【解説】ミドルマネージャー(中間管理職)とは? 求められる役割や育成の方法

企業を取り巻く環境が激変する現在、組織を支えるミドルマネージャーに求められる役割も大きく変化しています。ここでは、ミドルマネージャーに求められる役割と、その育成方法、働き方を見直す取り組みについて紹介します。

「ミドルマネージャー」とは?

ミドルマネージャーとは「中間管理職」とも呼ばれ、一般的には、部長や課長職など組織の中間に位置するマネジメント層のことを指します。

ミドルマネージャーが求められる役割は、部下の育成やマネジメント、現場を活性化しモチベーションを維持させること、目標を設定し達成することなどがあります。

経営学者のP.F.ドラッカーは著書『マネジメント』で、あらゆるマネージャーに共通して求められるものは、「1.目標を設定する 2.組織する 3.動機づけとコミュニケーションを図る 4.評価測定する 5.人材を開発する」であると述べています。

同じく経営学者の野中郁次郎は、著書『知識創造企業』の中で、ミドルマネージャーは、経営トップと社員との「かけ橋」としての役割を担っており、経営者が描くビジョンを社員が理解し実行に移せるようにすることが大切だと論じています。


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ミドルマネージャー間での悩みや課題の共有

一般社員からミドルマネージャーになると、部署の業務責任や、管理職としての成果責任も大きくなります。それが大きな負担となり「部下を指導できない」「チームの指針を示せない」などといった声を上げるミドルマネージャーも少なくないようです。

また、政府が一億総活躍社会を掲げ、ダイバーシティ経営や働き方改革を進める中、業務もグローバル化・多様化しており、ミドルマネージャーを取り巻く環境は大きく変化しています。そして、ミドルマネージャーに求められる役割も拡大の一途をたどり、多くの中間管理職が疲弊しているという現状があります。

そのような現状を改善するべく、ミドルマネージャーの育成方法を見直す取り組みも始まっています。例えば、ミドルマネージャー同士が職場の経験を持ちより、学び合う機会を提供する場を設けることもその1つです。

お互いの悩みや課題を話し合い共有することで、多くの気付きが得られ、ミドルマネージャーの経験不足を補う効果が期待できます。また、一緒に悩みを解決するマネージャー同士につながりができることで、意欲を維持し、各自の成長を促すことも期待できます。

業務内容を見直しとミドルマネージャーの負担軽減

また、ミドルマネージャーの業務そのものを見直し、その負荷を軽減する取り組みも始まっています。2012年の日本経済団体連合会のレポート「ミドルマネジャーをめぐる現状課題と求められる対応」では、定期的に業務の状況を把握し改廃していくことや、チェックシートを活用したメリハリのある働き方の導入、仕事の進め方に関するルールを設定するなどといった対策が紹介されています。

ほかにも、無線LANやモバイルパソコンを利用したテレワークの導入や、ミドルマネージャーが1人で悩みを抱え込まないよう精神面のケアの重要性についても触れています。

また、同レポートでは、各社の取り組みについても紹介しています。

全日本空輸株式会社は、各職場にてチームミーティングを実施し、無駄な業務の廃止し、メリハリのある仕事を追及しています。

東京ガス株式会社は、「ワークスタイル改革」を 2010 年から推進しており、分かりやすい資料の作り方や、パソコンに関する便利な操作方法とノウハウが記載されているガイドラインを作成し、イントラネット上で共有して内容を確認できるようにしています。また、会議運営と資料作成の効率化を徹底しています。

日本ヒューレット・パッカード株式会社では、従業員が自分の固定デスクを持たないフリーアドレス制や、テレワークなどを導入。仕事をする場所や時間の自由度が高い職場環境や勤務体制の整備に力を入れており、このような働き方は同社の人事理念に基づく自主的で能動的な働き方の推進につながると述べています。

ミドルマネージャーが社内でうまく機能するよう、環境作りをしましょう。