労働災害とは? 認定ケース、裁判例、休業補償、申請手続きをわかりやすく解説

労働災害とは?業種や職種によっては安全に配慮をしていても業務中に怪我をしたり、通勤途中に思わぬ事故に巻き込まれて怪我をしてしまうこともあります。社員が休業を伴うような怪我をした時、どう対応すればよいのでしょうか。

労働災害とは

労働災害とは労働契約に基づき労働者が事業主の支配下で起きた災害である(業務遂行性)か、業務と傷病との間に一定の因果関係があり、業務に伴う危険が現実化したものと経験則上認められる(業務起因性)負傷・疾病・障害・死亡により労災補償を必要することをいいます。

労働災害が認められるケースは、業務を行っている最中の災害、休憩中に会社の施設の瑕疵等による災害、出張先で業務中に起きた災害です。

なお、労働災害の申請をしても審査により不支給処分になることがあります。その際は労災保険審査会に対して再審査請求ができます。さらに不服がある場合は労働保険審査会に再審査請求ができますが、納得ができない場合は裁判所へ不服申し立てができます。


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労働災害の事例

航空会社の客室乗務員でチーフパーサーを任されていた社員が、乗務のために滞在していたホテルで脳動脈瘤破裂に伴う出血に起因する「くも膜科下出血」を発症して療養補償・休業補償を申請しましたが労働基準監督署と労災保険審査官で不支給処分とされたため、労働保険審査会に再審査請求をするとともに千葉地裁に不支給処分取り消しを訴えました。

この訴えに対し千葉地裁は、チーフパーサーとして客室内の保安任務最終責任者としての重責を担っていたこと、過去1年の乗務時間が上限の900時間を47.4時間も超えていたことを含む労働環境を踏まえ、過重労働が基礎疾患である原告の脳動脈瘤を増悪させた因果関係を認めて不支給処分取り消しを命じ、東京高裁でも支持され判決が確定しました。

過重労働が起因した労働災害は、企業の取り組みで防ぐことができます。業務が集中していないか、人員配置は適切か等定期的に見直しを行いましょう。

労働災害が発生した時の休業補償を請求する手続き

ここでは休業補償を請求する手続きについて説明します。労災保険から休業補償給付を受けるにはいくつか条件があります。まず休業開始から3日間は、労働基準法76条の規定により自社で休業補償(1日につき賃金の60%以上を補償)をします。

なお、所定勤務時間中であれば、被災日から休業日として計算しますが、残業中の場合は被災日の翌日からの計算になるので注意します。休業4日目以降は給付基礎日額の60%相当の休業補償給付が支給されますが、下記の条件を満たしていないといけません。

・業務上の負傷または疾病のため療養していること

・その療養のため労働することができない

・労働することができないため賃金を受けていない

また、休業補償給付が支給される場合には休業1日につき給付基礎日額の20%相当額の「休業特別支給金」が支給されます。

手続きは休業特別支給金の申請書は休業補償給付請求書と同一の様式【休業補償給付請求書(様式第8号)または休業給付支給請求書(様式第16号の6)】を原則一緒に所轄の労働基準監督署長へ提出します。

労働災害は起こらないことが1番です。机の下に書類を溜めていないか、廊下にダンボールが積まれていないか、小さなリスクからなくしていきましょう。