やりがい搾取とは? ブラック企業とワーカホリック(仕事中毒)の問題

やりがい搾取やワーカホリックが社会問題になっていますが、ブラック企業だけではなく普通の企業でも、こうした問題を抱える危険性は多くあります。
そこで今回は、人事担当者が知っておきたいやりがい搾取の問題をご紹介します。

「やりがい搾取」とは?

やりがい搾取とは、労働者に対して労働力の対価を金銭ではなく「やりがい」を報酬として意識させ、賃金を抑制するだけではなく、長期労働を無償で行わせることです。

仕事にのめり込み充足を感じている若年労働者の労働力を搾取し、ワーカホリックの状態に追い込むこの手口は、より少ない対価で労務効率を高めるとされており、ブラック企業で常態化しています。

自分の好きなことを仕事に選び、仕事のおもしろさにのめり込んでいく若者を、経営者側の巧妙な手口によって搾取していくやりがい搾取は、自己実現につけ込んだ悪質な手口といえます。

タレントマネジメントがすぐはじめられるクラウドツール

  1. 組織の今をダッシュボードでパッと把握。気になるところは顔ぶれまで確認できる
  2. 組織図で顔ぶれを俯瞰して人材配置を練れ、マトリクスで評価結果の甘辛調整もできる
  3. 最適人材をリストで管理し、可視化したスキルと経験で育成プランを立てられる
  4. 手軽に実施できる社員アンケートを使い、社員の声を拾って退職リスクも早期発見

カオナビでスキルや適正を可視化し、自在に人事シミュレーションが可能。

> カオナビについて詳しく見る

ブラック企業とワーカホリックの問題

ワーカホリックとは仕事中毒のことを指し、長時間勤務やサービス残業の常態化、それでも仕事にやりがいを感じ、労働力を搾取される労働者が多くいることが社会問題になっています。

これは企業の体質の問題が大きく、過当競争にさらされて競争力をあげるために価格を下げざるをえないので、人件費の削減を推し進める必要があるケースや、残業代の支給を避けるために名ばかりの管理職をおき、サービス残業を強要するケースもあります。

ワーカホリックとしてやりがい搾取の対象となる人物は、自己評価が不安定な人であり、周囲から見捨てられないように仕事に打ち込むケースが多くあります。

人事担当者は企業のこうした体質の改善を目指すだけではなく、やりがい搾取の対象となっている社員に適正な教育を行う必要があります。なぜなら、ワーカホリックとして働き続ける社員の多くは、体の不調や心の不調を抱えることが多く、結果として企業を支えてきた優秀な人材がつぶれていき転職や求職に追い込まれてしまうからです。

仕事におけるやりがい搾取の問題点

仕事による自己実現を目指し、仕事に打ち込むのは悪いことではありません。しかし、仕事の楽しさをえさにして、本来支払われるべき労働力に対する対価を払わないのは、「やりがい搾取」にあたります。やりがいのある仕事を提供するのは問題ではなく、そのやりがいを盾にして、「望んでいない労働を長時間させる」ことや、「労働力に付帯する正当な対価を払わない」のが問題なのです。

人事担当者は、サービス残業の常態化や、持ち帰りの仕事が常習化していないかチェックを行いましょう。やりがい搾取の問題は、環境によるものだけではなく、リーダーの意識の低さが原因になってしまうケースもあります。

そのため、やりがい搾取を防ぐためには社内教育やリーダー教育をしっかりと行う必要があります。特に労働力に正当な対価を払わないというのは、法令に抵触するので、コンプライアンスの観点からも絶対に避けたい大切なポイントです。