多能工とは? 多能工のメリット・デメリットと単能工との違い

近年、人材不足に頭を悩ませている企業が増えています。採用が難しい時には既存の人材を最大限に活用するしかありません。その一つの方法として、多能工の育成があります。人事担当者の基礎知識として、そのメリットとデメリットについてご紹介します。

多能工とは? 単能工との違い

多能工とは、一人で複数の業務や作業を行うこと、及び複数の技能や技術を持った作業者のことです。「マルチ・スキル」とも呼びます。

また、多能工を教育・育成することを多能工化と呼びます。それに対して単能工とは、一人で一つの業務を担当すること、一つのスキルを専門に業務を行う人のことです。

多能工はもともと製造業などの生産現場で、一人で複数のラインを管理することや、多品種小ロットの製造などで切り替えのロスを削減するために一人で複数の業務を担当することなど、生産性を上げるために、一人で複数のスキルを身につけた人のことを指しました。

製造業などでは積極的に多能工化が進められてきましたが、現在では製造業以外にも様々な職種や業務で合理化の手法として活用されています。

多能工のメリット

多能工の活用、及び多能工化によるメリットとして、次の3つが挙げられます。

  1. 業務の可視化(見える化)
  2. 仕事量の平準化
  3. 業務のリスク管理

①業務の可視化(見える化)

多能工を育成するためには、一人に対して複数の業務に関する知識やスキルを習得させることになります。そのためには、その業務の手順や必要な技能について、習得できる状態、目に見える状態にする必要があります。

これを業務の可視化(見える化)といいます。業務の可視化は業務の問題点や改善点を発見するきっかけになり、業務の改善や合理化、業務手順の整備などにつながります。そのため、業務の可視化が行われることは多能工化を進める上でのメリットと言えます。

②仕事量の平準化

繁忙期やイレギュラーの仕事が発生した際に、多能工であれば業務の応援がスムーズに行えます。また、繁忙期だけでなく、常に自分の担当業務を終えた後、別の業務を応援することが可能になります。

現場の多能工化が進めば、業務の進捗に併せて必要な場所に必要な人数を適切に配置できるため、仕事量を平準化できます。それにより、特定の業務が遅れることや、特定の人への負担を防ぐこと、残業の発生を抑制するなどのメリットがあります。

③業務のリスク管理

単能工が集まる職場では、自分の担当以外の業務ができないのと同時に、他の人がその業務を行うこともできません。そのため、休暇が取りにくくなるなど担当者の負担が増えることや、担当者が急病や急用で休んだ時に業務が滞る可能性があります。

それに対し、現場の多能工化が進めば、欠員等が発生しても、その業務をフォローすることができます。現場の多能工化は、業務を安定的に進めるためのリスク管理としても有効です。

多能工のデメリットや運用上の注意点

多能工にはメリットが多くありますが、運用を誤ると、多能工がデメリットになる可能性があります。主な注意点は次の通りです。

現場の統制が必要

多能工は複数の業務を行うスキルがありますが、各自の判断で業務を行ってしまうと、他の人と重複した業務を行ったり、業務の責任が不明確になるなどの可能性があります。それを防ぐためには、多能工に対して適切に業務を指示し、現場をコントロールする人を配置する必要があります。

適正な評価とモチベーション維持

新しいスキルを身につける上で重要なのは、その努力への動機付けです。やってもやらなくても同じ環境では、モチベーションを維持することは難しいでしょう。多能工化を進めるためには、業務内容やスキルを適正に評価することが大切です。

多能工の複雑なスキル管理をサポート

多能工はメリットが大きいですが、管理側の負担が増えてしまうことがあります。
  • 誰が何ができるのか(何のスキルがあるか)わからない
  • 誰に何の教育(OJTや研修)をしたのかわからない
人材マネジメントツール「カオナビ」は、保有スキルや研修履歴を見える化。 顔写真付きだから現場の雰囲気がイメージしやすいのが特徴です。
スキルレベルを見ながら配置検討

スキルレベルを見ながら配置検討

研修対象者などをリストとしてまとめておける

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スキルを持った人がどこにいるのかパッと表示させるので、管理業務の負担を軽減します。 多能工管理のサポートツールとしてご活用ください

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