メルクマールとは? プロジェクト成功のための中間達成基準設定法

メルクマールとは、最終目標までに設定する中間目標のことで、目標達成に役立ちます。修正への対応が早まる、モチベーションをキープするといったメリットも多いのです。

しかしメルクマールを立てるには、期間や内容の設定など知っておくべき点も多々あります。メルクマールについて正しく学び、計画通りに目標達成を成し遂げましょう。

1.メルクマールとは?

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メルクマールという言葉は、ビジネスシーンにおいて設定した目標に達するまでの道のり、中間目標、ゴールという意味で使われています「マイルストーン」という言葉と意味合いが近く、ドイツ語のMerkmalをそのままカタカナにした単語です。

「契約受注するかどうかのメルクマールは先方の業績次第…」というように、目安や判断基準という意味で使われるケースもあります。

2.メルクマール設定の重要性

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会社がより利益を上げ成長するには、最終的な目標に至るまでのプロセスとして、メルクマール(中間目標)の設定が必要不可欠です。

最終目標だけを設定するのではなく分野ごとに明確なメルクマールを設定し、進捗状況を細かく確認すると、経営計画はよりスムーズに運びます。メルクマールを設定すれば、そこに至るまでのより具体的な方策がわかるため、最終的な目標への道のりが見えやすくなるのです。

英語で言うところの「マイルストーン」

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メルクマールとは、目標を達成するまでの道のり、中間目標、ゴールなどといった意味で使われるドイツ語です。英語で言うマイルストーンで、KPI(key performance indicator・重要業績評価指標)のことを意味します。

目標を達成するプロセスの指標のなかで、特に重要なものを指すことが多いです。目標達成のために、行動や方法が遂行されているかを判断する指標となります。

中間的にプロセスが適切に実践されているか否かをを判断する指標がKPIで、メルクマールです。そのほかメルクマールは相手の判断基準や目安という意味で使われることもあります。

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会社の事業計画達成にはメルクマールの設定が重要

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目標を達成するにはプロセスが重要なので、ビジネスにおいてメルクマールという言葉が使われるのです。会社の事業計画を達成するには、メルクマールを設定し判断しながら行動することが重要でしょう。

目標の提示だけでは、事業の成功につながりません。重要なのは成功に導くための設定で、そのひとつとなる目標の立て方がメルクマールなのです。

最終目標だけを立てるのではなく、

  • 中間目標を立てる
  • 分野ごとに設定し、プロセスを確認しながら行動する

ことが重要です。大きな目標だけでなく短期・長期といったスパンを区切って目標を立て、都度方向性を確認しながら進むことで、成功に近づきます

課題や成功理由の「見える化」が可能に

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中間的な目標を立てると途中の様子がわかります。

  • 成功している場合:理由
  • 失敗している場合:原因

などを見つけることが可能なのです。また、これらの情報を社員間で共有すれば、成功率を高める計画の考案と実践、ミスや方向性の違いがあった際の迅速な軌道修正を可能とします。それは最短での目標達成につながるでしょう。

3.上手なメルクマールの設定方法

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メルクマールはどのように設定すれば良いのでしょうか。メルクマールの設定方法について解説します。

  • STEP.1
    最終目標を設定
    最終的にどうなりたいか
  • STEP.2
    メルクマールを設定
    期間や内容を設定
  • STEP.3
    各メルクマール間に短期目標を設定
    短期目標でモチベーションをキープ

STEP.1 最終目標を設定

まず、最終的にどうなりたいかという最終目標を立てます。

最終目標とは、

  • 新規事業が軌道に乗る
  • 企業と提携する
  • 新規商品が完成する

など比較的達成までに時間がかかる目標のことです。

内容などによって異なりますが最終目標への道のりが長すぎると計画を立てることも難しく、途中で挫折しやすいでしょう。できるだけ現実性のある目標を立てるようにしましょう。

数値化で目標を明確にする

数値化すると目標が明確になり、達成感ももたらします。またどういった状態で目標達成とするか、最終的な判断を決めておくと目標を達成しやすいでしょう。

たとえば、ダイエットの途中、体重計などで計った際、数字が減っていると嬉しいものです。そのことで、やりがいもさらに生まれ、続けて目標に向かって進むことができます。数字に向かって努力をするほうが、計画も立てやすいでしょう。

目標達成までの期間を設定する

次に目標達成までの期間を設定します。

種類目標としての立ち位置内容
長期目標最終的にどうなりたいか2~3年程度で達成できる・長期スパンで実行するもの
中期目標最終目標までのプロセスの中間付近に位置する、ひとつの目安最終目的の達成期間が1年であれば3~4ヵ月、3年程度であれば1年ごとと中間付近に設定するもの
短期目標最終目標を達成するまでにクリアするもの1週間~1ヵ月程度で達成できるもの、クリアによってモチベーションが高まるためハードルは低めにする

STEP2. メルクマールを設定

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中間目標であるメルクマールは、約半分を達成できている目安となるもので、目標の立て方において最も重要と考えられています。

長期目標だけでは長い道のりに耐えられなくなることもあり、短期目標ばかりでは全体像が見えず燃え尽きやすいのです。しかし中間目標により半分が達成できれば、その先も成功しやすくなります。

中間目標では、

  • 半分まできた達成感により自信がつく
  • そこまでの時点で反省できる
  • そこから軌道修正できる

などが可能になります。途中に目標が存在することで、行動の継続意欲もわきやすく、達成感も味わえるのです。

メルクマール達成までの期間を設定する

中間目標のメリットは、

  • マンネリ化を防ぐ
  • モチベーションアップ
  • 定期的に達成感を味わえる

点です。設定期間は、長期目標の3~4分の1程度がよいでしょう。全体的に内容を見て、中間となる時点で区切るよう設定するのです。

可能であれば数値化すると分かりやすいです。もし数値化できない場合は、最終目標の準備など短期間では達成できず長期間は必要ない、といった内容の目標を念頭に設定しましょう。

メルクマールの内容を抽出する

中間目標は、短期目標ほど簡単ではなく、長期目標ほど達成困難ではない内容を設定します。

メルクマールの内容は、最終的な目標の達成に向かって、やる気を保ちながら達成できるものが必要です。しかしすぐに達成できる内容では飽きてしまいますし、目標を設定する意味もなくなります。

メルクマールの内容は、短期目標よりも少し達成しにくいものを準備しましょう。少し難しい目標を達成することで、より高い意識を持つと同時に、モチベーションをキープできるのです。

メルクマール達成目標を数値化する

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メルクマール達成目標を数値にしましょう。

数値は、

  • 確かな目安になる
  • 集中しやすい
  • 目標達成の自信になる
  • 数値化することで、計画も立てやすくなる
  • 修正しやすくなる
  • 達成率がわかりやすい

といったメリットがあります。また目標は立てた計画を実行していくことで、達成されるものです。小さな目標の達成を積み重ねることで、最終目標を達成できるともいえます。確実に達成を実感できるのが、目標の数値化なのです。

STEP3. 各メルクマール間に短期目標を設定

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最終目標までの内容を細分化することはさまざまなメリットを生み出します。

メルクマール間に短期目標を設定すれば、

  • モチベーションをキープしつつ行動可能
  • 途中で挫折することなく、最終目標を達成しやすくなる

といったメリットが生まれるのです。メルクマール間に短期目標を設定することのメリットや、注意点、目標内容を決めるコツなどについて解説します。

短期間内(1週間単位など)で取り組む内容を設定

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達成感を得るためにも、1週間程度で達成できる目標を設定しましょう。簡単に達成できる目標にしそれをクリアすることで、モチベーションをキープできます。

また、達成度や内容によって短期目標のスパンを変えたり、少しずつ変更をしながら達成度を把握したりします。もし達成できない、計画通りにいかない場合は、中間目標の内容を再検討するなど軌道修正が必要です。

中間目標、最終目標を達成するには、短期目標の達成度を目安にするとよいでしょう。

実現不可能な設定をしない

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短期目標は、達成によってモチベーションをキープできることが重要ですので、達成しやすい内容を設定しなくてはなりません。短期間で実現不可能な目標にしてしまうと、早い段階で挫折します。

クリアする喜びや満足感を得る小さな体験を繰り返すことが、最終目標の達成につながるのです。

4.メルクマールの達成に重要なこととは?

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上司が部下に指示を出す際、ただ指示を出して業務目標を達成させるだけではいけません。仕事の進捗状況を部下からしっかりと報告してもらいます。

最終目標までのメルクマールを作り、情報共有することで上司と部下双方の状況を確認できますし、何かミスが起きても軌道修正が容易です。「業務の最終的な責任を負うのは誰か」を考えても、中間報告はとても大切でしょう。

上司が部下に指導する際にもメルクマールの設定は有効に機能します。メルクマールを細かく設定し、目標達成ごとに改善点を振り返ったり、良い点を褒めたりするよう心がければ、社員一人ひとりに自主性が芽生え、社会人としても成長できます。

また日頃からコミュニケーションを取ることで、いち早く悩みや問題点にも気づくでしょう。コミュニケーションによって職場全体の空気も違ったものになります。

中間報告と情報共有がカギ

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クリアしやすい短期目標を立てるだけでは、最終目標の達成につながりません。目標を細分化するだけでなく、その際に中間報告と情報共有することが重要なのです。

目標の立て方がうまくいっても、目標をクリアしたかどうかを自分自身で判断するのは難しいでしょう。自分ではクリアしたと感じていても、客観的に見るとそうではないこともあるからです。

目標を達成しているかは、上司や同僚など周囲からの判断が必要でしょう。中間報告とチェックにより、見落としや修正箇所がわかります。ほかの視点から見てもらうことで、広い視野で行動でき、目標の達成に近づくでしょう。

情報共有によって、

  • 間違った方向に進むリスクを低減
  • より中身の濃い行動が可能
  • 目標の達成感を得ることができる
  • 自分の間違いを把握できる

といったメリットが生まれます。

密なコミュニケーションを通して問題点の早期発見と対策を

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メルクマールの達成に重要なことのひとつは、密なコミュニケーションを取ることです。

自分ひとりで目標をクリアしようとしても、うまくできなかったり、できたとしても不完全であったりすることもあります。周囲とコミュニケーションを取り、情報共有することで、早期に問題点を発見できるのです。

また、立てた目標がすべて合っているとは限りません。もし目標がズレていれば、最終目標の達成から遠のくでしょう。

問題は、どの時点でそれに気がつくかです。早期に発見できれば、問題点を改善して目標を設定し直せますし、発見が遅れれば、大きな改善や修正などで時間がかかります。

そうならないためにも、上司に中間報告をしてチェックしてもらいましょう。指示やアドバイスをもらったり、周囲と情報共有したりすれば、ひとりよがりにならない目標設定が可能です。

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