面接でよく出る質問とは? 質問の意図や回答のポイントについて

面接でよく出る質問とは、自己紹介や転職理由、キャリアプランなどについての質問です。ここでは面接で聞かれる質問の意図や、回答のポイントなどについて解説します。

目次

1.面接でよく出る質問とは?

面接でよく出る質問とは、「自己紹介や自己PRなど、これまでの自分について」「転職の動機や理由について」「キャリアプランや将来の夢」「年収や残業など、働く条件について」「逆質問」「そのほか答えにくい質問」などのことです。

企業によって異なる独自の質問もあるものの、これらは基本的な質問となるため、どの企業における面接でも共通して行われます

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2.面接で自己紹介するときのポイントを知っておこう

応募者が自己紹介をしない面接はほぼないといえるぐらい、自己紹介はどの企業でも行われます。自己紹介の際、応募者はどういった点に注意すればよいのでしょうか。ここでは面接で自己紹介をする際のポイントについて解説します。

なぜ自己紹介をさせられるのか?

なぜ採用担当者は面接で自己紹介をさせるのでしょうか。採用担当者が見極めたいのはただひとつ。「応募者が自社で活躍できるかどうか」です。

見極めは、話し始めた段階からではなく、面接会場に入室したタイミングから始まっています。応募者は名前や生い立ち、経歴を話すだけでなく、自分のキャリアやアピールポイントを簡潔に伝えることが重要です。

自己紹介するときに考えておきたいポイントとは?

自己紹介をするときに押さえておきたいポイントとして、下記の2つが挙げられます。2つについて、詳しく見ていきましょう。

  1. 簡潔に要点をまとめる
  2. 第一印象は非常に重要

①簡潔に要点をまとめる

中途採用の面接における自己紹介は、応募者の「これまでの職務経歴」を簡潔に伝える場です。なかには「3分で話してください」と先に言われることもあります。

1分間に話す適切な文字数はおよそ300字。遠い過去まで遡ってだらだら話してしまわないよう、あらかじめ300字から600字程度で用意しておくとよいでしょう。

②第一印象は非常に重要

応募者の自己紹介は、多くの場合面接のオープニングとなります。採用担当者は内容の濃淡よりも、表情や話し方に注目しているといわれているのです。

話す際は顔を上げ、明るい笑顔や強弱のある話し方を意識しましょう。これだけでも相手に「あなたの話をもっと聞いてみたい」と思わせられます。採用担当者一人ひとりの顔を見ながらゆっくりと話せば、落ち着きのある印象も与えられるのです。

自己紹介と自己PRの違いとは?

企業によっては、面接の質問として「自己紹介をしてください」「自己PRをしてください」2つのケースがあります。どちらもよく似た言葉であるものの、どちらを言われるかによって企業の「聞きたいと思っていること」が若干異なるのです。

自分を知ってもらうための「自己紹介」

「自己紹介」は、応募者自身の所属や人柄などをかんたんに伝えるためのもの。具体的には、氏名や現職、趣味や特技などを簡潔にまとめて伝える行為で、採用担当者に自分を知ってもらうための挨拶です。

話す内容は履歴書などを見れば分かります。ここでは「もっと話を聞いてみたいと思える一人の人」としての印象を残すよう意識するとよいでしょう。

自分の魅力を伝えるための「自己PR」

「自己PR」とは、応募者の強みや長所などを伝え、採用担当者に「採用したい」と思ってもらうためのもの。これまでの経験を交えて、自身の資質やスキル、性格などをアピールします。

自己PRの目的は、自身がいかに必要な人材であるかをアピールすること。具体的な経験を交えて、自分の強みや長所がどのように貢献できるか、伝えましょう。

自己紹介で必ず伝えるべき項目とは?

自己紹介の際は、以下3つのポイントを盛り込みます。

  1. 氏名などの基礎的なプロフィール
  2. 現職(前職)の所属や職種について
  3. 締めの言葉(意気込み)

現職(前職)について伝える際、今回希望する仕事に生かせるスキルや資格があれば、あわせてかんたんに伝えておきましょう。締めの言葉(意気込み)では、「どうして今回の仕事や会社に関心を持ったのか」を伝え、自己PRにつなげます。

ポイントは「簡潔に、分かりやすく」伝えること。面接の導入として「もう少し話を聞いてみたい」と思ってもらえるよう、伝えすぎないようにしましょう。

自己紹介ではいきなり話し始めず、まずは面接官に「自分は何者なのか」をはっきりと伝えましょう。フルネームで名乗るのを忘れずに

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3.なぜ転職理由や退職理由を質問するのか?答え方のポイントとは?

面接で聞かれる質問として多いのが、転職理由や現職(前職)の退職理由です。ポイントとなるのは、ネガティブな印象ではなく、将来を考えたうえでのポジティブな転職と伝えること。

ここでは面接で転職理由や退職理由を聞かれた際のポイントについて解説します。

なぜ転職理由や退職理由を聞かれるのか?

採用担当者はなぜ転職理由や退職理由を質問するのでしょうか。その理由は、次の2つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  1. 同じ理由で退職する可能性があるかを確認したい
  2. 仕事に対する取り組みや人柄を知りたい

①同じ理由で退職する可能性があるかを確認したいから

多くの企業が「できるだけ長く活躍してほしい」と期待するのには理由があります。入社後早期に退職されてしまうと、企業にとっては時間や費用の損失になるからです。

たとえば「人間関係がうまくいかず辞めた」という回答から、採用担当者は自社でも同じ問題が起きないか、考えます。面接の段階で転職理由や退職理由を確認することには、自社における早期退職のリスクがないかどうかを検討する、といった理由があるのです。

②仕事に対する取り組みや人柄を知りたいから

転職理由や退職理由からは、応募者の「仕事に対する考えや人柄」「働くうえで重視していること」などが分かります。

採用担当者はこれらを把握し、自社の社風に馴染むかどうか、入社後自社で活躍してくれる人材かどうかを判断するために、転職理由や退職理由を質問するのです。

転職や退職理由に答えるときのポイントとは?

転職理由や退職理由について質問された際は、どのように答えればよいのでしょうか。ここでは以下2つのポイントを解説します。

  1. 「入社したい」という意欲を伝える
  2. ネガティブな内容ではなくポジティブに伝える

①「入社したい」という意欲を伝える

まずは転職や退職の理由を述べるだけに留まらず「入社したい」という意欲を伝えましょう。「仕事内容が合わなかった」「キャリアアップができなかった」といった理由を伝えるだけでは不十分です。

転職は、本人の人生を大きく変える出来事。応募先企業を決める際、転職を考えた理由を踏まえ、さまざまな決意や覚悟を固めたはずです。これらが伝わるよう真剣な表情、言葉遣いで入社したい意欲を伝えましょう。

②ネガティブな内容ではなくポジティブに伝える

転職を考えたというのはつまり、少なからず前職に対するネガティブな思いを抱えていると同じこと。しかし「給料が少なかった」「休みが少なかった」というように、漠然とした不平不満をストレートに伝えるのは好ましくありません。

これは採用担当者に「自社に入社後も同じような不平不満を言うのでは」「後ろ向きなタイプなのでは」という懸念を抱かせてしまいます。不平不満だけに焦点を当てず、それらを解消して入社後に叶えたい内容を具体的にアピールしましょう。

転職理由や退職理由について回答する際は、「ポジティブな内容に変換する」ことが大切です。「ネガティブな原因に対して自分なりの対策をしたものの、改善が見込めなかった」のように、具体的な話を織り込んで志望動機や入社意欲につなげましょう

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4.将来の夢やキャリアプランについて答える際のポイントとは?

面接では「将来の夢」や「自己が描く将来的なキャリアプラン」などについてもよく質問されます。面接当日になって回答に焦らないよう、企業がなぜ将来の夢やキャリアアップについて質問するのか、理解しておきましょう。

将来の夢やキャリアプランについて回答する際のポイントとは?

ここでは、将来の夢やキャリアプランについて聞かれた際、どのような点に注意して回答すればよいのかを解説します。

なぜ将来の夢を聞かれるのか?

まずは採用担当者の立場に立って、質問の意図を考えてみましょう。採用担当者が応募者に将来の夢やキャリアプランについて聞くのはなぜでしょうか。

その理由はただひとつ。自社と応募者の適性を知るためです。応募者の将来の夢やキャリアプランが自社で叶えられるなら適性は高く、反対に叶えることが難しければ適性は低くなります。

この適性が低い人材を採用してしまうと、企業にとっては早期退職、時間や費用の損失につながってしまうのです。

仕事に関する夢を伝える

企業が将来の夢やキャリアプランを質問する際、「応募者の自主性や適性を見る」といった理由があると理解したうえで、仕事に関する夢を伝えましょう。

その際は私生活に関する夢に終始せず、「仕事をとおしてどのような人間になりたいのか」「企業や会社に対してどのように貢献したいのか」などを話します。

企業の経営方針やポリシーなどに合った夢を伝える

どの企業にも、経営方針やポリシーなどを表した理念があります。その将来の夢やキャリアプランは、企業の考え方とマッチしているでしょうか。

もちろん将来の夢は応募者自身のものなので過度に歪曲する必要はありません。しかし企業理念からあまりにもかけ離れていたり、経営方針から大きく反するものだったりすると、「自社に合わない人材」と判断されてしまう場合があります。

その企業だから叶う夢を伝える

企業の経営方針やポリシーを踏まえたうえで、その企業だから叶う夢を伝えましょう。たとえば「仕事を通じて成長したい」という漠然とした夢は、どの業界やどの企業でも叶うため、志望度の高さが伝わりません。

応募先企業の事業内容や仕事内容をしっかり調べたうえで、この会社だからこそ叶えたい夢を話しましょう。

キャリアプランや将来の夢を伝える際は、はじめに応募先企業が求めるものを正しく理解しておくことが重要です

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5.希望年収や残業への姿勢について質問された場合の注意点とは?

面接でよく聞かれる質問のなかに、希望年収や休日出勤、残業など少し答えにくい質問もあります。「どこまで本音を伝えてよいのだろうか」「正直に伝えるとマイナスの要因になるかもしれない」と心配になる人も多いでしょう。

ここでは希望年収や残業への姿勢などに対して質問された際、好印象を与えるポイントについて解説します。

なぜ希望の年収や残業について聞かれるのか?

この場合も、まずは採用担当者の立場に立って質問の意図を考えてみます。担当者はなぜ希望年収や残業について尋ねるのでしょうか。

希望の年収を聞かれる理由とは?

企業が希望年収を質問する理由は、2つです。

1つは採用の際、給与額の目安にすること。どの企業にも採用予算があり、いくら高いスキルを持った人材でも、希望年収が予算よりはるかに高ければ採用できません。

もう1つは、応募者の価値観や自己評価を見極めること。業界や職種、経験やスキルなどを踏まえ、「自分自身を客観視できているか」「自信過剰でないか」「自己評価は低すぎないか」を見極めるのです。

残業について聞かれる理由とは?

面接ではこれまでの経験だけでなく、仕事への意欲やストレス耐性なども見極めます。残業や休日出勤、時間外労働に対する考え方を質問するのはそのためです。

当然、企業も残業や休日出勤を好む人がいないことは理解しています。それでもこの質問をするのは、応募者に「仮に休日出勤や残業があってもこの仕事をやりたい」と言えるような熱意を期待しているからです。

残業や時間外労働に関する質問の意図には、望まないものに対してどう向き合っていくかを知り、熱意や志望度の高さを測る目的もあります。

希望の年収について回答するときのポイントとは?

希望年収について回答する際は「理想の金額を質問されているわけではない」と意識しておきましょう。誰にとっても、収入は高ければ高いほどよいもの。企業もそれは十分理解しています。

しかし最終的な年収額はほとんどの場合、応募者の経験や年齢、スキルなどを考慮したうえで社内の給与規定や現社員とのバランスを見ながら決めます。

希望年収をストレートに伝えることは問題ありませんが、スキルや経験などを踏まえた根拠のある希望額だと伝えましょう。妥当な理由とセットであれば交渉もしやすく、企業も納得しやすくなります。

残業について回答するときのポイントとは?

残業や休日出勤に関する質問をされた際は、自身のストレス耐性や意欲をアピールしましょう。嫌そうな態度を見せるのは厳禁です。

必要であれば残業や休日出勤も厭わないという姿勢を見せ、さらに残業を減らせるよう通常業務にも力を入れることをアピールすれば、成長意欲が高いと判断されます。

しかし必要以上に前向きな姿勢を見せるのは危険です。嘘のアピールは入社後のトラブルにもつながりかねません。やむを得ない理由によって残業や休日出勤ができない場合は、その理由もあわせて担当者に伝えておきます。

希望年収や残業に関する質問について考える際は、企業がどういった意図でその質問を投げかけているのかを考えてみましょう

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6.なぜ企業は面接で答えにくい質問をしてくるのか?

面接の質問は、必ずしも答えやすい質問ばかりではありません。「将来的に転勤もありえますが可能ですか」「ほかに受けている会社はありますか」というように、答えにくい質問をしてくる場合もあります。ここでは事前の準備が必要な質問について解説します。

なぜ「ほかに受けている会社」を聞くのか

多くの面接で「ほかに受けている会社はありますか」といった質問が行われているのではないでしょうか。転職活動では、同時に複数企業に応募し、いくつかの選考を並行して進めている応募者がほとんどです。この質問には下記3つの意図があります。

  • 自社への志望度の高さを知りたいから
  • 就活の軸を知る
  • 内定を出せば入社するのかを判断する

自社への志望度の高さを知りたいから

先にも触れたとおり、採用担当者は応募者を採用した際の早期退職を恐れています。「ほかに受けている会社はあるのか」「自社と比較して志望度は高い(低い)のか」を確認し、自社への志望度を確認したいという思惑があるのです。

もちろん複数選考を受けていることと志望度の高さは必ずしも関係あるとはいえず、1社に絞っているからといって志望度が高いとは言い切れません。またほかに受けている企業があると伝えるだけで、志望度の高低まで判断されることもありません。

なぜ不意や意表を突くような質問をするのか?

「当社の社風についてどう思いますか」「あなたの相棒は何ですか」といった、意表を突く質問を受ける場合もあるでしょう。これらはよくある質問とは違って基本的に答えを用意していないため、応募者の素の反応を見られます。

機転の利いた思考力や頭の回転の良さを見ているから

「予期せぬ質問や想定外の質問を受けて頭が真っ白になってしまった」そんな苦い経験を持つ人も多いでしょう。

これらの質問では、応募者のアドリブ力や頭の回転の速さ、即興力や機転を利かせる力などを見ています。基本的な目的は、応募者の人となりや考え方を知ること。深く考え込まず、理由を添えて簡潔に回答しましょう。

なぜ「長所や短所」を聞くのか?

応募者の長所や短所についての質問も、面接の定番です。この質問には応募者の性格や会社の適性にあった人物かどうかを知るためだけでなく、応募者自身が自分を客観的に見られる人材であるかを知る意図もあります。

長所や短所の質問に回答するときのポイント

長所や短所に関する質問の対策は、「募集情報や企業サイトなどから会社が求める人物像を理解しておくこと」。

長所はできるだけ会社が求める人物像にマッチするものを、短所はできないや苦手で終わらせず、裏を返せば長所に見せられるものを答えるとよいでしょう。家族や友人に自身の良いところ、悪いところを聞き、自己分析と企業研究を重ねてみてはいかがでしょう。

「ほかに何か質問はありますか」を聞く理由とは?

「弊社について何か質問はありますか」といった逆質問も、面接の一環です。この質問には以下の意図があります。

  • 応募者の意欲を知る
  • コミュニケーション能力を見る
  • 会社との相性を見極める
  • 会社への魅力付けを行う

「ほかに何か質問はありますか」を回答する時のポイント

逆質問は非常に自由度の高い質問ですので、自分を自由にアピールできるチャンスと捉えてよいです。回答する際は特に難しく考えず、配置部署の体制や研修内容など、純粋に気になっていることを聞いてみましょう。

しかし「事前に調べれば分かる内容を聞く」「すでに担当者が話したことを繰り返し質問する」ことはマナー違反です。

逆質問では、5W1Hを意識して簡潔に質問します。一日の具体的な業務の流れや、同年代で活躍している社員の事例を聞くのもよいでしょう