人事評価制度の見直しを考えています。近年のトレンドはどのようなものが多いのでしょうか?

近年のトレンドには、短期的・個人重視といったものが多く見られます。

  1. リアルタイム
  2. 360度評価
  3. バリュー評価
  4. 情報のオープン化
  5. (個人の)成長志向
  6. ランク付けをしない企業(ノーレイティング)

各トレンドの詳細

リアルタイム

一定の期間ごとに実施される従来型の人事評価は、評価に時間がかかり、直近の成果が反映されるなどのデメリットがありました。リアルタイムにフィードバックを行い、評価する企業が増えています。

360度評価

上司、同僚、部下など、立場が異なる複数の評価者の意見を総合して、評価を決定します。

バリュー評価

評価項目の中に、社員に向けた行動規範であるバリューを取り入れて評価します。

情報のオープン化

従来は非公開であった評価や等級をオープンにします。評価や等級だけでなく、評価のプロセスや基準までオープンにする場合もあります。

成長志向

個人の成長を重視した評価制度を設計します。

アメリカにおける現在の評価制度のトレンド「ノーレイティング」

アメリカにおける現在の評価制度のトレンドは「ノーレイティング」です。ノーレイティングでは、「年度末の社員のランク付け」と「年度単位での社員の評価」、この2点を廃止します。

まったく評価をしないのではなく、従来の評価のプロセスを変革する動きのことを指し、リアルタイムの目標設定とリアルタイムフィードバックのみで評価を行います。

レイティングはしないのですが、これまで以上にフィードバックや対話を増やし人と組織のパフォーマンスを最大化することを目指しています。

現況や先を見た評価がトレンド

これまでの人事評価では、長期間に渡る実績を評価する状況が多くありました。しかし現在では、リアルタイムや今後の期待といった未来に対する人事評価がトレンドとなっているのです。

これにより、成果がきちんと評価されやすくなり、また、評価が先延ばしにされなくなりました。

さらに、これらの情報を全体へ開示する企業も増えています。それにより社員は人事評価を上げる方法を掴みやすくなるでしょう。

現況や先を見た評価がもたらすデメリット

 

トレンドとなるリアルタイムの評価やランク付けをしない評価方法ではデメリットも存在します。

  • 失敗も反映されやすい
  • ランクが安定しない
  • 時間をかけた評価が難しくなるため、人事評価担当者が未熟な場合、エラーが起こりやすくなる
  • 評価が難しい

これにより、今後に必要な専門的な知識や技術を持つ社員などを低評価にしたり失ったりする恐れがあります。社員も少しのことで立場が変動しやすいなど業務に対するストレスを抱える可能性が高いのです。

メリットとデメリットを把握する

 

以前までの人事評価とは違い、トレンドは短期的な評価方法が多くなっています。

しかし、成果を逃さず反映できる反面、

  • 失敗も同様に反映されやすい
  • ランクの変動が激しくなる
  • 短期間で評価しなくてはならない
  • 正しい評価が難しい

といったデメリットも抱えているのです。トレンドを反映する前に、メリット・デメリットをしっかり把握することが重要でしょう。