カジュアル面談とは? 面接との違い、事前準備や進め方を簡単に

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カジュアル面談とは、選考とは別に企業と応募者が相互理解を深めるために行う面談方法です。内定辞退や入社後の早期退職を軽減する効果が期待でき、新卒・中途どちらの採用にも活用されています。

本記事では、カジュアル面談の定義と面接との違い、目的、特徴、企業側・応募者側それぞれの事前準備、本番の注意点と進め方、コロナ禍以降のオンライン化の現状までを解説します。

1.カジュアル面談とは?

カジュアル面談とは、企業と応募者のミスマッチ防止と入社後の早期退職軽減を目的に、選考プロセスとは別に設けられる相互理解の場です。

カジュアル面談と面接の違い

項目 カジュアル面談 面接(選考)
目的 相互理解・情報交換 スキルや志望動機の評価・採否判断
選考への影響 原則なし(ただし企業による) 合否に直結
応募者の志望度 まだ固まっていない段階 一定の志望度を持っている
服装 自由(オフィスカジュアル推奨) スーツまたは企業指定
必要書類 原則不要(履歴書・職務経歴書なし) 履歴書・職務経歴書等が必要
雰囲気 リラックスした対話形式 フォーマルな質疑応答

カジュアル面談とは、「企業と応募者のミスマッチによる内定辞退」「入社後の早期退職を軽減」といった目的を持つ面談方法のことです。相互理解を深めるための場として、新卒採用および中途採用、どちらの選考においても活用されます。

カジュアル面談の特徴は、「一般的な選考プロセスである面接に比べ、双方がリラックスした状態で臨める」「企業は自社をよく知ってもらうための場となる」です。

選考過程における面接では、すでに応募者が一定の志望度を持っている状態で行われます。スキルや志望動機などをヒアリングし、これらをもとに採用するかどうかを判断するのが面接です。

一方、カジュアル面談は転職の意向が固まっていない段階といえます。企業と応募者がお互いについてより深く知る情報交換と自己紹介の場、という位置付けになるでしょう。


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2.カジュアル面談の目的

カジュアル面談の目的とは、双方向のコミュニケーションによるミスマッチ防止と、入社意思が固まっていない段階の候補者への早期アプローチの2つです。

続いて、カジュアル面談の目的について説明します。企業はなぜ、選考過程における面接とは別にカジュアル面談という場を設けるのでしょうか。そこには下記2つの目的があります。

  1. ミスマッチを防止する
  2. より多くの人材にアプローチする

①ミスマッチを防止する

一般の面接には選考という目的があるため、応募者は自然体で臨みにくいもの。それでは企業も事業内容やビジョンをより深く伝えられません。

その点、カジュアル面談では双方向でコミュニケーションを取れます。応募者も質問の機会が増えるため、入社後のミスマッチを防げるのです。

②より多くの人材にアプローチする

カジュアル面談では、入社の意思がまだ固まっていない候補者からの応募も受け付けています。応募者の総数は必然的に大きくなるため、優秀な人材に自社の魅力を伝える機会が増えるでしょう。

応募者の望む働き方をしている従業員と話す場を設けたり、応募者のスキルが生かせるシーンを具体的に提案したりするのも可能です。寄り添う姿勢を示せれば、応募者のなかで自社への志望度も高まるでしょう。

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3.よく見られるカジュアル面談の特徴

カジュアル面談の特徴とは、服装が自由で履歴書が不要という点にあり、選考面接に比べてリラックスした状態で相互理解を深められることです。

カジュアル面談の2つの特徴

特徴 内容
服装が自由 厳密な規定がない場合が多いが、完全私服はネガティブな印象を与えることもあるためオフィスカジュアルが望ましい。企業がスーツを指定する場合もある
履歴書は不要 正式な選考に含まれないため原則不要。ただし選考意欲が高い場合や企業側が参照したい場合は準備しておくとよい

カジュアル面談への理解を深めるためには、特徴の理解が必要です。カジュアル面談の特徴は、下記の2つ。ここでは2つについて詳しく説明します。

①服装が自由

カジュアル面談は、その名のとおりカジュアルな雰囲気で進められる面談です。そのため服装に関する厳密な規定を設けていない場合も多々。とはいえ完全私服のラフな服装では、企業にネガティブな印象を与える場合もあるのです。

私服が指定されている場合は、オフィスカジュアルでの参加が望ましいとされています。もちろん企業によってはスーツを指定する場合もあるため、その際は指示に従いましょう。

②履歴書は不要

正式な面接や選考に含まれないカジュアル面談は基本、履歴書や職務経歴書など必要ありません。企業としてこれらを参照したい場合は、事前にその旨を伝えておきましょう。

応募者側が選考に進む意欲が高い場合、履歴書もしくはそれに代わるものなどを渡しても問題ありません。持参しなかった場合は、応募者が自身の経歴についてはっきりと受け答えできるよう準備しておきます。

カジュアル面談は、選考に影響しない前提を持ちます。目的は相互理解を深めることです
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4.カジュアル面談に向けて準備すべきこと

カジュアル面談の準備とは、企業側はモチベーション源泉の4Pで自社の魅力を整理し、応募者側は質問事項の整理と企業研究を行うことです。

カジュアル面談に向けた準備チェックリスト

企業側

  • モチベーション源泉の4P(People/Philosophy/Privilege/Profession)で自社の魅力を整理したか
  • 一方的な説明にならないよう、双方向のコミュニケーションを意識しているか

応募者側

  • 企業に聞きたいことや疑問点を整理し、質問事項をまとめたか
  • 最低限の企業研究を行ったか
  • 睡眠不足やアルコールの摂取を避け、体調管理を行ったか

企業側と応募者側、双方のミスマッチを防止し、より多くの人材に自社をアピールするためのカジュアル面談。この場を設けるにあたってどのような準備が必要になるのでしょう。ここでは準備すべきことを、企業側、応募者側両方の立場から説明します。

企業側が準備すべきこと

自社の魅力を深くアピールできる場だからこそ、企業側は一方的に説明するのではなく、しっかりと事前準備を行う必要があるのです。

自社の魅力を整理する

「モチベーション源泉の4P」と呼ばれる項目があります。この4Pを考えておくと、自社の魅力を整理できます。下記4つを基準にして自社のアピールポイントを整理し、面談に臨みましょう。

  1. People(人や風土)
  2. Philosophy(企業や理念)
  3. Privilege(待遇)
  4. Profession(仕事や事業)

応募者側が準備すべきこと

「カジュアル」といっても、企業にとっては貴重な業務時間を割いて設けた面談の場。応募者側にも最低限の準備が必要です。

質問事項の整理

まずは企業に対して聞きたいことや疑問点、より深く知りたいことを考え、質問事項を整理します。カジュアルに臨める場とはいえ、直接企業担当者と話せる機会を設けたのはつまり、少なからず気になっているからです。

「どこが気になっているのか」「どの項目について知りたいと思っているのか」など質問を準備しておくと、企業に熱意と優先度の高さを伝えられます。

企業研究

事前に企業研究をしていないからといって、直接的にマイナスの評価につながるわけではありません。しかし担当者も「研究をしていない応募者」と「している応募者」とではどうしても後者に好印象を持つもの。

最低限の情報を調べておくと当日の会話もスムーズに進み、有益な情報を得られるかもしれません。

緊張しないように体調管理をする

カジュアル面談は確かにフランクな場です。だからといって前日の体調管理が不要というわけではありません。睡眠不足や過度なアルコールの摂取が当日の集中力の欠如につながる可能性も十分考えられます。

「イメージトレーニングしすぎて眠れなくなってしまった」「眠る前にアルコールやカフェインを取り過ぎて翌日起きられなかった」などにならないよう、体調管理を万全にしておきましょう。

カジュアル面談では、「相互に興味を持つ」「好印象を与える」などを意識して、肩肘張らずに楽しみましょう
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5.カジュアル面談本番で注意すること

カジュアル面談本番の注意点とは、企業側は選考ではないことを伝え意見交換を重視し、応募者側はお礼メールの送付と選考の一部になっている可能性を意識することです。

カジュアル面談当日の基本的な流れ

ステップ 内容
1. 企業担当者の自己紹介 部署・仕事内容を盛り込んだ自己紹介を行う
2. 応募者の自己紹介 本人確認も兼ねた簡単な自己紹介
3. 選考ではない旨を説明 実際の選考に影響しない点を明示する
4. 目的のすり合わせ 相互理解を深めることが目的であると伝え温度感を合わせる
5. 会社・事業の説明と質疑 コミュニケーションを通じて事業内容やビジョンを共有する
6. 聞き逃しの確認 互いに質問や確認事項がないかを最後に確認する

カジュアル面談には双方のミスマッチを防ぎ、多くの人材と接点を持てるといったメリットがあります。しかしいくつかの注意も必要なのです。ここではカジュアル面談の本番で注意すべき点について、企業側と応募者側、それぞれの側面から説明します。

企業の注意点3つ

それではまず企業が注意する点3つについて、説明します。

  1. 選考ではないと伝える
  2. 意見交換を活発に行う
  3. 正式に応募してもらうためアプローチする

①選考ではないと伝える

カジュアル面談の当日、企業は面接のように応募者の話を一方的に深掘りしないよう注意しましょう。少しでも多くの応募者情報を得たいと思うのは当然ですが、応募者はまだ検討している段階です。

志望動機や経歴などについて深く聞かれると、応募者は「これは面接なのかも」と緊張感を持ってしまいます。仕事に対する価値観や将来やってみたい仕事など、応募者の反応をうかがいながら、「相手がどんな人なのか」広がる質問を意識しましょう。

②意見交換を活発に行う

カジュアル面談は実際の選考過程ではないため、一方的に応募者の話を引き出すのはタブー。互いの理解促進を目的とした意見交換を行いましょう。相互理解を深める場だからこそ、応募者側は「会社は自分の求める企業なのか」確かめる質問を用意してきます。

企業側はあらかじめどのような人材を探しているかを明確にし、カジュアル面談を意見交換の場として位置付けるとよいでしょう。

③正式に応募してもらうためアプローチする

カジュアル面談のゴールは、応募者から正式に求人応募してもらうことです。カジュアル面談は応募者にとって最初のタッチポイント。

ここでの印象が会社に対するイメージと直結する場合もあるため、企業側は「インパクター(インパクト、気付きを与えて自社を印象付ける役割)」になる人を担当者にするとよいでしょう。

応募者の注意点3つ

一方、応募者はどのような点に注意してカジュアル面談に臨めばよいのでしょうか。応募者側の注意点は次の3つです。

  1. お礼のメールを送る
  2. 企業によってはカジュアル面談が選考の一部になっている
  3. 当日の印象が合否に影響する場合も

①お礼のメールを送る

カジュアル面談によって企業への志望度が高くなった際は、企業担当者にお礼メールを送りましょう。「本日はお忙しいなかお時間をいただきありがとうございました」の一文に、志望度の高さを添える方法もあります。

またカジュアル面談の際にアピールが足りなかったと感じた際にも、お礼メールは有効です。面談を人材紹介会社経由で設定した場合はキャリアコンサルタントにメールを送り、企業に共有してもらうよう依頼します。

②企業によってはカジュアル面談が選考の一部になっている

カジュアル面談はあくまで相互理解を深める場ですので、選考過程には含まれません。しかし企業はカジュアル面談で応募者のパーソナルな部分を見ているため、選考の一環として位置付けている企業もあるのです。

なかには「フランクな気持ちで臨んだらまるで面接のような質問を受けた」「後日不採用通知が届いた」という事例もあります。可能な限り、事前にカジュアル面談の意図を企業に確認しておきましょう。

③当日の印象が合否に影響する場合も

カジュアル面談は基本、選考面接ではありません。とはいえ悪い方向に作用し、次のような連絡を受ける場合もあるのです。

  • 面接を受けていないのに、不合格の通知が来る
  • カジュアル面談後の面接案内が来ない
  • 書類選考で落とされる

カジュアルな席とはいえ、あくまでも対応するのは企業の採用担当者。リラックスしすぎず適度な緊張感をもって臨みましょう。

企業にとって、カジュアル面談のゴールは正式に求人応募してもらうことです。カジュアル面談から選考面接までの動線が設計されたクロージングを意識しましょう

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6.カジュアル面談の現状

カジュアル面談の現状とは、コロナ禍によるオンライン就活の定着を受け、面談のオンライン化が進み、経営者自らが参加するケースも増えていることです。

コロナ禍による求人数の減少が懸念されるなか、企業の採用活動は一変しました。オンライン面接が定着した結果、カジュアル面談はどのように変化したのでしょう。ここではコロナ禍ショックで大きく変化したカジュアル面談の現状について説明します。

コロナ禍でオンライン就活が増加

コロナ禍が長引くなかで、会社説明会から選考までをオンラインで行う企業の数は大きく増加しました。応募者側もオンライン授業やオンラインミーティングが習慣化してきたため、オンライン面接をうまく活用した企業ほど採用に成功しているといえるでしょう。

カジュアル面談もオンライン化

オンライン就活の定番化に伴って、本格的な面接の前に行われるカジュアル面談のオンライン化が増加しました。

中小ベンチャーやスタートアップ企業のなかには、カジュアル面談の段階から社長クラスが登場するケースも。出張や会談などが減り、スケジュールに余裕のある社長クラスが直接応募者と話す場合もあるのです。

コロナ禍による危機感から、企業の採用意欲は高まっています。オンライン化したカジュアル面談を活用し、経営者自ら自社のプレゼンに乗り出す企業も増えました
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7.カジュアル面談における企業側と応募者側の注意点比較表

カジュアル面談における企業側と応募者側それぞれの注意点を、以下の比較表で整理します。

比較項目 企業側 応募者側
基本スタンス 選考ではないことを伝え、相互理解の場と位置付ける リラックスしつつも適度な緊張感を持って臨む
事前準備 4P(People/Philosophy/Privilege/Profession)で自社の魅力を整理 質問事項の整理・企業研究・体調管理
当日の進め方 一方的に深掘りせず、意見交換を活発に行う 企業が求める企業像なのか確認する質問を用意する
やってはいけないこと 志望動機や経歴を面接のように深く聞くこと 完全私服での参加・準備不足での参加
ゴール 正式に求人応募してもらうこと 企業が自分に合うかを見極めること
フォローアップ インパクターとして自社を印象付ける お礼メールの送付で志望度を伝える
リスク 面接と誤解される対応は候補者離れにつながる 選考の一部として扱われ、不採用通知が届く場合も
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よくある質問

カジュアル面談で不採用になることはありますか?

原則としてカジュアル面談は選考プロセスに含まれないため、合否判断は行いません。ただし企業によっては選考の一環として位置付けている場合もあり、「後日不採用通知が届いた」「面接案内が来なかった」という事例もあります。事前にカジュアル面談の意図を企業に確認しておくと安心です。

カジュアル面談にはどのような服装で行けばよいですか?

カジュアル面談は服装に厳密な規定がない場合が多く、オフィスカジュアルが無難です。ただし企業によってはスーツを指定する場合もあるため、事前に案内を確認しましょう。完全な私服(Tシャツ・デニムなど)はネガティブな印象を与える可能性があるため避けるのが望ましいです。

カジュアル面談後のお礼メールは必要ですか?

必須ではありませんが、志望度が高い場合は送ることをおすすめします。「本日はお忙しいなかお時間をいただきありがとうございました」の一文に、面談で印象に残った点や志望度の高さを添えると効果的です。人材紹介会社経由の場合はキャリアコンサルタントにメールを送り、企業に共有してもらう方法もあります。


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◆資料内容抜粋 (全31ページ)
・人事評価システム「カオナビ」とは?
・人事のお悩み別 活用事例9選
・専任サポートについて   など