ハロートレーニングとは? コース、メリット・デメリット、給付金、受講までの流れについて

ハロートレーニングとは、就職を支援するための公的制度です。ここでは、ハロートレーニングについて解説します。

1.ハロートレーニングとは?

ハロートレーニングとは、希望する仕事に就くために必要となる、職業スキルや知識などを職業訓練校で習得するための公的制度のこと。

「やりたい仕事はあっても、スキルや経験がない」「入社した後に、役立つ実践的なスキルを身に付けたい」といった悩みを抱えている人が、希望する職業に適したスキルを身に付けられます。

受講対象者

ハロートレーニングの受講対象者は、「働こうとする人」「働く人」すべて。

たとえば、「これから就職しようとする人」「失業中の人」「働く意思があるにもかかわらず経験が足りない人」「学卒者」「スキルアップしたいと考えている在職者」などで、それぞれの希望に沿ったコースが用意されています。

受講場所

ハロートレーニングの受講場所は、職業訓練校です。職業訓練校の運営元は、「国や都道府県、もしくは市町村」「独立行政法人」「高齢・障がい・求職者雇用支援機構」など。

専門免許を取得していたり、一定要件を満たしていたりする指導員によって職業訓練が行われるのです。一般的に授業は、「土日祝を除く毎日」「9時半~16時半」で実施されます。

ハロートレーニングの目的は、就職すること。対象は、就職を目指すすべての人やスキルアップしたい在職者です

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2.ハロートレーニングの種類と主なコース

ハロートレーニングにはいくつかの種類があります。ここでは、ハロートレーニング5種類と主なコースについて、解説します。

  1. 離職者訓練
  2. 求職者支援訓練
  3. 在職者訓練
  4. 学卒者訓練
  5. 障がい者訓練
  6. 主なコース

①離職者訓練

離職者訓練とは、再就職を希望している離職者で、「職業に必要な技能、知識の習得による就職を希望している」「職業訓練の受講を希望している」人を対象に進める訓練のこと。失業保険を受給しているかどうかも、要件のひとつとなっています。

「訓練期間は3カ月から1年」「テキスト代などの実費負担以外は無料」です。

②求職者支援訓練

求職者支援訓練とは、「雇用保険の適用がなかった」「雇用保険の加入期間が足りず雇用保険の給付を受けられなかった」「雇用保険の受給がすでに終了した」「学卒未就職者」「自営廃業者」など、雇用保険を受給できない求職者が対象となる職業訓練のこと。

求職者支援訓練も、テキスト代などの実費負担以外は無料で行われます。

③在職者訓練

在職者訓練とは、主に中小企業へ勤務している人を対象とした訓練です。「生産性の向上」「業務改善」「新製品づくり」「機械・機器の基礎的な取扱い」など、現在従事している業務に必要となる専門知識・技能・技術のさらなる向上を目的としているのです。

在職者を対象としているため、2~5日程度と比較的短期間で終了します。

④学卒者訓練

学卒者訓練とは、中学校や高等学校の卒業者を対象として実施する職業訓練のこと。学卒者訓練には、3つのコースがあります。

中学、高等学校卒業者等を対象に1~2年間の訓練を行う普通課程

高等学校卒業者等を対象に2年間の訓練を行う専門課程

専門課程修了者を対象に2年間の訓練を行う応用課程

⑤障がい者訓練

障がい者訓練とは、障がいのある人を対象として行われる個々の状況に配慮したきめ細かな訓練のこと。

「国立職業リハビリテーションセンター」「国が設置、都道府県が運営する障がい者職業能力開発校」「府県が設置、運営している障がい者職業能力開発校」「一般の職業能力開発校」「社会福祉法人」「民間機関」などによって実施されています。

⑥主なコース

主なコースをいくつかご紹介しましょう。

  • 機械の機械加工
  • 機械の板金溶接
  • 建築・造園のインテリアサービス
  • 建築・造園の造園土木施行
  • 建築・造園のマンション改修施工
  • 電気の電気工事
  • 電気のセキュリティサービス
  • 塗装・印刷の自動車塗装
  • 塗装・印刷のグラフィック印刷
  • 情報のパソコン基礎
  • 情報のプログラミング
  • 情報のWebデザイン
  • 事務の経理・財務
  • 事務の医療事務
  • 福祉・介護の保育士
  • 福祉・介護の介護士

ハロートレーニングには、「離職者訓練」「求職者支援訓練」「在職者訓練」「学卒者訓練」「障がい者訓練」などがあります

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3.ハロートレーニングのメリット

ハロートレーニングをすると、どんなメリットが得られるのでしょう。ここでは6つのメリットについて解説します。

  1. 原則受講料が無料
  2. 規則正しい生活を送れる
  3. さまざまなコースがある
  4. 給付期間中にスキルが身に付く
  5. 国家資格取得・実地試験の免除
  6. 就職活動の選択肢が広がる

①原則受講料が無料

ハロートレーニングは、国が行っている公的な就職支援制度です。そのためテキスト代などの実費負担があるケースを除いて原則、無料でさまざまな職業訓練を受けられます。自己負担が少なくスキルを習得できる点は大きなメリットでしょう。

②規則正しい生活を送れる

ハロートレーニングの授業は土・日・祝日を除く毎日決まった時間に行われるため、在職中と同じように生活を送れます。離職中は生活のリズムが崩れやすいもの。そのなか、規則正しい生活を送っていければ、就職が決まった際、新生活への適応もスムーズです。

③さまざまなコースがある

「エクセルやワードといったパソコンスキル」「簿記の習得といったビジネス系」「医療事務や介護といった医療・福祉系」「NC旋盤・溶接・CAD・電気工事・ビル管理・住宅建築といった専門技能系」など、さまざまな分野からコースを選択できます。

④給付期間中にスキルが身に付く

ハロートレーニングの仕組みは、「失業保険を受給している間に職業訓練を受講できる」「失業保険を受給していない人でも、一定の条件を満たせば職業訓練受講給付金が支給される」。経済的な余裕を確保しながら、安心して訓練を受けられます。

⑤国家資格取得・実地試験の免除

受講するコースによって異なるものの、「一定の条件を満たした場合、試験を免除される」「卒業後に試験を受ける場合、実地試験を免除される」といった優遇措置を受けられるため、早期就職に有利です。

⑥就職活動の選択肢が広がる

「未経験」「スキルや知識もない」場合、就職には困難が伴うもの。しかしハロートレーニングの職業訓練で、専門知識やスキルなどを身に付けられれば、それをアピールできます。それによって就職活動における選択肢を増やせるでしょう。

ハロートレーニングは原則、受講料無料なうえさまざまなコースから選べます。給付期間中にスキルを習得できれば、就職活動の選択肢も広がるでしょう

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4.ハロートレーニングのデメリット

ハロートレーニングには、デメリットもあるのです。一体どんなものか、デメリットを3つ解説します。

  1. 受講までの過程が長い
  2. 離職期間が長くなる
  3. お金に困ってしまう場合も

①受講までの過程が長い

職業訓練校へ入所するまでに、「求職申し込み」「見学会への参加」「受講申し込み」「入所者選考」「選考結果発表」「入所前手続き」などを経ます。受講までの道のりが長い点は、デメリットのひとつです。

②離職期間が長くなる

訓練期間中でも、アルバイトなどを行えます。しかし正規の就労にはならないため、ハロートレーニング期間分、離職期間が長引くのです。すぐに就職して収入を得たい場合、デメリットになります。

③お金に困ってしまう場合も

失業保険として受け取れる金額は、前職の給料の2/3。前職の月収が低い場合、失業保険だけでは生活の維持が困難になるかもしれません。失業保険で生活ができる場合以外では、ハロートレーニングがデメリットになるケースもあります。

ハロートレーニングのデメリットは、「受講までの過程が長い」「離職期間が長くなる」「お金に困ってしまう場合も」の3つです

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5.ハロートレーニングにおけるさまざまな給付金

ハロートレーニングには、さまざまな給付金制度もあります。ここでは、ハロートレーニングにおける給付金として、下記4つを解説します。

  1. 基本手当(失業保険)
  2. 通所手当(交通費)
  3. 受講手当
  4. 職業訓練受講給付金

①基本手当(失業保険)

基本手当(失業保険)とは、雇用保険の失業手当のこと。失業保険の受給資格を持つ人が職業訓練を受講した場合、受講期間中、満額の失業保険を毎月受給できます。

また受講期間中に失業保険の受給期間が終了する場合、受講終了まで支給期間が延長されるのです。安心して訓練を受けられるでしょう。

②通所手当(交通費)

通所手当(交通費)とは、自家用車やバイク、自転車で通所する場合、条件を満たせば支給される一定額の交通費のこと。

原則、訓練校までは、公共交通機関を利用します。しかしハローワークから受講指示を受けた場合、支給金額に上限はあるものの、合理的・経済的経路から算定された通所手当が支給されるのです。

③受講手当

受講手当とは、離職者訓練を受講する場合に支給される給付金のことで、目的は教科書の購入補助です。最大40日間、1日につき500円が支給されます。

最大20,000円が支給されるため、結果として教科書代金の自己負担なく職業訓練を受講できるのです。

④職業訓練受講給付金

職業訓練受講給付金とは、ハローワークの支援指示によって、雇用保険を受給できない求職者の生活を支援する給付金のこと。

支給額は、「職業訓練受講手当として月額10万円」「通所手当として、上限を設けた上で職業訓練実施機関までの通所経路に応じた所定の額」「寄宿手当として、月額10,700円」となっています。

ハロートレーニングにおける給付金は、「基本手当(失業保険)」「通所手当(交通費)」「受講手当」「職業訓練受講給付金」の4つです

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6.ハロートレーニングを受講するまでの流れ

ハロートレーニングを受講するまでには、流れがあります。ここでは、5つのステップについて見ていきましょう。

  1. ハローワークで説明を受ける
  2. 訓練校の説明会・見学会に参加する
  3. 受講を申し込む
  4. 選考試験を受験する
  5. 手続き

①ハローワークで説明を受ける

まずはハローワークに足を運び、「当該地域で行われている訓練コース」「相談するタイミングで開講する訓練コース」「自分の希望する仕事に生かせる訓練コース」「職業訓練を受けるまでの手順」などを確認します。

②訓練校の説明会・見学会に参加する

職業訓練校では定期的に、説明会・見学会を開催しています。職業訓練校の担当者から話を聴けば、「受講したい職業訓練校やコースの具体的な説明を受けられる」「訓練校の雰囲気を知る」機会になるでしょう。

③受講を申し込む

説明会に参加するなどして受講講座を決定したら、ハローワークで受講を申し込みます。その際、訓練受講申込書に志望動機など必要事項を記入し、提出するのです。志望動機は選考に影響するため、自己アピールできるようによく考えて記載しましょう。

④選考試験を受験する

選考試験では、筆記試験と面接試験が行われ、合格した場合のみ入校となります。面接試験では、志望動機などを面接官にアピールするのです。そのためにも事前に、「訓練校で何を学びたいか」「訓練後、どのように働きたいか」考えを深めておくとよいでしょう。

⑤手続き

選考試験を受け、合格した場合のみ職業訓練を受講できます。受講資格を手にしたら、ハローワークで手続きします。手続き期間中に手続きが完了するよう注意してください。

ハロートレーニングには、5つのステップがあります。選考試験などもあるため、ステップごとの準備をしっかり進めておきましょう