【職場】大人の発達障害とは? 種類、症状、仕事の配慮、人事部の対策

発達障害は子どもだけにある障害ではありません。普段同じ仕事場で机を並べている空気が読めないあの社員が、もしかしたら発達障害かもしれないのです。人事部として率先して大人の発達障害への理解を深めましょう。

「発達障害」とは?

発達障害は脳機能の発達が健常者と違う生まれつきの障害で、自閉症、アスペルガー症候群などを含む広汎性発達障害や、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などが含まれます。

大きな特徴としてコミュニケーションに苦手意識があり、対人関係に影響が出ることが多いです。100人に数人の割合で生じており、発達障害という定義がなかった時代、もしかしたら学校のクラスでちょっと変わった子と思われていた生徒が、今の時代なら発達障害だったのかもしれません。

知的障害がない場合などは大人になるまで気付かず、大人になって社会に出て職場などに順応できず、生きにくさなどを感じて初めて障害がわかるという例も多いのです。


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ちょっと困った人、空気が読めない人は大人の発達障害かもしれない

大人になってからわかる発達障害として、アスペルガー症候群や、学習障害、注意欠陥多動性障害などが挙げられます。それぞれの特徴を見てみましょう。

アスペルガー症候群

一般の人と認知や理解にずれがあり思い込みやすいのが特徴です。また、その場の状況や空気、相手の感情や次に起きうることなどを想像することが苦手です。

学習障害

知的発達に遅れはなく、ただ読む、書く、聞く、話す、計算する、推論するなどの能力のどれか特定のものの習得が苦手です。作業指示を理解できなかったり、飲み込みが悪くなかなか上手にならない、またマニュアルを読んで理解するのが難しかったりします。

注意欠陥多動性障害

不注意が多くうっかりミスを起こしやすく、落ち着きがなく、関心を切り替えるのが苦手です。衝動的に行動してしまい、大事なことを優先できず、別の気に入った作業に集中していたりします。

大人の発達障害はあなたの会社にもいるかもしれません

社会に100人に数人はいると言われる発達障害。あなたの会社にもいるかもしれません。知的障害がなく、理系の能力に優れていて高学歴であっても、発達障害というケースもあるようです。

彼らは社会性に乏しく、コミュニケーションが苦手で、本人なりに精一杯頑張っているにも関わらず、それが理解されず、人間関係をうまく築けなかったり、仕事が上手く進まなかったりすることで、生きにくさを抱えて悩んでいるかもしれません。そうした状況に、二次的障害としてうつ症状や不安障害が出てしまうケースもあります。

こうした二次的な障害は薬で軽減することができますが、何より彼らの職場環境を整え理解を深めて、会社として二次障害を発生させないように配慮することが大切です。

大人の発達障害、仕事の面で配慮するべきことは?

社員に大人の発達障害がいるとしたら、人事部として、職場の上司としてどのようなことができるのでしょうか。障害は人によって様々で、障害に応じた個別の対応が必要になってきますが、大まかに例を挙げてみましょう。

1.仕事の指示は、耳から入る情報ではなく、視覚から伝わる情報で与えましょう。
ちょっとしたことでもメモやメールなどを使い、言葉と共に、目からも伝わるようにすると適応しやすくなります。

2.曖昧な表現は使わないようにしましょう。
「適当にやっておいて」とか、「とりあえず、さらっとまとめてくれたらいいから」という指示は、発達障害を持った社員には理解が難しいのです。

3.指示系統をはっきりさせて、誰からの指示で動けばいいか、わからない時は誰に聞けばいいかを明確にしておきましょう。
発達障害があると優先順位というものがつけにくくなります。何人もの人から指示されたら、どれを優先したらいいのかとパニックになってしまうこともあります。

4.仕事の手順や終了予定などはできるだけ詳しく説明しましょう。
表などに図解してわかるようにしておきましょう。

5.本人のこだわりについて、ある程度許容しましょう。
例えば、仕事開始前には必ず鉛筆を全て削らないと始められないという場合、多少時間がかかるのは大目にみて、あまりにも時間がかかる場合は就業時間の何分前からそれを始めるようにと具体的な指示を出すといいでしょう。

6.仕事中のイヤホンを許可するなど、五感への対応を許容しましょう。
耳が過敏で普通の人なら気にならない物音が不快で異様に気になってしまうなど、発達障害の社員は五感のどれかが過敏に反応してしまうことがあります。

7.飲み会などは声掛けしても無理強いするのはやめましょう。
人間関係に苦手意識があったりするので、仕事以外の付き合いはさっぱりとした関係を好む場合が多いです。

大人の発達障害、人事部がするべきことは?

人事部として発達障害について率先して理解を進め、職場環境を整えるように上司と連携していくことが大切です。発達障害の人全てではありませんが、多くは言語系(文系)の学習が苦手で、逆に理系に優れているとも言われています。

また、国立難関大学にコミュニケーションに苦手意識がある学生をサポートする機関があるなど、優秀な学生の中にも少なからず発達障害の学生がいることは分かっています。相対性理論で有名な天才物理学者のアインシュタインも、今の世なら発達障害と診断されていたとも言われています。

発達障害の社員がその個性を活かし、最大限に能力を活かせられる組織を作ることができるなら、発達障害でも健常者でも誰もが力を発揮できる働きやすい会社になるのではないでしょうか。