【解説】新型うつとは? 若手社員に多い「非定型うつ症状」の職場対応

職場では元気がなくて塞ぎがちなのに、週末になると途端に元気になる…。こんな社員が増えているとよく耳にします。メディアにも取り上げられ、問題視もされています。ここでは「新型うつ」とも呼称されているその病気について、解説します。

「新型うつ」と「非定型うつ」 ― その症状について

新型うつは、その症状から一般的なうつ病というよりも「非定型うつ」に類似するものと言われています。

非定型うつは、本人にとって都合が悪かったり不快だと感じる出来事に直面すると気分が沈み込んで憂鬱になりやる気が出なくなる一方、嬉しいことや楽しいことがあるとそれまでが嘘のように気分が一変して元気になるような症状を言います。

しかし元気な状態は長続きせずにまた再び憂鬱状態に戻ってしまう。以上のような気分の浮き沈みを繰り返すことが非定型うつの特徴な症状だと言われています。このような状況に対して周囲の人が「あいつはうつ病みたいだけど、本当は元気だ。仮病を使っているんじゃないか」という誤解を生み、偏見へとつながっています。

また、「新型うつ」という言葉は、非定型うつ病を患っている人に対して精神的な未熟さ・甘え・怠けといった指摘や皮肉を含ませた、2000年代後半にメディアによって付けられた造語です。すなわち、「新型うつ」という病気は実際には存在していないということです。非定型うつの診断を受けた結果、新型うつと呼称されてしまう場合があるというだけです。

比較的若い人に非定型うつ病に特徴的な症状を訴える人が多いことを理由として「最近の若い奴は~」といった俗流若者論とともに語られがちですが、このような語り方には罹患者への偏見も多分に含まれており、問題の本質をとらえそこなってしまうため注意が必要と言えます。

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「新型うつ」の原因について

新型うつ、もとい、非定型うつが起こる原因そのものは現時点ではまだわかっていませんが、「拒絶過敏症」が起因となっているのではないかと言われています。たとえば、職場で上司や先輩から受けた些細な注意に「プライドが傷つけられた」と過剰反応して深刻なトラウマとして抱えてしまう。

そしてトラウマ原因である職場の風景や雰囲気が記憶に深く残り、上司や先輩を見ただけで気分が沈み込み滅入ってしまう。

つまり、些細な何か(事件や事情)がきっかけとしてあり、それがストレス要因として心理的に働きかけることで症状が出る、ということです。それゆえ非定型うつには精神医学の観点から「対話治療」が必要であると言われています。

「新型うつ」へ企業はどう対応すればいいか

企業が新型うつを患った社員への対応で課題なのが、職場では落ち込んでいるのに職場以外では元気であるため、患者である社員が「なんだかよくわからない人」というレッテルを貼られがちなところです。

しかし本人は症状に苦しんでいるため、企業は柔軟に対応していくことが求められます。些細なこととはいえ、病気の根本原因には明確に職場環境にあります。

そのため、休職や通院などを通して抑うつ状態を解決する努力を本人にも求めつつも、本人と対話を重ねてコミュニケーションを密に取りながら配置転換など会社側にもできることを適宜取っていく必要があると考えられます。