経営大学院とは?【何を学ぶ?】MBA、ビジネススクール

経営大学院とは、いわゆるビジネススクールのことです。

ここでは、経営大学院についていくつかのポイントから解説します。

1.経営大学院(ビジネススクール)とは?

経営大学院とは、ビジネススクールの日本語訳です。経営学修士であるMBA(Master of Business Administration)の学位修了者に発行するもので、大学院の修士課程や専門職課程を指します。

日本における経営大学院は、ふたつの種類があります。

  • 既存大学が大学院の中に設置した従来型の修士課程
  • 門戸を社会人にも開放するために2003年に新設された専門職大学院制度による専門職課程
    です。

経営大学院で取得できるMBA

経営大学院で取得できるMBAは、

  • 経営学修士号
  • 経営管理修士号

と呼ばれている学位です。

MBAとは、Master of Business Administrationの頭文字をとった言葉です。MBAは、学位です。学位は、特定の専門分野に関する学問を修めたことで与えられる称号であり、資格ではありません。

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2.経営大学院の定義

経営大学院には、 欧米と日本とでは異なる定義があるので、それぞれについて解説します。

欧米における定義

欧米における経営大学院の定義とは、伝統的な教育課程を意味しています。欧米社会におけるビジネススクールは、100年以上の歴史を有しています。

その課程は、

  • 4年間の学部教育課程
  • 2~5年間の大学院教育課程
  • 数日の非学位課程

に分けることができます。

そのため、ビジネススクールを卒業した個々人の経歴がどの課程を指すのかは、修了証明書を確認します。

日本における定義

日本における経営大学院の定義とは、

  • 経営大学院やビジネス関連講座といった、経営やマネジメントなど関する知識、スキルを教授する教育機関
  • 企業、個人事業主主催によるビジネス講座、実務セミナー

といったものも含んだ解釈をしています。

欧米における経営大学院の定義と比較すると、その範囲の広さが大きな特徴です。

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3.経営大学院でMBAを取得するメリット

経営大学院でMBAを取得するメリットがあります。

ここでは、5つのメリットをあげて簡単に解説します。

経営全体を見渡す知識が身に付く

経営大学院でMBAを取得するひとつ目のメリットは、経営全体を見渡す知識が身に付くことです。

企業は、

  • ヒト
  • モノ
  • カネ
  • 情報

といった経営資源を有効に活用し、経済活動を推進していかなければなりません。

経営大学院では、

  • 知識
  • 思考力
  • 判断力

など、経営全般を俯瞰するための知識を身に付けることができます。

転職をするとき有利になる

経営大学院でMBAを取得するふたつ目のメリットは、転職をするとき有利になることです。

MBAを取得すれば、

  • 投資ファンド
  • コンサルタント会社

といった会社への転職時に有利になります。

MBAでは、企業活用の最前線で実務ができる人材の育成に力を入れています。MBA取得者は、即戦力としても期待されています。

人脈が広がる

経営大学院でMBAを取得する3つ目のメリットは、人脈が広がることです。たとえば、MBAで一緒に学んだ仲間を新たな人脈にすることができれば、通常の仕事を通して知り合うことのできないつながりを持つことができます。

仕事やスキルアップに熱心な者どうしで交流を深めることができれば、新たなビジネスの展開も期待できるでしょう。

英語力が向上する

経営大学院でMBAを取得する4つ目のメリットは、英語力が向上することです。MBAを取得するために海外に留学すれば、実践的な英語力を身に付けることもできます。海外には、MBAに関するさまざまなプログラムは用意されています。

そのような環境に身を置けば、経済の実務家としてのスキルだけでなく、英語力も向上することでしょう。

収入が増える可能性がある

経営大学院でMBAを取得するいつつ目のメリットは、収入が増える可能性があることです。一般的にMBAを取得すれば、国際標準の経営知識を修得したと判断されます。そうなれば、ビジネスマンとしての市場価値が一気に高まります。

その結果、

  • 収入の増加
  • 将来の要職への就任

といった可能性も高まることが期待できます。

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4.経営大学院でMBA取得までの流れ

経営大学院でMBA取得するまでには流れがあります。

ここでは、3つのポイントからMBA取得までの流れを解説します。

入試

MBA取得のためには、まず、ビジネススクールへの入学が必要です。入学するためには、入試を受ける必要があります。

日本における入試では、

  • 面接
  • 書類審査
  • 小論文
  • 筆記試験

が実施されます。

一方、海外に留学してMBAを取得するためには、

  • GMAT
  • TOEFL
  • IELTS

といった試験で一定スコアを出すことが必須です。

GMATとは?

GMATとは、Graduate Management Admission Testの頭文字をとったものです。

ビジネススクールで学ぶために必要な3つの能力

  • 英語力
  • 数学的能力
  • 分析的思考力

をはかるためのテストです。

TOEFLとは?

TOEFLとは、英語の語学力を、

  • リーディング
  • リスニング
  • スピーキング
  • ライティング

といった4つのセクションで測定するテストです。

配点は、各セクション30点で、合計120点満点で採点されます。

IELTSとは?

IELTSでは、

  • 米国
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • その他英語圏の国々

への留学・就労・移住を希望する人の英語力を測定します。

  • 書く
  • 読む
  • 話す

この4つの英語スキルを測定します。

入学後のカリキュラム

入学後のカリキュラムは、

  • 人的資源管理
  • 財務会計
  • 情報
  • マーケティング
  • 統計学
  • 経済学

などで構成されています。

入学後には、これらの分野に関する、

  • 現場で通用する実践力
  • 体系的な知識
  • 高度な技術
  • リーダーシップスキル
  • アントレプレナーシップ
  • リレーションシップ

などを総合的に習得していきます。

学費の目安

学費の目安は、以下のとおりです。プログラム修了までの費用は、以下の通りです。

  • 国内フルタイムでは120万~400万円
  • 国内パートタイムでは130万~340万円
  • オンライン受講では100~300万円
  • 海外フルタイムでは700万~2,000万円

MBAの国際認証

MBAには国際認証があります。

  • 教育機関

など、MBAが設置された環境により教育目的や教育プログラムが異なるため、それらを一元管理するために国際認証が設けられました。

現在、MBAの国際認証には、

  • AACSB
  • AMBA
  • EFMD

といった3つがあります。ここでは、MBAの3つの国際認証について解説します。

AACSB

AACSBとは、the Association to Advance Collegiate Schools of Businessの頭文字をとったものです。

1916年、アメリカのビジネススクールが中心となり発足したマネジメント教育分野で初の国際認証機関す。

AMBA

AMBAとは、the Association of MBAsのことです。1967年、イギリスで設立されました。

認定理念は、

  • インパクト
  • エンプロイアビリティ
  • 学習成果

です。

現在では75カ国以上で260を超えるビジネススクールのプログラムを認定しています。

EFMD

EFMDとは、European Foundation for Management Developmentの頭文字をとったものです。

1972年、ブリュッセルで設立されました。

その特徴は、

  • マネジメント教育に特化
  • 学術研究の重視

です。

日本の経営大学院におけるMBA国際認証の現状

日本の経営大学院におけるMBA国際認証の現状は、以下のとおりです。

  • AACSBは慶應義塾大学大学院、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学大学院など
  • AMBAは名古屋商科大学大学院
  • EFMDは、EQUISが慶應義塾大学大学院、早稲田大学大学院で、EPASが明治大学専門職大学院

なお、日本の第三者機関ABEST21は、

  • 経営分野
  • 知的財産分野

で、文部科学省より認定されています。

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5.社会人向けの経営大学院

社会人向けの経営大学院もあります。

ここでは、社会人向けの経営大学院についていくつかのポイントから解説します。

経営大学院に進学する社会人の層

経営大学院に進学する社会人の層は以下のとおりです。

  • プレーヤーからマネジメントへと立場を変える過渡期にある30代半ばが中心
  • コミュニケーション能力に優れている野心家で主体的な20代の若者
  • 部下を持つようになってマネジメントを強化したい40代以上中高年者

年齢や立場が異なっていても、ポジティブな学びの場を求める人たちが集まっています。

社会人向けの経営大学院

社会人向けの経営大学院があります。多くの経営大学院では、社会人入試を実施しています。経営大学院は

  • 土日
  • 夜間

など社会人でも通いやすいスケジュールを組むなどの取り組みで、社会人に広く門戸を解放しています。

ここでは社会人向けにカリキュラムを組んでいるむっつの経営大学院をあげてそれぞれ簡単に解説します。

慶応義塾大学大学院経営管理研究科

慶応義塾大学大学院経営管理研究科は、1962年に日本初の本格的なビジネススクールとして誕生しました。

リーダーになるために必要な、

  • 幅広いマネジメントスキル
  • 深い専門性
  • マネジメントスキルと深い専門性を総合的に発展させるための方法論

を学ぶことができます。

筑波大学大学院ビジネス科学研究科

筑波大学大学院ビジネス科学研究科は、1989年に日本初の社会人のための夜間大学院として設立しました。

実践的知識と研究を重視した講義は社会人院生が仕事との両立を図れるよう、

  • 18時20分の夜間
  • 土曜日

に開講しています。

一橋ビジネススクール

一橋ビジネススクールは、1996年に開校しました。

  • General MBA
  • Global MBA
  • EMBA(Executive MBA)
  • Specialized MBA

といったコースがあり、実践的な学びの場になっています。

グロービス経営大学院

グロービス経営大学院は、2006年に設立しました。

  • 医師、弁護士、会計士といった専門資格職
  • エンジニア、デザイナーといったクリエイティブ職
  • 非営利職従事者

の入学が多くなっており、人的ネットワークも構築できる場になっています。

ビジネス・ブレークスルー大学大学院

ビジネス・ブレークスルー大学大学院は、2005年に国内初オンラインMBA大学院として開学しました。

  • 世界中で学べる自社開発学習プラットフォーム『AirCampusR』
  • いつ、どこでも視聴できるオンデマンド型講義映像

など、新しい学びの場を提供しています。

英国国立オープン・ユニバーシティMBAプログラム(遠隔制)

英国国立オープン・ユニバーシティMBAプログラム(遠隔制)は、総長を英国王室チャールズ皇太子が務めている伝統的英国大学の一校です。

2002年より英国ウェールズ大学の認証のもとで日本国内でもMBAプロセスグラムが提供されるようになりました。