50代のゆでガエル世代とは?【おかしい?うざい?仕事できない?】

ゆでガエル理論をご存じでしょうか。温度変化に気づかずカエルが茹って死ぬというたとえ話は、ビジネスの現場でもよく使われています。日経ビジネスがその特集で、50代男性をゆでガエル世代と名付けました。ゆでガエル世代の特徴とこれからの仕事の仕方を考えてみましょう。

「ゆでガエル世代」とは? ゆでガエル理論と50代男性

ゆでガエル理論は、「熱湯を沸かしてカエルを入れると、熱さに驚いて慌てて飛び出して逃げる。しかし、水を張りカエルを入れてから沸かすと、水から徐々に熱くなっていくので、カエルは温度変化に気づけずに茹って死ぬ」というものです。

科学的な根拠はないのですが、ぬるま湯に浸かって時代の変化を読まないビジネスマンへの警鐘として欧米で使われており、日本でも「組織論」(有斐閣アルマ/1998刊/桑田耕太郎・田尾雅夫著)で取り上げられて知られるようになりました。

そして、今の50代の男性たちを、日経ビジネス社の2016年8月8・15日合併号の特集“どうした50代!君たちは「ゆでガエル」だ”で「ゆでガエル世代」と名付けました。

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なぜ、50代男性がゆでガエル世代なのか? その特徴とは?

50代男性がゆでガエル世代と呼ばれる理由は、どんなところにあるのでしょうか。50代男性は高度成長期の右肩上がりの豊かな時代に子ども時代を過ごし、大人になってからもバブル期に就職してそのまま右肩上がりの経済成長の中で定年まで順調にいけると信じていた世代です。

しかし、その後バブル崩壊、リーマンショックと失われた20年を経験し、雇用環境も激変してしまいました。

彼らより一世代上の団塊世代は、なんとか定年を迎えて逃げ切りました。おそらく50代世代も、団塊世代と同じように逃げ切れるとどこか安心し油断していたのもしれませんが、一歩及ばず。気づけば、仕事環境もがらりと変わり、定年まで後少しというところで雇用制度は変わってしまい、このまま安泰に定年を迎えることは厳しい状況になりました。

今、多くの企業では定年前の50代半ば頃を役職定年としており、自ら専門能力や技術を高めようとしなかった社員は役職を奪われた後はただの平社員となってしまいます。「このままではいけない」と思いながらも、ぬるま湯に入って変わろうとしなかったツケが今きているのです。

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ゆでガエル世代のこれからの仕事とは?

役職を外されたゆでガエル世代の社員は、IT知識では若い社員にかなわず、仕事がないまま片隅に追いやられて、昔、流行語となった“窓際族”になりかねません。

そして、定年退職を迎えたとしても、今度は家庭での身の置き所がなく、家族から“ぬれ落ち葉”と揶揄される可能性もあります。こうしたゆでガエル世代に向けて、人事部としてどのような支援をしていけばいいでしょうか。

まず、彼らが長年の仕事人生で培った「経験値」を活かした仕事を提供し、またそのノウハウを若い社員に引き継げるような環境を用意することが望ましいです。クレーム対応や顧客対応などは、業務経験にプラスして人生経験の深みを活かせる業務です。

定年退職後を見据えた50代からのキャリアデザインを自ら描けるよう、人事研修や通信教育など学習の場を提供することも必要になってくるでしょう。人事部は、ゆでガエル世代をお荷物にせず、目を覚まさせてもう一度活躍の場をつくることが必要です。