フルスタックエンジニアとは? スキル、なるための方法

マルチで活躍できるエンジニアを、フルスタックエンジニアと呼びます。一人でさまざまな分野をこなせるフルスタックエンジニアに、企業も注目しているのです。

ここでは、

  • フルスタックエンジニアとは何か
  • フルスタックエンジニアが必要とされる背景
  • フルスタックエンジニアに必要なスキル
  • フルスタックエンジニアになるための方法

などについて説明します。

1.フルスタックエンジニアとは?

フルスタックエンジニアとは、エンジニアが携わるべき開発などの業務を一人ですべて行うことができる人材のことで、マルチエンジニアとも呼ばれます。

通常、エンジニアはシステムエンジニアやサーバーエンジニア、ネットワークエンジニア
など、それぞれの専門分野ごとに持ち場を担当します。フルスタックエンジニアは、分野を問わず、すべての分野をマルチでこなせる技術や知識を持っているのです。

言葉の意味

まず、フルスタックエンジニアという言葉の意味を簡単に説明します。

フルの意味

フルスタックエンジニアの「フル」は、といった意味を持つ言葉です。

  • 満杯
  • いっぱい
  • すべて
  • 十分

スタックの意味

フルスタックエンジニアの「スタック」は、「後入れ先出し」ともいわれます。後に入れたデータが、データを取り出す際には先に出てくるというコンピューターの世界におけるデータ構造を意味する言葉です。

エンジニアの意味

フルスタックエンジニアの「エンジニア」は、コンピューター技術者・建築技術者などを意味する言葉です。

フルスタックエンジニアは、エンジニアが携わるべき開発などの業務を一人でマルチに行える人材のことです

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2.企業がフルスタックエンジニアを必要とする背景

今、多くの企業がフルスタックエンジニアを必要としています。その背景にある要因を簡単に説明しましょう。

多くの人員を雇用できない

本来ならば企業は、分野ごとにエンジニアを採用し、複数人でシステム開発などの業務に取り組みます。しかし、スタートアップやベンチャーでは、経済的理由や人材難などの理由から、多くのエンジニアを雇用することが困難です。

分野を問わず業務を担当できるフルスタックエンジニアを雇用すれば、一人でさまざまなエンジニア業務をこなしてもらえるでしょう。そのため、ニーズが高まっているのです。

需要が高まる

スマートフォンの普及もあり、近年、アプリなどのサービスを提供する企業が急増しています。しかしアプリは、開発して終わりではなく、「リリース後に改良を続ける」「提供するサービスを向上させる」などが頻繁に求められるのです。

このようなケースでは、どんな改良にでも対応できるフルスタックエンジニアの存在が欠かせません。このような背景により、フルスタックエンジニアのニーズは年々高まっているのです。

独立や起業を視野に入れたエンジニアが増加

企業がフルスタックエンジニアを必要としているだけでなく、フルスタックエンジニアになることを希望するケースが増えています。

日本型雇用の象徴である終身雇用や年功序列が影を潜めていく中、エンジニアの中にはフルスタックエンジニアとして、独立や起業を目指す人が増えているのです。

企業に縛られず、エンジニアとしての幅広い技術や知識を活かして仕事をしたいと考えるエンジニアが増えたことも、フルスタックエンジニアの需要増加につながっていると考えられます。

企業がフルスタックエンジニアを必要としている背景にあるのは、分野を問わず業務ができるフルスタックエンジニアの高い技術や知識を求める動きです

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3.フルスタックエンジニアに必要なスキル

フルスタックエンジニアに必要だと考えられるスキルについて、説明しましょう。

  1. クラウドサービス
  2. プログラミング言語
  3. ミドルウェア
  4. 資格(可能であれば)

①クラウドサービス

クラウドサービスでシステムを開発すると、「イニシャルコストが安い」「開発速度が速い」といったメリットを享受できます。そのため、事業規模を問わずクラウドサービスを活用する企業が増加しているのです。

フルスタックエンジニアにとって、トップシェアを誇るAWSをはじめとするクラウドサービスのスキルは必須といえるでしょう。

②プログラミング言語

インフラ分野のエンジニアの場合、プログラミングを使用しないで業務を行うケースがあります。しかし、フルスタックエンジニアの場合、そうはいきません。

特に、フルスタックエンジニアの場合、使用できるプログラミング言語が多ければ多いほど仕事の幅が広がるのです。そのため、複数の言語を使用できるようにしておく必要があります。

③ミドルウェア

ミドルウェアとは、OSの機能強化やアプリの共通機能の提供などを目的とするソフトウェアのこと。OSとアプリケーションの中間に位置するため、このような名前が付いています。

本来ミドルウェアは、インフラ系の業務を担当するエンジニアに必要なスキルで、種類も豊富です。しかしフルスタックエンジニアを目指すなら、代表的なミドルウェアは押さえておくべきでしょう。

④資格(可能であれば)

フルスタッフエンジニアとして活躍したいと考えた場合、必須ではないものの、キャリア形成に関わる資格を取得することも視野に入れておく必要があるでしょう。フルスタックエンジニア向けの資格として挙げられるのは、下記のようなものです。

  • 経済産業省主催の国家資格であるITストラテジスト試験
  • オラクルマスター
  • シスコ系資格

それにより、下記のようなメリットが得られると考えられています。

  • 社会的信頼が増す
  • 資格手当が増える
  • 技術や知識が証明させる

フルスタックエンジニアには、「クラウドサービス」「プログラミング言語」「ミドルウェア」といったスキルが必要です

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4.フルスタックエンジニアになるには、目指すには

フルスタックエンジニアを目指すためには、どうしたらよいのでしょうか。

前向き

フルスタックエンジニアになれば、本来、さまざまな分野を担当している複数のエンジニアの業務を一人だけでこなすことになります。それにより、想定外の状況に遭遇する場、面も増えるでしょう。

しかし、それを恐れていては、フルスタックエンジニアになることはできません。「まずはやってみる」「できない、分からないことをその都度学ぶ」「再度、実践する」といった前向きな姿勢で臨むことが重要です。

できる分野を突き詰めつつ、知らない分野を学ぶ

フルスタックエンジニアは、複数のエンジニアの分野を一人で取り組むエンジニアのこと。しかしフルスタックエンジニアが網羅すべき範囲は広く、経験不足の分野が出てくることもあり得ます。

そんなときは、「自分が得意とし知識がある分野に取り組み、レベルアップしていく」「未経験の分野があれば、積極的に知識や技術を習得していく」とよいでしょう。さらに幅の広いフルスタックエンジニアになることができます。

メンターから教わる

メンターとは、「すでにその分野を経験したことがある人」「その分野ができる人」のこと。

経験者に「物事の先を読む力」「ディレクションに必要な俯瞰力」などを教えてもらうことで、経験に基づいた知識や技術を効率的に習得できます。このような知識や技術の習得は、フルスタックエンジニアとしての円熟味を増す機会につながるでしょう。

セミナーやコミュニティに参加

フルスタックエンジニアを目指す人が集まるセミナーやコミュニティに積極的に参加するのも、ひとつの手です。

同じ志を持った者の集まりから、「どのように進めていけば効率的に業務をこなせるか」「どのようなスキルや知識が役立つか」といった生の情報を手にできます。フルスタックエンジニアとして活動の場を広げていくヒントを得る、良い機会となるでしょう。

フルスタックエンジニアを目指すには、「前向き」「知らない分野を学ぶ」「メンターから学ぶ」「同業同士で交流する」ことがポイントになります