トランザクティブ・メモリーとは? 組織学習力を上げるための情報共有の方法と必要なコミュニケーション

組織学習とは、全ての人が同じ情報を共有することで成り立つものではありません。一人一人が専門分野に対する深い知識を持ち、それらを組み合わせることで実現します。そのための重要な考え方、トランザクティブ・メモリーについてご紹介します。

組織力向上のために必要な情報共有の姿「トランザクティブ・メモリー」

組織学習は、組織力向上のために大変重要なものです。組織が学習することのイメージとして、全てのメンバーが同じ内容を共有して持つことと考えられることがありますが、そのようなやり方は効率的ではありません。個人の能力には限界があるためです。

トランザクティブ・メモリーとは、組織内での「Who knows What」が大事であるという学習概念です。つまり、「組織内の誰が何を知っているか」を共有することが重要であると考えます。1980年代に、アメリカのハーバード大ダニエル・ウェグナー氏によって提唱されました。

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組織学習力を上げるための情報共有の方法

組織が大きくなればなるほど、また業務などが複雑化すればするほど、必要となる組織学習の量は拡大します。組織内の一人一人にその内容を把握させることが非効率であることは、容易に想像できることでしょう。

外部的な要因などへの対応も含めて組織学習力を向上させていくためには、組織学習を柔軟に拡大させていくことが必要です。そのためには、それぞれの分野に詳しい専門家が存在した状態で、「この問題の解決のための情報には○○課にいる○○さんが詳しい」と組織内の誰もが知っている状況であればいいということになります。

一人一人が自分の専門性を高める努力を続けていれば、トランザクティブ・メモリーはさらに強固なものとなっていくことでしょう。

トランザクティブ・メモリーを高めるために必要なコミュニケーション

トランザクティブ・メモリーについての研究は、世界で数多く行われています。その中において、トランザクティブ・メモリーが高いほど、組織としてのパフォーマンスが高いという報告があります。

トランザクティブ・メモリーを高めるためには、「どの人がどの分野について詳しいか」を把握しやすい環境を組織内に構築する必要があります。つまり、組織内の一人一人が他者について関心を持ち、知ることが重要です。

どのような環境にすればお互いの専門分野を知ることができるかの問題についても、研究が進んでいます。興味深い研究として、トランザクティブ・メモリーの高い組織では、直接対話が行われる傾向が強いという報告があります。

メールは時間を選ばずスピーディーにコミュニケーションできる便利なツールですが、トランザクティブ・メモリーを高めるためには顔と顔を合わせたコミュニケーションが効果的であるという報告です。

電話など声だけによる会話よりも、顔を合わせてのコミュニケーションの方が高い効果を出すこともわかりました。互いの目を見ながらの直接対話が重要であると考えられます。