マザーズハローワークとは? ハローワークとの違い、利用法

マザーズハローワークとは子育て中の求職者に就業支援を行う施設です。ここでは、マザーズハローワークについて解説します。

1.マザーズハローワークとは?

平成18年4月から全国12都市に開設された施設のこと。少子化や高齢化による労働不足を補うため子育て中、仕事を探している人に就業支援を行っているのです。

マザーズハローワークにはおむつ交換台や授乳室など、子どもを連れていても困らないような設備や環境が整っています。子育て中でも、きめ細やかな就職支援が安心して受けられる施設です。

部下を育成し、目標を達成させる「1on1」とは?

・1on1の進め方がわかる
・部下と何を話せばいいのかわかる
・質の高いフィードバックのコツがわかる

効果的に行うための1on1シート付き解説資料をダウンロード⇒こちらから


【評価業務の「めんどうくさい」「時間がかかる」を一気に解決!】

評価システム「カオナビ」を使って評価業務の時間を1/10以下にした実績多数!!

●評価シートが自在につくれる
●相手によって見えてはいけないところは隠せる
●誰がどこまで進んだか一覧で見れる
●一度流れをつくれば半自動で運用できる
●全体のバランスを見て甘辛調整も可能

カオナビの資料を見てみたい

2.マザーズハローワークとハローワークの違い

マザーズハローワークとハローワークの違いは、何でしょうか。両者の違いについて解説します。

子育てをしている人が対象

マザーズハローワークは、求職者でも仕事と子育ての両立を目指す人に限定されています。また子育て中なら性別は不問です。

マザーズハローワークには、一般のハローワーク情報以外にも、仕事と子育ての両立に理解ある企業からの求人情報もあります。なかには自宅からパソコンで「子育て中の主婦にとって重要な項目」を含めて検索できる場合もあるのです。

雇用保険や職業訓練の申請はできない

マザーズハローワークでは、一般のハローワークが行っている雇用保険や職業訓練の申請の申し込み手続きは行っていません

部下を育成し、目標を達成させる「1on1」とは? 効果的に行うための1on1シート付き解説資料をプレゼント⇒こちらから

3.マザーズハローワークが提供するサービス

マザーズハローワークが提供するサービスから、コーナーやセミナー、設備について見ていきましょう。

マザーズハローワークにあるコーナー

マザーズハローワークには、どのようなコーナーがあるのでしょう。

  1. 職業相談コーナー
  2. チャイルドコーナー
  3. マザーズ予約相談コーナー
  4. 情報コーナー
  5. 求人検索コーナー
  6. 求人受理コーナー

①職業相談コーナー

子育てや家庭生活と仕事を両立したい人を対象に、求人に関する質問の受付や求職活動に関する指導、紹介状の発行といった求人企業への紹介を行うコーナーです。

②チャイルドコーナー

子どもを遊ばせながら、求人検索や求職相談ができるコーナーです。「おもちゃと絵本」「おむつ交換台や授乳スペース」「ベビーカーの施設内貸し出し」「子どもの安全を見守る担当者の配置」といった準備があります。

③マザーズ予約相談コーナー

子どもを育てながら早期の就職を目指している人を対象に、予約相談を行うコーナーです。事前に予約すれば、就職支援ナビゲーターが働く環境の整え方や応募書類の書き方などを一貫してサポートしてくれます。

④情報コーナー

マザーズハローワークで受理した求人情報や地域の保育関連情報、公共機関主催の面接会や講習会、職業訓練のリーフレットといった、仕事や就職に関するさまざま情報が閲覧できるコーナーです。

⑤求人検索コーナー

ハローワークで取り扱っている求人を検索できるコーナーです。全国すべてのハローワークで公開されている求人だけでなく、個々のマザーズハローワークで受理した求人の両方を検索できる場合もあります。

⑥求人受理コーナー

企業からの求人を受理するコーナーです。子育てや家庭と仕事の両立を目指している人が働きやすい求人を、マザーズハローワークの求人受理コーナーで独自に受け付けています。

セミナー開催

マザーズハローワークでは、さまざまなセミナーを開催しています。

  • パソコンセミナー
  • 託児付き再就職支援セミナー
  • ワークライフマネジメントセミナー
  • 就職応援セミナー
  • マナーセミナー

マザーズハローワークの設備

マザーズハローワークには、子どもと一緒に利用しやすい充実設備が整っています。

  • ベビーカーでも利用しやすい広々としたフロア設計
  • 相談窓口に大人用とともに子ども用の椅子も設置
  • 絵本やおもちゃ、DVDなどをそろえたキッズスペースの整備
  • おむつ交換台や授乳スペースの確保

Excel、紙の評価シートを豊富なテンプレートで楽々クラウド化。
人事評価システム「カオナビ」で時間が掛かっていた人事業務を解決!
【公式】https://www.kaonavi.jp にアクセスしてPDFを無料ダウンロード

4.マザーズハローワークの利用方法

マザーズハローワークを利用する際、一般的なハローワークと同様の手続きをふみます。ここでは、マザーズハローワークの利用法を解説しましょう。

求職を申し込み、プレ相談をする

マザーズハローワークを利用する際は、求職を申し込んでプレ相談を行います。そこで利用方法やサービス内容の案内を受けたあと、下記どちらかの方法で、「ハローワーク受付票」 を受け取るのです。

  • ハローワークインターネットサービスから 「求職申込み」をする
  • 窓口で求職申込書を書き、希望条件や自分の情報を登録する

職業相談

求職登録が完了したら、悩みに応じて職業相談をします。

職業相談コーナー

職業相談コーナーは、過去の職務経歴や希望の条件などを担当者に話しながら、仕事探しに関する全般的に相談できるコーナーです。子どもの保育状況や個々の悩みなどに応じた相談ができます。

マザーズ予約相談コーナー

マザーズ予約相談コーナーは、予約すると専任担当者により早期就職を支援してもらえるコーナーです。働くための環境整備や求人情報の探し方、応募書類の記入方法などについて、きめ細かなアドバイスを受けられます。

マザーズハローワークで検索できる求人

マザーズハローワークで検索できる求人は、全国のハローワークで検索できる求人だけではありません。マザーズハローワークの施設で受けた、子育て中の人でも安心して就職できる条件が盛り込まれた求人もあわせて検索できるのです。

求職企業への紹介

求人検索で経験やスキル、希望条件にマッチした求人を探し出せたら、事業所へ求人条件などの確認を行います。確認が取れ次第、書類選考や面接などの応募に必要となる「ハローワークの紹介状」を発行してもらえるのです。

応募・面接・就職

「ハローワークからの紹介状」を受けた求職者は、書類選考や面接などの選考に進みます。そこで内定を得ると就職活動は終了するのです。その際、ハローワークやマザーズハローワークのサポートも終了します。

部下を育成し、目標を達成させる「1on1」とは? 効果的に行うための1on1シート付き解説資料をプレゼント⇒こちらから

5.マザーズハローワークを利用するメリットとデメリット

マザーズハローワークを利用すると、どんなメリットとデメリットが生じるのでしょうか。それぞれについて解説します。

マザーズハローワークを利用するメリット

子どもと一緒でも利用しやすい

おむつ交換台などの設備や絵本やおもちゃなどのあるキッズスペースなど、子どもがいても周囲に気づかいしないで相談できる環境が整備されています。

子育て世代に理解のある求人がある

マザーズハローワークでは、併設されている端末と窓口の両方で、子育てに理解がある企業を探せます。

保育所情報なども同時に得られる

マザーズハローワークでは、就職先の情報だけでなく、職場周辺や地域の保育所や幼稚園、学校に関する情報も入手できます。

マザーズハローワークのデメリット

大企業の求人は少なめ

マザーズハローワークは、公営の無料職業紹介所です。求人票の掲載も無料のため、中小企業や零細企業の求人が多くなる傾向にあります。

職業安定に比重が置かれている

求職者のキャリアアップといった、キャリアプランと求人とのマッチングはさほど重視されません。就職そのものが最重要課題になっています。

個別企業情報が少ない

求人検索では、企業の概要と求人の要件が確認できます。しかしそれだけでは、応募する企業を具体的にイメージしにくいといった声もあります。

部下を育成し、目標を達成させる「1on1」とは? 効果的に行うための1on1シート付き解説資料をプレゼント⇒こちらから

6.マザーズハローワークやマザーズコーナーの実績

マザーズハローワークやマザーズコーナーの実績について、解説します。

マザーズコーナーとは?

子ども連れでも利用できる相談コーナーで、一般のハローワーク内にあるのです。2020年4月現在、マザーズコーナーは全国に183カ所開設。マザーズハローワークと同様、子育て中の求職者を支援しています。

マザーズハローワークやマザーズコーナーを利用した人の就職率

マザーズハローワークやマザーズコーナーを利用した人の就職率は、平成27年から令和元年まで続けて90%以上の実績を誇っています。直近の令和元年は、93.8%と高い就職率を達成しており、就職に強みがあるとわかるでしょう。

就職した人がマザーズハローワークで受けた支援とは

就職した人がマザーズハローワークで受けた支援について、例とともに解説します。

30歳すぎで子育て中、正社員を希望していたケース

30歳すぎで子育て中、正社員を希望していたケースです。出産を機に正社員を退職したものの子どもが保育園にあがるため、正社員を希望していました。

マザーズハローワークでは、担当者が「条件にあった求人を調べてくれる」「履歴書、職務経歴書の記載方法を指導してくれる」ため、自分に合った仕事を探せました。

就職できないと保育園を退園しなければならず焦っていたケース

就職できないと保育園を退園しなければならず、求職者が焦っていたケースです。

マザーズハローワークから「保育園の退園期日に間に合うような短期間のアルバイトといった、幅広い選択肢の情報提供」「応募先に合わせた応募書類作成のアドバイス」「模擬面接の実施」などのサポートがありました。

それにより保育園を退園せず就職できたのです。

自宅近くで未経験の職種を希望するケース

自宅近くで未経験の職種を希望するケースです。それまで接客をしていたものの、自宅近くで事務の仕事にチャレンジしようと考えていました。

マザーズハローワークは「キャリアの棚卸し」「パソコンセミナーの実施」「応募書類の添削や面談当日の予行練習」などで支援。結果、未経験でもよいといってくれる企業に就職できました。

Excel、紙の評価シートを豊富なテンプレートで楽々クラウド化。
人事評価システム「カオナビ」で時間が掛かっていた人事業務を解決!
【公式】https://www.kaonavi.jp にアクセスしてPDFを無料ダウンロード

7.マザーズハローワークの所在地

2019年時点でマザーズハローワークは、全国21カ所にあります。マザーズハローワークの所在地について解説しましょう。

マザーズハローワークがある都道府県

マザーズハローワークのある都道府県は、以下の都道府県です。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 東京都
  • 神奈川県
  • 新潟県
  • 静岡県
  • 愛知県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 岡山県
  • 広島県
  • 福岡県
  • 熊本県

このほか各都道府県のハローワーク内にマザーズコーナーが設置されている場所もあります。