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1on1ミーティングのテーマは、毎回確認する3テーマ(プライベートの相互理解・心身の健康チェック・モチベーション)と、状況に応じて選ぶ4テーマ(業務・組織課題の改善・目標設定/評価・能力開発/キャリア支援・戦略/方針の伝達)の計7つに分類されます。
信頼関係づくりのテーマを毎回の土台としつつ、部下の成長課題に応じたテーマを選ぶことが効果的な1on1のポイントです。
本記事では、1on1で話すべきテーマの分類と選び方、7つのテーマ別の具体的なネタ・話題例、テーマの選び方や話し方における注意点を解説します。
目次
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1.1on1ミーティングにおいて何をテーマに話すべきか?

1on1ミーティングのテーマとは、上司と部下の対話を有意義にするために事前に設定する話題のことで、テーマがあることで会話がスムーズに進み双方にとって有意義な時間になります。
自由に話し合うことで、上司が部下の現状を把握して個人の成長へとつなげていきます。
しかし実際に導入してみると「継続的な話題に乏しい」「何を話せばいいのか分からない」などの問題が出てくるのです。1on1ミーティングでは何をテーマに話すべきかを考えていきましょう。

1on1とは? 目的とやり方、メリットや話すことがなくても失敗しない方法を解説
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現在では多くの企業が導入する1on1とは、上司と部下が定期的...
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2.1on1ミーティングと人事考課(面談)のテーマの違い

1on1ミーティングと人事考課面談の最大の違いは、1on1が自由な対話を通じて信頼関係を築き部下の成長を支援する場であるのに対し、人事考課は業績や能力を一定基準で査定する場であることです。
| 項目 | 1on1ミーティング | 人事考課面談 |
|---|---|---|
| 目的 | 部下の成長支援・信頼関係構築 | 業績・能力の査定、昇給・賞与への反映 |
| 頻度 | 週1回〜月1回(短期間で定期的) | 半期〜年1回 |
| テーマ | 自由(プライベート・悩み・キャリアなど) | 業績目標の達成度・評価結果 |
| 進行スタイル | 部下が主体的に話す | 上司が主導で評価を伝達 |
| 話す内容の範囲 | 仕事からプライベートまで幅広い | 業務上の成果・課題に限定 |
上司と部下の1対1のミーティングといえば、人事考課が主流でした。人事考課とは、業務成績や能力などを一定の基準で査定して、昇給やボーナスなどに反映するものです。
1on1ミーティングは、これまでの人事考課とは面談のテーマが全く異なります。用事がなくても週1回、月1回などの短期間で定期的に行い、自由な内容で話します。上司が一方的に指示を出す、指摘をする、報告を求めるなどの管理的なものではありません。
1on1は自由な対話から、上司と部下が信頼関係を築く場で、上司が部下の成長を支援する場なのです。
自由な対話ですので、
- 上司にサポートしてほしいこと
- 仕事の悩み
- プライベートの悩み
- 上司に知っておいてほしいこと
- 社内での人間関係やコミュニケーションの問題
- 事業戦略に対する疑問、意見
などプライベートから仕事に関する内容まで幅広く話し合います。
1on1と人事評価面談の違いは?
上司と部下が1対1で会話をする1on1ミーティングは、アメリカのシリコンバレーでは日常的に行われているコミュニケーションの手法ですが、近年、日本の有名企業が続々と導入しているため話題となっているのです...

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3.1on1ミーティングにおけるテーマの分類

1on1のテーマは、毎回話す3テーマ(プライベートの相互理解・心身の健康チェック・モチベーションアップ)と、状況に応じて話す4テーマ(業務・組織課題の改善・目標設定/評価・能力開発/キャリア支援・戦略/方針の伝達)の計7つに分類されます。
| テーマ分類 | 確認頻度 | 主な目的 | 話題の例 |
|---|---|---|---|
| プライベートの相互理解 | 毎回 | お互いの人となりを知り信頼関係を構築 | 趣味、週末の過ごし方、気になるニュース |
| 心身の健康チェック | 毎回 | 体調・メンタル・業務量の把握 | 睡眠、体調変化、業務時間の乱れ |
| モチベーションアップ | 毎回 | やる気の源泉や低下要因を特定 | 不安要素、仕事への姿勢を褒める |
| 業務・組織課題の改善 | 状況に応じて | 普段言いにくい問題点・要望を引き出す | 業務の問題点、上司への要望、人間関係 |
| 目標設定/評価 | 状況に応じて | 組織目標と個人目標のすり合わせ | 現在の目標、達成への障害、自己評価 |
| 能力開発/キャリア支援 | 状況に応じて | 将来のキャリアを考えるきっかけ | 強み・弱み、やりがい、チャレンジしたい仕事 |
| 戦略・方針の伝達 | 状況に応じて | 経営方針の浸透と共有 | 上層部の決定事項、経緯の説明、今後の行動 |
ミーティング時に毎回話すテーマと、その時々の状況に合わせて話すテーマがあります。テーマの選び方、各テーマの具体例を説明しましょう。
テーマの選び方
1on1ミーティングで話し合う7つのテーマを見ると、毎回話すテーマと状況に合わせて話し合うテーマの2つがあります。
毎回話し合うテーマは、
- プライベートの相互理解
- 心身の健康チェック
- モチベーションアップ
といった司と部下の信頼関係づくりに必要な3つのテーマです。部下の現状や悩み、不安に上司が寄り添いながら、相互の関係性を深めていきます。
状況によって話し合うテーマは、
- 業務・組織課題の改善
- 目標設定/評価
- 能力開発/キャリア支援
- 戦略・方針の伝達
など。1回のミーティングですべてを話す必要はなく、部下の現状を知った上で上司が支援すべき点に絞って対話していきます。この繰り返しが部下一人ひとりの成長を促し、会社や組織にも高いパフォーマンスを生み出し、最良の結果をもたらすのです。

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4.1on1ミーティングのネタ・テーマ一覧
ここでは7つのテーマ分類ごとに、1on1ミーティングで実際に使えるネタ・話題の具体例を紹介します。
①プライベートの相互理解

プライベートの相互理解では、自由に話し合いながらコミュニケーションを深めていきます。
- 週末は何をして過ごしているのか
- 何をしているときが一番楽しいのか
- 好きな食べ物、好きなスポーツ、好きなテレビ番組
- 家族との過ごし方
- 最近、気になったニュース
などプライベートに関する話題や時事ネタ、価値観についての会話など、仕事以外でのお互いについて知る話題を取り上げるのです。こうした雑談は場を和ませるのに適しており、1on1ミーティングのスタート時や会話が途切れたときなどに有効といえます。

②心身の健康チェック

心身の健康チェックでは、部下の心身の状態、日々の業務時間と業務量などを確認します。
- 最近、よく眠れているか
- 体調に変化はないか
- 日々の業務量が過多になっていないか
- 日々の業務時間が不規則になっていないか
- 家に仕事を持ち帰っていないか
など体調の確認、心身の健康チェックを1on1ミーティングで行うのです。基本、自由にどんなテーマで会話を進めてもよいのですが、心身の健康は重要なテーマですので、毎回確認したいテーマといえます。

③モチベーション

モチベーションアップについては、2つあります。
マイナス面を最小化すること→モチベーションを下げる要因を取り除くこと
会話の具体例としては、
- 業務で気になっていること
- できない業務はないか
- 不安に思っていること
などがあります。部下が抱えるマイナス面を一緒に考えていくことでモチベーションがアップするのです。
プラス面を最大化すること→モチベーションを上げる要因を高めること
会話の具体例としては、
- 責任感や熱意など仕事への取り組む姿勢を褒める
- 社内での評判を伝える
などがあります。上司に認められることでモチベーションもアップするでしょう。

④業務・組織課題の改善

業務・組織課題の改善では、2つの課題を話し合っていきます。
業務改善(現状業務の把握、現状業務の改善)
- 現在携わっている業務内容
- 現状業務の問題点
- 現状業務の改善点
- 業務への個人的な要望
組織改善(組織への貢献)
- 上司への要望
- 現組織の課題
- 人間関係のトラブル
緊急を要しない現状業務の改善点や、社内の人間関係、上司への要望などは、普段の勤務中にはなかなか言いにくいもの。1on1ミーティングだからこそ実現できるテーマです。

⑤目標設定/評価

目標設定/評価では、組織や部署全体の方向性を共有して、社員全員が納得する目標設定にするよう話し合います。
- 現状の業務についてどう考えているのか
- 今後どのような業務に関わってみたいか
- 目標にしたいことは
- 目標達成で得られることは
- 自己評価
などの会話から、部下の考えていることや会社の目標が正確に伝わっているかなどを知ることができます。納得を得て初めて、会社の目標を受け入れてもらえるようになるのです。

目標設定とは?【設定のコツを一覧で】重要な理由、具体例
目標設定は、経営目標達成や個人のレベルアップのために重要なもの。適切な目標設定ができないと、最終的なゴールが達成されないだけでなく、達成のためにやるべきことも洗い出せなくなってしまうでしょう。
今回は...
⑥能力開発/キャリア支援

能力開発/キャリア支援では、業務を通して自身の気付きを促す会話をして、部下個人の能力とキャリア開発のサポートを行います。
- 自分の強みとは
- 自分の弱みとは
- 自分の強みを生かせる部署や仕事とは
- 現状業務でのやりがい
- 将来的にチャレンジしたい仕事
- 希望するキャリア
などを会話から引き出し、今後のキャリアについて部下自身が考えるきっかけをつくるのです。将来の明確なビジョンや目指すキャリアがない場合は、今の仕事で大切にしていることや頑張っていることを聞き出して、個人のキャリアをサポートします。

⑦戦略・方針の伝達

戦略・方針の伝達では、経営陣など上層部の戦略や方針を、なぜそうした結論に至ったのか経緯を織り交ぜながら、分かりやすく部下に伝えていきます。
- 上層部の会議で決定した内容を報告する
- 結論に至った経緯を伝える
- 結論の背景にある段階を説明する
- 今後の行動について相談する
など、いわゆる「逆ほうれんそう(上司が部下に報告・連絡・相談)」によって、会社の上と下をうまくつないでいくのです。


5.1on1ミーティングテーマの選び方や話し方における注意点

1on1のテーマ選びで最も重要な注意点は、雑談だけで終わらせず、部下の悩みや課題を引き出して気づきや学びにつなげることです。
- [ ] 雑談だけで終わらず、部下の課題や悩みを引き出せているか
- [ ] 業務の進捗確認の場にせず、部下の成長支援に焦点を当てているか
- [ ] テーマにゴールを設けすぎず、会話の着地点をイメージしながら進めているか
- [ ] 部下の悩みや不安に寄り添い、一緒に考える姿勢を持てているか
- [ ] 毎回のテーマ(信頼関係づくり)と状況に応じたテーマ(成長支援)をバランスよく選んでいるか
1on1ミーティングはこれまで主流だった人事評価の面談とは違います。上司と部下が1対1の対話を通して、部下の悩みや不安に寄り添いながら個人の成長やキャリアアップを支援するのです。
毎回話すテーマは自由ですが、人材育成のための有意義なミーティングとするためにも、テーマの選び方や話し方に関する注意点があります。
- 雑談だけで終わらせない
- 部下の悩みや不安を解消しながら、課題や問題点を共有する
- 業務の進捗確認をしない
- テーマのゴールを設ける必要はない、しかし会話の着地点をイメージしながら進めていくことは必要

6.1on1ミーティングのテーマ選びチェックリスト
1on1の質を高めるために、テーマ選びの際に確認したいポイントをチェックリストにまとめました。1on1の前にざっと確認し、準備に役立ててください。
事前準備のチェックリスト
- 前回の1on1の記録を読み返したか
- 前回決まったアクションの進捗を確認する準備ができているか
- 今回話すメインテーマを1つ決めたか
- 毎回確認するテーマ(プライベート・健康・モチベーション)を忘れていないか
- 部下に事前に話したいテーマを共有(または記入依頼)したか
テーマ選びのチェックリスト
- 前回と同じテーマばかりになっていないか(7分類のバランスを意識)
- 部下の現在の状況(繁忙期・異動直後・評価期間前など)に合ったテーマか
- 部下の成長課題やキャリア目標に関連するテーマを取り入れているか
- 最近の社内の動き(組織変更・方針転換など)で共有すべき内容はないか
- 部下が自発的に話したいと思えるテーマが含まれているか
話し方のチェックリスト
- 自分(上司)ばかり話す展開にならないよう意識できているか
- 業務の進捗報告の場にしないと決めているか
- 部下の話を否定せず、まず受け止める姿勢を持てているか
- 答えを教えるのではなく、質問で部下の気づきを引き出す意識があるか
- 1on1の最後に、次回までのアクションを一緒に決める時間を確保できそうか
7.改善事例
【事例】エイコー ― 成長マトリックスで1on1テーマを構造化
スマートレビューを活用した成長マトリックスシートで、1on1の質と社内コミュニケーションを向上させています。面談記録に加え、社員の成長を項目ごとに追跡する仕組みをカオナビで運用しています。コミュニケーションの積み重ねが事故の抑制にもつながるとの考えから、日々の小さなやりとりも記録しています。積み上げたデータを人材配置や育成方針の改善にも活用し、現場の安全と社員の長期的な成長を継続的に支えています。面談の質が向上するにつれて社員の職場満足度も高まり、組織全体のエンゲージメント向上に貢献しています。
【事例】群馬県庁 ― 面談記録の蓄積で1on1の継続性を確保
職員のスキル・経歴・異動希望を体系的に把握し、データに基づく戦略的配置を実現しています。群馬県庁では転職の一般化やキャリア意識の高まりを背景に、多様な人材が活躍できる組織づくりを目指してカオナビを導入しました。大きな混乱なく運用に移行し、人材情報の一元管理を達成しています。今後は蓄積データを活用した職員の育成計画立案にも取り組み、県全体のデータドリブンな人材マネジメントをさらに高度化させていく方針です。職員が長くやりがいを持って働き続けられる組織環境の整備を継続的に推進しています。
【事例】メルコパワーデバイス ― データの可視化で1on1の対話品質を向上
導入初年度で人材情報の一元管理システムを構築し、3年計画でデータドリブンな人材マネジメントへの転換を推進しています。半導体メーカーのメルコパワーデバイスでは、社員の主体性を引き出す組織活性化と効率的な人材配置・育成を目指してカオナビを導入しました。現在はデータ蓄積フェーズに移行しており、蓄積した情報を活用した業務効率化と戦略的な人材マネジメントを段階的に実現しています。中長期的には評価・配置・育成を一気通貫で連動させる体制の完成を目指しており、人的資本経営の実践に向けた取り組みを加速させています。
よくある質問
1on1のテーマが毎回同じになってしまいマンネリ化しています。どう打破すればいいですか?
7つのテーマ分類をローテーションで意識的に取り入れると、話題の幅が広がります。たとえば、前回がモチベーション中心だったなら今回はキャリア支援をメインにするなど、意図的にテーマを変えましょう。また、部下に事前に「今日話したいこと」を1つ考えてきてもらう運用にすると、部下主導で新しいテーマが自然と生まれます。季節のイベントや社内の組織変更など、タイムリーな話題を織り交ぜるのも効果的です。
1on1のテーマと人事評価の面談テーマを連動させるべきですか?
1on1のテーマと評価面談のテーマは分けて運用するのが基本です。1on1は部下の成長支援と信頼関係構築が目的であり、評価の場にしてしまうと部下が本音を話しにくくなります。ただし、1on1で把握した部下の課題や目標進捗は、評価面談の際に自然と活かされます。1on1の記録を蓄積しておけば、評価面談の際に具体的なエピソードをもとにフィードバックでき、評価の納得感が高まります。
部下から「1on1で話すネタがない」と言われた場合、どう対応すればいいですか?
「ネタがない」と感じる原因は、1on1の目的が共有されていないか、テーマの選択肢を知らないことが多いです。まずは7つのテーマ分類を部下に共有し、「この中から気になるものを1つ選んで」と促しましょう。それでも話題が出にくい場合は、上司から「最近仕事で一番うまくいったことは?」「困っていることはない?」など具体的な質問を投げかけます。事前に1on1シートを渡して記入してもらう運用も、話すネタの準備に役立ちます。
【1on1のネタ・テーマでお悩みをお持ちではないですか?】
●1on1実施の進捗がわからなくなる
●話す内容がない、雑談になってしまう
●具体的なアクションまで決められない
●過去の1on1の内容がすぐに振り返られない
●マネージャー同士で1on1の内容が共有できない
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1on1シートのカスタマイズ性が高く、URLを送るだけで共有可能! 部下に共有して事前に話す内容を決められるだけでなく、マネージャー同士での共有も簡単です。
実施・未実施の進捗が一覧ですぐにわかる、以前の内容をすぐに振り返られるなど、効果的な1on1の実施をサポートします。

