なぜなぜ分析とは? やり方、テンプレ、事例

かつては工場などの生産現場で広く採用されていたなぜなぜ分析。現在は、営業や事務などの職場で様々なヒューマンエラーを削減したり、お客さま相談室でお客さまからの要望やクレームを分析したりすることに役立てている企業が増えてきています。なぜなぜ分析を上手に活用して、企業の業務改善や組織力の強化に役立てましょう。

なぜなぜ分析とは?

なぜなぜ分析とは、職場での品質問題などが発生した際に、問題を引き起こした要因(なぜ)について考え、さらにその要因を引き起こした要因(なぜ)を追究することで根本原因を見つけ出し、問題を解決する手法のことです。

トヨタ自動車工業の元副社長で、なぜなぜ分析の生みの親でもある大野耐一氏は、「『なぜ』を5回の自問自答することで、物事の因果関係や、その裏にひそむ本当の原因を突き止めることができる。」と、自身の著書で明らかにしています。根本原因を明確にすることで、再発の防止ができると考えられています。

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なぜなぜ分析を取り入れる際のコツ

なぜなぜ分析を自己流で始めてしまうと、正しい分析ができず、意味のないものになりかねません。業務に取り入れる際には、コツが必要になります。大切なのは、再発防止策を見つけることです。決して、下手な言い訳を提示するためのものではありません。「下手な言い訳」とはどのようなものなのか、例を出して説明しましょう。

1.「製品の積み込み忘れがあった」⇒「積み込むべき製品が他の場所に紛れていた」⇒「製品が小さくて気がつかなかった」

このなぜなぜ分析の例は、「最終的に製品が小さいから、積み込み忘れがあっても仕方ないでしょう」といった下手な言い訳がなぜに含まれてしまっています。

2.「製品の積み込み忘れがあった」⇒「積み込むべき製品が他の場所に紛れていた」⇒「製品が小さいにも関わらず、わかりやすい場所に置いておかなかった」

上記のように、なぜの対象を「製品」や「人の意識」ではなく、作業工程・組織・システムに向けることが1つのコツになります。そのときに大切なのが、「なぜ、そうなったのか?」ではなく、「何が、そうさせたのか?」という考え方です。

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なぜなぜ分析フォーマットを活用しましょう

なぜなぜ分析を正しく行うために、セミナーなどへの参加も推奨されますが、インターネット上に「なぜなぜ分析用のシート」が公開されているので、そうしたシートを活用するのも1つのやり方です。5回のなぜを繰り返していく際、その都度ポイントが明示されているため、間違えた方向に進むことを事前に防ぐことも可能です。

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なぜなぜ分析を行う際に気をつけたいポイント

なぜなぜ分析は、「なぜ?」や「なんで?」という原因分析であるため、個人を追究していく形に陥りやすい特性があります。

しかし、なぜなぜ分析は個人を責めるための手法ではなく、組織やチームとして問題を解決するという意識を持つことが大切になります。そのためには、何でも言い合える風通しのよい職場を作り上げることも、企業が取り組むべき大切なポイントとなるでしょう。