インバウンドとは?【アウトバウンドとの違いをわかりやすく】

インバウンドとは、「本国行きの」といった意味の言葉です。ここでは、インバウンドについて詳しく解説します。

1.インバウンドとは?

インバウンド(Inbound)とは、「内へ」を意味する「in」と「〜行きの」を意味する「bound」の複合語で、「内へ入ってくる」という意味の言葉です。そこから派生して「本国行きの」といった意味でも使用されます。

インバウンドは、さまざまな業界で使用されています。たとえば、マーケティングでは「インバウンドマーケティング」という顧客からアクセスしてくるマーケティング手法のネーミングに使用されています。

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2.インバウンドとアウトバウンドの違い

インバウンドの対義語に、アウトバウンドがあります。インバウンドとアウトバウンドは、対極的な言葉です。

違いは「働きかけ」を行うかどうか

ビジネスにおけるインバウンドとアウトバウンドの違いは、以下のとおりです。

  • インバウンド:顧客が企業へ商品の問い合わせをする。つまり顧客から企業にアプローチする
  • アウトバウンド:企業がセールス電話をかける。つまり企業から顧客にアプローチする

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3.【業種・業界別】インバウンドの使い方

ビジネスの世界における業種別・業界別のインバウンドの使い方について、意味も含めて解説します。

観光業界

観光業界におけるインバウンドとは「外国人観光客が日本に旅行に訪れる」「訪日する外国人」を意味する言葉になります。インバウンドを使った言葉は、下記のとおりです。

  • 外国人に楽しく観光してもらうさまざまな施策を意味する「インバウンド対策」
  • 外国人観光客の日本観光に対する需要を意味する「インバウンド需要」

IT業界

IT業界におけるインバウンドは「Webサイト経由で送られてきたアンケート」「外部から受けた問い合わせ」などを意味します。

IT業界でもインバウンドは、ほかの言葉と組み合わせて使用されているのです。外部のホームページから自社のホームページへと誘導するようなリンクを意味する「インバウンドドリンク」はその一例といえます。

マーケティング業界

マーケティング業界におけるインバウンドとは自らの意思で商品やサービスを検索した顧客へ、自社製品やサービスをアピールして購入に向けたアプローチをさせる策のこと。

たとえば「SNSに連動できるようなサービスを提供・販売する」「お役立ち情報をサイトに掲載する」などです。

コールセンター業界

コールセンター業界におけるインバウンドとは顧客自らが問い合わせをしたり申し込みをしたりする対応を企業側が受けることを意味します。たとえば、下記のようなものです。

  • 商品の詳細についての問い合わせ電話へ応対する
  • チャット機能を利用して顧客とやり取りする
  • 通販掲載商品の購入を希望する顧客の申し込みを受ける

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4.インバウンドに関する言葉一覧

2015年、インバウンドは流行語大賞にノミネートされました。ここでは、各種業界で使用されているインバウンドを解説します。

  1. インバウンド観光
  2. インバウンド対策(インバウンド施策)
  3. インバウンド特需(インバウンド需要)
  4. インバウンド集客
  5. インバウンド消費
  6. インバウンド効果
  7. インバウンド雇用
  8. インバウンド商品
  9. インバウンドマーケティング
  10. インバウンドビジネス
  11. インバウンドプロモーション

①インバウンド観光

外国人が観光や留学、家族訪問やイベント参加などを目的として、日本を訪れることを意味する言葉です。

日本では新型コロナウイルス感染症蔓延により規制されていたインバウンド観光が、2022年6月10日から受け入れ再開となりました。現在、団体旅行以外にもビザなし渡航や個人旅行も解禁されています。

②インバウンド対策(インバウンド施策)

訪日している外国人のための施策のこと。たとえば下記のようなものです。

  • 多言語の案内板や標識を設置する
  • キャッシュレスやタブレットによる注文システム導入などICT活用による環境整備
  • 地方空港のゲートウェイ機能の強化
  • ユニバーサルデザインの強化

③インバウンド特需(インバウンド需要)

観光で訪日する外国人の増加で、日本国内の経済がよい影響を受けること。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響で、規模を大幅に縮小せざるを得ない状況だった東京オリンピック・パラリンピックも、約3兆円の経済波及効果がありました。

これにも、大会関係者のインバウンド特需が大きな役割を果たしています。

④インバウンド集客

日本を訪れる外国人を集客すること。日本は、世界に誇る観光資源がある観光立国。観光庁は、「2030年訪日外国人旅行者数6,000万人達成」を目指し、さまざまな施策を展開しています。

インバウンド集客が成功すれば、観光業界だけではなくほか産業にも経済波及効果を与えるといわれています。

⑤インバウンド消費

日本を訪れた外国人が宿泊や飲食、買い物や各種サービスの利用などで消費すること。一般的に、下記のように区別しています。

  • お土産や家電製品、化粧品や伝統工芸品といったモノを買う消費:「モノ消費」
  • スノーボードやゴルフ、お茶会などの体験ツアーといった消費:「コト消費」

⑥インバウンド効果

日本を訪れた外国人が日本経済に与えてくれるよい影響のこと。たとえば、下記のようにさまざまなインバウンド効果があります。

  • 外国人の日本の楽しみ方への多様化による、大都市以外の地方社会が活性化
  • 伝統工芸の体験、観光名所への来訪などを通した日本の伝統文化の情報発信
  • 低迷している消費の下支え

⑦インバウンド雇用

日本を訪れる外国人の増加によって生じるインバウンド需要に対して創造された雇用のこと。顕著なのは下記のようなものです。新たな雇用は、地域の活性化を生み出します。

  • ホテルや旅館などの宿泊施設
  • 飲食店
  • 観光バスやタクシー
  • イベント関連
  • 小売店
  • 多言語対応通訳
  • ガイドや旅行プランナー

⑧インバウンド商品

訪日する外国人のニーズをつかんだ商品やサービスのこと。下記は、インバウンド商品として高い価値があるものです。

  • 日本の伝統文化を感じられる商品やサービス
  • 日本にしかない、日本でしか味わえない商品やサービス
  • メイドインジャパンの高性能で精密な商品
  • 多言語やキャッシュレスに対応できる商品やサービス

⑨インバウンドマーケティング

企業が顧客に対して強引に売り込むのではなく顧客のニーズに合致した商品やサービスを作り出し、その魅力をアピールするマーケティング手法です。

用意した商品やサービスに顧客からアプローチしてくるため、従来必要とされていた莫大な広告宣伝費が不要になります。

インバウンド営業

資料請求や問い合わせ、ブログ・メルマガやWeb広告、SNSやイベント・セミナーなどを活用して、顧客自身による企業へのアプローチのきっかけにした営業活動のこと。

商品やサービスに興味を持った人がアプローチしてくるため、見込み客になりやすく成約率が上がります。

⑩インバウンドビジネス

日本に訪れた外国人をターゲットにしたビジネスです。外国人と直接対応するホテルや旅館などの宿泊先、お土産を販売する小売店や飲食店などは、インバウンドビジネスの代表的なもの。

また、外国人へ情報やWi-Fiなど通信インフラサービスを提供するIT業界なども、インバウンドビジネスのひとつです。

⑪インバウンドプロモーション

日本に訪れた外国人をターゲットとして、商品やサービス、スポットなどをアピールすること。

従来の広告宣伝だけでなく、海外向けのアカウントを開設した情報発信や海外のインフルエンサーとのコラボレーションなど、新たなインバウンドプロモーションが誕生しています。

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5.インバウンド外国人材の活用

インバウンド外国人材の活用は多岐にわたります。ここでは、インバウンド外国人材についてさまざまなポイントから解説します。

インバウンド外国人材とは?

アルバイトや短期契約社員といった仕事に就き、日本に長期滞在する外国人のこと。インバウンド外国人材は、国籍を問いません。

日本企業は「インバウンド対応に必要な外国人の採用」「インバウンドの滞在費を稼ぐために就労を希望する外国人の採用」の両方について検討しなければなりません。

日本におけるインバウンド外国人材の誘致施策

日本におけるインバウンド外国人材の誘致施策について、ふたつを解説します。

  1. クールジャパン分野での在留資格を認可
  2. 在留資格「特定技能」を新設

①クールジャパン分野での在留資格を認可

クールジャパンとは「クール(かっこいい)」ととらえられる日本の魅力の総称です。2010年に政府がクールジャパン室を設置し、世界に向けて日本のブランド力を宣伝してきました。

クールジャパン分野での在留資格を認可とは、日本文化に興味を持った外国人材が日本で、ゲーム開発や食品研究、アニメ制作などで在留資格を許可することです。

②在留資格「特定技能」を新設

在留資格「特定技能」とは2019年4月新設の外国人が特定の業界で働ける在留資格です。少子高齢化の日本では労働力不足が深刻化しており、人手不足を解消するために新設されました。特定技能は下記のようにわかれています。

  • 介護や宿泊、外食業や農業、漁業、ビルクリーニングなどの労働ができる1号
  • 建設、造船・舶用工業で労働できる2号

インバウンド外国人材雇用のメリット

インバウンド外国人材雇用にはメリットがあります。ここでは、下記について解説します。

  1. 人材の確保
  2. 事業のグローバル化を推進
  3. 補助金や助成金の受給
  4. 雇用するときの注意点

①人材の確保

インバウンド外国人材を雇用すれば、人材の確保が実現できます。少子高齢化による労働人口の急激な減少により、サービス業を中心とした人手不足問題は常態化。インバウンド外国人材を積極的に活用すれば、下記のような機会になるのです。

  • 人手不足が解消する
  • エンジニアなど高い専門性を持った人材を企業が雇用できる

②事業のグローバル化を推進

インバウンド外国人材を雇用すれば、事業のグローバル化が推進できます。たとえば、下記のようなことが可能になるのです。

  • 外国人の顧客にインバウンド外国人材が対応して、顧客満足度を向上
  • インバウンド外国人材を使った、海外への日本や日本企業の魅力発信
  • 海外の高度な専門性を持った人材の自社における活用

③補助金や助成金の受給

インバウンド外国人材を雇用すると、補助金や助成金を受給できるケースがあります。たとえば下記のようなものは、一定の要件を満たした場合に受給可能です。

  • 人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)
  • キャリアアップ助成金
  • 雇用調整助成金
  • トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)

④雇用するときの注意点

インバウンド外国人材を雇用する際に、おさえておきたい注意点は以下のとおりです。

  • 法律で定められた在留資格の範囲で雇用しているかどうかを確認する
  • ハローワークへ届け出が義務づけられている外国人雇用状況の届け出を行う
  • 日本語のレベルや業務の理解度、周囲との人間関係など、きめ細かに外国人材をサポートしていく