アグリゲーターAggregatorとは?【わかりやすく解説】

「アグリゲーター」と呼ばれる新しい職種・働き方が注目を集めています。急速なスピードで変化する現代ビジネス社会の中、新たに求められるようになったアグリゲーターという人材。

ここでは、このような言葉が生まれた背景や、アグリゲーターの役割と特徴、企業やビジネスパーソンが受けるメリットとデメリットについて解説します。

1.アグリゲーターとは?

「アグリゲーター」(aggregator)とは、自分がやるべきことを見出し、どんな環境下でもやり抜くモチベーションを持つ人のことで、直訳すると集める人・事業者、といった意味合いになります。

また、会社などの組織の枠にとらわれず自由に活躍する人というのも特徴で、次世代の働き方として注目を集めているのです。なお電力業界においては電力の需要をとりまとめる人を指します。

アグリゲート(aggregate)の意味

「アグリゲート(aggregate)」という言葉には、集める、まとめる、統合するなどといった意味があります。

アグリゲーターの提唱者

アグリゲーターは、経営コンサルタントでありグロービス経営大学院で教鞭をとる柴沼俊一氏が、瀬川明秀氏とともに執筆した著書『知られざる職種 アグリゲーター 5年後に主役になる働き方』の中で提唱されました。

同書ではアグリゲートについて「短期間に社内外の多様な能力を集め、掛け合わせて、徹底的に差別化した商品・サービスを市場に負けないスピードでつくりあげるやり方」と定義し、それを成し遂げる人材をアグリゲーターと呼んでいるのです。

アグリゲーターは経営コンサルタントの柴沼俊一氏が提唱したもの。多様な能力を集めてサービスをつくり上げられるビジネスパーソンのことを指します

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2.アグリゲーターが広まった背景と必要性

柴沼氏は、ITが発達した21世紀型知識社会では企業と個人の関係が劇的に変質するといいます。

新しい価値を創出する力と明確なビジョンを持った人材が企業の内外で自由に活躍できるようになり、「5年後には会社員であっても複数の会社で働く人が登場する」と著書の中で論を展開。

そうした新しい人材の概念として「アグリゲーター」と呼ばれる職種・働き方を提唱しました。海外企業でもアグリゲーターの要素を持つ人材は欠かせないとしています。

会社員であっても複数の会社で働き、新しい価値を創出するのがアグリゲーターの役割。海外でもこのような人材は欠かせないといいます

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3.アグリゲーターの役割と特徴

アグリゲーターは、企業が抱える課題に対して自らのビジョンを示します。

具体的にいうと、企業が今持つ商品やサービスの販売を考えるだけでなく、社内外の人材やモノ、技術などを集結し、新たな商品やサービスの調達、それらをつくる仕組みづくりを考える、というものになります。

プロフェッショナルが特定分野の知識や技術に精通している人材であるのに対しアグリゲーターは複数の分野での専門性、ビジネス力、プロジェクト全体を俯瞰して管理する能力が求められるのです。

ビジネスの目利き力、ネットワークなど全てをより上位の次元で考えることがアグリゲーターに必要な能力です

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4.アグリゲーターのメリット

企業やビジネスパーソンにとって、アグリゲーターという存在はどのようなメリットを生むのでしょうか?

キャリアアップの道筋

現代社会では、ビジネス環境が急速に変化し続けています。多様化や複雑化が進み、さらにグローバル化が加速すれば、限られたリソースでプロジェクトを成功に導くのは至難の業となるでしょう。

そのような環境下で社内外の資源や人を自由に活用し、目標達成に導くアグリゲーターの存在は貴重です。ビジネスパーソンにとって、アグリゲーターというポジションを目標にすることでキャリアアップの道筋を立てることができます。

企業の価値向上

アグリゲーターは広い視野を持ち、一つの分野に特化した専門知識のみならず、複数分野の専門性と市場を分析する能力に長けています。

また、ヒトやモノなどさまざまな資源を動かす必要があるため、高いコミュニケーション能力を持った人材であることも必須です。

このような人材が社内外の知恵や資産、人材をとりまとめ、マネジメントして事業を展開して付加価値を生んでいくと考えた場合、企業の価値向上につながることは明らかでしょう。

経営者的視点の育成

アグリゲーターの役割は、目的のために必要なリソースを集め、組み合わせ、調整し、目的を達成させること。これは経営者に近いものがあります。ビジネスパーソンはアグリゲーターを目指すことで、経営者的視点を育成できるのです。

こうした人材を育成するには、新規事業の立ち上げなどに参加させるなど実務経験を積むことが一番の近道です。目標、期限、完了時の期待成果、解決すべき課題が明確な環境にアグリゲーターは育つと考えられます。

アグリゲーターという職種・働き方は、企業とビジネスパーソンの両方にとってメリットが大きいと考えられます

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5.アグリゲーターのデメリット

では、反対にアグリゲーターの存在が招くデメリットはどんなものが挙げられるでしょうか。

アグリゲーターの育成をどうするか

アグリゲーターを育てるためには、企業において実務経験を積むことが重要だと述べました。しかし、アグリゲーターとして成り立つだけのスキルを持った人材を見つけ出し、かつ育てるには企業の人材育成努力が必要です。

アグリゲーター一人を育てるのに企業が負担するコストについても目を向けるべきでしょう。アグリゲーター候補たちの雇用、育成、マネジメントに費用がかかることは、企業によってはデメリットの一つにもなりえます。

アグリゲーターをどう活用するか

企業がまだ持っていない資源を調達し、最適な組み合わせで利益を生み出すための仕組みをつくり出すアグリゲーターは、当然ハイレベルな人材です。そのような人材を雇用した場合、社内でどのように活用するのかは企業にとって大きな課題となるでしょう。

企業の規模や業種によっては活用が難しい職種でもあるかもしれません。アグリゲーターを登用する前に、企業の在り方や事業内容について今一度考えることが必要です。

アグリゲーターの待遇はどうするか

上記の通り、ハイレベルな人材であるアグリゲーターの待遇をどのようにするかというのも企業の大きな課題のひとつです。人事面や給与など、高い水準の待遇を提示できなければ離職の可能性は一気に高まるでしょう。

また他の役職者と比較して待遇面での差をどのように設定するかも重要です。業種や環境によってはセンシティブな問題を含むこともあるでしょう。社内におけるアグリゲーターの立ち位置から考え、労働環境を整える必要があります。

ハイレベルな人材であるがゆえ、企業がアグリゲーターを雇用する上での課題(デメリット)も少なくありません