩の成長を見守る姿勢が求められます。

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5.OJTトレーナーに必要なスキル

OJTトレーナーには、具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか?

ここでは、とくに重視される5つのスキルを確認しましょう。

  • コミュニケーションスキル
  • 目標設定スキル
  • 叱るスキル
  • 指導力
  • 幅広い業務知識

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは業務をスムーズに進めるだけでなく、チームワークを高めるためにも欠かせません。トレーニーが理解できるように、複雑な業務プロセスを分かりやすく説明する必要があります。

また、「傾聴スキル」は大きなポイントです。指導する立場になると、つい自分の伝えたいことを優先してしまいます。相手に関心を持ち、気持ちや意図を理解しようと努めてください。

適切な質問を交えながら話を最後まで聞き、相手が安心して意見を伝えられる環境をつくりましょう。

目標設定スキル

トレーニーの成長を促すためには、明確な目標設定が不可欠です。OJTトレーナーは、企業の方針や部門の目標に沿った育成計画を策定する必要があります。

そのためには、具体的かつ達成可能な目標を設定しましょう。その際、マネージャーや部門長との間で認識のズレがないか確認し、トレーニーの育成計画やトレーナー自身の目標にも反映することが重要です。

叱るスキル

トレーニーがミスをした際や改善が必要な場合は、適切に指導しなければなりません。感情的に怒るのではなく、具体的な改善点を冷静に伝える「叱るスキル」が求められます。

効果的な叱り方のポイントは「WHY」を明確に伝えることです。なぜ叱られているのかの因果関係を示し、改善すべき点を具体的に伝えます。

叱る際は指摘する点を1つに絞り、トレーニーが混乱しないようにしましょう。

指導力

トレーニーに業務知識やスキルを伝えて成長を促すために、指導力は欠かせないスキルです。

指導力の核となるのは、以下の3つの要素となります。

  • ティーチングスキル:業務の手順や知識をわかりやすく説明する能力。
  • コーチングスキル:適切な質問を投げかけ、学習者自身が答えを見つけ出すプロセスをサポートする能力。
  • フィードバックスキル:学習者の行動や成果に対して、建設的かつ具体的なフィードバック与える能力。

これらのスキルを組み合わせることで、トレーニーの成長を最大化できます。

幅広い業務知識

OJTトレーナーには、業務について深い知識と幅広い理解が必要です。経験に頼って漠然と業務をこなしているだけでは、トレーニーからの質問や疑問に適切に答えられないでしょう。

そのため、自分の業務だけでなく、関連部署や業務プロセス全体を把握することが大切です。

これにより、トレーニーに業務の全体像を示し、各タスクの目的や重要性をわかりやすく伝えられます。

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6.OJTトレーナーに必要な考え方

OJTを成功させるためには、トレーナーの考え方が非常に重要です。

ここでは、OJTトレーナーに求められる考え方や心構えを詳しく解説します。

相手の立場に立って考える

新しい環境や業務に不安を感じているトレーニーの気持ちを理解し、寄り添う姿勢が求められます。

また、トレーニーの習熟度や意欲に応じて指導方法を柔軟に変えることも大切です。新卒社員と中途入社社員では、必要な指導内容や方法が異なるため、個々の状況に合わせたアプローチが必要となるでしょう。

トレーニーの小さな変化や成長に気づき、適切なタイミングで声をかけることで、モチベーションの向上につながります。

トレーニーの成長を信じる

トレーニーの成長を促すためには、その可能性を信じ、前向きに支援する姿勢が欠かせません。OJTトレーナーが「あなたならできる」と期待をかけ、具体的な目標や役割を伝えると、トレーニーはその期待に応えようと努力するでしょう。

たとえば、「この業務を担当すれば、チームにとって重要な役割を果たせる」と伝えることで、責任感と積極性が強まります。このように、相手の成長を信じることで学習意欲を高める手法を「ピグマリオン効果」といいます。

この考え方を活用すれば、トレーニーの成長スピードは加速し、より高い教育効果を得られるはずです。

自己成長を意識する

OJTトレーナーは、トレーニーを指導する過程で自身も成長します。指導を通じて自身の業務知識や指導スキルを見直し、向上させる機会と捉えましょう。

自己成長を意識すると、より質の高い指導ができるようになります。結果としてトレーニーの成長にも良い影響を与えるでしょう。

さらに、こうした学びの循環が、トレーナー自身のキャリアアップにもつながります。

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7.OJTトレーナーがOJTで注意すべき3つの点

OJTを効果的に進めるために、トレーナーが注意すべき3つのポイントを解説します。

  • OJTトレーナーとしての自覚を持つ
  • 自己開示をする
  • 長期的な視点を持つ

OJTトレーナーとしての自覚を持つ

OJTトレーナーは、新人の成長を支える立場であり、ただ世話をする役割ではありません。

ときには、自分の希望に関係なく任命されることもありますが、一度引き受けた以上はトレーナーとしての自覚を持ち、責任を持って指導に取り組みましょう。

自己開示をする

トレーニーとの信頼関係を築くためには、トレーナー自身が適度に自己開示することが大切です。自身の経験や失敗談、それらを乗り越えた話をオープンに伝えると、トレーニーに対して親近感と信頼感を与えられます。

自らの失敗談や苦労話を共有することで、トレーニーは「自分だけが失敗するのではない」「自分も同じように失敗しても成長できる」と前向きに捉えられるでしょう。

長期的な視点を持つ

OJTトレーナーは、短期的な成果だけでなく、トレーニーの長期的な成長を見据えた指導を心がけてください。

即戦力を求めるあまり、基礎的な知識や考え方の習得をおろそかにしてはなりません。成長スピードに合わせてじっくり取り組みましょう。

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8.OJTトレーナーが抱える悩みと解決策

OJTトレーナーは、新人育成の要としての役割を担いますが、その過程でさまざまな悩みや課題に直面することがあります。

ここでは、OJTトレーナーが抱えやすい4つの悩みとその解決策を解説します。

  • 負担が大きく業務がまわらない
  • 教え方がわからない
  • 成長を実感できない
  • トレーナーとしての評価が得られない

負担が大きく業務がまわらない

新人指導と自身の業務を両立させる中で、時間的・精神的な負担が増し、業務が滞ることがあります。その結果、新入社員を放置する状況が起こりやすくなります。

まずは上司と相談し、OJT期間中は自身の業務量を調整してもらいましょう。また、育成を一人で抱え込まず、チーム全体で分担することも有効です。

教え方がわからない

指導経験の少ないトレーナーにとって、効果的な教え方を見つけることは難しいものです。OJTトレーナー向けの研修に参加し、指導スキルを学びましょう。

また、他のOJTトレーナーとの情報交換の場を設けると、具体的な対応方法を学べます。

成長を実感できない

トレーニーの成長が思うように進まないと、トレーナーが自分の指導力に疑問を感じることがあります。

OJTの開始前に目標を設定し、トレーナーとトレーニーの双方が現状を確認できるようにすると良いでしょう。さらに、組織としてOJTトレーナーにも定期的なフィードバックを行い、指導の進捗を可視化できると、不安を軽減しやすくなります。

OJTを成功させるためには、トレーナー自身も明確なゴールを設定し、それにもとづいた計画を策定することが求められます。

トレーナーとしての評価が得られない

新人育成に取り組んでも、その努力や成果が社内で正しく評価されないと、モチベーションが下がることもあります。OJTトレーナーの貢献が評価につながる評価方法を導入しましょう。

また、上司に対してトレーニーの成長や指導内容を定期的に報告してください。育成活動の過程を共有するなど、評価につなげる工夫も重要です。

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9.OJTトレーナーの育成方法

OJTトレーナーを育成する際は、以下の4点を押さえておきましょう。

  • トレーナーに必要な心構えを理解させる
  • 必要なスキルは研修などで教育する
  • トレーナー同士のつながりをつくる
  • フィードバックを行う

トレーナーに必要な心構えを理解させる

OJTトレーナーは、新人や後輩の成長をサポートする重要な役割を担っています。そのため、トレーニーの可能性を信じ、共に成長していく意識を持つことが大切です。

また、相手の長所も短所も個性として受け止め、それぞれに適した関わり方が求められます。トレーナーにはこれらの心構えを理解してもらい、トレーニーの理解度や習熟度に合わせ、焦らず丁寧に指導を続けるように伝えましょう。

必要なスキルは研修などで教育する

OJTトレーナーに必要なスキルは、OJTトレーナー研修やワークショップを通じて習得してもらう必要があります。

具体的には、目標設定スキルやコミュニケーションスキルなどが挙げられるでしょう。社内にOJTトレーナー育成のノウハウがない場合は、外部講師の活用が有効です。

さらに、集合研修だけでなく、eラーニングも取り入れるなど柔軟に学べる環境作りが求められます。

トレーナー同士のつながりをつくる

トレーナー間で情報共有や連携がとれるように、交流できる場をつくりましょう。気軽に相談できる仲間がいると、トレーナーは悩みや課題を打ち明けられ、解決策を見出しやすくなります。

また、他のトレーナーの手法を学ぶことで、自分の指導方法の改善にもつながります。

トレーナー同士の交流は、不安を軽減するとともにモチベーションを高める効果が期待できるでしょう。

フィードバックを行う

トレーナー自身の成長のためには、第三者からのフィードバックが欠かせません。上司や人事担当者がトレーナーの指導状況を観察し、適切なアドバイスや評価をすることで、トレーナーは自身の指導方法を客観的に見直せます。

また、トレーナーも悩みを1人で抱えてしまうことがあります。上司が適宜面談を行い、トレーナーが気軽に相談しやすい環境を整えることも大切です。

OJTを担当トレーナーだけの責任とせず、社内全体で取り組む意識を持ちましょう。

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◆資料内容抜粋 (全31ページ)
・人事評価システム「カオナビ」とは?
・人事のお悩み別 活用事例9選
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