逆パワハラとは? 部下から上司への逆パワハラと相談への対処法

パワハラは、上司が権力を利用して部下へ嫌がらせをすることですが、部下から上司に対する嫌がらせもあるということをご存じでしょうか。人事部が管理職から逆パワハラを相談された時の対処法について考えます。

逆パワハラとは?パワハラの陰で急増する逆パワハラについて

逆パワハラとは、実はパワハラと同じような意味で、「職場で優位にある者から優位にない者へのパワハラ」です。優位性は職階だけではありません。上司より部下が技術や専門知識を持っていれば、優位性の逆転現象は起こりうるのです。部下から上司、後輩から先輩への逆パワハラが起こる可能性が潜んでいます。

厚生労働省の「第6回職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ」の議事要旨を見ると、「パワーハラスメント」のイメージが先行して上司から部下へのいじめしかないように捉えられてしまうが、それ以外のいじめもあることを周知するために、パワーハラスメントという言葉を再考するか、「逆パワハラ」を流行させるぐらいの覚悟でいなければならないという発言があったことからも、逆パワハラの深刻さがわかります。

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なぜ逆パワハラが起きるのか?逆パワハラの例

それでは、なぜ逆パワハラは起こるのでしょうか?具体的に逆パワハラの事例を見てみましょう。

●PC操作に長けた部下が、PC操作が不得意な上司に対し、「そんなこともできないんですか」「今時、Excelも触れないなんて驚きです」と、きつい言葉を投げかけられる。

●パワハラと誤解されないように対応に気を使う上司の心情を逆手に取り、何か注意を受けると、「課長、それパワハラですよ」「パワハラで人事に訴えてもいいんですか」と脅かし、精神的苦痛を与える。

このようにPCスキルなどのスキル格差がある場合や、上司の心情を逆手に取るような部下がいる場合に、逆パワハラは起こるケースが多いようです。

逆パワハラの相談を受けた時の人事の対処法

部下の逆パワハラで上司が自殺した事例もあり、社内できちんと解決できない場合、職場環境配慮義務を果たしていないとして、損害賠償を請求される可能性があります。そこで、人事担当者は「上司が強く部下が弱いのが当然」という意識をまず捨てる必要があります。また、上司が命令できる権限の範囲と、パワーハラスメントに当たる行為との違いを検証し、上司にもっと強く出ても良いことを知らせましょう。

仮に部下が上司の業務命令に従わずに改善がされない場合は、その上の上長や人事部で対応して服務規律違反や懲戒処分にできることをしっかり相談者に教え、き然とした態度で部下に対処するようアドバイスをしましょう。

懲戒処分にはどのような種類があるのでしょうか?
6つあります。 処分の軽いものから順に見ていくと、 戒告やけん責 減給 出勤停止 降格や降職 諭旨解雇 懲戒解雇 です。しかしこれは一般的な紹介処分の種類ともいえます。会社によって就労規定に沿った...

さらに、いつどのような場面で逆パワハラがあったかを、記録するように指示しましょう。管理職研修では、逆パワハラについて学ぶ機会を作り、部下にパワハラだと脅かされても、毅然とした態度で対応できるよう教育してくことが大切です。