会計上の資産とは?経営者・個人事業主向けに資産管理の方法や効率化についても解説

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企業の経営において資産の適切な管理は、財務の安定性を維持し、事業の成長を促進するうえで欠かせません。適切な資産管理によって、無駄なコストを削減し、資金繰りの安定化や投資判断の精度向上が可能になります。

「資産とは具体的に何を指すのか」「どのように管理すればよいのか」など、悩む経理担当者や経営者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、会計上の資産や資産管理の基本的な方法について解説します。資産管理の重要性を理解し、経営改善につなげるために、ぜひ参考にしてみてください。

資産とは

右手を顎に当てて左手に持った紙を見つめ、考えている様子のスーツの男性
資産とは、個人や企業が所有する経済的価値のあるものを指します。資産には現金、不動産、株式、設備、知的財産などが含まれます。資産は、企業や個人の財務状況を示す指標でもあり、資産を有効活用することで、経済的な安定や成長を図ることが可能です。ここでは、企業や個人事業主における資産について解説します。

会社における資産

会社における資産は「総資産」や「純資産」といった分類がされ、それぞれ異なる意味を持ちます。総資産は、借入金などの負債を含む、企業が所有する全ての資産のことです。一般的に、総資産が多い企業は、規模が大きく、事業活動も活発な場合が多いです。

純資産は、総資産から負債を差し引いた金額で、企業の実質的な資本のことです。純資産が多いほど、財務的に安定していると考えられます。純資産には資本金、利益剰余金、自己株式などが含まれます。企業の健全な運営には、純資産を増やし、財務基盤を強化することが欠かせません。

経営者や財務担当者は、総資産と純資産を定期的に把握・分析し、迅速かつ適切な経営判断を下すことが求められます。

個人事業主における資産

個人事業主における資産の考え方も、会社と基本的に同じです。事業で使用し、金銭的な価値を持つ財産全般が資産に該当します。個人事業主の事業用資産には、現金、売掛金、設備、在庫などが含まれ、企業と同様に貸借対照表の「資産の部」に分類されます。

ただし、個人事業主が作成する青色申告決算書の貸借対照表では、企業のように「流動資産」「固定資産」「繰延資産」といった細かい分類はありません。

個人事業主特有の勘定科目として「事業主貸勘定」があります。これは、事業外の支出を記録するためのもので、貸借対照表の「資産の部」に記載されますが、実質的には貸方の「元入金」のマイナス項目に該当します。つまり、事業資金を個人的に使用した際の処理で用いるのが事業主貸勘定です。

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会計上の資産は3つに分類される

資産と書かれた木のブロック、電卓、ペン、スマホ
会計上の資産は、流動資産、固定資産、繰延資産の3つに分類されます。これらの資産を適切に理解することで、企業の財務状況を正確に把握して経営戦略を立てることが可能です。

流動資産

流動資産とは、1年以内に現金化または使用される資産のことです。流動資産の種類として、以下が挙げられます。

資産の種類 説明
当座資産 企業が保有する現金や銀行口座の預金、商品やサービスを提供して回収していない代金(売掛金)
棚卸資産 販売目的で保有している商品や原材料
その他の流動資産 すでに支払ったもののまだサービスを受けていない前払費用、1年以内に返済される予定で貸し付けた貸付金など

流動資産は企業の短期的な資金繰りに影響を与えるため、適切な管理が求められます。特に売掛金の回収が遅れると資金繰りの悪化につながるため、効率的な運用が重要です。

固定資産

固定資産とは、1年以上の長期間にわたって使用される資産のことを指します。企業の事業活動を支える重要な資産であり、大きな投資を伴うことが特徴です。

資産の種類 説明
有形固定資産 土地、建物、機械設備、車両などの物理的な資産
無形固定資産 特許権、商標権、ソフトウェアなどの形のない資産
投資その他の資産 長期間保有する株式、社債など

固定資産は減価償却の対象となるものが多く、長期的な財務計画に影響を与えます。特に有形固定資産は定期的なメンテナンスが必要であり、耐用年数を考慮しながら管理することが重要です。

繰延資産

繰延資産とは、支出が発生したものの長期間にわたって影響を及ぼすため、一時的に資産として計上される費用を指します。一般的に企業の設立や新規事業の立ち上げ時に発生します。

資産の種類 説明
創立費 会社設立時の登記費用や諸手続き費用
開業費 事業開始前の広告費や準備費用
開発費 新製品や新技術の研究開発にかかる費用
社債発行費 社債を発行する際に発生する手数料や費用

繰延資産は、費用の発生時に全額を経費とするのではなく、一定期間にわたって分割して費用計上される点が特徴です。適切に処理することで、企業の利益や税務に与える影響を抑えられます。

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資産管理の重要性

グラフが書かれた紙、電卓、ペン
資産管理は企業や個人の財務健全性を維持し、持続的な成長を実現するために不可欠です。適切な資産管理によって財務状況の正確な把握が可能となり、より適切な経営判断が下せるようになるでしょう。また、リスク管理の観点からも、資産の適正な管理は重要です。ここでは、資産管理が果たす役割と重要性について解説します。

財務状況の正確な把握

資産管理を徹底することで、財務状況の透明性が向上し、経営者や投資家にとって信頼性の高い財務諸表の作成が可能です。例えば、企業が所有する固定資産や設備の価値を正しく評価し、適切な減価償却によって正確な利益計算ができるでしょう。

また、適切な減価償却は税務上にもよい影響をもたらし、無駄な税負担を避けられるようになる点もポイントです。さらに、適切な資産管理によって会計監査にスムーズに対応でき、不要な調査や指摘を避けられるケースもあります。

適切な経営判断

資産の稼働状況や収益性を把握することは、企業の成長戦略において欠かせません。機械設備の使用頻度や生産性を適切に評価すれば、新たな設備投資の必要性を正しく判断できます。

また、遊休資産の有効活用を検討すれば、資産の効率を最大限に引き出せるでしょう。使われていない倉庫スペースを外部に貸し出すことで、新たな収益源を確保できます。収益性の低い資産については売却を検討し、得た資金をより有益な投資に回すことも可能です。

リスク管理

適切な資産管理は、企業のリスクを最小限に抑え、健全な経営を維持することにもつながります。設備や備品の管理が不十分だと、資産の紛失や盗難が発生し、企業にとって大きな損失となる可能性があります。そのため、適切な管理システムを導入し、資産の所在や状態を常に把握しておくことが重要です。

また、コンプライアンスの観点からも資産管理は欠かせません。会計基準に従って適正に資産評価を行えば、財務諸表の透明性を確保し、監査時の指摘を回避できます。企業が環境規制や安全基準を順守するためにも、設備の適正な管理とメンテナンスが必要です。

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資産管理の方法

パソコンにデータを入力している女性
資産管理にはいくつかの方法があるため、それぞれの特徴を理解することが大切です。企業の規模、業種、資産の種類によって、最適な管理方法は異なります。例えば、中小企業では表計算ソフトで十分な場合もありますが、大規模な企業では専用の資産管理ソフトが必要になるでしょう。ここでは、資産管理の方法を3つ紹介します。

表計算ソフト

資産管理の方法として広く使われているのは、ExcelやGoogle スプレッドシートなどの表計算ソフトです。表計算ソフトのメリットは、カスタマイズ性の高さです。資産状況や管理したい項目に合わせて、自由に表やグラフを作成できます。

例えば、資産の取得日や減価償却の計算を自動化する関数を組み込むことで、管理の手間を大幅に削減できます。Google スプレッドシートを活用すれば、クラウド上でデータを保存し、複数人のリアルタイム編集も可能です。ただし、手作業でのデータ入力は手間がかかります。

資産管理ソフト

資産管理を効率化させたい場合は、専用の資産管理ソフトを使用する方法が有効です。企業向けの資産管理ソフトでは、減価償却の計算や固定資産の台帳管理、監査対応のためのレポート作成機能などが充実しており、財務管理の精度を向上させられます。導入コストが高額になったり操作が複雑であったりするケースもあるため、自社のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。

会計ソフト

会計ソフトには、仕訳の記録や財務諸表の作成機能が備わっており、資産の動きを正確に把握できます。また資産管理機能が搭載されていることも多く、固定資産の減価償却やリース資産の管理、在庫の評価などを自動で計算可能です。

特に法人の場合、会計基準に基づいた正確な資産管理が求められるため、会計ソフトを活用することで業務の効率化が図れます。また、クラウド型の会計ソフトを使用すれば、インターネット経由でどこからでもアクセスでき、複数の担当者とデータを共有することが可能です。資産管理ソフトと同様に会計ソフトも、コスト面や操作面での注意点があります。

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資産管理の効率化には予実管理システムがおすすめ

ノートパソコンを操作するスーツの女性
手作業での資産管理は煩雑になりやすく、適切な投資判断が難しくなることがあります。そこでおすすめなのが予算と実際の業績(実績)を比較・分析できる「予実管理システム」です。ここでは、予実管理システムの活用メリットについて解説します。

投資計画の精度が向上する

設備投資や不動産を購入する際、将来的な収益性やコストの見通しを正確に立てることが大切です。予実管理システムを活用すると、過去のデータや市場の動向を基に、より精度の高い投資計画を立案できます。

例えば設備投資を計画する際、購入費用だけでなく、運用に伴うコストや将来的な収益性も加味する必要があります。予実管理システムを使えば、過去の実績など必要なデータがすぐに確認できるため、最適な投資タイミングを見極めることが可能です。また、投資後の収益状況もリアルタイムで分析できるため、必要に応じて戦略の見直しができます。

減価償却や維持費の管理が容易になる

長期的な資産管理では、減価償却費の適切な計上が欠かせません。特に、大規模な設備や不動産を保有する企業では、耐用年数や減価償却スケジュールを正確に管理することが重要です。

予実管理システムを導入すれば、予算・見込み・実績を一覧で確認できるため、減価償却の進捗状況も可視化できます。ゆえに、毎年度の減価償却費を適切に計上でき、税務対策や財務戦略の精度向上に役立てられます。

キャッシュフローを適切にコントロールできる

資産投資をする際、支出と収益のバランスを適切に調整しなければ、資金繰りの悪化を招く可能性があります。予実管理システムを用いれば、キャッシュフローの増減をリアルタイムで分析し、最適な資金配分が実現可能です。また、資金の過不足を迅速に把握できるため、適切な資金調達や運用戦略も立てられるでしょう。

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まとめ

スーツ姿の男女3人組
資産管理は、財務の透明性を向上させるために不可欠です。効率的に資産管理を進めるためにも、資産管理ソフトや会計ソフトの資産管理機能を活用するとよいでしょう。

また、資産管理において、予実管理システムの活用も有効です。予実管理システムによって、予算と実績の差異をリアルタイムで把握でき、減価償却や維持費の管理が容易になるだけでなく、投資計画にも役立ちます。

予実管理システム「ヨジツティクス」は、最短1か月で導入できます。経営改善や業務効率化を検討している場合は、ぜひご検討ください。


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